早乙女乱馬

登録日:2019/02/19(火) 10:51:21
更新日:2024/04/03 Wed 00:47:37
所要時間:約 9 分で読めます




早乙女乱馬

らんま1/2の主人公。

CV:山口勝平
演:賀来賢人

概要

無差別格闘早乙女流二代目。風林館高校に通う1年生(16歳)の少年。
チャイナ系の服を好んで着用し、黒髪をおさげにして後ろに流している。
幼いころから父に連れられ武者修行の旅をしており、中国の呪泉郷での修行の際、過去に女が溺れたという伝説のある「娘溺泉(ニャン・ニーチュアン)」に落とされ、
水を被ると女になる体質になってしまった。(先に「熊猫溺泉(シャンマオ・ニーチュアン)」に落ちパンダになった父に動揺し、その隙に落とされた)
格闘の腕前は一流で、もともと運動神経も良く相当な怪力持ちでもある。他人の技を見様見真似で体得するセンスもある。
格闘スタイルはスピードタイプであり、一発しか打ち込んでいないように見えて何百発も打ち込んだりすることができる。
また周囲の物を武器として利用したり、既存の技から咄嗟に応用技を編み出したりといった、機転を利かせた戦法が得意。
良牙やムースと言った同世代のライバルたちと比べても頭一つ抜けた実力である。
良牙には後半逆転されていた感がなくもないが、機転が利くので負けっぱなしでいることはほぼなく、その負けん気の強さから確実に逆襲していた。
自身の格闘センスには自信があり、「格闘」と名が付くものならば負けられないと意気込む。
「猫拳」の修行のトラウマから、重度の猫恐怖症である。

らんま

CV:林原めぐみ
演:夏菜

乱馬が水をかぶり女になった姿。
男の時との違いは
  • 体格が一回り小さくなりグラマーになる。
  • 顔が母親に似て美人になる。
  • アニメ版では髪が赤くなり、薄くアイシャドーが入ることもある(原作コミック版では髪にキューティクルのハイライトが付く)。
ヒロインを差し置いて作中で最もお色気シーンが多い人物。
というのも中身が男であるために上裸になることに抵抗がないため普通に服を脱ぐし、八宝斎を引き寄せる餌としてむしろ利用することもある。
女の姿を利用して得をしようとしたり*1変装して良牙を騙したりする。
また男の姿で実行するのは恥ずかしいと感じたことをする際*2に女になることもある。
とは言え、基本的にはこの変身体質を深く恥じており最大のコンプレックスでもあるため、完全な男に戻れる機会があれば積極的に狙っているし、オカマ呼ばわりされると激怒する*3
女状態の時には、原作では「女乱馬」表記だが、アニメ版では「らんま」とひらがな表記になる。

女状態では身軽になる分スピードが上がるが、筋力・ウェイトが落ち一撃の威力が下がる、リーチが短くなるなど不利になる要素の方が多く、
何らかの理由(男子禁制のレギュレーションなど)が無い限り自分から女になって戦うことはほぼない。

クラスメイトがらんまの正体を知るタイミングは原作とアニメで大きく変わっており、原作ではムース戦の時、アニメでは格闘チアリーディングでの戦いの時となっている。

ちなみに『うる星やつら』『犬夜叉』とのコラボアニメではヒロインのあかねを差し置いて女キャラ枠に選ばれている*4

人物

作者の予定では「竹を割ったようなさっぱりとした性格」であり、当初のあかねに対して素直になれない他は比較的常識人だったが、
連載が続くにつれて、かなりの負けず嫌いで根に持つ性格、無神経さ、自信過剰でナルシスト、それに加え父親譲りのいい加減さ*5というどうしようもない性格になっていった。
ついでに女の時の容姿にもかなりの自信があり、少なくとも作品序盤においてはあかねより上だと思っている。

基本的に喧嘩っ早く短気な性格であり、ツッコミに対しても荒っぽく接する。

だが心根は優しく良牙や八宝斎・敵であるハーブまで助けようとするお人よしである。
考えていることがすぐに顔に出るため、ババ抜き等のギャンブルにはかなり弱い。

女性から恋心を持たれることが多く、複数許嫁がいる。(基本父のせいではあり、こじれたのも大体は父のせい)


○恋心を抱く女性

  • 天道あかね…あかねの父早雲と玄馬の子供を結婚させるという約束で許嫁になった(ただし本人達は否定したがる)。
  • 久遠寺右京…玄馬が右京と結婚させる際の持参金の屋台に目がくらんで既に許嫁がいるのにもかかわらず約束してしまった(しかも結局右京を置いて屋台だけ持ち逃げした)。乱馬の恋愛対象ではない(幼少時から再会して一悶着あるまで男だと思っていた)が幼馴染としては悪くない関係。
  • シャンプー…女らんまに負け、出身の「『女傑族』の掟*6」によって夫にしようと求婚してくる。普段は迷惑がっているがはっきりとした拒絶も出来ず、嫌われたと思ったら割と傷つく1番はっきりしない関係。
  • 久能小太刀…乱馬がもっていたやかんにぶつかり落下していたところを助けられ一目惚れする。それ以来あの手この手で迫ってくる。彼女に関してはヤバ過ぎる為乱馬も露骨に逃げている。

女の状態でも多くの人に好意を寄せられることがあり、こちらは久能帯刀を筆頭として変態に好かれる傾向にある。

作中では「変態」「腐れ外道」と罵られることが度々あるが(特にあかねに)、
本人は別にスケベでも女好きでもなく、むしろ女性の裸を見ると動揺する程度の純情さを持つし、女性の扱いも上手いとは言えない。
それでいて「女を叩きのめすのは趣味じゃない」という考えを持つためか、女性キャラから理不尽に暴力を振るわれても基本的にやり返さず、
女性と戦う時もあまり積極的に攻撃はしないことが多い*7

変態や身勝手な異性から付きまとわれることを迷惑がってはいるものの、女性に泣き落とされるとすぐに戸惑ってしまい、なかなか振ることができない。
また唐突に嫌われたりすると、負けず嫌い過ぎる性格が災いして、意地でも相手の気を引こうとしてしまったこともある。




○無差別格闘早乙女流

八宝斎を始祖とする実戦型格闘技で、玄馬が継承し発展させた流派。
流派の理念は「走・考・攻」(走ってから、考え、攻める)であり、また勝つためには手段を選ばない……と言うより、
熟考することなく動き、その場をしのぐためなら後先も考えず恥も外聞も捨てるという、玄馬の生き方そのものが反映されたろくでもない流派。
そもそも開祖があの妖怪変化八宝斎の時点で真っ当な拳法な訳がない。
玄馬考案の技でいい加減なものが多く、単なる逃走や土下座さえもが技の一環とみなされ、大げさな技名が付されている。
数だけは多いので、いい加減な発想で作られたのにかなり強い技もあるにはある*8
負けるなら戦わない(勝ち目がないなら本気で逃げて対策を練る)など、理に適ったものもあるため、印象はともかく何だかんだで乱馬の強さを支えていることは間違いない。
手数で勝負する技が多いのが特徴。乱馬曰く「空中戦は早乙女流の十八番」


  • 魔犬慟哭破
素早く敵から距離をとり安全な位置から罵詈雑言を投げつけて敵の気勢を削ぐ……いわゆる負け犬の遠吠え。

  • 猛虎落地勢

  • 敵前大逆走
逃げながら反撃方法を考える技。
玄馬曰く難しいらしいが、あかねからは「スチャラカな奥義」と言われていた。

  • 海千拳
邪拳として開発者である玄馬により封印されていた、気配を消しながら数々の技で敵を攻撃する柔の拳。
剛の拳である山千拳とは対になっている。
素早く相手の後ろに回り込んで連打を食らわせる「白蛇吐信掌」、風呂敷を巻き付けて敵の気をそらす「護身流星布」、
敵の足を払って敵の股の間から後ろを取る「支柱落地勢」といった種類がある。
人体を「家」に見立てた真面目な拳法と思われたが、実は海千拳はコソ泥の心得、山千拳は強盗の心得から作り出されている。
そのため最終的には山千拳共々封印された。
封印していたことは玄馬にしては珍しく良識的な判断だったと言える。
最初からこんな技作ったり秘伝書にしたためて残すなという話だが


○無差別格闘流以外の技

  • 猫拳
猫への恐怖が極限に達すると、その恐怖から逃れるため自身が猫になりきってしまう。
この状態では思考回路も猫そのもので、乱馬としての意識は無く、変貌している間の記憶もない。
かつて近所に住んでいたおばあちゃんか、あかねにしか止められず、乱馬は彼女らを見るとその膝の上に乗って丸まって懐いてしまう。
攻撃手段は猫らしく噛み付きと引っかきで、特に引っかきは拳圧だけであらゆる物を削り節のように削ってしまう。
この状態の乱馬に正面から勝てる人物はいないとされるが、発動条件が厳しいためか、原作では3回しか使用されていない。
かつて玄馬にこの技の修行として、体中に猫の好物を巻き付け猫の群れに突き落とされ、猫恐怖症の原因となった。
しかもその修行法は実は間違いだった*9ため、あくまでこれは乱馬が猫への恐怖から作り出した技である。

  • 火中天津甘栗拳
コロンより伝授された女傑族に伝わる技。
火中の天津甘栗を素手で拾うほどの速度でパンチを連打する。
原作では技名を叫ばないが、その手の速さは乱馬の基本技術として随所で活かされている。
アニメでは度々技名を叫んで使用しており、乱馬の代表的な必殺技となっている。
ゲームではだいたいボタン連打で出るためコマンド入力が苦手なプレイヤーにとっては頼れる技。

  • 飛竜昇天破
八宝斎により力を失った際コロンによって伝授された技。
火中天津甘栗拳と並んで乱馬の代表的な必殺技であり、こちらは決め技に使う事が多い。
相手を螺旋の動きに誘い込み、闘志に満ちた相手の熱い気で渦を作り、そこに自身の冷たい気の一撃を叩き込むことで、竜巻を発生させる奥義。
自分の冷たい心と相手の熱い心の温度差が重要なため、相手に闘気を鎮められると発動できないが、
熱い心であれば闘気でなくてもいいため、相手のスケベ心を刺激する事でも代用できるし、心ではなく敵の炎攻撃でも代用できる。
乱馬の必殺技で派生技も多く、強敵の八宝斎をも倒せる数少ない手段の1つでもある。
コロン自身が過去にこの技で八宝斎を撃退していたために、初撃は八宝斎に見切られて急激にクールダウンする対策を取られたが、
何やかんやですぐ調子に乗らすことができるので相変わらず有効。
昇天破やそこからの派生技が決め手になる事も多く、実質乱馬の最強技に当たる。

  • 飛竜降臨弾
飛竜昇天破の派生技。
飛竜昇天破で発生させた上昇気流に自ら熱い闘気を纏って舞い上がり、上空に漂う熱い闘気の中に冷たい闘気を下に向けて放つ事で、冷気の風穴を作ってそこに熱い闘気を殺到させ、巨大な闘気弾に合体させて打ち下ろす。
昇天破を破った強敵ハーブを倒した技で、ゲームなどでは超必殺技として扱われたりするが、こちらは闘気弾ごと敵の頭上に急降下して強襲する技になっている事が多い。

  • 猛虎高飛車
良牙の獅子咆吼弾に対抗するため乱馬が開発した*10
「気が重い」という重い気を使用する獅子咆吼弾に対し、「強気」という調子に乗ることで湧き出る強い気を放つ技。発動時には偉そうにふんぞり返るポーズを取る。
その性質上、追い詰められれば追い詰められるほど弱気になって威力が低減してしまう為、読者的には獅子咆吼弾の方が強いイメージはあるが
強くするためにどんどん気落ちして自殺しかねないほどのマイナス思考に染まっていく(なので打ち合いになると泥沼に陥る)あちらに対して、リスクがかなり小さいという長所がある。

ちなみに威力低下はあくまで追い詰められた事による弱気から来るものなので、気が重くなった原因次第では獅子咆哮弾と両立する事も一応可能。
前述のコラボアニメでは(おそらく)あたるのセクハラで受けた精神的ダメージとそれに対する怒りの感情を使用する事で同時発動している。



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最終更新:2024年04月03日 00:47

*1 肉まんを1つおまけしてもらい、「食い物を買う時は女の姿に限る」などと言っている

*2 例:女であるあかねにスケートを教わる。アニメ版ではパフェを食べるために女の姿であかねと一緒に喫茶店に行っている

*3 パンスト太郎に挑発されている

*4 その代わり男乱馬の出番が極端に少ない。

*5 一応父親に比べればかなりマシで良識的だが、父親があまりに酷すぎるので比べたところで…という事情がある。

*6 「部族外の者と戦って敗れた時、相手が男なら夫にせよ」というもの。相手が女だった場合は「『死の接吻』を与え、相手を殺すまで追い続けろ」となる。

*7 例外は女だと気付いていなかった右京で、原作ではカウンターで腹に蹴りを入れている。

*8 強盗や空き巣の為の技だが……

*9 秘伝書の次のページに「……などといった修行法は間違いなので行わないように」と書いてあった

*10 獅子咆吼弾はすぐコピーできたが特性上機転やテクニックでどうにかなるものでもなく、良牙の方が技の適性が高かった