フローラ(DQⅤ)

登録日:2009/07/21(火) 08:15:37
更新日:2024/03/28 Thu 21:24:32NEW!
所要時間:約 5 分で読めます





CV:井上喜久子(CDシアター)
花澤香菜(ドラゴンクエストヒーローズ、いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY)


ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁に登場する最重要キャラクターの1人。お嫁さん候補でもある。

サラボナに住む、世界でも指折りの大富豪ルドマンの愛娘。
整った容姿、おしとやかな性格、父の財力などから、言い寄ってくる男は後を絶たない。

ルドマンとしてもより出来た相手に嫁がせたく、修道院へと預け花嫁修業をさせていた。
いよいよ一人前の花嫁として十分という所で実家へと呼び戻し、大々的に結婚相手を募ることになる。
そして夫に与えるとされた家宝は、主人公の求めていた伝説の武具の1つ『天空の盾』だった…。

というのが、ストーリーでサラボナを訪れた際の展開。
兎にも角にも、ひとまず主人公はフローラの花婿候補へと名乗りを上げることになる。




他の候補たちはルドマンの試練を次々リタイアしていき、主人公だけが試練を達成。
さぁ結婚だという所で、試練中に偶然再会していたビアンカとの2択(デボラの加わったDS版だと3択)を迫られる。

彼女と結婚した場合、お金装備を何度か貰えたり、呪文が豊富で強かったりと特典が多い。
特に青年時代前半でもらえる水の羽衣は非常に強力。彼女に装備させると一着を長期間持ち逃げされる罠はあるが。
(リメイク版ではビアンカでも1個は別イベントで入手可能になったが、フローラやデボラでも起こせるので2個手に入るので…)
一方で、ビアンカのような過去からの思い出というか積み重ねは皆無。
最新リメイクのDS版ですら、幼少時代にちょっと鉢合わせした程度のエピソードが追加されたのみ。
しかも再会した際は、そのことをほとんど覚えていなかった。

ストーリー面で優遇されているのがビアンカだとすれば、システム面で優遇されているのがフローラと言えるだろう。
どっちを選ぶかも、主人公が何を思って選んだのかもプレイヤーの解釈次第。

PS2ではバグ技の使用で重婚可能。フラグの関係でフローラが正妻となり、子供達は青髪となる。




戦力としてはビアンカのほぼ上位互換、というか本作で唯一まともな魔法使いと言っても過言ではない。
ビアンカがメラ系ギラ系を使えるのに対し、フローラはさらにベホイミ・ラナルータ・イオナズンを習得可能。そもそもメラゾーマとベギラゴンはフローラも使える。
ビアンカと違いメタルキングヘルムを装備できないが、みのまもりでは上回るうえ、SFC版ではやまびこのぼうしが実質最強装備なので結果的には殆ど差がないか超える。
呪文のうち地味に便利なのがベホイミ。再加入時低いレベル帯で馬車期間でも回復タンクとして最低限の仕事ができ、SFC版ならクリアレベル帯ぐらいまでは山彦ベホイミで殆ど全快出来るためである。


魔法使い系の仲間モンスターはレベル上限や仲間になりにくさ、呪文のレパートリーなど何らかの欠陥を抱えた連中が大半なため、殊更にフローラの優秀さが際立つ。
特にイオナズンとメラゾーマを両方習得できるのは他にミニモン・バトラーとリメイク版で追加されたコロマジぐらいしかいない。
しかもSFC版からいる3人で、やまびこのぼうしを被れるのは彼女のみ。
帽子のあるSFC版では、メラゾーマの使えないを上回るキリングマシーンである。

しかし結局、他の花嫁と同じく加入してすぐに長期間の戦線離脱をしてしまう都合上、復帰した時点では愛がないとスタメン入りが厳しいのには、3人の嫁の共通事項であり、ゲームの進行においてはそこまで格差がない。
にも拘らず、初代SFC版から代々ファンを悩ませてきた。
どちらを選ぶかは野球の話並に根深い対立を呼び込みかねない話題なので、リアル及びネット上で不用意な発言は控えるべきだろう。

上記にもある通りビアンカよりも魔法に優れたり、会話で天空の盾について「もう一人の自分の様に感じていた」
と話しているなど、天空の血が色濃い印象がある。




嫁に選ばれなかった場合は、幼馴染のアンディと結婚する。
試練で脱落こそしたものの一番男気を見せていた花婿候補のため、プレイヤーとしても素直に祝福しやすい相手。
というか他の候補がアレ過ぎる

なおDS版においては、システム面でも互角かそれ以上に優遇されている第三の嫁が登場した。
あっちはあっちで、他部分における冷遇っぷりはフローラ以上だが。




DQとFFキャラが共演した『いただきストリートSPECIAL』でも登場したものの、ビアンカと良い人という根っこの部分で被ってしまうからか、おかしいとしか言いようがない程にキャラが変更され、DQ史上でも類を見ないほどの性悪女になってしまった……。
この事については、当然ファンからは批判されている。
何故かのリッカの宿屋にスペシャルゲストとして登場した時も、宿の客を虫みたいと言ったりする性悪女になっていた……。

その影響を受けてしまっているのか、近年のリメイク作品ではキャラが崩壊している会話がちらほら見受けられる。(行き過ぎた天然、毒を吐くなど)
リメイク書き下ろしイラストも、鳥山が描いた「慎ましい」よりも「不思議な色気」が押し出された感じになりつつある。
しかも色気の部分に関してはDS版で追加登場したデボラに持って行かれている感がとても強い。



以降 名セリフ集

「嬉しい! 主人公さんありがとう! きっと良い妻になりますわ」

「私 あなたが望むんでしたら 何人でも 産んでみせますわ。ぽっ……」

マスタードラゴンさま…… ぽっ……」

「オラクル屋のおじさま好きですわやさしくって。ぽっ……」

「私の足でよければ 後でお好きなだけ 触ってください。ぽっ……」

「私だって! あの方に負けないくらい、あなたを愛していますわ。ぽっ……」 

「あ・な・た……ちゅっ。よそ見しないでくださいましね? うふふ」

「昨夜は ちょっと怖い夢を見たの……。主人公さん 私を……離さないでね……」

「スライムさんのしゃべり方ってアホっぽくて……いえ、むじゃきでかわいいですわ」 

「せめて……せめて……一度だけでも、主人公さんを抱きしめてあげて欲しかった……」

「あんたぼやぼやしてないでお茶でも入れてよ! ……なんて、私にはとても言えないセリフですわ」

「その時のお母さまの気持ち、私にはよく解りますわ。だって……私も、あなたに光をともしてもらったんですもの」

「そういえば、私と姉さんのふるさとは何処にあるのかしら。
……そんな事、どうでもいいわね。あなたがいる場所が、私のふるさとなんですもの……」

「ヒーーーーーーー! やっぱりこわいですわ。あの方は笑顔がこわいです~~!」

「たくさんの喜ぶ方たちを見たせいか、胸の奥からどんどん温かい気持ちが溢れてくるの。
こんな幸せな気持ちになれるのも、あなたと巡り合えたからね。
愛してるわ、あなた……。これからも……ずっと一緒よ……」

■アンディと結婚した場合
「わたしたちが結婚できたのもみな○○○さんのおかげ。
今はアンディと2人とても幸せにくらしておりますわ。ぽっ……」



いたストSP版の迷台詞、問題発言

「ダイス大好き♪ ころりんこ〜♪」

「わったくしはフロ〜ラ♪ 金持ちルドマンのむっすめ〜♪」

「エリアを独占したらすべての店の店員さんはわたくしと同じ髪の色に染めてもらいますわ」

「たいくつだったので ターンが回ってくるまで1人でしりとりしてましたの」

「スフィアのセットをしないと。いつもならこんなものメイドにまかせていますのに」

「ほほほひぃぃぃぃ! わたくしにはお店のあるエリアがみんなダメージゾーンに見えますわ!」

「このわたくしがどんけつ! ぶっちゃけありえな~いですわ!」

「おーほほほ。まだ7割のチカラしか出してないのにトップになってしまいましたわ」

「まあおカオがまっさお!ちょっとお金が減ったくらいでうろたえて無様ですこと。」

「○○は きっと 商売の神に 見放されたのね。」

よくもよくも……○○さん……末代までうらんでさしあげますわ

運だけのなり上がりもの。それがあなたよ○○さん!

半額ごときで はしゃぐなんて びんぼう人みたいですが やっぱり ルンルンですわ♪」

「お店を大きく したいですわ。 だって今のままじゃ びんぼうくさいですもの。」

「お父様、お父様!10000Gでかまいませんの。今すぐにおこづかいをください!」

(ダーマ神殿マップにて)「転職も就職も必要ありません。 一生 あそんで暮らせるほどの お金がありますもの。」

誰かをおとしめるのは楽しいですわ!

「おーっほっほっほ! わたくしがゴールするのを指をくわえて見ているがいいわ!」

「オウ!ガッデムですわ。さっきまでゴール出来るだけのお金を持っていましたのに!」

山おくの村で暮らすびんぼう人のビアンカさんにこのわたくしが負けるなんて!
「お聞きになって ビアンカさん。 わたくしが 世界樹のしずくなら あなたは せいぜい 毒消し草ね。」
「ビアンカさん嬉しそう。おお、きっとこんな大金見たことがなかったのですわね。」(とにかくビアンカへの敵愾心がすごい)
「同じ殿方に恋をした者同士、友情の証としてお店を交換しましょう、ビアンカさん?」(白々しいとはまさにこのこと)

「ティファさん あなたのバカぢからで ダイスを壊さないようにね。」
「ティファさんの地味なお店とわたくしのお店を交換してあげる。断ったりいたしませんよね?」(なぜかティファにも当たりが強い。理由はたぶん↓)
「幼なじみであることを 武器に 殿方を落とそうとする方にだけは 勝ってほしくないですわ!」

ティファさんてお金に関心のないふりして大金をふんだくるとこはビアンカさんそっくりですわ!」(もはや何も言うまい)


リメイク版ではそれとなく匂わせていた気の強さが前面に出る形となっている。もはやジャンプの悪役キャラや少女マンガの悪いお金持ちお嬢様である。
おしとやかで古典的なお嬢様像をフローラに求めるファンに嫌われる一方で、一部のマニアックな層には本編のフローラよりも好まれていることもある。
ただ経緯が経緯なので、そういうキャラが好きでもそこにひっかかる人もまた、多い。

再登場した いたスト30th ANNIVERSARY では、高笑いを挙げたり金持ちを鼻にかけたようなセリフは軒並み修正・削除されている。
まあ今度は自分で自分を「サラボナの白バラ」って歌っちゃったりするけど。



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最終更新:2024年03月28日 21:24