浮竹十四郎

登録日:2019/02/18(月) 09:30:08
更新日:2023/08/25 Fri 04:09:35
所要時間:約 7 分で読めます




ふうっ!
…やれやれ物騒だな





浮竹 十四郎  
うきたけ じゅうしろう

[職業]死神
[肩書]護廷十三隊十三番隊隊長

 [羽裏色]潤み朱色
 [身長/体重]187cm/72kg
 [誕生日]12月21日
 [斬魄刀]双魚理(そうぎょのことわり)
  〔解号〕波悉く我が盾となれ 雷悉く我が刃となれ「双魚理」
 [卍解]???
 [CV]石川英郎

漫画「BLEACH」の登場人物。



 人物


護廷十三隊十三番隊隊長を務める男性死神。朽木ルキアの直属の上司にあたる。
下級貴族の出身。
生まれつき病弱で幼少の頃から肺病を患っており、時折血を吐くため床に臥せっていることが多い。
また、長い髪が特徴だが肺病が原因で髪の色が真っ白。しかし眉毛は黒い。

明るく温厚な性格で、思いやり深い人柄のため自身の部下のみならず多くの死神に慕われている。
隊長格の中でも抜きん出た実力を持つが、不用意にその力を振るわない人格者。

一見すると優男のように見えるが、長年の経験からか、「戦いには『命を守るための戦い』と『誇りを守るための戦い』の2つがある」というシビアな哲学を持っている。
ここでいう「誇り」とは、個々の持つ「命を懸けるに値する戦う理由」である。命懸けの戦場で、たとえ他人の助けを得て勝利したとしても、その人物は戦士としては再起不能になってしまう。たとえその結果命を落とすとしても、誇りのために戦う者にしてやれることは、勝利を信じて見守ることしかないという。
この考えは部下であるルキアに引き継がれている。

京楽とは真央霊術院(死神の学校)時代からの付き合いで、共に霊術院出としては初の隊長。互いに気心の知れた間柄で、ルキアの処刑を止めるべきだと考えた際には真っ先に相談するなど、信頼関係は深い。
山本総隊長は霊術院時代の先生で、師としても上司としても尊敬している。

日番谷のことは冬獅郎と十四郎で名前が似ているところから気に入っており、会うたびにお菓子をあげている。


 斬魄刀



◇─始解「双魚理(そうぎょのことわり)


解号は「波悉(なみことごと)く我が盾となれ、雷悉(いかずちことごと)く我が刃となれ〜」。
二刀一対のためか、長い(京楽も同様に長い)。
二刀の頭部分が縄のようなもので繋がっている二刀一対斬魄刀。解放前は一本の刀である。

能力が判明する以前のゲームでの技は解号にちなんでか、CG版では雷の技を、DS及びWii版では水の技を、SCEI全般のゲームでは両方を組み合わせた技を使う。

原作における始解の能力は相手の霊力・霊圧を用いた攻撃を吸収・放出すること。
いわゆるカウンターのような能力。
原作では虚閃(セロ)を跳ね返した場面でしか登場しなかったが、アニメオリジナルでは天鎖斬月の月牙天衝や流刃若火の炎なども跳ね返している。

攻撃を跳ね返すといってもそのまま跳ね返すのではなく一度吸収し、
縄にぶら下がっている五枚の札を使い圧縮し、技のスピード・軌道などを微妙に変えて放出出来るため、単に跳ね返すよりも避けにくくすることができる。
吸収速度はあえて意図的に抑えでもしなければほぼ一瞬で終わるため、その場合は特性を知らなければ単に跳ね返しているようにしか見えない。
数発跳ね返したところで上記の性質をスタークに見抜かれ、一度吸収するという特性なら一度に吸収する限界量もあるだろうという考えから、無限装弾虚閃(セロ・メトラジェッタ)なら対抗できるだろうとのこと。

卍解も修得しているはずだが、作中未使用に終わった。


アニメの『斬魄刀異聞篇』では平安貴族のような装いをした小柄な双子の少年の姿で実体化。
浮竹に対して一緒に遊ぶようせがむ奔放な性格となっていた。



 活躍


尸魂界篇から登場。
白哉の攻撃からルキアを守るために現れたり、床に臥せっていたりということもあって、一護側との対立は一度もなかった。
一護は白哉と対峙していてそれどころではなかったが、海燕の面影がある一護を見て驚くなど、一応対面している。

床に臥せっていたために藍染の死(※偽装)など諸々を遅れて知ったが、その時やその後の反応から京楽と違って彼の演技を信じていた模様。
無論、それまで巧妙に仮面を被っていたり、『完全催眠』なんて信じられない能力を持っていたので信じていたことはおかしくはない。

終盤では、双殛を破壊する道具を持ち出して京楽と共に双殛の矛の破壊を実行したため、裏切り者として総隊長と戦う事となった。
総隊長との戦いの最中に藍染惣右介達の目論見や裏切りが発覚したため、戦闘を中断して京楽・総隊長達と共に藍染の元へ向かった。
その後の詳細までは不明だが、隊長職は無事に続投。

戦後はそのフランクな人柄やルキアの上司ということもあってか、描写されない間にすっかり一護達と仲良くなっていた。
別れ際に一護に死神代行として仕事をしやすくなるよう(+いつでも死神になれるよう)に死神代行証を渡した。
しかしこの死神代行証、でっかく髑髏が描かれている物々しい意匠だったため雨竜からは使用前から疑問を抱かれていた。
一護自身も初使用時に現地の車谷善之助(アフさん)は死神代行証のことを全く知らなかったため話がややこしくなり、すぐに使えねーという感想を抱いた。



破面篇では京楽とスタークが戦っていいる横でリリネットのことをあしらっていた(もはやリリネットの特訓のようになっていた)。
京楽が無限装弾虚閃(セロ・メトラジェッタ)でやられかけたところを助けるも、
現世に現れたワンダーワイスによって胸を貫かれ重傷、そのまま最後まで出番はなし。



死神代行消失篇では、銀城空吾の口より彼の行動が語られた。
曰く、初代死神代行である銀城が(事情があるとはいえ)死神を殺害して出奔したために、
一護は浮竹から渡された死神代行証を通じて一護には何も伝えず密かに監視されていたとのこと。
銀城の行動を考えれば当然の処置と言えるが、銀城はこのことを通じて一護に揺さぶりをかけようとしていた。

ただし、それは一護自身も最初から疑問に感じるようなずさんな体制…つまりは元々命令ということもあって一応の監視はするものの一護を信頼している証でもあった。
(なお、死神代行証は装着者の霊圧をある程度コントロールできるため現世への影響も抑えていた)
当初は一護も疑問を抱いていたが、ある時その意を正しく汲み取っていた*1ため、銀城のこの揺さぶりには全く動じずに対応した。

戦いが終わった後に一護が尸魂界にやってきた際には、流石に怒られても当然の一件であり、銀城が裏切られたと思うのも当然の行動だったため、
合わせる顔が無いと思ってか一護に会いに行かず、遠く離れた場所で一人落ち込んでいた(※独白はないが、表情で察することが出来る)。
しかし、京楽から一護が代行証を持ち続けると聞き、浮竹達は一護の成長を嬉しく感じると共に眩しく感じてもいた。



千年血戦篇では病のためかあまり活躍場面は描かれなかったが、元々重病に侵されていて慣れていることもあり、熟達した治療の腕を発揮していた。
(そんな彼も更木剣八の回復力には驚きを隠せなかったが)
その後、ユーハバッハにより霊王が殺害されたため、世界の崩壊を防ぐために自身が霊王の身代わりとなるべく、
幼少期に延命のため肺に憑けた土着神となった霊王の右腕『ミミハギ様』を開放し身代わりとなる。
世界崩壊までに幾ばくかの時間を稼いだものの、ユーハバッハによりその力を奪われたため倒れ、その後に死亡した。




そして、死から十二年が経過した獄頣鳴鳴篇において再度その存在が取り上げられた。
地獄から現れたザエルアポロの口から一護たちへ魂葬礼祭の真実が語れた直後、地獄門から伸びてきた双魚理と同じ形の巨大な刀がザエルアポロの身体を刺し貫いた。

――あァ お早いお着きだ

”神掛” 浮竹十四郎―――

その刀はザエルアポロと共に地獄門へと戻っていったが、一護たちに新たな騒乱の予感をもたらすことになった。



 関連人物


元副隊長。
真央霊術院を二年で卒業するなど優秀な人物で、浮竹が副隊長になってほしいとスカウトしていた。
妻の敵である、藍染の作り出した虚「メタスタシア」との戦闘で殉職するが、その際不利な状況にある海燕を助けに行こうとしたルキアを止め、
上記の戦いの持論を述べたうえであれは「誇りを守るための戦い」であると諭し、行く末を見守った。

かつての師。現在は上司。
しかし滅却師との戦いで殉職。原作内での初戦の相手。

真央霊術院時代からの親友。隊長となってからも百年来の付き合い。



 名台詞


  • …いいかよく覚えておけ
    戦いには2つあり 我々は戦いの中に身を置く限り常にそれを見極め続けなければならない
    命を守るための戦いと誇りを…守るための戦いと…!
    今…奴は誇りの為に戦っている
    妻の誇り 部下たちの誇り
    そして何より、奴自身の誇りのために
    …詰まらん意地と思ってくれて構わん…
    奴を…このまま戦わせてやってくれ…

  • 歩む道は違っても友達ってのは良いもんさ 

  • 俺は自分が生き延びた理由を知った時からいずれ来るこの日のことを考えていた
    一度拾ったこの命護廷の為に死なば本望





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最終更新:2023年08月25日 04:09

*1 死神代行証は聞いていた話と違ってなんかおかしいけど、俺(一護)を騙す気ならもっと上手くやれるはずだよな…?何か考えがあるんだろうな。という流れ