魔修羅一族

登録日:2019/02/17 (日) 10:53:09
更新日:2024/01/29 Mon 17:22:40
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魔修羅とはいわば人の持つ業のようなもの

人間の歴史が戦いの歴史だと言うならばそれ故に奴等は存在するのだ


瑪羅門の家族に登場する暗黒組織。
三千年前、瑪羅門の開祖と呼ばれた二人の内の一人、「ゴープ・マシュラ」を祖とする一族。
マシュラは人間を無知で愚かなものと断じて見切りをつけ、自分のやり方で理想の社会を作るとして瑪羅門総本山を去り、その時から瑪羅門と魔修羅は壮絶な戦いを続けている。

魔修羅のやり方は歴史の表面に出る事はけっしてなく、時の権力者にその絶大なる能力を持って加担し、意のままに操る事にある。

例えば、日本では織田信長がいい例で、当時信長には魔修羅がついていた。
その冷酷無比な性格から天下を取らせようとしていたが、察知した瑪羅門が介入し明智光秀を念で操り謀叛を起こさせたため手を引き見捨てたのが本能寺の変の真相である。

現在では兵器の製造・輸出・売買・破壊工作・政府要人の暗殺などで成り立つ死の商人達を束ね、陰で操る暗黒組織と化している。
そして、魔修羅最強の男・孔雀院一馬を筆頭に、日本を火種とした第三次世界大戦を引き起こすため、暗躍している。

⚫孔雀院一馬

魔修羅最強の男と呼ばれる男で、将来瑪羅門一族を率いる龍の「転輪聖王」に対する魔修羅の「大凶星」
表向きは若手政治グループ「孔雀の会」の党首として活動し、密かに日本を征服しようと暗躍している。

魔修羅最強の声は伊達ではなく、凱を一蹴し、
瑪羅門選ばれし七人が束になっても勝てないと豪語するほどの力を持つ。
瑪羅門の七つの「聖なる力」(チャクラ)を全て一人で使う事ができ、その威力も龍でさえ念を破るのが困難というほど強力。

戦いが表に出る事を避けるため、龍達を霊場「冥恐山」に呼び寄せ、側近の「魔修羅鬼界衆」を残し、自身は奥に建つ「極楽宮」で龍達を待ち受ける。

◆魔修羅四誅王

その邪なる魔修羅一族にあって、最強と言われる使い手達。
いわゆる四天王だが、二人しか登場せず。

⚫陳霊峰(チンレイホウ)

人民服のようなものを着た小柄な老人。
四誅王の一人というだけあって実力は高く、念を込めて相手を白骨化させる骨恾葬の使い手。
「魔修羅館」という拳法道場の師範を装い、兄弟達を引きずり出すために恩師である柳大周を殺害した。
実は、かつて龍が生まれた時に魔修羅にとって驚異となる前に始末するため放たれた刺客を束ねており、その時に兄弟達の母親を殺した帳本人でもある。
龍の力を調べるために真相を話し、骨恾葬を打ち込み勝利かと思われたが、激しい怒りによって真の力を目覚めさせた龍に念を押し返され右腕を失う。
すると、目潰しを使って優位に立ち龍を追い詰めたが、心に聞こえた師と母の声で空気の流れを読んだ龍に、
瑪羅門最大秘法儀・昇龍刑を打ち込まれ、一度は見逃されたが後ろから攻撃しようとした事で打ち込まれた龍の刻印が胸を突き破り、裁きを下された。

  • 骨恾葬(こっぽうそう)
魔修羅秘法儀。
指先から念を打ち込み、相手を爆発するようにして白骨化させる。

⚫鑼愧(ドラキ)

ドラキュラのような姿をした男で、スイスとフランスの国境付近にある古城で龍達を待ち受ける。
最初は城のぺリオと言う城の執事を名乗り、言葉巧みに龍達を吊り天井の部屋に誘い込み、一網打尽にしようとした。
そして、一人残っていたジェイクと戦い、魔修羅秘法儀・蝙妖舞で苦しめたがジェイクの「砕」の「聖なる力」(チャクラ)で城壁を崩されて捕らえられ、地面に叩きつけられて敗北した。
一宿一飯の義理により命だけは取られなかった模様。

  • 蝙妖舞(へんようぶ)
魔修羅秘法儀。
マント蝙蝠の羽根のように操り、上昇気流を利用して自在に宙を舞う。

◆魔修羅館

拳法道場を装い、兄弟達を始末するために魔修羅から放たれた刺客。

⚫鏤峰(ロウホウ)

魔修羅館の一番手。
両手の爪を伸ばし、攻撃する牙猩咬の使い手。
凱と戦い、爪を伸ばして間合いを狂わせる事で優位に立ったが、避けずに身体で爪を受け止めた凱の怒髪襲で全身を貫かれ、さらに念を込められて天井の照明に激突させられて感電死した。

  • 牙猩咬(ガショウコウ)
魔修羅秘法拳。
両手の爪を伸縮自在に操り、敵の間合いを狂わせて攻撃する。
爪は鋼のように硬く、刃のような切れ味を持つ。

⚫童峰(ドウホウ)

魔修羅の二番手。
笛の音にチャクラを乗せて伝える魔笛開明骲の使い手。
まずは戦いの前に会場にいた観客をチャクラで操り外に追い出すと、恐るべき吸血・アガスティヤを操り、翔を窮地に追い込む。
しかし、照明を消し、道着に火をつける事で蛾を一ヶ所に集められて一網打尽にされる。
そして、念を打ち込まれて霊峰に襲いかかってしまい、醜態を晒したとして霊峰に処刑された。

  • 魔笛開明骲(マテキカイメイホウ)
魔修羅秘法儀。
古代インドの僧侶達が神事の際に奏でたというナタラージャという笛の音波にチャクラを乗せて伝え、人間や蛾を操る技。

  • アガスティヤ
童峰が操る蛾。
インドの奥地の密林にのみ生息する蛾で、現地の人々は「羽根を持った悪魔」という意味のマントラトリーという名で呼ぶ。
その実態は恐るべき吸血蛾で、その大群にかかれば牛などは数分で骨と皮になってしまう。
また、その羽根から絶えず振り撒かれる鱗粉は人体に極めて有毒で、知らずに吸い続ければ最後には死に至らしめてしまう。

◆魔修羅鬼界衆

孔雀院一馬の信頼厚い、側近というべき三人。
事実上の本作最後の敵である。
最後の一人はイタコのバアさんに姿を見せる事なくあっけなく倒されてしまった。

⚫壱之坊(いちのぼう)

鬼界衆の一番手で、額に「風」の文字が浮かんでいる。
「速」の能力の使い手で、同じ能力を持つ王と、
離れて立った二人の中心に剣を刺し、早く剣を取った方が攻撃できるというゲームを行う。
最初は王を上回るスピードで続けざまに攻撃を決めていたが、王が身につけていたものや体内から余計なものを全て取り払った事で逆転され、一撃で叩き伏せられた。

⚫曼之坊(まんのぼう)

鬼界衆の二番手。
壱之坊とは実の兄弟。額に「炎」の文字が浮かんでいる。
王に破れた壱之坊を非情にも処刑しようとし、直前に凱を失っていた龍を怒らせる。
「炎」の能力で両手から炎を発射して攻撃したが、悪を憎む力で能力を目覚めさせた龍に炎をはね返され、拳の一撃であっけなく倒された。

⚫超常瑪羅門の会

古代インド密教最高位の力を持つ瑪羅門神を崇め、驚異的な秘力で人間の持つ能力を無限に引き出すという宗教団体。受験生や浪人に人気がある。
その実態は中毒性があり、服用し続ければ最後には理性が破壊されてしまう「奇跡水」を売りさばく犯罪組織である。
瑪羅門一族や「聖なる力」(チャクラ)の事を知ってはいたがチャクラを使う事はなかったので、魔修羅一族ではなく魔修羅の束ねる犯罪組織の一つだと思われる。

⚫瑪羅門の会会長

ターバンを巻いたアラビア風の姿をした男。
その正体は総理大臣の白髪の数まで分かるという、瑪羅門の情報網をもってしても一切不明だったが米国国防省(アメリカペンタゴン)で、対ベトナム戦における兵士達の強化を目的とした研究を行っていた事が本人から語られた。
潜入してきた翔をゲルカロイドP-4で自らを強化し、その力で苦しめたが秘法儀・不動冥髖巣に捕らえられて念を打ち込まれ、肉体の限界を超える量のゲルカロイドP-4を飲まされて心臓が破裂し、死亡した。

  • ゲルカロイドP-3
会長が兵士の精神力強化を目的として開発した薬品。
これを服用すると神経は研ぎすまされ、自信に満ち溢れ、まるで自分が未知の能力に目覚めたかのような気分になる。
しかし、服用を続けると中毒となり理性を破壊して狂暴性だけを残す野獣と化してしまう。

  • ゲルカロイドP-4
兵士の肉体的強化を目的に開発された薬品。
服用すると恐るべき破壊力を得る事ができるが、多量に服用すると肉体がついていけず、心臓が破裂してしまう。

⚫桐島直樹

会長の補佐役。
(アメリカ)国籍の日系二世で、数年前まで米国(アメリカ)陸軍のグリーン・ベレーにいた破壊と暗殺のプロ。
翔を始末しようと襲いかかったが、全く歯が立たずあっさりと念を打ち込まれ自ら脳天をナイフに突き立ててしまった。


万が一にも貴様らがこの三人の項目を立てた時………!!
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最終更新:2024年01月29日 17:22