カッパード

登録日:2019/02/17(日) 02:31:03
更新日:2022/11/25 Fri 21:17:33
所要時間:約 6 分で読めます





このカッパードから逃げられると思ったのかね?



アニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』の登場人物。



■概要


本作の悪役の一人。
全宇宙を手に入れようと企む悪の組織「ノットレイダー」の幹部。

水色の肌緑色のセミロングの髪を持った、河童のような見た目の人物。
頭頂部は河童の皿のようになっており、時折光る。
目元にゴーグルをかけ、背中には甲羅のようなものがついている。
首元のチョーカーのようなものは通信機および翻訳機としての機能があると思われる。

水陸宇宙両生の生き物らしく、宇宙空間でも宇宙服なしで生きることが出来る。
実際に河童のような性質もあるのか、第2話では地球の湖で水分補給を行い力を溜めていた。
また電撃の技が弱点でもあるようだ。水ポケモンか。

自称「水も滴るいい男」ナルシスト的な言動が多く、実際に他者を見下したような発言が多い。
フワを狙っているが、そのフワのことも宇宙を手に入れるための道具程度にしか思っていない。
(結果的にこれが星奈ひかるがプリキュアとして覚醒するきっかけになっている)。
「恐怖は思考を停止する」という考えを持ち、ひかるがプリキュアとして覚醒した際も「プリキュアか…楽しませてくれる」と余裕を崩さず戦闘狂のような一面も見せる。
また「ラッキーは二度続かん」「奇跡は二度は起こらんよ」とも発言しているが現状こちらは負けフラグと化している。

同じくノットレイダーのテンジョウは一応仲間のはずだが、反りが合わないのか互いに見下し合っている。挙げ句の果てにはアイワーンに「おじさん」呼ばわりされる始末。


他の惑星を「プリミティブ」と見下し、戦闘で星の自然環境が破壊されようとも意に介さない。
惑星クマリンで周囲を破壊した際も「このような過酷な環境の星、消えたところで痛くも痒くもない」と吐き捨てた。
一方、上記の発言にキュアスターが「厳しい星だけど、厳しいからこそ綺麗なの!」と反論した際は、「ぬくぬくとした環境で生きるお前が知った風な口を!」と、それまでの余裕さをなくして珍しく激高している。

かつて住む星を奪われ宇宙の果てまで追いやられた過去があるらしく、「我々は星を奪われた!だから同じく奪うのみ!」という恨みこそが彼の行動理念と思われる。

なお、プリキュアに敗れた際テンジョウやアイワーンは悔しそうな表情を浮かべるが、カッパードだけは捨て台詞を吐きつつも大抵笑っている。ドM…もとい、やられてもやられても挫けない悪役の鑑である。

【能力】

武器は双刃剣型のレーザーブレード沙悟浄というより孫悟空だろそれ。
また掌底で地面を抉るほどの破壊力を発揮しており、素の身体能力も高い。
第12話からはダークネストより力を与えられた事により、武器であるブレードがパワーアップ。
人間からイマジネーションを抜き取りブレードに吸収し、イマジネーションに応じた形状と能力をブレードに付与できるようになった。

部下として一般戦闘員「ノットレイ」達を多数引き連れており、戦闘時に使役する。

◆技

  • カッパードストライク
頭のお皿に溜めた水分を剣に纏わせ、強力な斬撃を放つ。
プリキュアシリーズの悪役で必殺技名があるのは意外と珍しい。


■劇中の動向


第1話から登場。
フワを捕らえるべく、地球へ不時着したララを追い、ひかるの前に現れる。
それでも逃走するララを追って宇宙へ飛び出すも、フワを守るべくひかるがキュアスターへと覚醒。
宇宙空間で対峙するも、力を使いこなしたキュアスターの「プリキュア・スターパンチ」を喰らい撤退を余儀なくされる。

その後地球の湖で水分補給を行い、ノットレイダーのテンジョウと通信で会話、プリキュアが現れたことを報告する。「ほうれんそう」を怠った前作のチャラリートとはえらい違いである。
またもひかるとララの前に現れフワを狙う。
「奇跡は二度は起こらない」とララを嘲るも、今度はララがキュアミルキーへ覚醒。
濡れた身体に電撃を喰らい、またも撤退を余儀なくされた。

さらにその後は地球の滝で水浴びと上半身裸という無駄なサービスシーンを披露しているところへ、プリンセススターカラーペンを狙ってきたテンジョウより、帰還命令が下っていることを知る。
本拠地へ帰還しガルオウガと会話すると、アイワーンから最新式のヒットレーダーを受け取る。

第8話では2話以来久し振りに出撃。
プリンセススターカラーペンを探してケンネル星にやって来たプリキュア達と交戦する。
水属性とあって、炎属性のキュアソレイユ相手に有利に立ち回るも、最後はてんびん座ソレイユシュートを喰らってノットレイごと彼方へ吹っ飛ばされ退場した。
なおケンネル星は「立派な毛並みがあること」が美醜の評価になる星であり、そんな星にカッパードがやって来たのは何とも皮肉な話である。
(一応作品内で彼の髪形に触れられることはなかった)。

第10話では「あのお方」から力を授かりパワーアップして他の幹部と共に惑星クマリンへ出撃。
強化された力を存分に振るい、キュアスターの必殺技発動バンクに割り込むという荒業も披露し、おうし座のスターカラーペンを強奪した。

第11話では勢いそのままに地球へ侵攻。
奪ったおうし座のスターカラーペンとアイワーンの発明を用いて三幹部で合体、『ノットリガー・トリニティ』となってプリキュア達に襲い掛かる。
最後は失意から立ち直ったひかると、プリキュア達が新たに得た必殺技「サザンクロスショット」を受けてダウン。バケニャーンに回収される形で撤退した。

第12話では本拠地に帰還後、僅かに目覚めたあのお方「ダークネスト」から新たな力を授けられ、武器を強化。

第13話では学校にいたプリキュア達を襲撃。
パワーアップした武器を披露し、ノリノリなハイテンションで彼女たちを圧倒。
「おおっ、ノレる!ノリノリだぁ!」
「ハハハハッ!まさに今、勝利のビッグウェーブに乗ったようだ!」
「止まるんじゃねぇぞ……」

学校を破壊したことでキュアミルキーの怒りを買い、最後は彼女たちの猛攻を受けて撤退した。

第17話ではプリンセススターカラーペンの反応を求めてドラムスの屋敷に潜入。この回でペンを求める第三勢力、宇宙怪盗ブルーキャットの存在を認知する。

その後、ブルーキャット…もといユニを仲間に加えたプリキュア達と何度も激闘を繰り広げるが、やがてプリキュアとノットレイダーとの最後の戦いの最中にこれまでノットレイダーを統べていたダークネストが真の姿を現した事で状況は一変。
これまで敵対していたプリキュアとノットレイダーはダークネストの恐るべき野望を阻止するために協力する事になり、一度は全宇宙が闇に包まれるが最後は地球人宇宙人そしてノットレイダーのイマジネーションでパワーアップしたプリキュア達の活躍によって遂にダークネストに勝利した。

その後、ノットレイダーはトッパー率いる宇宙星空連合から新しい惑星を授かり15年の月日が経つ頃には桜が舞う美しい星になり、過酷な半生を過ごしてきたノットレイダーはようやく安住の生活を送れるようになった。
ちなみに15年の月日が経った事でひかる達は大人に成長したがノットレイダーの面々は脱退したアイワーンを除き異星人ゆえかはたまた15年前のアイワーンの言う通り既におじさんおばさんの域からか15年経っても特に姿は変わっていなかった。



■その他


言動や立ち振る舞いこそクールで王道な悪役なのだが、
  • 河童のような髪型が「落ち武者」「ハゲ」と視聴者にツッコまれる。
  • それでいてナルシストで、カッコつける度にハゲ頭が光る。
  • CV:細谷氏の演技による無駄なイケボ。
といった強烈な個性を発揮し、第一話から視聴者にいろんな意味で衝撃を与えた。
(一応見た目はひかるから「かっちょいい」と感激されている)
「多様性」がテーマの今作では彼の容姿にツッコミが入らないのも意図的な演出かも知れない。ハゲも個性なんだよ!

また細谷氏ということもあり中の人ネタがやけに豊富なためそっちと絡めたネタも多い。

前作『HUGっと!プリキュア』最終話で星奈ひかるがゲスト出演した際、川を泳ぐ河童を追いかけてフェードアウトしており、カッパード登場と繋がっていたのではないかとも言われてたり。

ふたりはプリキュア美墨なぎさ役の声優・本名陽子氏はTwitterで「どことなくピーサードを彷彿とさせる」とコメントしている。

漫画版を執筆している上北ふたご氏も気に入っているのか、Twitterでいくつかイラストを上げている。


本シリーズのOPムービーは、敵キャラクターの登場シーンで最初はキャラクターがシルエットになっており、それぞれが本編に登場するたびにはっきりと描かれるようになるという演出になっている。
カッパードは第1話で登場したため第2話以降のOPムービーでは姿がはっきりと描かれており、カッパードがシルエット状態だったのは第1話だけの演出となっている。


なお「河童の正体は宇宙人ではないか」という説は実際に言われてたりする。



追記修正は水も滴るいい男がお願いします。

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最終更新:2022年11月25日 21:17