メガヘクス

登録日:2019/02/14 Thu 18:35:24
更新日:2024/03/27 Wed 18:17:20
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メガヘクスと融合せよ...


「メガヘクス」とは『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』に登場するメインの敵キャラクターである。



データ


身長:231.0cm
体重:185.0kg
特色/力:機械化されたボディ、ボディの一部を組み替え武器化する

概要

人類やオーバーロードインベス達よりも昔にヘルヘイムの森の浸食を受けた種族のうちの一人。
これら2つの種族と異なり、黄金の果実に頼らずに惑星ごと全てを機械化する荒業によってその浸食を乗り越えた、所謂「機械生命体」と呼ばれる存在である。
銀色のボディとマントに胸部の円形のクリアブルーの球体が埋め込まれた外見は非常にヒロイックであり、 どことなく特撮ヒーロー然としたフォルムである。

性格

その機械化による影響なのか、「全ての生き物は「個」という脆弱な存在であり、完全な大いなる思考の元に統一されるべき」「自分達メガヘクスこそが唯一完璧な存在である」という歪んだ思想を持っており、
他のあらゆる惑星に降り立っては「調和」という名の侵略を繰り返してきた。
ヘルヘイムの脅威に抵抗するため進化した存在が、結局ヘルヘイムと同質の厄災になり果てるとは皮肉以外の何物でもない。

「~である」と語尾につける特徴的な喋り方をし、個々の感情に何の価値も見出さない、まさに機械然とした無機質且つ冷酷な性格をしている。
しかし機械化する前の時期の名残なのか、この手のタイプとしては珍しく感情を有しており、発言の中には感情むき出しで言ったものも多い。
そのせいか感情そのものを全否定するような発言は見られない。


戦闘手段・特殊能力

戦闘時には普段はマントが付いている両腕を大剣や光線銃に変形させる。
戦闘スタイルはこれらを使用した至極単純明快な物だが、その真に恐るべき点は人類を遥かに超越した科学力。
映画内で見られただけでも
  • 言語の異なる種族の頭を掴み、脳内を分析することでその言語を瞬時に完璧に会得する。
  • 腕からチューブ状の触手を伸ばしてそれを相手に絡ませることで、その記憶を瞬時に読み取る。
  • そうして読み取った記憶を元に、本物と全く同じ外見、知能、記憶、戦闘力を持った機械のコピーを瞬時に作り出す。
  • 外部から手に入れた物はデータを一定上揃えることで自身の体内に取り込み、その能力を思うがままに引き出せるようになる。
といった絶大な科学力を発揮しており、これらを戦闘に転用して仮面ライダー達を苦しめた。
加えて、降り立った星の地表に水色の幾何学模様が描かれた光の床を出現させることで、生命体を粒子に変えて床に吸収させることもでき、これが彼らにとっての「調和」に用いられる。
しかし、この最大の武器が逆に自分の首を絞めることになろうとは 誰も予想だにしなかったのだった。


劇中での活躍

『仮面ライダー鎧武 進撃のラストステージ』

宇宙の神となった葛葉紘汰と高司舞が暮らす惑星に一輪の花を模した宇宙船と共に飛来。惑星の環境を破壊すると同時に舞を捕らえる。
これに激怒した鎧武極アームズとぶつかるが、なんと単純な近接戦闘のみで圧倒。その戦闘の最中に紘汰の記憶を読み取って地球の存在を知り、次なる標的に定める。

地球に来たところで、追ってきた極アームズと再度激突。ヘルヘイムの植物で足場を固められたところを火縄大橙DJ銃の一撃と無頼キックを喰らいあっさり爆散した。
……筈なのだが、その直後に極アームズの背後に現れ、天高く吹き飛ばすと、「君がメガヘクスを拒んだのは残念だ」と言い放ち、腕からカラフルなビームを発射し、何と鎧武を殺害した上、極ロックシードを奪い取ってしまう。
直後に宇宙船を呼び出し、先程までの如く環境を破壊する。
極ロックシードのデータを集めるべく、騒ぎを聞きつけた呉島光実に黒影2体とメカ戦極凌馬を作り出して差し向け、自身は一度撤退した。
尚この時、倒された黒影の内の一体の残骸の中に、完全な状態の戦極ドライバーが紛れており、それは龍玄に撤退間際に回収された後、貴虎に渡されることになる。

後日、舞を取り返しに来た呉島貴虎と光実に対して、再びメカ凌馬や初級インベス&下級ロイミュードのコピーで対抗する。
しかしこれらを全て倒された上に舞も取り返された為、遂に自ら出撃。
極ロックシードを取り込んでヘルヘイムの果実をも操る強力な存在となり、斬月・真と龍玄のコンビを大いに苦しめるが、斬月・真の捨て身により極ロックシードを奪い返され弱体化する。
激怒してを胸から放つ極太ビームで三人を一掃しようとするが、極ロックシードの中にバックアップを残していた紘汰がここで復活。
攻撃を防がれてしまった上に、奮起した呉島&鎧武のトリプルライダーキックを喰らい、今度こそ完全に破壊された。
……と思われた。

メガヘクスは個にして全、全にして個。

一つ一つは端末に過ぎない。

実は人型のボディは単なる端末であり、本体である「機械惑星メガヘクス」から無数に生産される量産機の一つに過ぎなかった。なお、この映画に虚淵玄は一切関わっておりません。イヤホントに
鎧武との戦いで破壊されたのに即座に復活したのは、再生したのではなく新しく端末が補充されただけだったのだ。
地球に大量のメガヘクスが転送され、彼らの侵略がいよいよ本格的に始まるのだった...

地球よ、メガヘクスと共に歩もう...


『仮面ライダードライブ ルパンからの挑戦状』

本編ラストにて端末の一つが泊進ノ介達の元に飛来。
仮面ライダールパンことゾルーク東条が放棄したサイバロイドZ Z Z(スリーゼット)を吸収し、Z Z Z(スリーゼット)メガヘクスへと進化すると、宇宙船のある沢芽市に戻っていった。


『MOVIE大戦フルスロットル』

飛んで行った端末を追いかけてきた仮面ライダードライブが鎧武達と合流。
メガヘクスを共通の敵と判断して共闘を結んだ鎧武陣営&ドライブに対抗するべく、駆紋戒斗を作り出す。
しかし...

一つになるだと?下らん!

そんな弱い考えを持つ者など、俺がこの手で倒す

ここにきて自分たちの科学力の高さが仇となった。生前の戒斗の弱さを嫌う性分をも寸分の狂いなく再現してしまったせいで、あっという間に敵に回してしまう。
この結果にまたも激怒したメガヘクスは大量の初級インベスと下級ロイミュード(のコピー)を生成。一気に勝負に出る。*1
ZZZメガヘクスはドライブ&鎧武と激突。進化したことで手に入れた再生能力で二人を苦戦させるも、舞が生み出した「シフトフルーツ」と「ドライブロックシード」でダブルライダーもさらに変身。ドライブ・タイプフルーツと鎧武・ドライブアームズの猛攻に押されていき、二人の必殺技を同時に喰らって肉体を喪失する。
この時「ZZZ」のコアが母星へ飛んでいくのを見られた結果、ベルトさんに「コアを破壊されれば消滅するというロイミュードの弱点をも受け継いでしまった」ことを見抜かれてしまう。
(本来コアはボディより頑強であるため弱点とも言えないのだが、メガヘクスの元の性質上、突破口として成立した)
母星へ飛んだ(あとなぜか物凄く巨大でむき出しになった)コアを破壊しようと、宇宙船と化したトライドロンで飛来するダブルライダーに対して、星の防御システムや大量の端末を合体させたZZZメガバット*2で迎撃する。
しかし機械は果汁に弱かったため、最期はメガバットもろともコアにダブルライダーキックを喰らい、母星ごと爆散した。

理解不能、理解不能!メガヘクスの敗北、全てが融合した世界の否定。何もかもが理解不能!!

直後、地球ではメガヘクスの敗北に伴ってコピー怪人軍団は動きを止めた。


地上で戦っていた戒斗も…静かに機能を停止させたのであった。


Zメガバット
身長:20.0m
体重:47.4t
媒体によってはZZZメガバットと多少の表記ゆれがある。巨大ロイミュードのデータを反映して作られた。
エネルギー砲や追尾ミサイル弾を乱射するほか、エネルギー推進による宇宙空間での高速飛行を可能とする。
しかし機械であるため果汁に弱く、トライドロンからフルーツ果汁を吹きかけられた時に「目が、目がァ~」と悶絶して一度事故っていた。
流石にそれだけでは完全にやられることはなく直に復帰したのだが、鎧武&ドライブのダブルライダーキックとトライドロンの突撃を同時にくらい惑星メガヘクスごと爆散した。
なお鎧武とドライブは惑星メガヘクスの大爆発の中心から普通に出てきたトライドロンに直後乗って帰還している。


余談

上述の「駆紋戒斗を復活させる」という大ポカだが、それ以前に「黒影やメカ戦極凌馬のドライバーを本物同様に再現する」という無駄なこだわり(?)も失策といえよう。
破壊された黒影の戦極ドライバーやメカ凌馬のゲネシスドライバーを回収され、仮面ライダー斬月、斬月・真が復活するきっかけをつくってしまっている。
かつての戦いで失われたドライバーを勝手に次々復活させ、大敗の一因を自ら作り上げていたともとれる。

良くも悪くも、「元の存在とそっくり同じもの」しか生み出せなかったのが、メガヘクスの敗因だったのかもしれない。

ただしその最期もロイミュードをコピーしたがために、弱点まで一緒に再現してしまったという自滅に近いものであり、言い換えればもしロイミュードの活動が始まっていない/終わっていた時期であるならば『鎧武』勢はジリ貧を強いられ、敗北していた可能性が高い。

なお、後々展開される鎧武関連作品の描写から見るに、(少なくとも呉島兄弟は)以降の戦いでも本作で手に入れたロックシードと戦極ドライバーをそのまま使っている模様。

デザインは西洋系インベス、デェムシュ、ロード・バロンなどを手がけたNiθが担当。
後にVシネマ『ゴースト RE:BIRTH 仮面ライダースペクター』ではエヴォリュードをデザインし、スーツはメガヘクスを改造したものと思われる(デザイン画も同じポーズ)。


後に「ロイミュードのコアは例え爆散しても空間に個体波長を残していて、そこから粒子(固有データ)を集める技術さえあるのならばオリジナルのまま復元が可能」と言う恐ろしい事実が明らかになった。
これに従うのならば、宇宙空間に散らばった個体波長をかき集める技術さえあればメガヘクスもまた復元が可能であると考えられる。
そんなことを実行する存在が今後出ないと良いのだが……


追記・修正はメガヘクスと一つになってからお願いします。

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最終更新:2024年03月27日 18:17

*1 流石に本家ロイミュード陣営もこの事態はマズいと見たのか、コピーロイミュードを相手に戦っている。

*2 バット型巨大ロイミュードに似ている