ガルバルディ(MS)

登録日:2012/07/06 Fri 01:11:01
更新日:2024/03/06 Wed 19:15:09
所要時間:約 5 分で読めます





そうか!私は今、あの子の事を只者じゃないと言った。
このわかり方が無意識のうちに反感になる…
これが、オールドタイプということなのか…!!



ガルバルディとは、ガンダムシリーズに登場するMS。





ガルバルディ

型式番号:MS-17
頭頂高:18.4m
重量:41.7t


パイロット:
フィーリウス・ストリーム
シャア・アズナブル
パッカデリア


「MS-X」、「機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画」に登場するMSで、ジオン公国軍が造った試作機
小惑星ペズンにて密かに進めていた「ペズン計画」で開発された機体群の1機で、ギャン後継機にあたる。
そのこともあってか運動性に秀でていて、それを活かした白兵戦で真価を発揮する。
見た目の方はギャンというよりもゲルググによく似ていて、後頭部にはトサカも付いている(付いてない機体もある)。これは本機を開発するにあたってゲルググの設計もフィードバックしたためで、生産設備もゲルググのそれをそのまま使えるなど量産性もなかなか高い。

後述する「ガルバルディβ」と区別するため、本機は「ガルバルディα」と呼ばれるようになった。
ところであまり知られていないことなのだが、実はβのベース機はコイツではない。…いや、ガルバルディαをベースにしてるのは間違いないのだが、前述の機体は「A型」というタイプであり、それとは別に宇宙用に仕様変更された「B型」なるタイプが存在しているのである。
B型は装甲を軽量化して更に運動性を高めている。
一説によるとその運動性があまりに高かったため当時の技術ではパイロットがGに耐えられなかったとか。
βはこのB型がベースになっている…のだが、今となってはほとんど黒歴史も同然の設定となっていて、B型をなかったことにしつつA型の方をベースにしてβが造られたとか設定に書かれていることも少なくない。B型に何か恨みでもあるのか…?

ちなみに他にも地上用のタイプが考案されていたとか。



○武装


  • ビームライフル
  • シールド
ゲルググの流用品。
……のはずだが、シールドに関しては明らかに縮んでいる。
設定画だけでなく『ギレン暗殺計画』に登場した時も小さいままなので作画ミスではないらしい。


  • ビームサーベル
こちらはギャンからの流用。
フィーリウス機が使用したのが印象深い。


  • ナックルシールド
ザクⅡのシールドにスパイクを追加して手持ち式に改造したもの。
フィーリウスは撃破した機体から奪って使用した。



○作中の活躍

開発中に終戦となり、後に地球連邦軍に設備と共に接収されたと言われているが、終戦直前のサイド3にいたギレン・ザビ親衛隊に1機が配備されていたのが確認されている。パイロットはペズンで当機のテストパイロットを務めた後に親衛隊に招聘されたフィーリウス・ストリーム中尉。
終戦間際のズム・シティで発生したクーデター事件の際に親衛隊側で投入され、反乱軍のエースであるランス・ガーフィールドのグフ・カスタムと激闘の末に勝利したが、それは相手に勝ちを譲られたからであった。

トミノメモによれば「機動戦士ガンダム」にも登場予定で、シャアと部下のパッカデリアが乗るはずだったという。そのためか、赤い機体が存在している。



○派生機

◇フィーリウス・ストリーム専用機

フィーリウスの専用機
彼の専用機としてチューンナップされており、通常機を凌駕する性能を持つ。
外見上はノーマルのガルバルディとほぼ同様だが、頭部には指揮官機を示すブレードアンテナを備えている。


◇高機動型ガルバルディα

型式番号:MS-17R

Web企画『アナハイム・ラボラトリー・ログ』第2話に登場。
脚部を高機動型ゲルググと同規格のものに換装し、バックパックを強化した空間戦闘特化型。
武装はゲルググJのビームマシンガンにギャンのビームサーベルとシールド。

赤い人からアナハイム社への手土産として移送するドワス改の護衛に通常型ガルバルディと共に付けられた。
途中ティターンズに発見され戦闘に突入するが、ペイルライダーDⅡを相手に善戦し、無事撃退した。
パイロットはリカルド・ヴェガ(後のロベルト)。


◇ガルバルディα(サンダーボルト版)

パラレルワールド宇宙世紀を描いた漫画機動戦士ガンダム サンダーボルト』登場する平行世界のガルバルディ。
他のMSと同様に関節へのシーリング処理や大型バックパック、サブアームの追加などデザインがアレンジされている。
装備はシールド、サブアームがゲルググからの流用でバックパックがマイナーチェンジであるなど、本作ではゲルググの要素が強い。

登場は第3部からで、南洋同盟に参加している。




ガルバルディβ

型式番号:RMS-117
頭頂高:19.0m
本体重量:36.3t
全備重量:56.9t
出力:1,507kW
推力:63,200kg
センサー有効半径:9,200m
装甲材質:チタン合金

武装:
ビームライフル
ビームサーベル×2
シールド
シールドミサイル×2

パイロット:
ライラ・ミラ・ライラ
ジェリド・メサ(TV版)
フィーリウス・ストリーム


機動戦士Ζガンダム」に登場。劇場版では「ガルバル」とも呼ばれていた。
地球連邦軍量産機で、旧ジオン軍から接収したガルバルディαのB型をルナツーで再設計した上で量産している。
ハイザック同様、当時の連邦には連邦とジオンの技術を統合して運用する動きがあった模様。また本機の開発にはアナハイム・エレクトロニクス社は未関与と思われる。
U.C.0083年には試作機が完成、翌年0084年から正式に量産が開始された。

ベース機から更なる軽量化を行った結果、運動性や機動力が更にアップした。しかしその反面、装甲は極めて薄くなってしまった上に旧来のチタン合金製なので防御力は無きに等しい。
もっとも、運用時期がビーム兵器主流の真っ只中で、当たればオシャカの環境では寧ろ装甲のデメリットは相殺され、軽量化して回避に専念することに重点を置きやすくなってはいるが。

コクピットは全天周モニターとリニアシートにアップデートされたが、元々の位置である腹には入りきらなかったために左胸に変更されている。

武装はビームライフル、ビームサーベル、ミサイル内蔵のシールドといったオーソドックスなもので特筆すべきものはないが、艦砲にも比較される火力を持つビームライフルが標準装備というだけでも十分である。
実際、『機動戦士Ζガンダム』第6話の戦闘ではサラミス改級モンブランを撃沈せしめている。

やや変わった点として、マニピュレーター内に搭載されていることが多い信号弾の発射装置がガルバルディβでは頭部のトサカに積まれている。
これなら武装を保持したまま信号を送れるので、地味ながら有用な機能であると言えるだろう。


高機動・紙装甲という本機の特性から操縦性が良いとは言えなかったが、総合的な戦闘力はマラサイ等の第二世代MSにも引けは取らず、エース級やベテランのパイロットに愛用されたという。
0085年にはコックピットの改修が実施されて操縦性が緩和されたために一般パイロットへの普及が進み、局地戦用MSとして主にグラナダやルナツーの連邦軍艦隊、ティターンズドゴス・ギアなどに配備された。



○武装


  • ビームライフル
本機の主武装。
基本的にゲルググのものと同型だが、ストックとセンサーが最新式の物に換装されている。
時代相応にライフル本体もEパック方式に改められ、グリップ内部に収納される。

劇中ではガルバルディ以外にもリック・ディアスがこれを持っているシーンがあった。


  • ビームサーベル
他機と比べて特に変わった点はないが、本体の機動性の良さから格闘戦で充分に威力を発揮した。

余談だが、TV版と劇場版ではサーベルグリップの搭載位置が異なる。
TV版ではバックパック上面左側に1基内蔵され、使用時にはバックパックから射出されたものをマニピュレーターでキャッチする。
一方、劇場版では両肩部にあるバーニアの付いた突起の内部に装備され、使用時にはカバーが展開して直接グリップを引き抜く仕組み。
肩が開くシーン自体はTV版にもあるが、この時はMk-Ⅱのバルカンで装甲が外れたシーンであった。

HGUCでは劇場版の方が採用されている。


  • シールド
2枚の装甲板を組み合わせた伸縮機能付きの専用シールドを装備する。
裏側にはミサイルを2基搭載している。


  • 信号弾
頭のトサカ部分に2種5発ずつの合計10発内蔵。
原始的だが、ミノフスキー粒子の影響下では有効な通信手段であった。


  • その他
連邦軍の標準規格ならおおよそ使用可能であると思われる。
実際、『ジョニー・ライデンの帰還』に登場したフィーリウス・ストリーム中尉の専用機はGP-04ガーベラのバックパック、ロングライフル、シールドを装備していた。



○劇中の活躍

主に正規軍所属のサラミス改級ボスニア所属のライラ・ミラ・ライラ大尉が搭乗し、アーガマに攻撃をかけたがカミーユ・ビダンガンダムMk-Ⅱに撃破されている。
TV版ではライラの仇討ちに燃えるジェリドも乗ってカミーユを追い詰めたが、あと一歩のところでクワトロ・バジーナリック・ディアスに邪魔され撤退した。
劇場版ではライラ機がバリュート装備で出撃しているが、こっちでもカミーユに撃墜された。

その後はティターンズにも配備が進み、終盤まで名も無きパイロット達の乗機としてちょくちょく登場していた。


○派生機


◇高機動型ガルバルディβ

型式番号:RMS-117-HMU

「A.O.Ζ」に登場。
ガルバルディβにブースターユニットを追加して機動力を上げている。
テストパイロットのマキシム・グナーがエゥーゴに寝返った際に持ち逃げされている。


◇ガルバルディβ(フィーリウス・ストリーム専用機)

ジオンの敗戦後、カラバへの参加を経て連邦軍所属となったフィーリウスの専用機。

かつての体験が余程印象に残ったらしく、カラーリングは青と白を基調にしたもので、左肩には「Blaue Rosen*1と記された薔薇のマークが描かれている。
機体そのものは通常のガルバルディβと変わりないと思われるが、どこから調達したのかGP-04ガーベラのバックパック、ロングライフル、シールドを装備している。


◇アドバンスド・ガルバルディβ

『A.O.Z Re-Boot』に登場。
TR計画に基づいたガルバルディβの強化案で、別名「ガルバルディγ」
頭の信号弾ランチャーが排除されてガンダム/ジム系MS特有の鶏冠型センサーとロッドアンテナを追加してジオンみが薄れ、背部にはヘイズル2号機のトライブースターユニットを装備した。
他にもフロントスカートが大型化して脚部にもスラスターを追加、武装は新たにグレネードランチャーとセンサーを追加した改良型のフェダーインライフルを装備する。

元々は高機動型ガルバルディβから改造する予定だったが、そちらが持ち逃げされた事件の影響で実機が製作されないまま終わってしまった。
が、設計データは火星に逃れたトリスタン特務大佐率いるティターンズ残党によってレジオンにもたらされ、新たにARZ-117の型式番号を与えられて少数が生産された。


◇ガルバルディβ(建機仕様)

型式番号:ARZ-117

藤岡建機氏専用……ではなく、レジオンで運用されているアドバンスド・ガルバルディβを作業用重機として改装したもの。

追加パーツを外して元のガルバルディβに近付けているが、コックピットが右胸に移設され、前面がガラス張りになっている。

U.C.0091年に火星で起きた旧ティターンズとジオンマーズによる反乱「輝ける星」作戦に参加。
レジオンに反旗を翻した。





ガズアルガズエル

型式番号:AMX-117R(ガズアル)
     AMX-117L(ガズエル)
頭頂高:19.0m
全高:20.7m
本体重量:40.5t
全備重量:70.8t
動力:熱核融合炉
出力:2,130kW
スラスター総推力:76,400kg
姿勢制御バーニア数:10基
センサー有効半径:10,300m
装甲材質:ガンダリウム合金

武装:
ビーム・キャノン兼用大型ビーム・サーベル×2
ビーム・サーベル×2
ビームライフル
ヒートランス
ミサイルランチャー / 機雷投下器

パイロット:
ニー・ギーレン(ガズアル)
ランス・ギーレン(ガズエル)


機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。
ネオ・ジオン軍におけるロイヤルガード用の機体。
地球連邦軍から接収したガルバルディβを基に改造した様だが、ガルバルディαのB型を改造したという説もある。

ハマーンキュベレイの警護を運用目的としていて、ガズアルが右、ガズエルが左を担当。そのためか「ガズR/ガズL」と表記する事も。
外見上の大きな特徴は、片側の前腕部と肩部に装備された大振りなアーマー。ガズアルは右側、ガズエルは左側(つまり警護対象から見て外側)に集中的に装備している。
特に肩部のショルダーアーマーは、上半身と同じ位の長さのものが細長く斜め上方に張り出しており見るからに邪魔そうで一際目を引く。
機体色は胴体がそれぞれ青/赤、その他の箇所は両機とも銀色。

性能はベース機から全体的に強化されており、装甲もガンダリウム合金製に換えられた。また、各部には装飾が施されている。
ヒートランスやサーベル兼用のビームキャノンなどを装備して攻撃力にも優れている。

パイロットはギーレン兄弟。ガズアルにはニー、ガズエルにはランスが乗る。
劇中ではもっぱらキャラ・スーンのゲーマルクを監視も兼ねて警護していたが、まずガズエルがキャラをかばってラカンのドーベン・ウルフに撃破される。
その後ガズアルもキャラと共に量産型キュベレイの部隊と戦い散っていった。

この二機に関しては、SDガンダムの印象が強い人もいるのでは?


余談だが、ロイヤルガードのNo.1とNo.2にもシルバーのガズアルとガズエルが配備されていたようである。
だが、彼らは『ΖΖ』の第43話で瓦礫の下敷きになって死亡したため、実際に搭乗することはなかった。



○武装


  • ビーム・キャノン兼用大型ビーム・サーベル
バックパック上部に2基装備。
ビームキャノンとしては3.8MW、ビーム・サーベルでは1.0MWの出力を発揮する。

連結してツイン・ランサーとしても使えるらしい。


  • ビーム・サーベル
大型化した前腕部甲アーマー(ガズアルは右腕、ガズエルは左腕)内に2基搭載。
こちらは普通のビーム・サーベル。


  • ビームライフル
ゲルググの物を改良したもの。
……という設定だが、どう見てもガルバルディβの物と同じにしか見えない。
一応ガルバルディとは違って旧来のエネルギーCAP式であるらしい。

なお、ガズエルは左利きなのでセンサーが左側に付いている。


  • ヒートランス
先端部を赤熱化して敵を貫く実体槍。
兵器としては旧式だが、大きな分だけに質量を伴うので強力。


  • ミサイルランチャー / 機雷投下器
大型化したショルダーアーマー内に搭載可能。
ショルダーアーマーは元々単なる飾りだったが、「広いスペースがあるんだからせっかくだし積んでみよう」という流れになったとか。





○派生機


ガズアル・グラウガズエル・グラウ

型式番号:AMX-117RG(ガズアル・グラウ)
     AMX-117LG(ガズエル・グラウ)

『機動戦士ムーンガンダム』に登場した派生機。
「グラウ」とはドイツ語で灰色の意味。

第一次ネオ・ジオン抗争の際にパイロットを失ったロイヤルガードNo.1、No.2用のガズアルとガズエルが改修された姿で、様々な経緯を経てネオ・ジオン残党の偽装貨物船アタラント3に配備された。
パイロットがロイヤルガードではなくなったためか各所のエングレービングは削られ、銀色だった機体色もグレーに染め直された。

特徴的だった右/左肩のウェポンラック兼増加装甲が外された代わりにIC制御で時間差稼動する弾頭を搭載した6連装特殊ミサイルポッドが装備され、もう片方の肩にはガルバルディβのシールドを直接取り付けている。
また、大型ビームサーベルはビームキャノン機構が排されたが、連結してビームナギナタになる機能は変わらない。
この他にも手持ち火器として従来のビームライフルやヒートランスを持つ。

アタラント3の貴重な戦力であったが、味方だった筈のシュランゲ隊の暴走によって2機とも中破、共食い整備によってガズ・グラウBBとして新生した。


ガズ・グラウBB

損傷したガズアル・グラウガズエル・グラウをニコイチして修復した急造機。
「BB」は、「ベスト・オブ・ボス(いいとこ取り)」の意味らしい。




ガルバルディリベイク

型式番号:RMS-117G11
製作:ナナセ・コウイチ
頭頂高:20.2m
重量:58.1t

武装:
ハンマープライヤー ×1
大口径榴弾砲 ×1
ナックルガード ×1
シールド(滑腔砲×1) ×1

使用ダイバー:
コーイチ(ナナセ・コウイチ)


ガンダムビルドダイバーズ」に登場するガンプラ
ネットワークゲーム「ガンプラバトル・ネクサスオンライン(GBN)」内の新興フォース・ビルドダイバーズのメンバーであるコーイチがHGUCガルバルディβを改造・使用した。

改造に当たってモチーフとしたのは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のガンダム・グシオンリベイクで、ガルバルディの高機動性を活かしつつグシオンのような高出力化と堅牢性を両立させている。
またモチーフ元の世界観を意識してか、装備は実弾や質量兵器で構成されている。

ただ、本作が放映された当時は放送局の版権の都合で『鉄血のオルフェンズ』関連の情報が出せなかったためにモチーフがはっきりと明言されておらず、プラモの説明書ではが通ったような」となんだかぼかされた表現が使われていた。



○武装


  • ハンマープライヤー
グシオンリベイクフルシティのシザーシールドをイメージしたであろう打撃用のハンマーと拘束・圧壊用のプライヤーが一体となった質量兵器。
デカい上に堅牢なのでシールドとしても使える。


  • 大口径榴弾砲
バックパック左側に装備に装備された巨大な榴弾砲。
現実さながらの曲線弾道なので扱いは難しいが、支援砲撃で威力を発揮する。


  • ナックルガード
右拳に装着する格闘装備。


  • シールド
左腕に装備したやや小型のシールド。
先端部には小口径の滑腔砲を備えている。




■立体物


ガンプラ

ガルバルディβが1/144と1/100スケールで発売。
旧キットも当時としては比較的出来が良い方であったが、このたび2018年6月にHGUCガルバルディβが発売された。
HGUCは『Ζ』シリーズではかなり遅れただけに最新のフォーマットに沿っており、色分け、可動、合わせ目などが高クオリティにまとまった良キットである。

ガズアル/ガズエルは放映当時に1/144が発売。
ガズ兄弟は設定通りβの金型流用キットである。またコンパチなので、両方欲しければ二つ買う必要がある。
HGUCはガズアル/ガズエル合わせてプレミアムバンダイから2019年1月末に2機セットで発売。
こちらも旧キット同様に先のHGUCガルバルディβをベースに新規パーツを追加したもので、武装も豊富。
シールで目立つのはモノアイ、ショルダーアーマー先端くらいだが、エングレービングは水転写デカールなので初心者には若干難しいかもしれない。

ガルバルディリベイクはHGBDでの商品化。
当然ながらHGUCガルバルディβのリデコで、色違いのガルバルディβに組むことも出来る。
ただしモノアイのシールやサーベル刃、シールドが付属しない。

一方、ガルバルディαはキット化していない。



◇ZEONOGRAPHY

ガルバルディαのA型が発売。
緑と赤の二種類あり、どちらもゲルググに換装できる。




■SDガンダムシリーズでの活躍

伝説の巨人編にガルバルディαとβが親子騎士として登場する。
αは実戦経験が豊富なベテラン騎士。しかし加齢のせいか能力は低く戦闘能力もセイラとどっこいどっこい。
だが決闘を申し込む際に名乗りを上げるなどどこか律儀な性格であり、経験に裏打ちされた判断力は見事。
セイラと激戦を繰り広げていたが巨人が無差別攻撃を始めるのを見届けた際に「勝負は預けた!」と述べ撤退した。以降再登場もしなかったので決着がつくことはなかった。
一方βは伝説の巨人編では最強クラスの騎士であり、勝つためには手段を選ばない強敵である。
また原作通り赤かった為、サタンガンダム討伐の際に暗躍した「赤い騎士」を知っている騎士ガンダム側に若干の混乱を招いている。
しかし最終的にはもう一人の赤…もとい黄金の騎士との戦闘中に復活した巨人に目を取られた際、黄金の騎士に不意打ちされ消滅した。

武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃のOVAにおまけとして収録された「パパルの暁-冒険少女アルテシア- 第103話「スギナムの花嫁」」にガズエル・ガズアルが登場。
クィン・マンサの鎧に身を包んだ少女アルテイシア(モデルはセイラさんだが父親はドズル)の側近であり、何故か関西弁で喋るコメディリリーフと化している。2人とも同じような性格。
アルテイシアは仇討ちを優先し自他共に厳しく、時には自分の身すら犠牲にしがちな為そんな彼女を心身ともに支えるいい男2人となっている。
ただし惚れっぽいのが玉に瑕。ちなみにガズアルの声優は騎士ガンダムと同じ松本保典氏である。

しかしこのMSいつもセイラさん絡みのキャラだな。




ゲームでの活躍

ギレンの野望シリーズ

ジオンの系譜と新ギレンの野望でガルバルディαとβ、アクシズの脅威無印&Vではそれらに加えてガズアルガズエルも参加。
ちなみにガルバルディβはガザCと並んでグリプス戦役時代の量産型としては最も出演作品が多い。*2
αとβは生産に手間がかかる代わりに性能や限界が高めの高級量産型として登場。また、近代改修が実装された脅威シリーズではα>β>ガズアルと延々と高性能化できる。ガズエルは1から作らないといけない。

αは量産型ゲルググの射撃力と量産型ギャンの格闘力のいいとこどりをした攻撃力や一年草戦争時代の機体なのにハイザック並みの運動性の上を持つ機体。但し高価なのと開発終了時には戦場がほとんど残っていないのがネック。どちらかというと正統ジオンやデラーズ・フリートといったグリプス戦役まで行かないジオン外伝系が主な活躍の場となる。

βは格闘回数が減らされた脅威無印以外では、射撃格闘共に攻撃力に優れる。但しコストは高めで、最前列で運用すると被弾して補充に泣かされるので、攻撃力を活かすのなら二列目以降がいいかもしれない。
スペックや限界値も高いので、弱いパイロットを乗せるにも向いている。
ただし、ライラのような準エースを乗せると能力が最大限活かせないので注意。
アクシズの脅威では、αが生産できると技術レベルが下がり、早期から主力量産機として活用できる。
ただし、生産に2ターン掛かるので、ハイザックやマラサイが優先される事も多い。

ガズアル、ガズエルはそれらとはうってかわって、何故か支援も可能なハイエンド機体となっている。
両機は完全に同一の性能を持っている。また、ガルバルディβからの改造で、ガズアル・ガズエルを作れる。
ビームキャノンは射程が2となっており、間接攻撃も可能。キュベレイに合わせているのだろうか?
ヒートランスの威力は一見すると高いが、実は無人だと回数が2回しかなく限界も200に届かない。相手が盾持ちだと、意外に防がれて戦果が挙げられなかったりする。
ニムバスやランス・ギーレンのような格闘パイロットを載せれば、格闘を最大限に活かせるだろう。

射程2でありながら、盾持ちであることを活かしズサ・ブースターやシュツルム・ディアスのスタックの最前列に立ち、後衛を護りながら支援射撃するという使い道もある。
回避能力の高いズサ・ブースターの後衛に付くと生存性が上がるが、格闘バグ*3でランスは2回攻撃になってしまうので注意。


機動戦士ガンダム バトルオペレーション2

  • ガルバルディα
コスト400汎用。ゲルググと同等サイズで被弾しやすい代わりにHPが多め。攻撃モーションがギャンと似ているため乱戦で当てづらい所はあるが味方を巻き込みにくいと言う特性もある。


  • 高機動型ガルバルディα
コスト450強襲。
クランマッチ上位入賞報酬という出自から所持率が低く、のちにランクマッチ報酬で多少所持率が改善したがそれでも使用率が低いまま。
火力と機動性は高いが被弾しやすさはガルバルディα譲り。
格闘兵装が元のガルバルディαのものと専用サーベル(こちらは完全にモーションがギャンそのもの)からの選択式。
ギャンのシールドはアップデートで飾りではなくなったがこちらはただの飾りのまま。


  • ガルバルディβ
コスト450汎用。何故か一回り以上小型化してガンダムと同じか気持ち大きい程度。それでいて脚部緩衝材Lv2により見た目以上に硬い。
下格闘の出が速く強判定。よろけ追撃転倒の確定がさせやすいだけでなく、不意打ちぶっぱでも相手が反応出来ず刺さる事も珍しくない。
ただし専用ビームライフルの弾数が3発と少なくリロードも決して早いわけではない為、無駄撃ちは厳禁。
総じて450汎用の最適解の一つ、その中でも頭一つ分くらいは抜けていると言われる。ただしあくまで「ころばし屋」のため、1チームに3機も4機もいると火力不足になりがち。


  • ガルバルディβ(FS)
コスト500汎用。通常型のβから近接戦闘力を下げた代わりに射撃戦向きに調整された機体。


  • ガルバルディβ高機動型[T仕様]
コスト500支援。恐らく予定通りT3部隊に配備された姿をイメージしたIF仕様のようだ。
高機動型を名乗っているようにダッシュ移動は早いのだが、通常移動スピードは遅い部類。
また火力を最大限発揮できる射程は短い。


  • ガズアル
コスト500汎用。相方と比較すると武装構成はまったく同じだがステータス面や各種性能で少しずつ異なる。
特に射撃副兵装のビームキャノンが特徴的で、4連射可能かつ高い蓄積よろけ値を持ち、
500コストで最もよろけを取りにくいメタスのMA形態をほかの機体より簡単に撃ち落とすことができる。
格闘攻撃に弱い、射撃兵装が息切れしやすいという弱点こそあれど全体的にバランスよくまとまっているため
どの戦場でもある程度の活躍が期待できる。


  • ガズエル
コスト500強襲。
格闘兵装が強力なチャージ格闘を使用可能なヒートランサーと連撃可能で広範囲に届くツイン・ランサーからの選択式。
こちらはステータスや武装性能含め典型的な強襲機らしい性能で、格闘を交えた火力はかなり高い。
マニューバアーマーで強引に接近して支援機を倒すだけでなく、汎用機相手でもそこそこやっていける。


  • ガズエル・グラウ
コスト550強襲。
副兵装がビームキャノンからミサイルポッドに換装され、高い瞬間火力を得たが弾切れしやすい弱点も生じた。
相方のガズアル・グラウは2023年1月時点で未実装。





追記・修正はちゃんとガルバルディの名前を噛まずに言える人がお願いします。

「ガ…ガリバルディ?」
「それはだ」

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最終更新:2024年03月06日 19:15

*1 ドイツ語で「青い薔薇」という意味。

*2 ジオンの系譜にはアクシズの量産型はガザCしかいないし、ハイザックやマラサイやネモは新ギレンの野望には不参加の為

*3 2列目以降の機体には格闘値が反映されないバグ