東松山よね

登録日:2019/01/24 (木) 11:10:26
更新日:2024/01/24 Wed 21:57:44
所要時間:約 4 分で読めます




東松山よねは、クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡に登場するキャラクター。
CV:山本百合子


●人物

千葉県警成田東西署の凶悪犯罪特別分室所属……と自称しているが、実際は同署の資料室の整理役に追いやられている。
本名ではなく「グロリア」という名前で呼ばれたがっている。
だが劇中ではそのグロリアどころか本名でも全く呼ばれておらず、だいたい「アンタ」などと呼ばれている。
担当声優の山本百合子氏は名前を聞いて「とうとうオバアチャマの役をやるようになったか」と思ったとのこと。

警官になったのは持ち前の正義感の強さと、警察モノのアクション洋画への憧れが高じて。

しかし、生来のドジな性格と、ただの痴漢相手に銃を抜くなどの問題行動を起こした末、整理役にさせられた。

劇中では黒いタンクトップの上に緑のフライトジャケット、ショートパンツ姿でホルスターを装着している。
警棒の他にメインの武器としてベレッタM92F、予備にベレッタM84を携帯している。
「早く派手な撃ち合いがしたい」と物騒なことを言ったり、あるシーンで「映画とかだと上手くいくのに」と発言したり、傍目で見ると映画と現実の区別がついているか怪しい。

上司から「成田空港で起きたオカマとホステスの乱闘事件」を押しつけられたことで今作の物語へと関わっていくことになるのだが、
肝心の銃の腕前はと言うと、「自分の弾は悪人にしか当たらない」と豪語しているが、実際は悪人にも当たらないヘッポコな腕前。


劇中での発砲記録の内訳は

「ニコニコ健康ランド」にて、サタケやホステス軍団相手に・11発
「あ・それ山」にて、ヘクソン相手に・10発
「球黄泉族本部」での最終局面にて・28発

と、威嚇射撃と見られるものも含め合計49発も発砲しているのに、全くといっていいほど当たってない。全く当たってないとは言ってない
某目ん玉つながり本官さん並みの糞エイムである。
そのため戦力としては野原家・珠由良ブラザーズらから合流直後のニコニコ健康ランド時点で早々に見切りを付けられ、上司らからも信用されていないため「役に立たないのに何故か付いてくるお荷物」的に扱われ始める。

特に珠由良ブラザーズ長男ローズからは、事あるごとに射撃の命中率の低さを指摘されている。
野原家からも警察手帳を見せるまで「ただのアブナイおねいさんだったりして」と怪しまれていた。

一応、警棒を使っての格闘術の心得はそれなりにあり、最後のヘクソン戦に参加した際も、一般人のひろしみさえが早々にスタミナ切れを起こしたのに対し、珠由良ブラザーズやサタケらと共に立ったままだったので身体能力自体は高いようだが……*1
本人も劇中で初めて人に向けて発砲した際に命中していなかったことに「あれー?」と首を傾げていたので、自身の射撃能力の低さに気付いてなかったのかもしれない。


だがクライマックスにて、ひまわりをさらって逃走を図るヘクソン相手に銃を構えた時に、しんのすけが彼女を「デラックス」させようと耳に息を吹きかけたことで思わず発砲した一発がヘクソンの右足に命中したことで、ひまわりを救出、ヘクソンの確保に成功。
ひまわり救出時にはひと悶着あり、その際に顔面を強打する猛ダメージを食らう羽目になったが、そんな状況下でもなお仲間を助けるために踏ん張った姿は賞賛に値するものがある。
エンディングでは、その功績を讃えられてか、通常の婦警の制服で表彰されている姿が見える。




●余談

○予告編

劇場版クレヨンしんちゃんゲストヒロインの中でも、情けなさやネタ分が強い彼女だが、予告編では終盤にシリアスな表情で銃を撃つ姿が印象的。
全体的にスーパーでの戦いやリボンを回すホステス軍団、チンコプターなどコメディ部分の映像が多い本作の予告編を引き締めている彼女が、こんな低命中率キャラだと本編視聴前の人間の誰が予想できただろう。

○本編での活躍について考察

劇場版クレヨンしんちゃんでは「強くて頼りになるきれいなお姉さん」がゲストヒロインとして登場するのが(特にこの頃の劇場版では*2)定番であったが、上述の通り彼女は例外的に頼りないヒロインである。
メタな視点から考察すると、本作は前半から珠由良ブラザーズ、中盤に珠由良七人衆、終盤にはサタケと、ほかの劇場版と比べても野原一家側の戦力が充実しているという特徴がある。これでいつも通りに強いお姉さんまで加わると過剰戦力になる、ストーリーの緊張感が削がれるなどの理由で頼りないキャラ付けがされたのかもしれない。
更に言えば本作の悪役と因縁がある味方キャラという定番ポジションも珠由良ブラザーズが担っているため、ゲストヒロインにしては珍しく悪役との明確な繋がりが無い。身も蓋もない言い方をすれば居ても居なくてもシナリオの進行に影響がない。
また、クレヨンしんちゃんは一応子供向けの作品でもあるので、殺傷能力の高い銃で敵を狙撃するシーンは刺激が強すぎるとして、狙撃が下手なキャラ付けにした可能性も考えられる。

○関連人物?

原作、テレビアニメでは東松山たね(CV:高乃麗)、という名前が酷似する登場人物がいる。
ふたば幼稚園ばら組の園児、宇集院魔朱麿の家に使える使用人の老婆だが、関係性は不明。

原作27巻に収録されている外伝「野原刑事の事件簿シリーズ」にティンティン・クァイクァイという香港生まれ九十九里育ちの女性刑事が登場しているが、彼女も千葉県警の警察官、銃を抜くが命中しない*3という部分が東松山よねと共通している。


追記修正は、下手な鉄砲数打っても当たらない人にお願いします。

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最終更新:2024年01月24日 21:57

*1 資料室に格闘技専門誌や鉄アレイを持ち込んでいるので、自主的に訓練していたとみられる。

*2 後のシリーズでは、野原一家やかすかべ防衛隊の一行だけで事件を解決することも増え、ゲストヒロインは登場しない、或いは守られるタイプのヒロインや、敵側に所属するヒロインとして登場するというパターンも増えてきた。

*3 こちらはひったくり犯相手に銃を抜いていた。