アナザーシノビ(仮面ライダージオウ)

登録日:2019/01/13 Sun 04:20:06
更新日:2024/01/13 Sat 18:19:01
所要時間:約 4 分で読めます





SHINOBI

二千二十二


お前ら、力の使い方間違ってるだろ……!


アナザーシノビとは、『仮面ライダージオウ』に登場する怪人「アナザーライダー」の一体。

身長:186.1cm
体重:86.2kg
特色/力:シノビの力を操る
変身者:2019年の神蔵蓮太郎
契約したタイムジャッカーウール
モチーフ:仮面ライダーシノビ
デザイン:出渕裕
登場話:第17話、第18話
※身長・体重は、仮面ライダーシノビと全く同じ。


概要

第17話、第18話に登場したアナザーライダー。
しかし、これまでのアナザーライダーとは様々な事情・要素が違ってくる。

まず、「仮面ライダーシノビ」とは明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツによってオーマジオウが倒されたオーマジオウの消えた未来における2022年で活躍するライダーであり、
ウォズの言う「本来の歴史」=「オーマの日」にオーマジオウとなった常磐ソウゴ/仮面ライダージオウが全てのライダーを消滅させたとされる歴史には存在しない。

元のライダーが特異なら変身者も特異で、アナザーシノビの場合はどちらの歴史でもライダーになる前である2019年時の神蔵蓮太郎本人。
元の歴史仮面ライダーだった人物アナザーライダーに変身したケースこそあったが、まだライダーになる前の本人がアナザーライダーとなったケースは初。

非力と自覚しつつも友人を助けるため恐喝の現場に乗り込むほどの正義感の持ち主故に、「力無きもの」を守れない自分の弱さを悲観していたところ、
スウォルツから「お年玉」と称して「アナザーシノビウォッチ」を預けられたウールと契約してウォッチを埋め込まれて変身する。
しかし、力を手に入れた途端暴走し、「誤った力の使い方をする者」をアナザーライダーの力で一方的に襲撃していた。
そもそも別の歴史とはいえ、一応は本人でありながら歪んだ姿になってしまっている事から、この時点ではまだライダーとなる力を得るには未熟な精神だったのだろう。

容姿

基本的には仮面ライダーシノビを模しているが、
やはりアナザーライダーである為か、それとも精神が未熟であるからか、有機的・生物的に歪めたような姿になってしまっている。

全体的なカラーリングはメタリックパープルからより金属的な印象のメタリックバイオレットに変化。
頭部は鉢金と忍者頭巾を被った髑髏のようになっている。
正面の手裏剣のような装飾はひどく歪んで、その奥で渦を巻いたような金色の双眼が見開かれているなど、妖怪や即身仏の如き風貌と化している。

首元にはボロ布のような黒い襟巻が巻かれ、肋骨のような胸部の装甲を覆っている。
両手には鉤爪装備され、両肘には髑髏の装飾がなされているほか、右腕にはアルファベットで「SHINOBI(シノビ)」、左腕には「二千二十二」と年号が漢字で書かれているが、これは地味にアナザーライダーの中では初めてである。

腰にはシノビドライバーを模したベルトが巻かれているが、メンキョカイデンプレートに相当する部分は中央に髑髏の装飾を施した赤い「×」に変化しており、
これはシノビが免許を剥奪されたとも、悪の誘惑へと屈してしまった姿とも取れる。
両膝にも両肘のものと同じ髑髏の装飾があり、腰の後ろには黒塗りの鞘に収めた専用武器の忍者刀を装備している。

全体的に見ると「忍具を装備した骸骨」とでも言うべき風貌となっており、ベルトの変化も合わせて、悪へと堕ちたシノビとも、仮面ライダーへとなり損なったシノビとも言うべき姿になっている。

出渕氏によるとモチーフは「『影の軍団』の服部半蔵+ドクロの忍者」


能力

影に潜伏し移動する能力のほか、炎、竜巻、水を発生させる等、元のシノビと似た忍法を使用する。
また忍者らしい身軽さを活かした近接格闘にも長け、忍者刀や鉤爪を使う。

また「未来のライダー本人が過去でアナザーライダーになった」ことから、
  • アナザーライダーは同じライダーの力でなければ倒せない
    →しかし2019年時点では「仮面ライダーシノビ」は存在せず、またソウゴゲイツのマジーンでは二つの歴史の存在により曖昧になった2022年には行けない
    →どうやっても本人の助力が得られず、シノビウォッチも作れない
    アナザーシノビを倒せない
という厄介極まりない性質を持っており、スウォルツはこれをして「無敵」と称した。
実際白ウォズの本の力で「シノビミライドウォッチ」を生成していなければ完全にどうしようもない難敵だったと言えるだろう。

歴史改変の影響

そもそもが別の未来のライダーであるため、蓮太郎が「仮面ライダーシノビ」ではなく「アナザーシノビ」になったことがどのように歴史に影響したかは不明。

ただ、曖昧な歴史の未来のライダーであることが理由であるのか、2022年にスウォルツがアナザーシノビウォッチを作成した時点で未来のシノビの変身が解かれるという特殊な状況が発生していた。*1

つまるところアナザーシノビが誕生した時点で元のシノビの存在は消えていたようだが、シノビミライドウォッチが生成されアナザーシノビが倒されたことで、逆説的に「2022年の未来に、その力の元となった仮面ライダーシノビがいる」ことが確定され、元の状態に戻ったと考えられる。


劇中での活躍

第17話「ハッピーニューウォズ2019」

概要にもある通り、スウォルツからアナザーシノビウォッチを受け取ったウールによって生み出される。
以降はアナザーライダーの力で「誤った力の使い方をする者」を襲って回っていたが、「逢魔降臨歴」に載っていないアナザーライダーが暴れていることを知ったウォズがソウゴに報告。
探しに出たソウゴ、ゲイツ、ツクヨミらの前に現れ翻弄。水の忍法でジオウを転倒させた隙に逃走する。

その直後に現れた白ウォズの不可思議な力から逃走したソウゴ達と、彼らが逃げた先の工場で遭遇。
そもそもソウゴ達がここに逃げ込んだこと、アナザーシノビが現れたことは彼の「未来を導く力」によるもので、ソウゴとゲイツは変身して立ち向かうも敗北。
が、仮面ライダーウォズに変身した白ウォズの力の前にはどうしようもなく、彼が本に書いた通りにアナザーシノビは奮戦するもウォズのヒサツ・ワザの前にしめやかに爆発四散!サヨナラ!*2

第18話「スゴイ!ジダイ!ミライ!2022」

撃破されたもののアナザーライダーの特性からウォッチは無事であり、介入してきたスウォルツによってウォッチは再起動され、蓮太郎は再びアナザーシノビとなる。
ウォズの本の能力には勝てないと判断したか、影に潜行する能力で即時撤退した。

その後もアナザーライダーの力で「誤った力の使い方をするもの」を襲撃して回っていたが、蓮太郎の「誰かを守る為に戦う資質」を見抜いて止めに来たソウゴに未来の自分を信じられるなら、力を捨てる勇気だって持てるはず」と諭される。
そこでは借り物とはいえようやく手に入れられた力への執着からか「うるさい!邪魔をしないでくれ!」と絶叫、ジオウに変身したソウゴに立ち向かう。

しかし、最低最悪の魔王になる未来が待つとされるソウゴの圧倒的な力と、暴走を自覚しながらも未来への不安から力を手放せない自分の弱さを突き付けられた動揺から何度も敗北する。
そして「未来の自分を信じろよ!」というソウゴの叱責を受け、タイムブレークで停止したウォッチを再起動しようとするスウォルツを蓮太郎は拒絶。
「俺の未来は俺自身が切り拓く」「確かに今は誰かを守る力なんて無いけど、でも俺は、未来の自分に賭ける!」と宣言した。

それでもスウォルツにアナザーウォッチを埋め込まれてしまうが、蓮太郎の覚悟に呼応してか生成可能になったシノビミライドウォッチを白ウォズが本の力で生成。
それを使用してフューチャーリングシノビに変身した仮面ライダーウォズに倒されたが、文字通り憑き物が落ちた蓮太郎はむしろ満足気な表情だった。

こうして蓮太郎は元の「力無きもの」に戻りこそしたが、ソウゴは彼が未来で正しい力を手に入れることを信じている。


余談

『RIDER TIME 仮面ライダーシノビ』に登場する2022年における敵勢力「虹蛇」に所属する忍者・闇忍のデザインは、全体的にアナザーシノビのデザインと似たような点が見られる等、闇忍のスーツはアナザーシノビのスーツを改造して流用した物であることが分かる。
これによって、アナザーシノビも敵勢力の怪人の要素を持ったアナザーライダーに分類される事が判明したと言えるだろう。

アナザーシノビが、シノビの敵対者である闇忍と似ているという点では、アナザーシノビに変身していた際の蓮太郎が虹蛇と同様の「誤った力の使い方をする者」へと、皮肉にも成り下がってしまっていた事を示している構図にもなっている。



追記・修正はタイムジャッカーと契約してアナザーシノビになってからお願いします。

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最終更新:2024年01月13日 18:19

*1 設定や作中描写を見る限り、力を奪い歴史を改変させるのはアナザーライダーの方であり、アナザーウォッチ自体にはその力はないと考えられるため。アナザーウォッチが生成された段階で変身解除されたのも今回のシノビが初の事例である。

*2 この突如現れた爆発四散というワードにニンジャヘッズが反応しない訳がなく、2019年最初の日曜日に爆発四散がTwitterトレンド入りを果たした。