ダランビア

登録日:2019/01/08 Tue 23:12:33
更新日:2023/12/23 Sat 22:59:08
所要時間:約 5 分で読めます





ダランビアとは、『ウルトラマンダイナ』に登場する怪獣である。
本項目は、この怪獣の派生形態についても記載する。

●目次

ダランビア

種別:合成獣
身長:30m
体重:2万7千t
出身地:火星
武器:口から吐く怪光線、亜空間バリア

SA(スーツアクター):なし(着ぐるみではなく操演)

『ウルトラマンダイナ』第1話「新たなる光(前編)」に登場するスフィア合成獣第1号。

火星に飛来したスフィアが、地表上でその岩石・砂と融合し怪獣に変化した姿。
その名の通りタランチュラのような姿をしており、赤い五つ目と三本足が特徴。

怪光線を放ちTPC火星基地を襲撃。
スーパーGUTSが操縦するガッツイーグルの分離攻撃を亜空間バリアで弾き返していくが、主人公アスカ・シン無茶な機転で前足を上げた瞬間を突かれ、腹部を攻撃されてしまう。
これに怒ったダランビアはガッツイーグルαを攻撃。救援に向かうガッツイーグルβ&γをスフィアの援軍に任せ、とどめを刺さんと足を進める。
コックピットから飛び出したアスカは、ギャラクシースナイパーでダランビアを迎え撃つが効果なし。
それでも、弾切れになったスナイパーからガッツブラスターに変えダランビアに立ち向かうアスカ。

諦めず前に進むその勇気に応えるかの如く光が迸り、アスカを新たな光の巨人・ウルトラマンダイナへと変える。
対するダランビアは、ダイナ変身時に発生した光の奔流に巻き込まれ、全身をバラバラにされてしまった



ネオダランビア

種別:超合成獣
身長:65m
体重:6万5千t
出身地:火星
武器:伸縮可能の腕、角からの破壊光線、亜空間バリア

SA:三宅敏夫

『ウルトラマンダイナ』第1話「新たなる光(前編)」ラストから第2話「新たなる光(後編)」冒頭にまたいで登場。

ダイナ変身時にバラバラにされたダランビアの残骸が再結集し、より多くの岩石や火星基地の残骸を吸収してタランチュラの姿から従来の二足歩行怪獣へと変化した。
目は二つになり、両腕は状のものに変化している。

わずか1分でスフィア編隊を全滅させたダイナの前に立ちはだかり、ほぼ互角の勝負を繰り広げる。
ダイナのジャンプキックを亜空間バリアで弾き返した後、伸ばした腕で動きを封じ、電撃攻撃と破壊光線のつるべ打ちでダイナを苦しめるが、追い討ち攻撃を繰り出した際に蹴り飛ばされたことで形勢逆転。

ビームスライサーを弾き返すもののフラッシュサイクラーで亜空間バリアを粉々にされて、とどめのソルジェント光線を受けて完全に粉砕されたのだった。

ちなみに着ぐるみには二足歩行時と四足歩行時で首の位置を移動できるギミックを備えていたが、スーツアクターの負担となっていたことから、後にネオダランビアIIに改造された際に二足歩行時の位置に固定された。

ネオダランビアII

種別:超合成獣
身長:65m
体重:6万5千t
出身地:TPC火星基地
武器:口からの破壊光線、突進攻撃、亜空間バリア

SA:三村幸司

『ダイナ』最終章の幕開けである第49話「最終話I 新たなる影」冒頭に登場。

第1話から3年後、かつてのダランビアのように火星に飛来したスフィアが、TPC火星基地付近の岩石と融合しパトロール中のアスカに襲いかかった。
外見はネオダランビアに酷似しているが、若干目つきが鋭くなっており、体色も茶色から黒ずんだものとなっている。

口からの怪光線でアスカの駆るガッツイーグルαスペリオルを撃墜後、ダイナと交戦。
強化されたパワーでダイナを苦しめ、腹ばいの突進攻撃で襲い掛かる。
間一髪で回避したダイナはソルジェント光線を繰り出すが、亜空間バリアで一度は弾き返される。
が、さすがに二発目には耐えきれなかったのか、ネオダランビアIIはあっけなく爆散したのだった。

戦いを終え、ダイナの状態から元に戻るアスカ。
だが、その一部始終をF計画立案者であるゴンドウ参謀に見られたことがきっかけで、物語は終局へと向かっていく……。

ちなみに意図したわけでは無いが、ウルトラシリーズのツッコミで度々言われる「ウルトラマンは何故最初から必殺光線を使わないのか」を文字通り行った回でもある(一発目は防がれたため初手で倒せてはいないが)。

着ぐるみはネオダランビアの改造。


サンダーダランビア

種別:超合成獣
身長:14cm(スパークドールズ)/40m(ウルトライブ/ダークライブ時)
体重:150g(スパークドールズ)/4万t(ウルトライブ/ダークライブ時)
出身地:不明
武器:背中からの電撃光線、伸縮可能の腕

SA:梶川賢司
CV:松本健太(スパークドールズ劇場)

ウルトラマンギンガ』第1話「星の降る町」にて初登場。

ネオダランビアの亜種的怪獣で、背中から飛び出たコイル状の突起と胸部中央にできたカラータイマー型の器官が特徴。
目もダランビアと同じ五つに増えており、両腕も五本指に変化している。
腕の伸縮機能に加え、背中のコイルからは電撃を放出し敵を攻撃する。
なお、元のダランビア/ネオダランビアが持っていた亜空間バリアは使用できない模様。

バルキー星人が降星町の山奥で不法投棄を行っていた山田と木村の邪心を利用してダークライブ。
『ギンガ』の主人公・礼堂ヒカルが偶然ウルトライブしたブラックキングと交戦した。

この時、ヒカルははじめてのウルトライブに大はしゃぎしていたためか、サンダーダランビアの電撃攻撃による不意打ちを喰らった上に幼馴染の石動美鈴が傍らにいたためか、思うように戦えず一方的にやられている。
しかし、和菓子職人の夢を潰させまいと美鈴を守るヒカルの心に応えるかの如くギンガスパークから新たなスパークドールズが出現、彼をウルトラマンギンガへとウルトライブさせた。

電撃光線を跳ね除け、スピーディーな打撃技の応酬でサンダーダランビアを圧倒するギンガ。
勢いよく投げ飛ばされたサンダーダランビアは必殺のギンガサンダーボルトを受け空中に爆発、スパークドールズに戻るのだった。
その後、黒コゲ状態で失神する山田と木村が確認されている。

第2話「夏の夜の夢」では、ケムール人との戦いでヒカルがサンダーダランビアにウルトライブ。
ケムール人めがけて電撃光線を放つが素早い動きに翻弄されてしまう。
そこでヒカルは腕を伸ばして動きを封じて電撃攻撃で追撃をかけるが、空間転移液を浴びてしまい消滅の危機に陥る。
美鈴の声援を受けて奮起したヒカルはギンガへと変身、サンダーダランビアはスパークドールズに戻った。

サンダーダランビアは本編終了後および新ウルトラマン列伝「スパークドールズ劇場」にも出演。
ブラックキングともども初回から登場しており、ブラックキングの舎弟的存在として「~ッス」「チェケラッス!」といった口調でハイテンションで喋る。
なぜか防衛チームやウルトラ戦士の紹介にノリノリだった。
なお、サンダーダランビアの声をあてた松本健太氏は映画『ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』でマックスの声をあてている。

そんなサンダーダランビアは2020年のボイスドラマ『ウルトラマンゼット&ウルトラマンゼロ』にてブラックキングともどもスパークドールズ状態で再登場、スパークドールズの姿『列伝時空』に迷い込んだゼロゼットコンビと遭遇する。
ブラックキング「あれ?もしかして……ゼロはんでっか?」
サンダーダランビア「すごいッス~!初代MCじゃないッスか~!!」
ゼロ「あ!?わかっちゃった?ゼロはんです♪てへ」
という掛け合いの後、列伝シリーズで初代司会を務めたゼロと思い出話に走るのであった。
ラストでゼットの夢落ちだったのは彼にとって救いだったのかもしれない。
チャンネル登録ページにちゃっかり顔出しちゃってるけどね!


余談

サンダーダランビアの着ぐるみは偶然残っていたネオダランビアIIのものを改造して作られた*1
円谷プロの着ぐるみ数は決して多くないものの、『ギンガ』以降の着ぐるみ再登場の機会は今のところない。

『ダイナ』における1話目の怪獣ではあるが、同じTDG三部作の1話登場怪獣のゴルザメルバコッヴに比べるとメディア展開的に平成怪獣としては若干影が薄い扱いを受けており、レイキュバスにその座を奪われている。
『ギンガ』で形を変えて再登場する、スパークドールズ劇場のレギュラーと、扱い的には決して不遇というわけでは無いのだが…

ダイナ放送当時はウルトラ怪獣シリーズで販売されず、立体物で出たのはガシャポンのHGシリーズや、ユタカの「ウルトラマンダイナ対決セット*2」、キャンディトイ「ウルトラマン対決セット」シリーズのみであった。
派生形態のサンダーダランビアの方が先にソフビ化したものの、それから音沙汰はなし。
『ギンガ』放送から9年後、『ダイナ』放送25周年および『ウルトラマンデッカー』放送に合わせる形で2022年6月4日ようやくソフビが発売された。



追記・修正は火星の岩石を取り込みながらお願いします。

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最終更新:2023年12月23日 22:59

*1 ボロボロだったが保存状態は良かったため、修復を兼ねて改造されたとのこと

*2 ストロングタイプとのセット。グラレーンとミラクルタイプのセットもある。