アナザーW(仮面ライダージオウ)

登録日:2019/01/04 Fri 00:37:50
更新日:2024/04/22 Mon 09:58:16
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2009

DOUBLE


さぁ、お前の罪を数えろ!



アナザーW*1とは、『仮面ライダージオウ』に登場する怪人「アナザーライダー」の1体。


概要

身長:195cm
体重:85kg
特色 / 力:フォームチェンジに応じた特殊攻撃/格闘
変身者:不明(:伊藤健太郎)
契約したタイムジャッカー:ティード
モチーフ:仮面ライダーW
デザイン:篠原保
登場話:『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』/EP43
※身長・体重は仮面ライダーW サイクロンジョーカーと全く同じ。

劇場版個体

『平成ジェネレーションズFOREVER』に登場したアナザーライダー。
スーパータイムジャッカーティードの配下の1人で、物語のキーキャラクターである特異点の少年シンゴを狙う。

本来の仮面ライダーW左翔太郎フィリップから力を奪って生成したと思われる「アナザーダブルウォッチ」を使用することで誕生した怪人……だと考えられているが、『平成ジェネレーションズFOREVER』劇中では、アナザーWに変身しているのが何者なのか一切不明である。
ティードの配下であることから、アナザーダブルウォッチの生成と契約を行なったのはティードだと思われるが、それ以外の情報は全く明かされていない。

ちなみにアナザーダブルウォッチのプロップは映像作品未登場だが、一部雑誌のスチールで確認出来る他、プレミアムバンダイ限定の「DXアナザーウォッチセットVOL.2」でしっかりと商品化されている。

2019年製個体

EP43にて、加古川飛流/アナザージオウⅡに召喚・使役される個体が登場。他のアナザーライダー同様、身体に刻まれている年号が「2019」に変化している。
しかし、『平成ジェネレーションズFOREVER』で登場した個体のようにフォームチェンジを行う能力は見せず、単なる格闘で戦うなど、劇場版個体よりも弱体化しているようなイメージを抱かせる。


容姿

外見は仮面ライダーW サイクロンジョーカーを模した姿だが、やはりアナザーライダー特有のグロテスクな外見。
アナザーWの頭部や胴体には元のWのようなライン「セントラルパーテーション」が無く、代わりに歪に繋ぎ合わせたような痛々しい縫い目がある。
まさに原典『W』で鳴海亜樹子に比喩として呼ばれていた本物の半分こ怪人とでも言うべきもの。

元のWに比べると、右半身のサイクロンサイドは色合いが黄緑色(ライトグリーン)から、ナスカ・ドーパントを想起させるターコイズ色に変化している。
首にはマフラー「ウィンディスタビライザー」が無く、代わりに右腕から包帯のようなものが垂れており、右半身もボロボロの布に覆われたミイラを思わせる見た目となっている。
このミイラを思わせる部位は、Wを裏で支援していた女性・シュラウドを連想させる。
右太腿には「2009」の文字が確認できる。

左半身のジョーカーサイドは、色合いが元のジョーカーよりも更に黒味を帯びている。
肩や胸からはトゲ、腕からはファングジョーカーを思わせる鋭いカッターが生えており、体表はレザー生地の様な質感。
その外見は、さながらジョーカーの姿を模したボンテージの衣装のようである。
左太腿にはDOUBLE(ダブル)の文字が確認できる。

そしてアナザーWのデザインの中で、特に強烈でショッキングな部位は頭部の外観である。
頭部も中心に歪な縫い目があり、赤い複眼には「W」の文字を思わせるラインが刻まれている。他のアナザーライダー同様、人間のような口がある。
顔は左右で表情が異なっており、サイクロンサイドは口角を大きく上げて笑みを浮かべた笑い顔、
ジョーカーサイドは目元に涙を流したかのような傷があり、口をへの字に曲げた見た目から悲しんでいるような泣き顔となっている*2
正面から見れば歪なサイクロンジョーカーの顔に見えるが、後頭部の両側面にも複眼がある4つ目となっている。
また、左右それぞれの側面から見ると、『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』に登場した、サイクロンサイクロンとジョーカージョーカーを無理矢理一つに結合したような外見になっていることが分かる。
見方を変えれば、そっぽを向いた2人を強引に1つにしたようにも見える。
……が、後述の事情を見るとまた違った印象を抱くかもしれない。

また、サイクロンサイドは後述のとおりミイラがモチーフなのだが、オリジナルのサイクロンサイド=フィリップの身内は揃いも揃って古代の遺物や古くからの概念に関連するドーパントが多かったりする。

正面の触角の形状は鋭利な見た目となっている他、両側面にも生えている触角は何故か仮面ライダークウガのツノに似た形状となっている。

腰にはダブルドライバーを模したベルトを巻いているが、ベルトのバックル部分がステンドグラスを思わせるデザインとなっており、中心には目のような模様がある他、
ガイアメモリを挿入するスロット部分に相当する部位は鳥のような外見となっており、
Wの最強フォームであるサイクロンジョーカーエクストリームの変身に必要なエクストリームメモリの要素が入っていると考えられる。

オリジナルのWはガイアメモリという「地球の記憶」を力として使うのに対し、このアナザーWは仮面ライダーがいない世界の仮面ライダーという「地球にいないもの」を表現しているとも取れる。


能力

固有の能力は正確には説明されていないが、ターコイズ色のつむじ風(サイクロン)を起こして空を飛んでいる他、
2000年1月29日のフータロス戦においては右半身をルナモードにフォームチェンジする能力を発揮しており、オリジナルのWが所持していたガイアメモリに由縁する能力を用いた攻撃が可能と思われる。
劇中ではサイクロンとルナのみを使っており、ヒートとボディサイド一式は未使用。
今まで『ジオウ』本編に登場したアナザーライダーはフォームチェンジを行わなかったので、イレギュラーな存在と言える。


歴史改変の影響

『平成ジェネレーションズFOREVER』には翔太郎とフィリップは登場していないため、アナザーW誕生による歴史改変の影響がどのように2人に及んでいるのか不明。


劇中での活躍

平成ジェネレーションズFOREVER

序盤ではティードの命令に従ってシンゴを狙っており、逃走するシンゴの後を追っていた。
その後、出くわしたシンゴを守ろうとする桐生戦兎/仮面ライダービルド万丈龍我/仮面ライダークローズと戦う。
そのついでにアタルと風麺を食べていたソウゴの前に現れ交戦する。アタルの「風麺があるって事はWが来るんだ!」という発言の直後だった。

今頃、ティードが歴史を塗り替えている。お前達は無駄足だったな。

中盤では常磐ソウゴと共に2000年1月29日にやって来た久永アタルにアナザー電王ウォッチを埋め込み、アナザー電王に変貌させた。
こうして冒頭の通りアナザー電王(アタル)が召喚したアナザーデンライナーに乗り、2018年に帰参するに至る。

終盤では怪人軍団を率いて再びビルドやクローズと戦闘するが、そこへジオウが駆け付け、今度はジオウとの対決になる。
だが、ジオウは風麺のマスターから受け取ったダブルライドウォッチでダブルアーマーに変身。


さぁ、お前の罪を……教えて?

へっ、ハーフボイルドだ!

アレ?ちょっと違ったかな……。まあ、いいや!


上記のやり取りの後に戦闘を行うも、オリジナルのW譲りの格闘技に次第に追い詰められた末、最後はダブルアーマーの繰り出した「マキシマムタイムブレーク」を喰らい、身体が真っ二つに裂かれて半身がそれぞれ爆散した。

アナザーダブルウォッチは破壊されたと思われるが、アナザーライダーを倒す条件の一つである「アナザーライダーが誕生した時代で倒す」を満たしていないため現存している可能性もある。
爆散した後もアナザーWの変身者は一切不明のままでその後は特に触れられることもなく、そのまま物語からフェードアウトした。

本編

EP43「2019:ツクヨミ・コンフィデンシャル」

アナザージオウⅡ率いるアナザーライダー軍団の1体として登場。
スウォルツの命令により、用済みとなったウールオーラを抹殺すべく、アナザーファイズ海東大樹と共に追跡。
海東から2人の居場所を伝えられ襲い掛かるも、そこへ駆け付けたジオウとゲイツに妨害され、ダブルアーマーに変身したジオウのマキシマムタイムブレークで撃破された。

その後アナザージオウⅡの能力で再び復活し、飛流の屋敷までやって来たソウゴ達を迎え撃つ。
アナザーアギトと共にディケイドに襲い掛かるが、ディケイドブラストで瞬殺された。


余談

篠原氏曰くコンセプトは「血塗れのミイラ+革ベルト」。ベルトにはエジプト風のアレンジを盛り込んだという。
デザインの最中、故・韮沢靖氏*3の「あしゅら男爵みたいにしようぜ」という声が降りてきたことで現在のデザインに行き着いたという。
ちなみに、韮沢氏のテイストを真似るのに苦労したフータロスのデザインが終わった後だったので「(降りてくるのが)おせーよ」と思ったとかなんとか。

上述のように最後まで変身者が不明だったアナザーWだが、アタルにアナザーウォッチを埋め込んでいた様子などから、「正体はティードの仲間のタイムジャッカーではないのか?」という予想が挙がっている。
または、撃破後に変身者が現れなかった事から、変身者を必要とせずにアナザーウォッチだけが自律的に活動していたのかもしれない。

だが、劇中におけるダブルライドウォッチの入手方法や、ウォズがフィリップのように「地球の本棚」にアクセスする描写、『ジオウ』本編のルールに従わない倒され方*4、フィリップ役の菅田将暉氏に出演オファーを依頼していた事が後に判明した事実等から、
「元々は翔太郎とフィリップが変身する本物の仮面ライダーWに倒される流れだった」ものを「翔太郎役の桐山漣氏とフィリップ役の菅田将暉氏の出演が叶わなかったことによるシナリオ変更の影響を受けた結果、正体不明の存在となってしまったのでは?」と考えるファンも多い。

なお、白倉伸一郎PのTwitterによれば、アナザーWの正体に関して「初稿の段階ではあったが、尺が長くなり過ぎて入らなかった」としている。
「探偵ライダー」のアナザーが正体不明のまま終わるというのは、偶然ながらも面白い符合ではある。


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最終更新:2024年04月22日 09:58

*1 名称の表記は書籍によって、「アナザーW」「アナザーダブル」とバラつきがある。

*2 この2つの異なる表情は「『W』第48話のフィリップと翔太郎の別れのシーンのオマージュではないか」という意見も存在する。

*3 アンデッド、ワーム、イマジンなどの平成一期の敵怪人のデザインを担当した御仁。2016年2月2日に逝去。

*4 『平成ジェネレーションズFOREVER』のアナザーライダーは全て『ジオウ』本編でのルールに従わない形で現代で倒されているが、アナザー電王とアナザークウガは本物の電王とクウガによって倒されているため、本物のライダーに倒された場合はルールが適用されないと考えられる。

*5 他作品では『ウルトラマンサーガ』のタイガ・ノゾムに近い。あちらも「災害の時にヒーローに助けを求めたのに来てくれなかった」という不信感とトラウマを抱える人物であり、そもそもその震災を受けてストーリーが構成された作品だった。

*6 なお、吉川氏はボランティアに行く際に「不安を紛らわすためにもなんでもいいから話しかけてあげて」というアドバイスを受けており、吉川氏なりに会話の糸口を探った結果であろうことも付け加えておく。