巽幸太郎(ゾンビランドサガ)

登録日:2018/12/30 Sun 17:08:48
更新日:2024/04/03 Wed 00:53:09
所要時間:約 11 分で読めます





俺の名前は、巽幸太郎
俺は、お前をアイドルにする男だ!








ゾンビィだからじゃい!ゾンビになったからなんかんやでピンピンしとんじゃろがい~!

こ~んなグリーンフェイスの人間、おってたまるか~い!



●目次

【概要】



『巽 幸太郎』は『ゾンビランドサガ』の登場人物。
自ら「謎のアイドルプロデューサー!!巽幸太郎様じゃい!」と、名乗っている。

「佐賀を救うために」志半ば(?)で死んだ少女達を集めてゾンビィ化すると共に、アイドルグループを結成させた。

テロップでは担当ゾンビィアイドル達を差し置いていの一番に紹介されている。

OPでは何処かのゾンビィ達と共にオタ芸を披露したりしているが、全12話なのに11話のOPから幸太郎の担当箇所にもSEが追加された。そして、12話にOPは無かった。

尚、公式によるストーリー紹介は《巽幸太郎の日記》となっており、幸太郎の日記の体で書かれている。


【人物】

容姿も含めてただの宮野。












……だけでは、違反で怒られるのでもう少し書く。

◆容姿

長身で、どんなときでもサングラスをかけている為に素顔はハッキリしていないが、顎クイッで商談相手をおっさんやおばちゃん問わずときめかせる程の美男子ィだと思われる。

……しかし、プロデュースしているゾンビィアイドル達からは普段のコミュニケーションでの態度が酷すぎて、異性としては(多分)意識されていない。

ある意味、ここ10年来のアイドル物コンテンツのお約束を自ら潰していくスタイルである。

さくらは“幸太郎さん”
純子は“巽さん”
ゆうぎり姐さんは“幸太郎はん”
と呼んでくれているが、
他のメンバーからは“グラサン(サキ)”に“アイツ(愛)”に“巽(リリィ)”と呼び捨てにされている。

蝶ネクタイでスーツ姿(タキシード?)なのだが、着崩すなんてレベルではなく、上着は袖を通さずに寅さんの如く肩に掛けている。
そして、胸のポケットにはナプキンならぬイカゲソを刺しているが、これは自我が無かった頃のアイドル達をコントロールする為の餌であった。

……第2話以降、アイドル達が自我を取り戻してからもゲソをポケットに入れたままだが、これはゾンビィ愛犬ロメロへのご褒美も兼ねているので、与えてる様子は見られなくなったが使い途が無くなった訳ではない。

◆性格

基本的にアイドル達に対しては、大体においてハイテンションを維持した状態で理不尽な暴力やパワハラ、セクハラとも取れる傍若無人な振る舞いもするが、
取引先の商談相手に対してはいつもの格好と顎クイッ以外は礼節を欠かさず、普段は生真面目に地道な営業活動を行っていることが窺える。

というか、アイドル達が居ない場面では大概マジメであるため、普段の振る舞いやアイドルに嫌われかねないような際どい発言はわざとであるとも思われる。
実際、アイドル達に説得を行ったりと、しっかり向き合うべきである時もマジメな態度で接している。
基本的には言葉が豊富だが、本気で焦ったりした場合には語彙力が失われると思われる場面が少ないが見られる。

尚、暴力的なアレについては踏んできた場数が違うサキや、気が強い愛には瞬時に反撃されて逆に大ダメージを受けている。

ツチィ…ツチィ…

普段の行いが行いなだけに素直に頼りにされることはないが、アイドル達の為に幅広いジャンルの楽曲を作曲したり、愛と純子がやる気を出す以前は、さくらに個性的な掛け声で振り付けの指導もしていた。


幸太郎「よっかハイ!よっかハイ!よっかよっかハイ!」

ラップバトルでは密かにボイパで盛り上げたり、紙粘土など図工みたいな材料を用いながらもアイドル達が実はゾンビィであると観衆に一切感付かせない程の腕前の特殊メイク(本人曰く「ハリウッド直伝」)といい、ガタリンピックで走り切ったことといい多彩な才能の持ち主である。
さくらが衝撃的な死を迎えた後に、冒頭で目覚めるまでのシーンで云う“特殊メイクを施して鏡を見せたこと”が、さくらに対する刺激となって自我に目覚めるきっかけとなったらしい。
ただし、微妙に時系列が判りにくい表現であり、視聴者からも考察の対象となっている。

第1期の希望を感じさせるラストから、一気にドン底に落ちた状態で開始された第2期『ゾンビランドサガ リベンジ』では、展開を急ぎすぎたが故の失敗により、自分達と向き合ってくれなくなった幸太郎を後目に莫大な負債を返済する為に皆で働きに出たさくら達だったが、自分達ではどんなに頑張っても幸太郎のような生きている感のある顔にはならないと語られており、改めて幸太郎のメイク技術が注目されている。

尚、台詞やら効果音は中の人のアドリブも多く含まれるらしい。
というか、視聴者からは最初から「ただの宮野」「宮野演技しろ」と言われている。
たまに、真面目なトーンになると「台本読んだ」と言われる始末である。

◆多才

多彩な能力を持ち、他のスタッフが見られないことからプロデュース業のみならず作曲・作詞まで彼が担っていると思われる。
少なくとも作曲については8話でリリィがセンターのライブを行う際に頼み込まれ、恐らくはリリィが考えたと思わしき詩に曲をつけている様子が描かれている。

また単なる天才ではなく、漫画版ではプロデュースに関する本を読み、フランシュシュの面々を導くために努力している様子が見られる。

ただしデザインセンスだけには難があるようで『フランシコシコシュシュ』のロゴ入りTシャツは、
見せた瞬間にさくらにニジウラセブン顔で「えっ!?」と言わせ、
リリィに「何そのゴミみたいにダサいTシャツ」とナチュラルに罵倒された。

しかし、12話においては如何にもアイドルやアーティスト風のまともなデザインになっている。フランシュシュの人気が出たため外注する事にでもしたのだろうか。
引っくり返して見せることを考えずにホワイトボードに気合いの入った売り文句を描くも逆さまになる。
Guerrillaをアルファベットで書けない等、間抜けだったりおバカな部分も。

幸太郎「テヘペロ!(聞き取れない)」

公式ホームページも幸太郎が立ち上げたと思われるが、大して更新しない上にデザインが壊滅的にダサく、
以前に覗いた愛がゾンビとしても死ぬほどダサいとして、二度と見るのを拒んだ程。

『フランシュシュ』のグループ名が決まる以前は“デス娘”“グリーンフェイス”と、自分で「ゾンビィばれせんことじゃろがい~!!」と絶叫していたにもかかわらず、ゾンビィをいじった名前でイベントに参加させていた。

しかし、さくら達が巽のネーミングセンスはダサいとして『フランシュシュ』の名前を決めた後は素直に従っている。
……が、実は勝手に名前を決められて密かにムカついていたことが幸太郎日記から窺える。

(自称)ハリウッド直伝メイクの腕前も相当なもので、ゾンビィ達をまるで生きている人間と見紛うほどの見た目にさせる。
『リベンジ』1話ではフランシュシュのメンバーが自分達でメイクをしたが、「幸太郎がやった時のように生きている感じが出ない」と言わしめたほどで、フランシュシュの活動の生命線でもある。


◆目的

どうやってアイドル達の骸を集めてゾンビィとして復活させたのか?
……も含めて、未だに謎が多いだけに警戒されている面もあるものの、
無茶を言っているように見えて理にかなっているプロデュース方針については、プロ意識の高い愛を感心させて黙らせる場面も。

視聴者視点からも、毎回毎回、何だかんだで仕事を取ってくる有能さに注目が集まっている。
潤沢な資金を元手にプロデュース活動をしており、第5話では活動資金が無くなった、と宣っているものの、日記の記述などから嘘の可能性が高い。


年齢は20代後半位と思われることや、ゆうぎり姐さんに指摘された通り、特にさくらへの思い入れが深そうなことから、肉親説友人説が予想されていた。

しかし、肝心のさくらの記憶が戻った第11話では、特に幸太郎の正体に通じるような展開は無かった。




……いや、出るには出たが、幸太郎がアイドル達を復活させたという、ネクロマンシー的なアレが、佐賀にも伝わる不老不死の伝説で知られる徐福に関係していることを想像させるという何か壮大な話が出てきたという話で、さくらは関係なかったのである。

予めゾンビィ化計画のことを相談されており、生前のゆうぎりのことを知っているような口振りの「BAR New Jofuku」のマスター(CV:大塚芳忠)が徐福本人では無いか?と予想されたことも含め、幸太郎もまた、昔から生きている人間なのではないか?と予想される等、

第2期『ゾンビランドサガ リベンジ』では、前作での活動を通じて確実にファンを増やしているとして、いきなり30000人規模のキャパを持つEFS(駅前不動産スタジアム)でのライブを強行したものの、人気が出たとはいってもフランシュシュは現実では500人規模のハコを埋めたばかりの知名度だったことから、勿論前作でファンになってくれた者はみんな来てくれたものの集客率1.66%で失敗したと語られており、これによってフランシュシュは前述のように莫大な負債を抱えることになると共に、アイドル活動していない間は全員で働きに出なければならなくなってしまった。
これにより、あれだけ自由奔放に引っ張り回していたかに見えるさくら達と向き合うことを拒否して、前作から一転してやさぐれた姿を見せていた。
尚、さくら達は知らないが幸太郎が分不相応なEFSでのライブを強行する等、フランシュシュの展開を急いでいたのは何かしらの理由がある模様で、結果的に凡ての事情を知っているらしいマスターの煽るような気遣いと、自分達で復活を決めたフランシュシュに応える形で幸太郎も復活を遂げたものの、真相や理由、最終目標については現時点では先延ばしにされている。



【やーらしかゾンビィ達+αとの関係】


ゾンビィ1号。
ミーティングではよく話をふることが多い。
自分には比較的好意的ながら、意見はハッキリと言う彼女に、本気か演技か臍を曲げることも多い。
さくらが記憶を取り戻しふさぎ込んた時には説得に趣き、純子やサキにしたような真面目な一面での諭し方をかなぐり捨て語彙力を犠牲にしつつも俺が持っていればいいんじゃい!との一言で、さくらが復帰する切っ掛けを作った。
その後、他のメンバーの説得でライブに出る決意をするも、まだ不安を残しているさくらに「想いに応えろ」と伝える。この言葉は彼女がライブを続ける支えになったようだ。


ゾンビィ2号。
余りにウザく第4話で鉄拳制裁を食らった他、第5話ではノリノリでボールを打ち込んだ所、瞬時に立ち上がったサキにボールを投げつけられた。
その際のスローモーションで右太腿にボールが突き抜けそうな勢いでめり込む場面は大爆笑を誘った。
ツチィ…ツチィ…
その後の「ドラ鳥」CM出演や、ガタリンピック出場の場面では二人で絶叫しており、ノリという部分では通じるものがある。
基本的にぞんざいな扱いを受けているが、9話で独断による行動を咎められた際は彼の言葉の意味に気づいた様子を見て真摯に受け止めている。その上で彼女なりの答えを出した。
さくらがライブにまだ不安を残してた時も、「何かあったらグラサンがケツ持つだろ」とサキなりに信頼しているようなことを話している。

ゾンビィ3号。
彼女がやる気を出す以前は自ら(さくらしか乗ってこなかったが)指導していた。
気の強い彼女とは微妙に衝突する場面も少なくないが、彼のプロデューサーとしての手腕は信頼しているようで幸太郎が立てた企画には真剣に取り組む。
アイキャッチでは泥酔した幸太郎をさくらと迎えに来る様子があった。どこか年の離れた兄妹のようにも見える。
何と言っても第5話Bパートのサガジェンヌゥ~から始まる一連の場面は作中屈指の大爆笑シーンになった。*1
ツチィ…ツチィ…
愛が壮絶な死を迎えたことは知っていたものの、敢えて言うことはせず、彼女自身が思い出すことや確執が出来ていた純子には伝えて行動してくれることを期待していたような行動も見せており、何だかんだでゾンビィ達を優しく見守る幸太郎の姿が好評であった。

ゾンビィ4号。
幸太郎とのやり取りもあり、やーらしかゾンビィ達の中でも特にやーらしかと人気を獲得させることになった。
当初は、自身のプロ意識の高さや時代の違いに戸惑ったことや、正体不明の幸太郎に不安を感じたりもしていたものの、第7話で引き込もってキノコを生やしていた際の「足でドーン!」をしてからの、
純子のスタンスを肯定した上で行動することを促したやり取りと、サガロックでの成功を経て、幸太郎をプロデューサーと認めたのか、赤面してやーらしか表情を見せることも多くなった。

ゾンビィ5号。
彼女のみ時代が違い過ぎることからか、そんなキャラでは無いからか、他のメンバーのようにはいじる場面は無し。
マスターに「ゆうぎりには手を出すんじゃねぇぞ」と釘を刺されている事から、それが理由なのではという説もある。
しかし、逆に姐さんからさくらを特別視していることを見抜かれる等、本心を見透かされているような場面も。
姐さんの理不尽ビンタも食らった。

ゾンビィ6号。
大人しい純子同様に顔を近づけて威圧することも多く、その度にサキにたしなめられている。
第8話で明かされた秘密も当然知っており「女性アイドルグループに正雄がおっちゃいかんのかいい!」「ハイィ、正雄じゃ無いですリリィですぅ」「お前らが正雄、俺はリリィ(!?)*2…と、謎の名言を残している。
その後リリィがセンターのライブでも彼なりの手腕で全面的に協力しており、やはりフランシュシュの一人として真摯に対応していた。
…一方、中の人のアドリブとも言われる同話のミーティングでの「なんでぇ?ねぇ、でっかくしないの?なんでぇ?巨石パークの石ぐらい、でっかく、ねぇ」には、見返した視聴者から「セクハラ」「腐女子の○○ドコロ」との声が上がった。

ゾンビィ0号。
残念ながら現時点では、彼女との目立つようなやり取りは無し。
何故に0号なのか?といった謎もいつかは明かされるのか?


  • ロメロ
愛犬。
ゾンビィ達の意識の無かった頃は、ゾンビィ達をミーティングに集めてくる仕事もしていた。
クソダサTシャツを作った後で、ロメロをマスコットにした少しマシなデザインのグッズを制作している。
犬種はトイプードルだが、餌に食らいつく時や吠える時には猛犬のような見た目になる。
また、別の生き物と映っていた場合、次に映った時には食われているという小ネタがある。
ミーティングに使われている牢屋の床のシミと同じく、佐賀県の模様がある。
名前はゾンビ映画の開祖であるジョージ・A・ロメロから。

ちなみにたえにはロメロの精神が入ってるのでは?という割とトンデモな説もある。
ただ、ロメロとたえにはさくらによく懐いており脅かすものには攻撃的になるという共通点があったりする。

【漫画版】

漫画サイト/アプリ『サイコミ』にて連載。

主人公は巽幸太郎であり、最初の数話はアニメとほぼ同一の内容だったが、やがてその内容は巽幸太郎の佐賀グルメ紀行に。本編の裏側での幸太郎の様子が分かるお話。

ハイテンションで陽気に見えることが多いアニメ本編と違い、幸太郎がプロデュースに関する本を読んで独学する・過労になりかけて医者の元に行くなど、彼の真剣な様子も描かれている。
そして、アイドルプロデュースに悩む幸太郎が佐賀グルメを食べながら、自分なりに答えを出していく。
気がつけば本編のイベントは冒頭一ページで済ませられている。




追記修正ぐらいやっとかんかい!このボンクラゾンビィ!!

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最終更新:2024年04月03日 00:53

*1 ①耳元で「サガジェンヌゥ~」②舌打ちした愛ちゃんが「はいはいサガジェンヌサガジェンヌ」③「お前のどこがサガジェンヌじゃい!」と言いつつフランスパンで愛をはたく④はたかれた愛にフランスパンを奪われ、胸ぐらを掴まれて引き寄せられると共にパンが折れる程にはたかれる。愛「ンなんなのぉ!!」

*2 一見支離滅裂だが、一部ファンの間では「お前達がどう騒ごうが、俺はリリィを『リリィ』として扱うぞ」という思想表明ではないか、とする解釈も存在する。