境界のRINNE

登録日:2018/12/29 (土) 19:02:38
更新日:2024/04/03 Wed 10:59:37
所要時間:約 9 分で読めます





『境界のRINNE』とは、週刊少年サンデーで連載されていた高橋留美子作の漫画

概要

2009年21・22合併号から2018年3・4合併号まで連載。単行本は全40巻。
人間と死神による混血の少年・六道りんねと、幼い頃に神隠しに遭い霊が見えるようになった少女・真宮桜が、成仏できず現世を彷徨う霊魂の成仏を繰り広げる学園&霊界ラブコメディー。

和服姿の主人公と制服姿のヒロインという組み合わせは、前作犬夜叉を彷彿とさせるが、本作は再びギャグ中心の明るめの内容となっており、ハイテンションコメディだったうる星やつららんま1/2と比べるとほのぼのとした作風が特徴。

2015年春からテレビアニメ化され、3シリーズ合計75話がNHKEテレで放送された。実は高橋留美子作品のアニメがNHKで放送されるのは本作が初めて。


登場人物

CVは全てアニメ版のもの。
高橋留美子作品では非常に珍しいことにフェードアウトしたキャラがほとんどおらず、最終話ではほぼ全員が登場した。

CV:石川界人
本作の主人公。見た目こそ人間だが、その正体は死神と人間の混血(死神3:人間1のクォーター)で、現世を彷徨う霊魂の成仏を手伝う死神。
家族は父親の六道鯖人と祖母の魂子。母親とは生き別れている。現世では三界高校の部室棟(ボロボロ)で暮らしている。
三界高校の生徒ではあるものの、学校指定制服は着ておらず、中学時代の指定ジャージと黄泉の羽織を着合わせている。
死神としての仕事のスタンスは
丁寧で礼儀正しく、
力任せの手荒な方法はとらず
手間暇を惜しまず
無関係の人間は極力巻き込まず
を取っており、穏健的。
仕事の報酬は貰っているものの、除霊にはちゃんと金を掛けることが多いため基本的に赤字。赤字を埋めるため、人目を気にせずに造花の内職に励む貧乏キャラ
なお彼の貧乏の原因は父親であり、諸悪の根源の鯖人にある。決して彼の死神としての能力が低いからではない。というかむしろ生粋の死神よりもはるかに有能かつ優秀である。
赤髪のクールで真面目なイケメンで、恋愛面に関しては結構モテるのだが、本人は専ら硬派で真宮桜に一途で純情。彼女のためなら金さえ惜しまないなど、真面目で実直な性格。

CV:井上麻里奈
本作のヒロイン。人間。三界高校に通う1年生でりんねのクラスメイト。幼い頃に神隠しに遭って以来、強い霊感持ち。
三つ編みおさげがチャームポイントの美少女。制服姿はめぞん一刻の音無響子の高校時代にそっくり。(というのも、この制服は原作者・高橋留美子の母校がモデルとなっているため)。
様々な霊現象に出くわしてきたおかげなのか、肝が据わっており冷静沈着。また、歴代るーみっくヒロインでは珍しく暴力を振るわない温和で心優しい性格。あまり表情が変わらない為りんねはよく彼女の気持ちが分からなくなる。しかしその分、笑顔の可愛さの破壊力がとてつもないので、たびたび胸キュンさせている。
穏やかであり滅多なことでは怒りを露わにしないが、一度本気で怒ったことがあり、その迫力は相手が思わず腰を抜かすほどだった。普段がこれまでのヒロインよりも優しい分、怒った時は誰よりも怖いのかもしれない。
りんねの浄霊をよく手伝っており、ベテラン死神の魂子が感心するほど浄霊作法が身についている。実際に自分で浄霊したこともあり、優秀な死神のりんねからも才能のお墨付きを貰うほど。
作中では人間・幽霊・死神に分け隔てなく接するため、種族問わずモテる。学園内では、彼女に惚れている生徒名簿が作られるほど。
清楚可憐な見た目に反してかなりのナイスバディであり、スタイルが良い。作中、何度も水着姿を披露している。
やや天然気味で、たまにズレた発言をするが基本は作中一の常識人かつ良識人なので、金銭関連で危うい行動に走りそうになるりんねの唯一のストッパーとなっている。作中で唯一金に勝る存在と言っても過言ではない。
料理上手で、作中で浄霊の手伝いがてらりんねに弁当を差し入れて感謝されている。なお、作中で彼女の手作り弁当は邪魔が入らず必ずりんねが完食できるので、数ある差し入れの中でも破格の扱いを受けている。

  • 六文
CV:生天目仁美
りんねの契約黒猫。りんねの祖母の魂子と契約していたがリストラされてりんねの下へやってきた。りんねや桜のことは「りんね様」「桜さま」と呼ぶ。
りんねと契約するに際して「食費自分持ち」という条件が含まれており、食事は人間の子供達から恵んでもらったり、自分で食べられる野草を探したりしている。
人間には普通の子猫にしか見えないが、死神達や桜にはショタ顔の黒猫に見える。
問題児揃いの黒猫たちの中では常識的かつ忠義深い使い魔だが、食べ物や金銭が絡むとあっさりと裏切る。
ちなみに格闘ゲーム『サムライスピリッツ零』において、魂子役のゆきの氏は真鏡名ミナを、六文役の生天目氏はその相棒・チャンプルを演じていた。さらにはサンデーCM劇場で六文を、アニメ版では杏珠を演じた釘宮氏も『天下一剣客伝』でチャンプルを演じた事がある(こちらのミナはゆきの氏ではないが)。

  • 魂子(たまこ)
CV:ゆきのさつき
りんねの祖母。見た目は非常に若々しく見えるが、実年齢は100歳オーバー。幼少期に神隠しに遭った桜を救ったが、同時に彼女を誤って霊体質にした張本人。
細目で笑顔を絶やさない良き和服美人だが、「おばさん」や「おばあちゃん」呼ばわりした者には必ず笑顔のままこめかみグリグリ攻撃をする。
りんねや桜の事を何かと気にかけており、現世に来てはアルバイトを紹介したり、手助けしたりする。
既に死神としては引退しており、彼の世に広大な屋敷を構えて契約黒猫の黒星と一緒に暮らしている。片付けられない残念な人で、その汚さは孫のりんねさえドン引くほど。汚部屋が7つは存在する。
夫は普通の人間で、惚れた時には既に死にかかっていたが、根回しやら不正を駆使して強引に寿命を延長。延長した分の寿命を生きた夫は他界し、サバに輪廻転生した。

  • 黒星
CV:西村知道
魂子の契約黒猫。六文と違って顔つきは完全に猫。体格も猫。額に星の模様があり、メガネを掛けている。
夫が亡くなった魂子が死神世界に戻ってきた時、魂子の引っ越し荷物に紛れて押し入れに放置され、そのまま忘れられていた。

  • 黒星三世
CV:加藤英美里
黒星の孫。祖父と違って顔つき・体格共に人間。ただし額の星模様はある。
死神世界の黒猫族なのに遭遇すると逃げ出してしまうほど幽霊が苦手。
鈴からは「じゃあ一番下っ端だね!」と心無い言葉をかけられてしまった。櫻子をディスる向日葵とか言わない

  • りんねの祖父
CV:緑川光
人間。魂子の夫で、鯖人の父。キャラクター紹介では来世サバ男と名付けられている。
上記の通り現在はサバに輪廻転生しており、黒潮を回遊している。
故人であるため回想でしか登場しないが、いつまでも自分の仏間に来ない鯖人に業を煮やし、一度だけサバの生霊として登場したことがある。
生前の姿は魂子が一目惚れ、CVグリリバなだけあってかなりのイケメン。

  • 六道鯖人(サバト)
CV:山口勝平
りんねの父親で諸悪の根源
まだ寿命が残っている人間を騙して死なせ、その魂を回収する堕魔死神(だましがみ)を率いる堕魔死神カンパニーの社長。
見た目は非常に若々しく、りんねの兄と言っても通じそうなぐらい。笑顔を絶やさないのは母親である魂子譲り。
言葉遣いが丁寧な爽やかなイケメンだが、本性はとてつもないグータラ、ろくでなし、女癖が悪いどうしようもない奴。早い話、早乙女乱馬の声と姿を借りた早乙女玄馬
息子を借金の保証人にして様々なところから借金を繰り返し、支払いは踏み倒すか誰かに押し付ける。りんねが貧乏生活を強いられる原因。
他の死神側のキャラの不幸の原因も大体コイツ。そしてコイツのせいで息子のりんねまで恨まれる事も多い。
るーみっくわーるどの父親キャラはろくでもないのが多いが、深刻な事情などがないにもかかわらずほぼ金のために大量殺戮に手を染めているとあって、その外道さは前作のるーみっくわーるどラスボスである奈落は愚か無惨様DIO様兵藤会長さえをも軽く凌ぐといえよう。
あまりにもカス過ぎる為実の母親からも「いっぺん生まれ変われ(死ね)」と言われたことがある。

(人間とのハーフであることもあって)死神としての能力は非常に低く、霊一つを祓うことすら出来ない。なのに死神としてのランクは上から2番目のゴールド。
どうしてゴールドランクになれたかというと、彼は死神としての能力が劣っている代わりなのか戦闘力が高めで、ゴールドランクの死神を倒して奪い取ることが出来たから。
女癖の悪さも飛び抜けており、守備範囲は中学生から100歳以上までほらそこ、タチの悪い諸星あたるって言わないの。一方妻のことは深く愛しており、彼女のためなら真面目に働こうと考えていた。

  • 六道乙女
CV:林原めぐみ
りんねの母親で鯖人の妻。何気に男乱馬と女らんまの組み合わせ
死神としてのランクは最上級のプラチナ。そのランクに偽りのない高い能力の持ち主。
りんねが幼かった頃に夫婦仲が悪化して行方不明になった。
鯖人とは合コンのボランティアをしている時に手伝ってもらったことがきっかけで、お互い一目惚れ。
実は夫には年齢をサバ読みしており実年齢は魂子の2歳下。行方不明になったきっかけも卒アルを処分しようとしたことがきっかけ。

CV:林原めぐみ
小学1年生の少女。霊感持ち。苗字は不明だが、彼女の家の飾られた絵に「あまおう いちご」と書かれたことがある。
その正体は六道乙女が転生を繰り返した姿。
最初は自分の正体を知らなかったが、正体を自覚して(思い出して)以降は自分の知識と裕福な小学生(後述)をカモにして積極的に息子のアシストをしている。

  • 桜の母(39)
CV:平野文
真宮桜の母親。39歳。出てくると必ず年齢も表記される。桜のセリフでも必ず「ママ(39)」となる。桜と同じく何事にも動じない穏やかな性格。名前は不明のままで連載が終わった。
時々作りすぎた料理を桜を通じてりんねに差し入れしてくれることがあるが、差し入れられた料理は不幸に巻き込まれて残念なことになる場合が多い。

  • 十文字翼
CV:木村良平
りんね達のクラスメイトの男子生徒で三界高校転入生。黒髪の似合うイケメンで、実家は非常に裕福な退魔師の家系。霊感持ち。
服は常に神父服をモチーフにした独自デザインの物(必ずどこかに十字模様)をいつでも着用。
小学生の頃に真宮桜と出会っており、同じ霊が見える者同士意気投合していたのだがすぐに転校し、離れ離れに。桜に対しては恋愛感情を抱いており、転入してすぐに桜に告白するも軽くあしらわれた。一応桜に一途ではあったが榊あやめの登場後は彼女にもフラフラしているザマは某パンダナの子豚のひとを思い出させる。
正式ではないものの、彼もまた退魔師であり霊を見かければ聖杯を撒いて除霊する。ただしやり方は結構荒っぽく、早合点しやすい性格もあり、失敗することも多い。 調理実習中に聖灰を撒き散らそうとする というサイコに片足突っ込んだ奇行を見せたことさえある。(ミホとリカに止められて事なきを得たが)
そのため(主に鳳から)よく「B級お祓い氏」と呼ばれているが、狐に憑依された時や灰以外の道具を使う時など、稀にだが才能の片鱗を見せる時はある。アニオリで何故かラーメンフリーカーの描写がされた。

  • (あげは)
CV:村川梨衣
頭のリボンが特徴的な死神の少女。聖・薔薇冠死神女学園の1年生。なお聖・薔薇冠死神女学園には「バカ女」の通称がある。
由緒正しいエリート死神の家系で、実家は堕魔死神を数多く摘発している。
りんねに惚れた女死神。姉をまっとうな死神から堕魔死神に転落させた堕魔死神カンパニーの社長を追っている。まさかその追っている奴が惚れた相手の父親だったとは…。
お嬢様育ちなのか、金銭感覚が麻痺しており堕魔死神にあっさり騙されている。その騙されやすさはりんねですら呆れるレベル。
おまけにがさつな部分があり、死神道具の説明書をろくに読まずに使って期待した効果を得られない事は珍しくない。浄化能力もお世辞にも高いと言えず、担当霊を悪霊化させかけた。浄化能力は低いが戦闘力は高い。料理の腕は壊滅的。
りんねに好意を持っており、強引なアプローチを繰り返すもまったく相手にされてない。桜には勝手に対抗意識を燃やしているが、軽くあしらわれている。

  • (おぼろ)
CV:松岡禎丞
鳳の契約黒猫。同じ契約黒猫の六文よりも人間に近い姿をしており、中学生ぐらいの少年が黒猫のコスプレをしたような感じ。
鳳を初陣でからかったことが原因で1年間岩の下に閉じ込められていた。
月給は50万円。

  • 架印(かいん)
CV:斉藤壮馬
命数管理局経理課に勤務する記死神。落ち着いた面持ちの好青年に見えるが、性格は冷酷で口も悪い。特にりんね相手には顕著になり、初対面時は命を質に入れようとまでした。
その理由は母親(CV:遠藤綾)がりんねの父親である鯖人にいいカモとして搾り取られたから。また世間知らずな母親は金遣いが荒く、彼もまた貧乏な生活を強いられている。
身内には甘く、不祥事は隠し通そうとするダメ公務員でもある。

  • (すず)
CV:三森すずこ
架印の契約黒猫。見た目はゴスロリファッションの幼女。
捨てられていた所を架印に拾われた。架印が拾った理由は「契約金がタダだから」。
しかしドジばかりで、さらに母が服をどんどん買い与えたりと却って高くついている気も。
純粋だが、かなり飽きっぽく粗野な性格なのは外見年齢相応。そしてかなり毒舌。
しかし伝説の鎌・囁姫に惚れた架印を巨大ハンマーで止めるなど良識がないわけではない。

  • 翔真
CV:三瓶由布子
死神小学校に通う5年生。
小学生なので正規の死神ではない。実習のために現世のりんねの所にホームステイするも貧乏と内職を手伝わされる生活に嫌気が差し、悪霊捕獲を狙って一騒動起こす。
実家は裕福な家系。
苺に片思いしているが、苺からはカモにされており、死神道具を高く買わされている。

  • 黒洲
CV:石田彰
翔真の契約黒猫。外見は執事風のイケメンで紳士的な性格っぽいが、内情は大の子供嫌い。契約主である翔真に対しても内心ウザがっている。金にも汚い。
契約時間朝9時から午後5時までで、時間が過ぎると悪霊に追われていようが何であろうが帰ってしまう。契約時間にうるさいのは我慢の限界を超えて翔真をぶっ飛ばさないようにするため。
黒猫段位は六段で黒猫幻術の使い手。

  • 魔狭人(まさと)
CV:柿原徹也
悪魔。めちゃくちゃ心が狭く、執念深い悪魔で、小学生の時にりんねに宿題を邪魔された挙げ句に叩きのめされたことを恨み続けており、復讐のチャンス(主に姑息な嫌がらせ)を狙っている。
とにかく心が狭く、女や子供など自分より弱い相手には手加減ゼロで挑む器の小ささも併せ持つ。
悪魔とだけあって特殊能力のレベルは高いが、腕っぷしは非常に弱い。
自分の名前の漢字を書き間違えるくらい漢字が苦手で、更に心が狭いが、罪のない霊を悪霊化させて自分以外の死神に始末させるなどやってることは結構えげつない。

  • 美人秘書
CV:橘田いずみ
堕魔死神カンパニーの社長秘書で鳳の姉。鯖人を倒すために堕魔死神カンパニーに乗り込んだものの、鯖人に惚れて自身も堕魔死神堕ちした。
妹である鳳には負い目があるのか、妹と会う時は仮面で顔を隠す。
ずっと「美人秘書」と呼ばれていたが、「美人」が本名。

  • 四魔れんげ
CV:石上静香
堕魔死神カンパニーの社員。りんねのキャラクターにしては珍しく異様にガツガツした腹黒美少女。
貧乏ながらも将来有望な若手死神だったが、偶然に鯖人の起こした騒動に巻き込まれ、とばっちりで高校受験に失敗。
堕魔死神カンパニー女子高等部に入学する羽目になり、そのまま堕魔死神となった。
元凶の鯖人とついでにその息子りんねに恨みを燃やしているが、いかなる環境でもトップを目指すという信念で勤勉に堕魔死神稼業に励む。ただし隙あらば始末する気は満々。
りんねたちと同じクラスに転入し、りんねが住むクラブ棟の隣の部屋を間借りしている。
鳳とは小学生時代の同級生だが、性格と境遇が真逆で犬猿の仲。
中学の先輩にあたる架印には片思いしていて、彼にだけは腹黒い本性&堕魔死神になってしまった素性を隠している。
りんねとは基本的に敵対しているが、架印に素性を隠すときは(経費はれんげ持ちという条件で)協力を受けている。契約黒猫はおばあちゃん。

  • 沫悟
CV:村田太志
死神小学校時代のりんねの同級生で、エリート高校死神一高の男子生徒。左目の下に十字の模様がある。
小学校の頃にりんねに裏切られたと思い恨んでいたが、再会して真相を知ったあとは態度を大きく変えて友人となり、積極的に彼との交流を深めようとするようになる。
その交流について本人は「疎遠だった分の友情を深めたいだけ」と主張しているが、はたから見れば友達を通り越してボーイズラブにも見えるほど積極的
そのためか執着心と嫉妬心が非常に強く、りんねと一緒にいることが多い真宮桜に対抗心を抱いている。りんねはしつこ過ぎるので早く俺離れして欲しいとぼやいている。
クラスメイトの杏珠に片思いをされているが、全く気づいていない。しかし作中終盤ではやっとこさ彼女と友人となる。

  • 黒蜜
CV:内山夕実
沫悟の契約黒猫。長身でセクシーなナイスバディでチャイナドレスを着こなしている。
劇中の黒猫の中でも一番優秀で、性格もクセが全くなく礼儀正しくて優しい。
沫梧の友人関係を気にかけており、彼とりんねの友情を応援している。

  • 杏珠
CV:釘宮理恵
死神一高の女子生徒で、沫悟のクラスメート。見た目も言動も完全にお嬢様。
沫悟に片思いをしているが、直接話したことはほとんどなく、沫悟もりんねに執着しているため、あまり相手にされていない。
非常に初心なため、沫悟と少しでも会話すると過剰に感動する。終盤で彼と友達になった時にはりんねを超えるという目標を立てた。

  • 零不兎(れふと)
CV:小西克幸
老舗鎌打ち業「三日月堂」営む双子姉弟の弟。4代目の鎌職人を担当している碧眼の黒兎。
鎌職人としての腕は良いが口が非常に悪く、「ボケカス」など暴言を吐くため店に人が来なくなってしまった。
りんねに新作の鎌や商品を試供させたりするが、それらが欠陥品だったり不幸に巻き込まれたりして最終的にりんねが損をするのがお約束。

  • 来兎(らいと)
CV:伊藤静
零不兎の姉の赤眼の白兎。接客態度が悪い弟に代わって営業を担当している。
京都弁で話し、口が達者。営業中はバニーガールの格好をしている。

  • ミホ、リカ
CV:徳井青空(ミホ)、洲崎綾(リカ)
三界高校に通う真宮桜の友達であり、クラスメイト。基本的に二人で一緒に登場する。
霊について興味はあるが、実際に心霊現象や怪奇現象に遭遇すると両手を上げながらすぐに逃げるのがお約束。
恋バナにも興味があり、よく一緒にいる桜とりんねの関係について突っ込んでくることがある。

  • スズキ先生
CV:坪井智浩
三界高校の男性体育教師。瞳がキラキラしている(というか真ん中に十字の切れ込みを入れたシイタケ)
りんねの貧乏さを気にかけたりと面倒見が良く、生徒から慕われているが、どこか抜けている(りんねに大量の梅干しや佃煮を白米抜きで差し入れするなど)。
アニメ版ではりんねのクラスの担任教師になっているため出番が増加している。

  • 姉祭・アネット・瞳
CV:沢城みゆき
三界高校の英語教師で、りんねと桜らのクラスの担任(アニメではスズキ先生が担任なので副担任となっている)。
最初はデパートで百発百中の占い師をしていたが、教師が本職で、後に三界高校へ転勤してきた。
見た目は美人でグラマラスな女性なのだが、超マイペースで自室が汚部屋(桜に「泥棒が入ったんですか?」と呆れてツッコまれる)などかなりのダメで残念な人間。
魔女の末裔で、過去や未来を見通すことができる強力な死神道具である「のぞき玉」を所持している。しかし、あまり役に立たない。

  • 榊あやめ
十文字の中学時代の同級生。神社の巫女で、遠くの町に住んでいる。眼鏡を掛けている。
中学の頃から十文字に片思いしている。後にその想いが独自行動をする生霊となってトラブルを巻き起こすようになる。
生霊の騒動の末に十文字に告白し、遠距離交際(という名のキープ)をしている。
彼女より後に登場したキャラは全員ちゃんとアニメ化されたのに、何故か彼女だけアニメ未登場という非常に不憫な扱いを受けている。アニメ4期希望。

用語

死者の魂を輪廻の輪にのせる職業もしくは種族。りんねのような実働部隊と架印のようなデスクワーク専門の記死神(しるしがみ)がいる。
ライセンス制。
純粋な死神は寿命がかなり長く、基本的に年齢不詳、名字がない。また人間から知覚できないため人前に姿を現す際は実体化用の装飾品(鳳・れんげの髪飾り等)を身に着ける。

  • 黒猫族
死神と共存している種族。外見は人間に猫耳と尻尾をつけたようなタイプと、人間の体格をした黒猫タイプがおり、メインキャラはほとんど前者。
多くが死神のサポートを担う「契約黒猫」という職についている。
こちらもライセンス制で、黒猫段位というものもある。

  • 堕魔死神(だましがみ)
まだ寿命の残った人間を騙して輪廻の輪にのせてしまう悪質な死神たち。
鯖人の率いる「堕魔死神カンパニー」の社員。
やってることは悪質極まる非合法組織だが、社長からしてチャランポランな上、れんげ以外はだらけきってやる気の無い社員ばかり。
サービス残業・給料未払いが当たり前。それでいてれんげが動くまで労働組合すらなかったというアホ集団。

  • 死神道具
死神が除霊・浄霊の際に用いる道具。特に死神の鎌は死神の必需品で其々オリジナルデザインの物を所有。
道具のほとんどは有料で消耗品が多く、高価なものほど効果が高い。


  • 輪廻の輪
あの世の空に存在する巨大な輪。遠めには観覧車にも見える。
魂を転生させ、来世へと送り出す装置。
乗ったもの・触れたものを生者だろうと死神だろうと強制的に転生させると言うデンジャラスな代物。


メディアミックス

2015年4月からブレインズ・ベース制作のテレビアニメがNHK Eテレで放送された。アニメは2クールが1セットで、2クール分本放送したら2クール再放送、再放送が終わったら新シリーズが開始するという形を取って全3シリーズが放送された。
ナレーションは玄田哲章
原作が開始してから6年経ってのアニメ化と、シリーズ間に再放送を挟むことから3シリーズ最終回までアニメオリジナル回は作られなかった。
原作単行本の1巻から34巻までをアニメ化しているが、原作の発表順とアニメの放送順は一致しない。

Eテレでは珍しくない事なのだが、本作は再放送を含めた全ての放送が別のアニメの裏番組として放送されていた。特に第1期は同じサンデー原作作品である『電波教師』と被って放送されることになった。

アニメ1期では25分で1話形式で、尺稼ぎにオリジナルの場面が入ったり、別々の話が一つのエピソードになったり、原作では登場しないキャラやアイテムが出てきたり、結末が変わる回があるが、いずれも話に支障無く自然に展開されており、概ね不評なく受け入れられている。
アニメ2期以降はサザエさんのように25分で2~3話形式のエピソードが多くなり、オリジナル要素が大幅に減りほぼ原作通りで話が進行するようになった。

放送枠が夕方だったのとNHKで放送されることから原作での「血祭り」や「殺す」などの不穏当なワードはマイルドに改変されるかカットされているものの、シュールなブラックジョークは概ね原作をなぞっている。
また問題行動についてもナレーションなどでフォローや注意喚起が入ることが多い。
ただし2期以降では規制が若干緩くなっているのか、ぶっ殺すボケカスという言葉が出てきたことがある。

次回予告がかなりはっちゃけており、ナレーションがラーメンについて語りだしたり、鯖人に魂子が「おすわり!」と言い出す苺がお湯をこぼしたらどこからともなく鯖人が出てくる桜の母が語尾にだっちゃを付けるなどネタの宝庫。

過去の高橋留美子作品のキャラがモブとして登場している。探してみよう。

監督は菅原静貴(1期、2期)、石踊宏(3期)が、脚本は横手美智子(シリーズ構成)、高山カツヒコ、柿原優子、吉野弘幸、山口宏(2期以降)が担当した。


OPテーマ
桜花爛漫/KEYTALK(第1話~13話)
裏の裏/パスピエ(第14話~25話)
Melody/Pile(第26話~37話)
アイニー/クリープパイプ(第38話~50話)
SHINY/夜の本気ダンス(第51話~62話)
セツナユメミシ/KEYTALK(第63話~75話)

EDテーマ
トキノワ/パスピエ(第1話~13話)
ふたつの世界/くるり(第14話~25話)
話をしよう/GLIM SPANKY(第26話~37話)
Beautiful Life/Shiggy Jr.(第38話~50話)
スキナノカナ/Softly(第51話~62話)
パズル/上白石萌音(第63話~75話)


このアニメ版を元にしたノベライズ版が小学館ジュニア文庫より発売されている。作者は高山カツヒコと浜崎達也。



追記・修正に夢中になって堕魔死神に魂を取られないようご注意ください。

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最終更新:2024年04月03日 10:59
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