はっちゃん(ONE PIECE)

登録日:2018/12/27 (木) 01:19:54
更新日:2024/03/13 Wed 11:20:14
所要時間:約 7 分で読めます





はっちゃんとは、漫画ONE PIECE』の登場人物。

●目次

【プロフィール】


本名:はっちゃん
異名:六刀流のハチ
年齢:36歳→38歳
誕生日:8月8日
星座:獅子座
血液型:S型(現実だとO型)
所属:タイヨウの海賊団→魚人海賊団(アーロン一味)→海上たこ焼き屋“タコヤキ8”
役職:戦闘員→幹部→店長
懸賞金額:800万ベリー
悪魔の実:なし
種族:タコの魚人
初登場:単行本8巻・第69話・『アーロンパーク』
出身地:偉大なる航路・リュウグウ王国・魚人島・魚人街
好きな食べ物:たこ焼き・たこ焼き煎餅
CV:森川智之


【概要】


魚人島の魚人たちで構成されている魚人海賊団の幹部。異名は六刀流のハチ。
タコの魚人で吸盤の付いた六本の腕と額の太陽の焼き印が特徴。タイヨウの海賊団時代は髪を後ろに縛っていた。
「ニュ~」と唸るのが口癖。

船長アーロンや幹部のクロオビ、チュウとは幼馴染
彼らからは「ハチ」と呼ばれている。

元はフィッシャー・タイガー率いるタイヨウの海賊団に所属。
タイガーの死後はジンベエとの確執により海賊団を離脱したアーロンと共に東の海に活動拠点を移し、東の海に魚人帝国を建国するためナミの故郷ココヤシ村を拠点に海賊活動をしていた。
アーロン一味の壊滅後は護送中に脱走した後、海賊稼業から一切足を洗い、タコ焼き屋に転職した。

なお、「はっちゃん」が本名で、「ハチ」があだ名
作者はこれについて「中国人名で『〇〇チャン』があるからこれでいい」と語っている。

【人物】


海賊時代には「ぶっ殺してやる」という荒々しい言動を平然と使用したり、下等種族である人間達(特に剣士)を見下す(但し、作中でははっきりと差別的な発言をした描写はなく、見下すといってもせいぜいゾロ相手に自分の腕の数でマウントをとった程度)など悪漢そのものだった。ただ、アーロン一味加入前にも遭遇したレイリーやシャクヤクと関わりがあったりした為、魚人族の中では、人間に対する態度は比較的、穏健派だった。
ただ、海賊という裏稼業に身を置いているのにゾロの素顔を知らなかったり、身バレ防止のために全身真っ黒にしたにもかかわらず、アーロンについての質問を正直に答え、ボロを出してしまう等、かなりの天然でどこか憎めない性格をしている。
足を洗って以降は、沢山の魚(人)を助けたり、かつて自分がナミに受けさせた仕打ちを悔いていたりと、かつての蛮行は見る影もなくなっている。
ナミも彼に関しては特に恨みもないらしく、再会したときは天然ぶりに呆れるだけだった。
麦わらの一味にケイミー共々トビウオライダーズから救出された後は、罪滅ぼしも兼ねて現地人として麦わらの一味に協力する。
王下七武海バーソロミュー・くまの能力で麦わらの一味が離散した際も、麦わらの一味が戻ってくるまで二年もの間サウザンドサニー号の船番をするという義理堅い一面を見せた。
また種族を問わず困っている人を見かけたら放っておけないあたり、彼の本質は「ちょっと間抜けで早とちりなところはあるが、温厚でお人好しな好青年」なのだろう。
海賊稼業をやっていた頃も船とアーロンパークの間の渡し船係という、幹部らしからぬ雑用を請け負っているあたり、その性格がうかがえる。
ある意味ではタコらしく「良くも悪くも主体性がなく、付き合う人間次第で白にも黒にもなる」という性格なのかもしれない。とはいえ自分の行いを反省するだけの良心はあるので、根はやはり善人寄りなのだろう。しかし海賊から足を洗って反省してるので忘れがちだが、別に冤罪だったり恩赦を受けたりしたわけではなく、罪を償う前に脱走しているので、現在も公的な立場としては普通にお尋ね者である


【戦闘能力】

六刀流のハチの異名の通り、戦闘ではタコの魚人特有の3対6本の腕それぞれにを持ち、六刀流を駆使して戦う。
剣の実力は本人曰く魚人島No.2を自負しており、一本300㎏の剣を軽々と振り回したり、自身よりも体格のデカイ相手すらも(ギャグ描写とはいえ)ぶっ飛ばす怪力の持ち主。
その他にもタコの特性を活かした軟体や墨や吸盤を用いたトリッキーな戦法も得意。

…が、アーロンパークでの交戦時に鷹の目のミホークから受けた傷で既に瀕死で、かつ使い慣れた刀が和道一文字一振りしかない状況のゾロに一太刀も浴びせられないまま敗れており*1、その実力には些か疑問符が付くところも。
恐らく碌な戦いも無かったであろうココヤシ島での8年間で実力が鈍ったのか、あるいは「死神にも俺の命は取らせない」と断言するゾロの気迫が勝ったと見るべきか。

使用技

  • 新春(しんしゅん)蛸開げ体壊(たこあげたいかい)
6本のの剣先を一点にあわせる『タコツボの構え』から繰り出す剣技。
『新・春』のかけ声でタコツボの構えのまま相手を突き、『蛸・開げ』で6本の剣を開いて相手の防御をはじき、 『体壊』でがら空きになった相手の胴体に頭突きを食らわせ、吹っ飛ばす。
本人曰く、「この技は100%破れねェのだ!!!」。
まあ実際唯一ゾロにダメージを与えた技なので間違いない…かも?

  • 蛸足奇剣(たこあしきけん)
腕に持った6本の剣と不規則な動きから繰り出される連続斬撃。

  • 蛸三連真剣白刃取り(たこさんれんけんしんけんしらはどり)
6本の腕を使い、一度に白刃取りを3回おこなう。
ゾロ相手に披露したが見事に失敗し、一刀両断された。

  • タコハチ吸盤(ナンバーナイン)(吸盤→九番→No.9)
腕にある吸盤を使い壁などに張り付く。
以上。

  • たこはちブラック
口から墨を吹く。墨自体に攻撃力は無いが、相手に浴びせれば目晦ましになる。
タコが墨を吐くのは口ではなく「漏斗」という器官なのだが、まあ彼は「タコの特性を持つ魚人」であって「タコそのもの」ではないので突っ込むのは野暮である。

  • たこはちブラックオン・ザロック
「たこはちブラック」で相手に墨をかけて視界を塞ぎ、その状態で巨大な岩を投げつけ岩を相手にぶつける。

  • タコ焼きパンチ
6本の腕から繰り出される連続パンチ
岩の柱を破壊するほどの威力。

  • 六刀(ろくとう)円舞曲(ワルツ)
六刀流の奥義。
相手を空中に打ち上げてから頭上で6本の剣を構え回転させ、落ちて来る相手をメッタ斬りにする。
はっちゃんの必殺技とも言える技だが、回転に合わせて剣の上を自ら転がるという芸当を披露したゾロには全くダメージを与えられず、ついでに手を斬られて逆に痛手を負う羽目になった。


【来歴】

過去

魚人島の魚人街出身。
幼い頃、魚人島に住んでいたはっちゃんは、近海で遭難していた一人の男を救出する。その男こそ海賊王の右腕こと冥王シルバーズ・レイリーだった。
以来はっちゃんは、シャボンディ諸島に通いつめた。

成長後は魚人島出身の冒険家フィッシャー・タイガーが作ったタイヨウの海賊団に参加。
奴隷から解放された多くの同胞たちと共に世界政府を敵に回して外海に飛び出した。

タイガー亡き後、タイヨウの海賊団は三つに分裂。
人間への復讐を誓ったアーロンは賛同する仲間たちと共に魚人海賊団を結成。
はっちゃんもアーロンに誘われ幹部として東の海での魚人帝国の建国に加わった。タイヨウの海賊団分裂の際、彼だけはジンベエの事が気がかりで難色を示していた。

アーロンパーク編

地元の海軍将校を賄賂で取り込み、地盤を固め、ココヤシ村に強固な支配体制を築いた魚人海賊団だったが、その支配は麦わらの一味によって覆される。
はっちゃんは六刀流の剣術でロロノア・ゾロと闘うが、ゾロの三刀流の前に敗北。
船長のアーロンもルフィに敗れ、魚人海賊団は壊滅した。
その後、ナミを除く魚人海賊団のメンバーは海軍に拿捕され監獄へと送られるが、はっちゃんは隙を見て海軍の護送船からに脱出した。

短期表紙連載「はっちゃんの海底散歩」編

ワンピースお馴染みの短期表紙連載のシリーズの一つ。
今回の内容は、海軍の護送船から脱走したはっちゃんが道中色々な魚(人)を助けながら海中を旅するというもの。
その旅路の途中で人魚のケイミー、ヒトデのパッパグと出会う。*2
その後に、かつてタイヨウの海賊団時代に枕を並べた「人攫い屋」マクロ一味と再会。彼らから「昔の夢を叶えてやる」と言われマクロから “激ウマたこ焼”のレシピを記した宝の地図をケイミーと引き換えに受け取る。
かつてプロポーズに失敗した愛しの「オクトパ子」にもう一度プロポーズするという野望を胸に“激ウマたこ焼”のレシピを求めて地図の場所に行ってみるも、その場所には大ダコのマッシュが陣取っていた。

騙されたと思ったはっちゃんは、怒りのままにマッシュを倒した後、その勢いでマクロ一味をも壊滅。しかしこれに対し本人たちは「騙してないのに」と主張。
というのも、マッシュそのものが「タコ焼きの極上の素材」であり、更にその頭の中には伝説のたこ焼のタレが入っていたのだ。
素材・タレに加えてマッシュの財宝をも手にしたはっちゃんは、意気揚々と帰路に着く。

その途中、「ハチマキナマズの村」に差し掛かったが、その村は突如落ちてきた難破船に押しつぶされ、壊滅状態となっていた。
その影響で貧困の危機となっていたのだが、これを見かねた彼はなんと、財宝全てをたこ焼きの材料や道具の購入に使用し、臨時のたこ焼き屋を開業。村人達に無料でたこ焼きを提供し、危機を救った。
残った一つでオクトパ子にプロポーズ…しようとしていたが、そこで遅れてやってきた村長に最後の一つを渡してしまい、見事玉砕。オクトパ子怒りのたこ焼きパンチを喰らうはめになった。
全てを失ったはっちゃんは夕日をバックにケイミー達に慰められがら、夢心地に着く。
かつて子供のころのであった「たこ焼き屋」という思い出を胸に…
夢の中には幼き日のクロオビやチュウもいた。

その翌日、なんとナマズ村から恩返しということで、巨大帆船が贈られた。
ケイミーとパッパグを店員に加え、帆船を改造した海上たこ焼き屋「タコヤキ8」を開店。
当初の野望こそ叶えることは出来なかったが、かつての夢の第一歩を踏み出した。

シャボンディ諸島編

シャボンディ諸島で麦わらの一味と再会。
鉄仮面のデュバル率いる人攫い屋「トビウオライダーズ」に捕まっていた処を麦わらの一味に救出された。
再会後はナミに過去の事を謝罪しシャボンディ諸島の案内や、次の島である魚人島へ進むためのコーティング職人のレイさんことレイリーの斡旋を行った。
レイリーはこのあと一味およびルフィを様々な面で助けてくれたため、口利きしてくれたはっちゃんの貢献は大きいと言えよう。しなくても会えたかもしれないけど。
また、ゾロに助けられた際に以前彼を傷つけたことを詫びたが、当の本人からは「一太刀も食らった覚えはない」と返される。
実際ゾロの言う通りであり、その時はジュラキュール・ミホークから食らった傷が癒えておらず苦戦を強いられていた形だったので、記憶違いをしたのだろうか。
その後、ケイミーを助けるべく向かった人間(ヒューマン)オークションの会場で天竜人のチャルロス聖から銃撃を受け重傷を負い、レイリーの元で療養を余儀なくされる。

魚人島編

麦わらの一味が戻るまでシャボンディ諸島で船番をしていたものの深傷を負ってしまい、魚人島に戻り療養をしていた。
魚人島を治めるリュウグウ王国を転覆させようと企むホーディ・ジョーンズバンダー・デッケン九世を止めるため説得に向かったが、逆にホーディの怒りを買って返り討ちに遭い矢襖にされてしまい、麦わらの一味に救助される。

また、魚人島の過去編においてはタイヨウの海賊団時代の姿と東の海に向かうまでの動向が少し描かれている。
一方でホーディからは先輩にあたるものの、「人間と仲良くしようとしている」という理由で忌み嫌われていた。

ついでに魚人島No.1の剣士がタコの人魚族のヒョウゾウであったことも判明したが、2年間の修行を経て成長を遂げたゾロからは「井の中の蛙」呼ばわりされ圧倒的な力で倒される。
その後ヒョウゾウはエネルギーステロイドの副作用で急激に衰えたため、必然的にNo.1の座を得たことになる。




ニュ~、貴様~俺の項目を~!ゆ~る~す~!!
項目だからな、また追記・修正出来るしな。


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  • 憎めないバカ
  • 根はいい人

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最終更新:2024年03月13日 11:20

*1 後にシャボンディ諸島で再開した際に本人からも指摘されている

*2 この時、巨大魚に食べられそうになっていたので助けた海イノシシに食べられていたので『食べられた所を更にまた食べられそうになったところを助けてもらった』という非常にややこしい状況となった。