天装戦隊ゴセイジャー エピックON THEムービー

登録日:2018/12/23 Sun 16:32:33
更新日:2024/04/15 Mon 17:21:55
所要時間:約 8 分で読めます







滅びのプレリュード!

護星天使VS最強最悪因縁のモンスター軍団!!


2010年8月7日に公開されたスーパー戦隊シリーズ第34作目「天装戦隊ゴセイジャー」の劇場作品。
同時上映は「仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ」。
キャッチコピーはWと並んで「今夏、ヒーローがとびだす!」

◇概要

監督は渡辺勝也、脚本は大和屋暁。渡辺氏は戦隊映画には「特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション」以来の起用である。
ゲスト出演として、ラシル役に「超星神グランセイザー」の早乙女蘭/セイザーヴィジュエル役でお馴染み磯山さやか、ニュースキャスター・樋口勝太役に山田ルイ53世(髭男爵)の相方・ひぐち君を起用した。

時系列としては、ゴセイナイトがゴセイジャーと協力関係、かつアラタ達がスーパーゴセイジャーを会得していないことから、epic23とepic24の間となる。

本作ではテレビシリーズでお馴染みの巨大ロボは一切登場せず、本作オリジナルのワンダーゴセイグレートのみが登場する。

◇あらすじ

ある日、二つの隕石が地球に落下。
その二つの隕石を探していた女性・ラシルは、偶然にもアラタと出会い、その隕石に世界を悪意で覆って惑星を破壊する力を秘めた「ラグナロクの角笛」が隠されている事を伝える。
だが、滅ぼしたはずの宇宙虐滅軍団ウォースターの残党・超新星のギョーテンオーらがそれを狙って地球へ降り立ってきた。
地球存亡をかけて、護星天使達とウォースターの最後の戦いが始まる。


◇主な登場人物


◆天装戦隊ゴセイジャー

お馴染みマイペースかつ能天気なスカイック。
ビルの屋上にてラシルの声を聴き、「ラグナロクの角笛」を探す彼女と出会い、彼女の事情を知る。
ラグナロクが始まってしまった際、諦めかけたラシルを励ました。
ラシルと共に異空間へ飛ばされ、そこで自転車に乗ったウォースター達に追われる。

お馴染みアラタの幼馴染。
ラシルと出会った事を話すアラタをモネと一緒に「もうそんな年頃なんだ」とからかう。

お馴染み猪突猛進ランディンク兄貴。
滅んだはずのウォースターの反応があるとデータスから聞かされ、「とっくの昔に倒したはずだ」と憤る。
エリと共に異空間へ飛ばされ、そこで女王蜂のイリアンが化けたウォースターカフェのウェイトレスに一目惚れし、エリにケツをつねられた。
今回はハイドとの合体技「ゴセイハリケーン」を披露。

お馴染みアグリの妹。
ハイドと共に異空間へ飛ばされ、ミューズィックのマズアータが暴走運転するタクシーに振り回される。
今回はエリとの合体技「ゴセイシャイニング」を披露。

お馴染み生真面目シーイック。
ラシルを追うアラタの後を追おうとした他メンバーに、「彼女はアラタに任せよう」と諌めた。
やがてラシルの言っていた「ラグナロク」を「世界の終わり」という意味である事を突き止める。

お馴染み地球(ほし)を浄める宿命の騎士。
復活ウォースター軍団の前にピンチに陥るアラタ達に助太刀し、敵を一掃。
ラシルの護衛を引き受け、アラタ達にギョーテンオーの元へ急ぐよう促した。
今回はゴセイグランドにはならず、出番も少ない。



「宇宙暁天流流槍術王」の異名を持つ、ドッディテケ星出身のウォースター最高幹部。
ウォースター首領だったモンス・ドレイクの無念を晴らすべく、「ラグナロクの角笛」を手に入れて地球を滅ぼそうと企む。
異名の通り、巨大な槍を武器としていおり、趣味は『伝説や神話を調べる事』 。
後に手に入れた角笛を飲み込み、アラタと一騎打ちを繰り広げ、手から放った光球でドラゴンヘッダーを黒焦げにするも、渾身のレッドブレイクで敗れる。
しかし、止めの一撃を受けそうになった所をブレドランに救われ、そのままビービ虫に噛まれて巨大化。
ワンダーゴセイグレートと激闘を繰り広げるが、最後はワンダフルストライクで体内の角笛を砕かれ、自身も爆発した。
中の人は12年前、ギンガの森の戦士と戦った宇宙海賊の船長だったとか。

  • 明星のデインバルト 声:島田敏
ギョーテンオーの片腕であるデサプオダ星出身のウォースター幹部で、英語交じりの喋り方をする。
輸送車を襲撃して隕石の一つを奪い、後にラシルからもう一つを奪った事で隕石を二つとも入手し、角笛を完成させてしまう。
ウォースター帝国の逆襲だーっ!!
「シュモク刀」という武器を使い、趣味は『トランペット』。
エリ&モネのヒロインコンビと戦い、最後は合体技「ゴセイシャイニング」で倒された。

かつてのウォースター幹部。
当時は幽魔獣の幹部「チュパカブラの武レドラン」となっていたが、今回は一時的に「彗星のブレドラン」の姿に戻り、ギョーテンオーらに協力する。
アグリ&ハイドとの戦いでチュパカブラの武レドランに変わり、激闘を繰り広げた。
最後はアラタによる止めの一撃からギョーテンオーを助け、「ギョーテンオー様さえ生き残っていれば、地球は滅ぶ」と言い残し、幽魔獣の元へ撤退する。



当時の敵・幽魔獣のボス達だが、今回は空気。
「様子を見に行く」と言った武レドランを見送る。


◆その他の人物

お馴染みアラタ達の知り合いである人間の少年。
仕事に出かける父を見送った他、ハイドから「ラグナロク」の事を知る。

  • 天知秀一郎
お馴染み望の父である髭の天文学者。出番は冒頭のみ。
例の隕石のニュースをテレビで見ており、博物館へ隕石を観に行くためにも仕事を早く片付けようとする。
別の世界ではギョーテンオーと同じ組織にいたとか。

お馴染みダイスオー基盤の姿をした護星界からの御使い。
滅んだはずのウォースターの反応と、「ラグナロクの角笛」のエネルギー反応を察知する。
今回はデータスハイパーにはならない。

  • ラシル 演:磯山さやか
アラタが街で出会った女性で、「ラグナロク」によって故郷の星が滅んでしまった異星人。
かつての悲劇を繰り返さない為に「ラグナロク」を引き起こす角笛となる2つの石を破壊できる方法を探るべく宇宙を旅していたが、ウォースターに角笛の存在を知られて追われる身となり、逃亡中に攻撃を受けた為に仕方なく石を地球へ落下させ、その石を探しに地球を訪れた。
ゴセイジャーの活躍で全てが終わった後、迎えに来た円盤で故郷へ帰還した。
因みに自転車にも乗れる。
名前の由来は北欧神話においてラグナロクの後に生き残った女性「リーヴスラシル」からと思われる。
リーヴスラシルは「リーヴ」という男性と共にラグナロク後の人類の始祖となったと言われている。

  • 樋口勝太 演:ひぐち君(髭男爵)
隕石落下のニュース報道をしていたアナウンサー。出番は冒頭のみ。
名前の由来は中の人の持ちネタ。


◇アイテム・戦力


  • ラグナロクの角笛
邪悪を抑える封印を砕き、世界を悪意で覆って惑星を破壊してしまう「ラグナロク」という現象を引き起こす恐ろしい角笛。
ラシルの故郷を滅ぼした後、一時的に二つの石となってラシルが所有していたが、いかなる方法を試しても破壊する事は叶わなかった。
そしてウォースターからの逃亡中にラシルの手で地球へ落下し、一つが博物館に展示され、もう一つが輸送車で運ばれていた。
一つはギョーテンオーらが輸送車を襲って強奪し、もう一つはラシルが偽物とすり替えて取り戻すが、結果的にギョーテンオーらの手に渡る。
そしてデインバルトの手によって角笛は完成し、彼が吹いたことでラグナロクが始まってしまい、さらにその力によってウォースターの星人が復活した。
後にギョーテンオー自らがこの笛を飲み込み、彼を倒さない限り笛の破壊を不可能とした。
最終的にギョーテンオーがワンダフルストライクを喰らった際、体内で砕け散った。同時にラグナロクも止まり、地球滅亡は防がれた。
元ネタは北欧神話においてヘイムダルが世界の終末の時に吹くとされる角笛「ギャラルホルン」。
というより、そもそもゴセイジャー世界における北欧神話は、他の星でこの角笛によって引き起こされた世界の滅亡から生き残って地球にやってきた人々によって伝えられたとされている。


\サモン・ワンダーパワー/

  • ゴセイ
ゴセイバードを中心に、左右の翼にカブトヘッダー、エレファントヘッダー、ドルフィンヘッダー、クロコダイルヘッダーといった4つのヘッダーが合体した姿をしたゴセイマシン。
各ヘッダーから発射されるワンダーウイングという光線を武器とする。
ギョーテンオーとの戦いでドラゴンヘッダーが傷ついた事で、ゴセイグレートに合体できなくなったゴセイジャーが、ラシルの祈りによって現れたゴセイカードを天装することで召喚された。
因みに鳴き声がネロンガ
以下は各分離形態。

  • ゴセイバード
ゴセイワンダーの本体。ゴセイドラゴンに似ている。合体シーンで一瞬のみ登場(ゴセイカブト~ゴセイドルフィンも同様)。
鳥型のゴセイヘッダー・バードヘッダーが頭部となっている。

  • カブトヘッダー
カブトムシ型のゴセイヘッダー。ゴセイフェニックスに似たゴセイカブトになる。

  • エレファントヘッダー
ゾウ型のゴセイヘッダー。ゴセイタイガーに似たゴセイエレファントになる。

  • ドルフィンヘッダー
イルカ型のゴセイヘッダー。ゴセイシャークに似たゴセイドルフィンになる。 後付けだから仕方ないとはいえマジス涙目

  • クロコダイルヘッダー
ワニ型のゴセイヘッダー。ゴセイスネークに似たゴセイクロコダイルになる。


そして…





ワンダーゴセイグレート、降臨!!


  • ワンダーゴセイグレート
ゴセイワンダーから分離した4つのヘッダーが体を形成し、そのまま再合体することで完成する天装巨人。
右手に携えた手斧・ゴセイバードアックスが武器で、各ヘッダーを飛ばすことももちろん可能。
ビクトリーチャージ後の必殺技は、バードヘッダーが斧をくわえて飛んでいく「ワンダフルストライク」
後にテレビシリーズにも1度だけ登場し、ゴセイグランドとの共演が実現している。



◇エンディングテーマ

「星を護る者」歌:MAKE-UP
スーパー戦隊映画では初となる映画オリジナルソング。
NoB(元・山田信夫)は「聖闘士星矢」の主題歌「ペガサス幻想」を熱唱したMAKE-UPのヴォーカルであり、
当時のファンは久々の新曲に感涙せざるを得なかったであろう。



◇余談

今作は前述の通り、劇場版「仮面ライダーW」と同時上映である。
さらに、前述のキャッチコピーの通り、前作と同様2D版だけでなく3D版も上映されている。

上映開始前にゴセイジャーの五人が鳴海探偵事務所の三人と共にスクリーンの観客に向けて挨拶。
さらに3Dメガネの使い方について軽いコントを行っている。
亜樹子のスリッパには二つ揃って「3D」「やん!!」と書かれていた。
アラタ「二つメガネをかければ……6Dになるかも?」
フィリップ「なるほど、興味深いね。アラタ」
実はこの場面に至る前、エリと亜樹子のメガネがなくなっていたのだが、それを持っていたのがこの二人だったという…。
この後、「あんたらやったんかい!!」と亜樹子怒りのスリッパツッコミが炸裂して、ゴセイジャーの映画が始まると言う流れであった。



追記修正はラグナロクの角笛を吹き…否、飲み込みながらお願いします。


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最終更新:2024年04月15日 17:21