宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲

登録日:2018/12/21 (金) 23:19:56
更新日:2023/09/16 Sat 22:38:19
所要時間:約 8 分で読めます






スーパースターVSゲース・スター

超巨大彗星兵器、地球に激突!


2017年8月5日より公開されたスーパー戦隊シリーズ第41作目『宇宙戦隊キュウレンジャー』の劇場映画作品。
同時上映は『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』。
監督は『キュウレンジャー』メイン監督の柴﨑貴行、脚本は『キュウレンジャー』サブライターの下山健人
敵キャラのホイ・コウロー/ゲース・インダベー役には、ロンドンブーツ1号2号の田村亮を、オーモ・インダベーとカール・インダベーの声にはレイザーラモンHG・RGを起用。

スーパー戦隊シリーズの中でも特にスケールのでかい本編だけあって、敵が地球そのものの完全破壊に及ぼうとするところから始まる。
かなり唐突な始まり方をしているが、これは登場人物が多く、シナリオとアクションを詰め込むのにも限度があるからとされており、
後の監督の言を借りるならば「2時間ある映画のラスト30分」というテイで撮られている。
そのため、本作ではキュウレンオーの出番は冒頭のみとなっている。

時期的にはホウオウソルジャーこと鳳ツルギがメンバー入り、かつ惑星トキでトケイキュータマを入手してからナーガが闇堕ちする前にあたる。

公開当時、『エグゼイド』とセットで「この夏――大宇宙にオールスター、輝く!大激闘のドクターバトル、頂点を極める!というキャッチコピーがついている。


◇あらすじ


ある日、キュウレンジャー達の前にジャークマター独立部隊であるゲース・インダベーとその部下が現れた。
ゲース・インダベーは、『宇宙の破壊神ケルベロス』を手に入れ、彗星兵器『ゲース・スター』を使って地球*1を滅ぼそうと企み、因縁の相手であるキュウレンジャーの司令官ショウ・ロンポーを殺害してしまう。
司令官亡き今、キュウレンジャーは地球存亡を賭けて、ゲース・インダベー達とのケルベロス争奪戦に挑むのだった。

「地球は、宇宙は……俺達が取り戻す!!」


◇主な登場人物


○キュウレンジャー(解放組織リベリオン)

惑星ハスキー探索組

  • "スーパースター" シシレッド/ラッキー
お馴染みよっしゃラッキー。
ショウ司令の死を目の当たりにしても挫ける事は無く、改めて宇宙を救う事を決意する。
「破壊神ケルベロス」の話を聞いた際、その力を使ってゲース・スターを破壊することを思いつき、仲間達と共に立ち上がる。
公開初日の時点でのTV本編ではまだツルギとは対立中だったが、本作の時点では既に和解している。
主役だけあって終盤では殊勲賞ものの活躍を見せる。

  • "ビーストスター" オオカミブルー/ガル
お馴染みラッキーの忠犬。
今回はギョシャキュータマの力でバイク形態に変身、ラッキーを乗せてカール・インダベーと激しいチェイスを繰り広げる。
終盤の殊勲賞その2。

惑星ブル探索組

  • "ポイズンスター" サソリオレンジ/スティンガー
お馴染みチャンプの相棒にして一匹狼なサソリのお兄ちゃん。
「破壊神ケルベロス」の事を知っていた。
チャンプとオーモ・インダベーの宇宙プロレスにて、レフェリーのインダベーがチャンプに攻撃を仕掛けて来た際、「レフェリーが反則など、認められるか!」と突っ込んだ。
そしてチャンプが勝利した際、彼を「やったな相棒」と讃えた。

  • "リングスター" オウシブラック/チャンプ
お馴染みスティンガーの相棒の猪突猛進戦闘ロボ。
寒冷地である惑星ブルに来たときは、あまりの寒さに「オイルが粘ってきた」とぼやく。
それでもオーモ・インダベーとの宇宙プロレスではレフェリーのインダベーの攻撃を受けつつも善戦。
最後は必殺の急降下キック・チャンプスペシャルを繰り出し3カウントを決め、見事に勝利した。

  • "シノビスター" カメレオングリーン/ハミィ
お馴染みキタコレ宇宙忍者。
ショウ司令の死を誰よりも悲しんだ。
チャンプとオーモ・インダベーの宇宙プロレスでは、ノリノリでチャンプを応援した。


惑星ドーベル探索組

  • "トリックスター" テンビンゴールド/バランス
お馴染み怪盗BN団の片割れであるゴイスー機械生命体。
ケルベロス座を「腕利きの泥棒も近寄らない激ヤバな所」であることを熟知していた。
惑星ドーベルでは下の2人と共に真っ先にケルベロスストーンを発見した。
終盤の殊勲賞その3。

  • "サイレントスター" ヘビツカイシルバー/ナーガ・レイ
お馴染み無口&無感情な怪盗BN団の片割れ。この時点ではまだ闇堕ちする前。
目立った活躍は少ない。

  • "フードマイスター" カジキイエロー/スパーダ
お馴染みオリオン号のコック。
ショウ司令の死を悲しむハミィにハンカチを渡して慰めた。


その他

  • "スピードスター" ワシピンク/ラプター283
お馴染みオリオン号のパイロット兼司令官秘書。
ショウ司令とゲース・インダベーの会話を傍受しており、そこで「破壊神ケルベロス」の存在を知る。
その後は主にナビゲーションを務めた。

お馴染みショウ司令。
冒頭で既にゲース・スターへ突入しており、そこでオーモ・インダベーとカール・インダベーのコンビと対戦していたが敗北。
さらにラッキーの目の前でゲース・インダベーの凶弾に倒れ、宇宙に消えるが……。

  • "ビッグスター" コグマスカイブルー/佐久間小太郎
お馴染み佐久間兄弟の兄。チキュウでの戦いで途中参戦した。
この時点ではまだキュースピアは使えなかった。

お馴染み俺様系伝説の救世主。
終盤でいつの間にかオリオン号におり、ヘラクレスキュータマをラッキーの元へ転送した。
その後はギガントホウオーに乗り込んで巨大オーモ・インダベーと戦った。
時期が時期だから仕方ないが、出番が少ない。



各自の詳しい詳細は上記項目を参照。また、ドン・アルマゲを初めとするテレビシリーズでお馴染みのレギュラー陣は、戦闘員インダベーを除いて登場しない。

  • ホイ・コウロー/ゲース・インダベー
声:田村亮(ロンドンブーツ1号2号)
宇宙幕府ジャークマター独立部隊隊長にして、惑星破壊用巨大彗星兵器『ゲース・スター』の開発者。
その正体は元リベリオンの戦士で、ショウ・ロンポーの親友でもあり、彼からは「ホイぴょん」と呼ばれていた。
ケルベロスの研究をしていたが、その強大な力に魅入られて悪用を考えていた事をショウに知られ追放されていた。

  • オーモ・インダベー
声:レイザーラモンHG
宇宙幕府ジャークマター独立部隊に属するゲース・インダベー直属の部下。
チャンプと宇宙プロレス対決をした他、終盤では巨大化し、ギガントホウオーと激闘を繰り広げる。

  • カール・インダベー
声:レイザーラモンRG
宇宙幕府ジャークマター独立部隊に属するゲース・インダベー直属の部下。
専用のバイクに乗り、ラッキーと激しいチェイスを繰り広げる。

  • ゲース・スター
彗星型惑星破壊用巨大兵器。
そのサイズたるや月とほぼ同じで、これそのものが惑星に衝突することで、攻撃目標を破壊するという恐ろしい代物。
72時間後にはチキュウに衝突することになる。
さらに内部には大量のモアイダーを収容しており、防衛用のレーザー光線も有する(射程距離・命中精度も月外周上から地球のキュウレンジャーを狙えるほど)。


◇アイテム・戦力


  • ケルベロスストーン
存在しない星座・ケルベロス座(ヘルクレス座の手元にある)系の3つの惑星に散らばっていた石。
それぞれ森の惑星ハスキー・氷の惑星ブル・石の惑星ドーベルに存在し、ケルベロスを封印している。
勾玉型をしており、三つ巴に合わせることでケルベロスが復活する。

  • ギョシャキュータマ
スキルキュータマの一つ。ガルをバイク形態に変形させた。

  • ポンプキュータマ
スキルキュータマの一つ。ガル・バイク形態をスピードアップ出来る。

  • ケルベロスキュータマ
ケルベロスボイジャー専用キュータマ
ケルベロスボイジャーの背中に飛び乗り、ヘラクレスキュータマを使って筋力を増強したラッキーがシシボイジャーのキュータマコクピットを持ち上げ、無理矢理ドッキングさせたことで誕生した。
因みに劇中ではセイザブラスターにセットした際「ケルベロスキュータマ」という音声が鳴ったが、玩具では「キュータマ」としか鳴らない。

シシレッドがケルベロスを制御するのにヘラクレスキュータマが使用されたのは、神話のケルベロスを獅子の毛皮を被ったヘラクレスが捕らえた故事に因むと思われる。

[111] ケルベロスボイジャー
冥王ハデスの番犬「破壊神ケルベロス」と呼ばれる伝説のキュウボイジャー
宇宙一巨大な力を持っており、惑星レベルの星なら簡単に破壊できると言われている。
3つのケルベロスストーンを手に入れたゲース・インダベーによって封印が解けて復活し、地球で大暴れする。
中央部にはハスキー、右側にはブル、左側にはドーベルマンの顔が施されており、それぞれの口からを吐き出す。
他のキュウボイジャーをも寄せ付けない強さを誇ったが、ラッキーの手によって制御されたことでキュウレンジャーの戦力となる。


そして……




セイ・ザ・ドッキング!


頼むぜ、ケルベロス!


ケル!!!



〇ケルベリオス☆
ケルベロスボイジャーとカジキ・カメレオン・オウシ・ヘビツカイの各ボイジャーが合体したスペースロボ。
頭部を全身にキューエナジーを纏って突撃する「ケルファナルブレが必殺技。

ゲース・スターと接触し月が欠けたのを目にしたバランスの「犬ならツキキュータマが効く」という着想、更に過去にツキキュータマで強化されたガルが後押しした事で
ラッキーが使用したヒカリキュータマ・ツキモードの力によって、999km以上にまで超巨大化

自身の数倍はあるゲース・スターを丸ごと押し返したうえ、ケルベリオスファイナルブレイクでゲース・スターを完全に破壊した。



◇エンディングテーマ

「キュータマ音頭!(Movie edition)」歌:松原剛志
「キュータマ音頭!」の後に「キュータマダンシング!」が流れる形式となっている。
また、翌年の『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』ではEDが無かったため、EDの復活は2年後の『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!』まで待つこととなる。


追記修正は、ケルベロスストーンを3つ揃えてケルベロスを召喚してからお願いします。


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最終更新:2023年09月16日 22:38

*1 『宇宙戦隊キュウレンジャー』の設定では本来「チキュウ」とカタカナ表記が正しいのだが、本映画の宣伝CMなどでは分かりやすさ重視ゆえか「地球」と漢字表記が使われている。