ゲゲゲの鬼太郎 激突!!異次元妖怪の大反乱

登録日:2018/12/16 Sun 14:33:17
更新日:2023/12/11 Mon 05:08:28
所要時間:約 7 分で読めます




1986年12月20日公開のアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズの劇場版第4作。
原作は週刊少年マガジン掲載の「朧車」だが設定は大幅に異なる。
お年玉東映まんがまつりの一本として上映され、同時上映は『ドラゴンボール 神龍の伝説』『キン肉マン 正義超人vs戦士超人』。
また、今回の興行で東映まんがまつりの冬休み興行は終了した。

怪気象と共にやって来た妖怪皇帝率いる異次元妖怪軍団との戦いがメイン。
原作者の水木しげる夫妻も登場し、さらにねずみ男とゲストヒロイン・カロリーヌの心の交流も描かれる。

この作品では、テレビシリーズに先駆けて夜行さんと妖怪戦車が登場するが、後にテレビシリーズで夜行さんが初登場した際には、鬼太郎は夜行さんを知らなかった上、妖怪戦車も初お披露目という扱いになっていたため、この作品はテレビシリーズとはパラレルと思われる。

【あらすじ】


もうすぐ正月だというのに、日本に台風が迫っていた。
だが、これは台風ではなく1000年に一度世界中の妖気が集まってできる「怪気象」だった。
さらに怪気象に身を隠していた「妖怪皇帝」と名乗る謎の人物が、日本を妖怪天国に変えようと暗躍を開始した。


【登場人物】


鬼太郎
CV:戸田恵子
ご存知ゲゲゲの鬼太郎。
怪気象が迫っていることを人々に知らせるも信じてもらえず、その上東京を騒がせてしまった事で警官に追われ、漫画家の水木しげるに保護される。
そして、ユメコたちをあやかしから守った後、ねずみ男が助けたカロリーヌと出会う。
だが、自身を狙って水木邸に妖怪皇帝配下の妖怪たちが襲撃し、仲間達と共に何とか退けるも、カロリーヌが白うねりにさらわれてしまう。
カロリーヌがさらわれてしまった事、水木夫妻を巻き込んでしまった事に責任を感じ、妖怪総理大臣のぐわごぜからの要求を呑んで単身国会議事堂へ向かう。
そこで敵の妖怪たちと戦うが、朧車の光線によって石に変えられてしまう。
しかし、ねずみ男が持ってきた朧車の涙によって復活し、妖怪皇帝と一騎打ちを繰り広げる。

目玉おやじ
CV:田の中勇
ご存知鬼太郎の父。
日本に迫ってきている台風を怪気象だと確信する。
水木邸では出されたお茶に浸かろうとしたが、熱くて入れなかった。
妖怪に詳しい彼でも、妖怪皇帝については全く知らなかった。
鬼太郎が国会議事堂へ向かう中、仲間を呼びに行くために一反木綿と共に怪気象を通り抜けようとするが、何度入っても同じ所に戻ってしまう為、
地下を通って怪気象の外へ出ようとするが、その中で自衛隊が大型ミサイルを国会議事堂に向けて発射しようとしていることを知る。
この一大事に子泣き爺と砂かけ婆がいない事に不満を零していたが、彼らが夜行さんと救出作戦を練っていたことを知ると、「やっぱり持つべきものは仲間じゃ」と涙する。

ねずみ男
CV:富山敬
ご存知自称・鬼太郎の大親友。…にして、この映画最大の漢。
怪気象接近の際、「お札付きサバイバルセット」なる物を一つ1000円で売っていた。
ユメコと合流するも、ぐわごぜ達と鉢合わせになり二人で逃亡。
地下鉄に乗って逃げる途中、土ぐもの襲撃に遭い、そこで逃げ遅れていたカロリーヌを助ける。
傷の手当てをしてもらう中で相思相愛になるが、白うねりによってカロリーヌはさらわれてしまう。
その後、鬼太郎の後を追う形で国会議事堂に潜入。そこでカロリーヌと再会し、鬼太郎(と、ぬりかべ)を元に戻す方法を知る。

猫娘
CV:三田ゆう子
冒頭では鬼太郎の分のマタタビ餅をねずみ男が取ろうとした事で喧嘩になった。
怪気象が迫っている事を人々に知らせるも信じてもらえず。
水木邸での戦いでは、ユメコと共にゴルフクラブで火車と山童を撃退した。
その後は水木邸を守るために残り、最終決戦には参戦せず。

○砂かけ婆
CV:江森浩子
○子泣き爺
CV:永井一郎
中盤まで出番はなく、夜行さんと救出作戦を練っていた。
最終決戦では夜行さんの妖怪戦車に乗り込み参戦する。

○一反木綿
CV:八奈見乗児
ご存じ飛行手段。
鬼太郎を乗せ、怪気象が迫っている事を人々に知らせるも信じてもらえず。

○ぬりかべ
CV:屋良有作
猫娘と共に怪気象が迫っている事を人々に知らせるもやはり信じてもらえず。
国会議事堂での戦いでは鬼太郎に加勢するも、朧車の光線を浴びて石化してしまう。
しかし、ねずみ男が持ってきた朧車の涙によって復活。

○天童ユメコ
CV:色川京子
お出かけ中にねずみ男と合流し、彼から怪気象の事を知る。
その直後にぐわごぜ達と鉢合わせし、ねずみ男と共に逃げ回る。
やがて鬼太郎に助けられて、水木邸へ保護される。

水木しげる
CV:あずさ欣平
ご存知、『ゲゲゲの鬼太郎』の原作者。
警官に追われていた鬼太郎たちを保護した。
昔から妖怪を信じて漫画を描き続けてきており、街中で鬼太郎達を見かけた事で妖怪は本当にいると喜ぶ。

○高僧チンポ
CV:大森章督
総理大臣に呼ばれた高僧。
千里眼を使って国会議事堂の下に怪気象の発生源がいることを突き止める。
映画第1作に出てきた南方妖怪のボスとは関係ない。

○夜行さん
CV:大竹宏
妖怪発明家。
砂かけや子泣きと救出作戦を練っていた。
最終決戦では自身が発明した妖怪戦車に乗って参戦する。

○妖怪戦車
夜行さんの発明品。
上部に野づち砲を搭載し、妖怪軍団を次々と吸い込んだ。

カロリーヌ
ねずみ男とユメコが地下鉄内で出会った謎の少女。
出自も含めて詳細は上記項目で。

◇敵

○妖怪皇帝
CV:青野武
顔を仮面で隠した謎の人物。
妖怪の妖怪による妖怪のための帝国を作るために、日本の東京に現れた。
テレビ中継を利用し、「日本を自らの支配の下、妖怪天国に変える」と宣言する。
国の為なら例え部下の娘であっても切り捨てる卑劣漢である。
鬼太郎との一騎打ちの末にオカリナ剣で仮面を割られ、その素顔を晒した。

○ぐわごぜ
CV:千葉耕市
妖怪皇帝の腹心である妖怪総理大臣。
テレビ中継を使って鬼太郎に「カロリーヌを返してほしければ一人で国会議事堂まで来い」と脅迫する。
カロリーヌを気にかけているようだが、その真意とは…

○朧車
CV:佐藤正治
妖怪皇帝の配下で、怪気象の発生源。
眼から放つ光線で相手を石に変える能力を持ち、元に戻すにはこいつの涙が必要。

○蛇骨ばばあ、鬼女
ぐわごぜの側近。
水木邸での戦いでは、ねずみ男の息と屁で撃退される。
国会議事堂での決戦では妖怪戦車の野づち砲に飲み込まれてしまった。

○一本だたら
一つ目に一本足といった姿をした妖怪。
カロリーヌのペンダントによって鬼太郎の居場所を突き止め、警官に化けて水木邸を襲撃するが、鬼太郎の髪の毛針を目に刺されて悶絶する。
国会議事堂での決戦では妖怪戦車の野づち砲に(ry

○火車、山童
水木邸を襲撃した妖怪達。
一本だたらがやられてすぐ鬼太郎と対峙するが、背後からユメコと猫娘にゴルフクラブで殴られた。
国会議事堂での決戦では(ry

○白うねり
水木邸に出現し、カロリーヌを攫った。
口から強烈な臭気を吐く。
国会議事堂での戦いでは鬼太郎の首を尻尾で絞めるが、オカリナ剣で体をズタズタにされた。

○あやかし
巨大なウミヘビのような妖怪。人魚に変身することも可能。
冒頭で調査船はるさめ号を沈没させた後東京に現れ、地下鉄から脱出したねずみ男たちを襲撃。
ねずみ男の屁で怯むも、怒って反撃するが、駆け付けた鬼太郎によって電線へとおびき寄せられ、油まみれの体に感電し、炎上した。

○がしゃどくろ
巨大骸骨。
東京の町に出現し、ビルを破壊した。
その後は国会議事堂に土ぐもと共に出現するが、妖怪戦車の野づち砲に飲み込まれてしまった。
後にテレビシリーズに登場する個体とは違い、人型である。

○土ぐも
虎のような顔をした巨大クモ妖怪。
ねずみ男たちが乗った地下鉄を襲撃したが、ねずみ男の屁を飲み込んで悶絶し、その隙に逃げられる。
その後は国会議事堂にがしゃどくろと共に出現するが、妖怪戦車の野づち砲に飲み込まれてしまった。

○小豆とぎ
今回は敵として登場。
国会議事堂で見張りをしており、鬼太郎が現れた事をぐわごぜに報告した。
トイレで小豆を研いでいた所、トイレの下からねずみ男が飛び出した事で、便器に挟まれてしまった。

○すねこすり
妖怪皇帝の部屋の扉を開けたり、ねずみ男に蹴られたりした。

○辻神
一反木綿そっくりの空飛ぶ妖怪。
妖怪皇帝を国会議事堂の屋根まで運んだ。

○その他妖怪軍団
化け草履をはじめとする妖怪皇帝配下のみなさん。
国会議事堂にて鬼太郎を待ち伏せしていたが、リモコン下駄であっけなくやられたり、ぬりかべにぶつかったりといいとこなし。
最後はやはり妖怪戦車の野づち砲に飲み込まれてしまった。


追記修正は妖怪戦車の野づち砲に飲み込まれてからお願いします。

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最終更新:2023年12月11日 05:08