タワーディフェンスゲーム

登録日:2018/12/15 (土) 02:19:55
更新日:2024/04/20 Sat 01:08:27
所要時間:約 4 分で読めます




『タワーディフェンスゲーム』とは、大まかに説明すると自陣を敵から防衛するゲームとなる。
リアルタイムストラテジーの一種ではあるが、アクションゲームに近い面もあり定義は曖昧である。
名前とは裏腹にタワーを守る作品は少ないが、とにかく自陣を守るという点は共通する。

似たようなゲームはかなり古くから存在し、元祖と呼べるようなゲームはハッキリとしてはいないがWarcraft3の「Tower Defense」というMOD*1によって爆発的に広まりタワーディフェンスゲームと呼ばれるようになったとされている。
ちなみにこのMODの場合、守るのは拠点で塔が防衛装置。つまり「塔を守るゲーム」ではなく「塔で守るゲーム」だったりする。

●目次

概要


ゲームがリアルタイムで進行するのも特徴。

基本的な流れは、

塔や要塞、城や屋敷などの自陣に罠や迎撃部隊(ユニット)を配置する。

複数体まとめて襲撃してきた敵を迎え撃って防衛する。
↓ ↑
迎撃して得た資金でユニットを増強し、次の襲撃に備える

という形がセオリー。

敵の攻撃を防げずに防衛失敗となれば敗北(ゲームオーバー)となる。

防衛といっても、実際には守るだけでなく、敵を迎撃して倒さないとクリアにならない作品がほとんど。
またユニットの配置に関しても敵の進行ルートが予め決まっている場合と、こちらの配置によって進行ルートを決められる場合に分かれている。
前者の場合はユニットの性能に応じた適切な場所への配置、後者の場合はいかに遠回りさせるように配置するかなど戦略が大きく変化する。

ターン制、ダンジョン内のアイテムを入手して装備を整える等、ローグライクゲームとは正反対の要素も多いが、
プレイヤー自身が成長することで先に進めるようになる点は共通する。

全体的に難度が高めに調整された作品が多い。
地の利を得た状態で罠を使用して敵を倒すという性質上、難度が低いと弱いものいじめに見えて爽快感が薄くなるから思われる。

最初はサクサク倒せていたのがユニットの投資が適切でないがゆえに防衛が追いつかなくなり、ジリ貧となって負けるというのもよくあるパターン。
明確な終わりが無く、こちらが敗北するまで延々と攻防し続けるエンドレスタイプのゲームも存在する。

また、主人公(プレイヤー)が悪役サイドの作品も多い。
これも罠などを利用して戦うため、正義サイドでは少し卑怯な手を使っているように見えるからと思われる。


システムを応用した、拠点に攻め込んで制圧することを目的とするタワーオフェンスゲーム、または逆タワーディフェンスゲームも存在する。


色々なタワーディフェンスゲーム


勇者のくせになまいきだ。

プレイヤーは魔王に呼び出された破壊神となってダンジョンを生成、勇者をそこで迎え撃つというゲーム。
こちらはツルハシを使って自陣の構造を組むところから始まり、ダンジョン内に魔物の生態系が作られるのが特徴。
魔王もダンジョン内に配置しなければならず、魔王が勇者に捕まってダンジョンの外にまで運び出されるとゲームオーバー。
魔王は全く何もできず無抵抗なまま連れ去られるので、しっかり守らないといけない。


影牢シリーズ

初代となる作品は『影牢 ~刻命館 真章~』。
プレイヤーキャラがマップに配置されるが、攻撃手段は一切持たないため、敵を誘導するように立ち回る必要がある。
トラップを連続で作動させることでコンボボーナスを得られるので積極的に狙うべき…というか狙わないとクリアできない。
雰囲気は暗く、悪辣非道な罠で敵を倒すプレイを繰り返すうちに良心が痛くなる可能性が大。
(侵入者データで敵の素性が確認できるが、悪人ばかりではない。中には註すべき極悪非道な輩も居るが……)

PS2で発売された『影牢II -Dark illusion-』はかなり評判が悪いかったため、シリーズはいったん停止するが、
9年ぶりにPS3とPSVitaでトラップ悪ションゲーム(原文ママ)『影牢~ダークサイドプリンセス~』が発売され、
その続編の『影牢 ~もう1人のプリンセス~』も発売されている。
そのほか、ブラウザゲームとして『影牢~トラップガールズ~』が配信されている。
初代の陰鬱な雰囲気はライト目になり、女性キャラの服が脱げる、木馬に乗らされるといったコミカル、エロ方面へ進化を続けている。

悪代官(ゲーム)

私腹を肥やす悪代官となって、正義の味方を迎撃するという作品。
正義の味方は柳生十兵衛水戸黄門と言った正統派の者から、
新選組や赤穗浪士と言った時代的におかしい面々(赤穗浪士は吉良の屋敷だと勘違いして襲ってくる)、
宮本武蔵佐々木小次郎・宍戸梅兼が三人組で襲ってくる他、
乙姫ペリー閻魔大王などカオスな敵も登場する。

時代考証をガン無視したネタが満載のバカゲーとしても有名である。
影牢シリーズと同様に悪代官自身も館に配置される点が特徴。(倒されるとゲームオーバー)
刀や銃などの武器も持てるのである程度の抵抗は可能だが、まともにぶつかっては勝てないバランスとなっている。

こちら葛飾区亀有公園前派出所 ハイテクビル侵攻阻止作戦!の巻

PSで発売されたこち亀のゲーム作品。
中川が建てたハイテクビルのセキュリティテストの対象者として両津ボルボ麻里愛、電極の4人が選ばれたので、
プレイヤーはその四人の進行を阻止するという流れのゲーム。
両津は正規ルートを外れてビルの壁面を上るというこの手のゲームにおける反則技を使用してくる。(ある意味原作再現だが)

Plants vs. Zombies(プラントvsゾンビ)

PopCap Games開発のPCゲーム(PS4とスマホにも移植されている)。ゾンビから脳みそを守るためにさまざまな植物で倒していく。
空から降ってきたりサンフラワーから出てくる太陽で植物を植える。
大体のステージで5レーンと横9マスあり、一部の高コストな植物以外はほかのレーンに干渉できない。

溶鉄のマルフーシャ

シューティングとタワーディフェンスとローグライク的ランダム要素を組み合わせたわりと新しい基軸の防衛ゲーム。
使える武器が耐久性・ランダム排出という点が最大の特徴。このため防衛精度を上げていかないと攻略が立ちいかなくなる構造と化している。

ソフトハウスキャラの作品


  • その大樹は魔界を喰らう!
  • 門を守るお仕事
  • その古城に勇者砲あり!

いずれもエロゲーなので18歳以上対象。

守るだけでなく、敵地に侵攻したり、内政で兵力を増強したりと追加要素も多い。

アークナイツ(明日方舟)

中国のHyperGryph開発のスマホゲーム。運営はアズールレーンと同じyostar。
詳しくは項目参照。

コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ

f4samuraiが開発・運営しているDMMでプレイできるゲーム。
詳しくは項目参照。

DMMGAMES内にて運営/配信されているブラウザゲーム

主に以下の3作品が該当し、詳しくは各項目参照。
れっきとした姉妹作ポジションのため、この3作品は世界軸を揺るがす窮地になると繋がる世界軸である事が名言されている。アイドル編?DMM城の隠された力のおかげだ
最初の頃はアイギスと城プロで互いに数回コラボしていた程度だった。
2022年4月からモン娘TDが加わってからはちーくまの力も加わり「超タワーディフェンス祭り」として大々的に行われるようになり、何と開催時には「超タワーディフェンス祭り」の特設ページまで登場した。
それと同時にネットのコラ画像だったきんに君の「パワー!」ネタをもじった「タワー!」を本人が公式でやることになるとは思いもしなかっただろう

千年戦争アイギス


2022年現在サービス継続しているFANZAGAMEの中でも最古参のゲーム。
DMMGAMEの方でも現状最古参の艦隊これくしょんの次に長寿。
この手のゲームには珍しい声優無し、BGMと効果音のみのゲームである。
第1回超タワーディフェンス祭の時はアイギス世界で発生した脅威が並行世界である城プロ世界やモン娘TD世界にも影響を及ぼしているので、
城プロ世界とモン娘世界で先に脅威を片付け、最後にアイギス世界で集結し力を合わせて脅威の元凶に立ち向かう、という物語の中心的存在に選ばれた。エイプリルフールが伏線だとは誰も予想できなかっただろう
第3回超TD祭もアイギス9.5周年記念もあってやはり物語の中心になっている。大体ダーク王子軍のせい

御城プロジェクト:RE~CASTLE DEFENSE~


千年戦争アイギスやモンスター娘TDと違い、こちらは全年齢版のみの3作品の中で一番健全なTDゲーム。
そのためボイスもしっかり実装されており、声優陣も豪華で有名若手から大ベテランまで起用の幅が広い。
一度サービス中止になったがリニューアルして人気作品に返り咲いた経歴を持つ。
唯一の一般ゲーなので超TD祭のメイン軸になりづらいかと思いきや、第4回超TD祭ではDMM城による3世界のアイドルプロジェクトが題材になっていることから4回目にしてようやく物語の中心になった。選ばれし9人のアイドルがライブで踊るシーンが3作品とも同じキャラでもそれぞれ異なるので一見の価値あり。

モンスター娘TD~ボクは絶海の孤島でモン娘たちに溺愛されて困っています~


開発は千年戦争アイギスのテクノフロンクスが、プロデュースはミストトレインガールズでお馴染のクリエイティブチーム「くまさん」が、運営は合同会社EXNOA(旧:合同会社DMM GAMES)が手掛けている。
それ故ゲームシステムや戦闘場面は千年戦争アイギスをベースに作られており、ユニットのライフを0にされてもしばらくすると再配置可能な城プロ要素もある。
3作品では唯一ユニットがドットではなくSDアニメで表現されている。
主人公は合法ショタ、DMM版だろうがメインストーリーですらいろいろ下ネタ自重0、というTD界屈指の問題児。
その下ネタ自重0のせいでとあるモン娘が超タワーディフェンス祭のアイギス編で城プロ勢考慮のための出禁をくらったほど
第2回超TD祭ではブラックドラゴン娘のマウロのワガママにより3世界を混乱に陥ってしまったために実質メイン軸になった。



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最終更新:2024年04月20日 01:08

*1 非公式の拡張プログラム