カイザーギラレス13世

登録日:2018/12/11 Tue 07:34:49
更新日:2023/01/07 Sat 22:21:09
所要時間:約 4 分で読めます




くとぅぐあー、てごす、火と血と死の申し子よ

なーすふるて くぅーな 恐怖と凶気と狂乱の王よ

さあ、今こそ我の前にその姿を現せ、呪われし破壊の神の末裔よ!
全てを炎に包み、全ての命を焼き尽くすのだ!

滅ぼせ、この世界を! 宇宙最凶の大怪獣、カイザーギラレス13世!


カイザーギラレス13世は『小説 ティガ・ダイナ&ウルトラマンガイア~超時空のアドベンチャー~』に登場する怪獣。
左手がトゲ鉄球、右手が柄の部分が盾となった剣の形状で、全身に黄金の鎧を纏った外見をしている。

数千億年に渡り宇宙各地の文明を破壊し続けた呪われし血族が、不吉な数字である13代目まで代を経たことで誕生した最強最悪の宇宙凶獣。
冒頭の呪文を唱えられることで召喚される。
大層な設定なのに召喚型か

……という設定のぼくのかんがえたさいきょうのかいじゅう。



出自

ガレージキットメーカー「宇宙堂」所属の久地俊介が、
優勝者の作品はソフビ化されウルトラシリーズ本編にも登場できる、大手玩具メーカー「ギガンテス」主催のコンペに応募するためにデザインした怪獣。
応募前にはライバルであり同好の士でもある鹿島田浩にだけ見せていた。

俊介には優勝の自信があり、コンペの担当者の長沼からも優勝が決まったと伝えられ、発表会に飾るための模型も製作したのだが、
ギガンテス側の不手際で原型が破損され、残り2日しかない期限に応えるために0から完成し直すも長沼からの連絡が途絶え、
実際に優勝したのは別人で、長沼からは謝罪もせずに開き直るという仕打ちを受け、抜け殻となり会社もやめてしまう。

後に優勝者が大手テレビ局重役の息子と知り自身が業界の圧力に切り捨てられたという負の感情を、
赤い球を通して増幅された結果、球の力により本物の怪獣として実体化させた。


解説

別名:宇宙凶獣
身長:50m
出身地:久地俊介のブレインワールド

最初の召喚ではデモンストレーションとして、小学校を破壊して現れ街をビームで焼き滅ぼそうとするが、
ドローン型の飛行体に邪魔され破壊するうちに、まだシステムが不安定だった球のエネルギーが尽きて消滅。

5時間で初期設定が完了すると、ギガンテスを破壊し、何処にいるかもわからない権力を行使した重役と
本来は優勝するはずでは無かった息子を世界ごと滅ぼすという本命の為に、
かつての友であり裏切り者の浩(と亘と耕平)の前で再度召喚する。

同時に妨害する飛行体対策に俊介自身も赤い球への願いでプラズマを発射する能力を身に着け、
更に赤い球に「ウルトラマンを呼び出す願い」を絶対に拒絶するように願い、邪魔が入らない状況を作り出していた。

しかし、かつてギラレス同様に街を破壊するために浩達が生み出した怪獣キングオブモンスが、今度は街を守る切り札として召喚されるも、
ギラレスの鎧はキングオブモンスの攻撃をまったく受け付けず、電撃剣と鎖鉄球で圧倒し光線の一撃で瞬殺する

「ガキの頃の怪獣愛なんかに、今のこの俺の怪獣愛が負けるはずないだろ」

かつての俊介は子供の心を忘れないからこそ、最高に格好いい怪獣を造れると語っていたのだが……。

余興は終わりとギガンテス本社を崩壊させ、なおも破壊の限りを尽くそうと進撃を続けるが、
我夢を演じていた頃の気持ちを思い出し、誰かを守るための力を求めた吉岡毅志が我夢に光を託され同調しウルトラマンガイアへの変身を遂げると、
連続攻撃に圧倒されフォトンエッジにより生じたヒビに、V2に変化してもう一度放たれたフォトンエッジを受け倒されるが死体は消滅せず残り……










「蘇るがいい。この世界の人間の怨念により生まれた怪獣よ!」



赤い球を手に入れるために訪れたチャリジャがガイア、ティガダイナGUTSスーパーGUTSにより倒された尖兵、
ガルラ、ネオジオモス、サイコメザード、カオスジラーク、ノスフェルの残存細胞を全て掻き集め死体に融合、
スペースビーストの細胞を回収したのはよくやったと言うしかない
外見は黒く歪に変化し3倍に巨大化したデーモンギラレス14世として復活を遂げる。

三大ウルトラマンの光線を耐え抜き壊されても即座に再生する怪獣たちの顔が浮かぶ盾、
背後からの攻撃も対応できる眼球と触手、レボリウムウェーブのブラックホールもかき消す電撃剣と圧倒的な防御力を見せるが、
アートデッセイ号とクラーコフのマキシマビーム同時撃ちで盾を破壊され、
続けざまに三大ウルトラマンとガッツウィンクとガッツイーグルが放った光線を受け、再生が追い付かず消滅する最期を迎えた。

その後、赤い球の消滅に伴い破壊の痕跡も、犠牲者も全て何も無かったことにリセットされた。
後日、俊介と長沼の確執とも思えた一件は双方の行き違いによる誤解だった事が判明、無事和解を果たす事となった。


余談

本作に挿絵はないが、カイザーギラレス13世の方は丸山浩によってデザインされており、限定版には特典のピンズ&栞として付属している。

後に正気を取り戻し罪を背負う覚悟を固めた俊介は、怪獣が愛される理由とヒーローの関係を思い出し、
人殺しの破壊者ではなく、ギリギリのところで怪獣に踏み留めてくれたウルトラマンに感謝を示している。
奇しくも同時期に著者が脚本を担当している作品怪獣を人殺しの道具として造り出している少女が登場しているが……。

V2と互角だったキングオブモンスを圧倒し、V1には圧倒されるというパワーバランスを見せているが、
キングオブモンス戦時は俊介の憎しみが最高潮であり、ガイア戦時はウルトラマンを応援する周囲の人々の姿に心の闇が晴らされ迷いが生じ始めていた。赤い球の性質を考えるとその辺りが理由かもしれない。


項目はアニヲタマンに追記・修正されて、初めてみんなの記憶に残るんだ

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最終更新:2023年01月07日 22:21