デキルコ(魔法陣グルグル2)

登録日:2018/12/10 (月) 21:44:05
更新日:2023/08/31 Thu 23:58:54
所要時間:約 5 分で読めます





おそくなりました――

弟子Bことデキルコともうします。



魔法陣グルグル』の続編、『魔法陣グルグル2』の登場人物。本名:ジャルジャ・デ=キルコ。

癖のある水色の髪の毛とくたびれたワンピース、そして裸足が特徴的な女の子。
裸足なのは「おうちにいるみたいだから、その方が魔法をうまく使える」ため。靴を履くと緊張して魔法が使えなくなってしまう。

プルルモ国という雪国の出身で、魔法の才能を見出だされてメルロフ国の魔法学校に入学……したのだが、邪道魔法使いとされるエモールの技術を学んだため退学。
その後、ピリカラ村にいる元グルグル使いのミグミグ族、ココルデに弟子入りし闇魔法を学ぶ。
そしてココルデの指示でニケたちと一時的に行動を共にした。しかし閉所恐怖症なのでダンジョンには入れない。

性格はとことんマイペースで天然。何を考えてるかよくわからず、ちょっと目を離すと何をするかわからない不思議ちゃん。
そのため似たような性格のジュジュとは度々行動がシンクロする。デキルコがボケでジュジュがツッコミということも多いが。
あと、かなり神経が図太い。キタキタおやじのキタキタ踊りにも、ゴチンコの尻技にも、カヤの怖い顔にも無反応。
ギップルのふんどしに関しては、閉所恐怖症の彼女はテントの中にいられないため知らない可能性があるが、
ギップル当人を自分の魔法に利用しているため、おそらくふんどしと知って驚くことは無いと思われる。すげぇ。
ただし貞操観念は固く、キス魔と化した龍化ニケをダイナミックに回避した。
また、かわいいものには目がなく、よだれを垂らし鼻息を荒くするという変態みたいな反応をする。


デキルコの魔法

エモールが研究していた「気体魔法」を使う。
「空気」を味方にする魔法で、エモールは「空気」以外の何かをも支配する可能性を感じていたという。
デキルコは自身が所有するトランクの中に「何か」を入れることでその効果を発揮しており、
作中ではトランクの中に「意味不明なもの」を入れることで、トランクに乗って空を飛ぶことを可能としている。
また、瓶に空気を入れることでその空気を読み、今どこで何が起きているか知ることができる。
ただし本人の言動は空気が読めてないことが多い。空気を読むのに空気が読めないとはこれいかに。


以下、ネタバレ。















なんでって……。

ただ、なんとなく……。


しかしてその実態は、グルグル2最大の食わせ者。
あまりにも強烈な魔力を持っているが故に、まわりの魔法使いたちのほとんどが彼女の潜在能力の高さに気付けないでいる。
もちろん彼女自身、自分の力に自覚が無い。
その力に気づいたごく少数は以下のように語っている。

プルルモ国の先生「500年に一度の天才

メルロフ魔法学校の同級生ルーミュ「魔王になれるほどの力を持っている」

闇魔法最高峰カヤ「将来の脅威になるなら、いまのうちにやる(殺す)しかなかろう!!

彼女が使用する気体魔法についても、実際は「魔法の対象とする空間とトランクの中身を入れ換えることで、その空間を操る」という一種の空間操作能力であり、
エモールの長年の研究であるこれをデキルコはわずか数日で自分のものにした。こいつヤベェ……。

本来であればその潜在能力は開花することなく「ズボラだけど優秀」のままで終わるはずだったのだが、
レイドと関わりを持ちカヤに弟子入りしたことで急激に成長。何と世界そのものを気体魔法の効果対象にできるようになってしまう。
トランクの中にある世界を覗き込む超巨大デキルコの姿は、まさに圧巻。
カヤによると「トランクの中身になった時点でもう勝ち目は無い」とのこと。ジュジュも「(こうなったらデキルコには)決して手が届かない」と言っている。
わかりやすく言えば空間操作能力から空間支配能力にパワーアップした。


こんな規格外のインフレを果たした化け物をぶつけられた魔王は、それまでのチートっぷりが嘘だったかのように手も足も出ず敗北。その座をデキルコに奪われてしまう。
完全に虚無戦記のノリじゃねーか!(規模はこちらが圧倒的に小さいが。)

タチが悪いことに、これだけのことをやっておきながら、デキルコは未だに自分の力に無自覚。
「レイドがそうすれば喜ぶって言ったからやった」程度の感覚でしかない。
こうしてレイドは「ライバル」から「デキルコの舵取り役」に転向した。まあこれは「グルグルを使う魔王が怖いから戦いたくない」とヘタレていた彼が悪い。
とまあこんな感じで魔王の座に就いたものの、何もすることが無く、自由に出歩くこともできない扱いに不満を感じたのか自分の魔王城から抜け出してしまうのであった。

そしてトランクの中身にする応用で「セーブ」ができるようになったが、失敗してしまい彼女の魔法にはまだまだ伸び代があることが判明した。本当に末恐ろしい娘である。



関連人物

  • レイド
前作から引き続き登場した魔界のプリンス。
成り行きで彼女に服を買ってあげたのだが、それがきっかけでデキルコから好かれるようになる。
デキルコはレイドの話題を出すだけで赤面してゆでダコ状態になっており、恋愛感情があるようだが、肝心のレイドはククリにお熱である。
もっとも、ククリはニケ一筋な上に相思相愛であることがほぼ判明しているのでデキルコにも十分チャンスはあると思われる。

  • カヤ
前作から引き続き登場した怖い顔の闇の魔法使い。魔王ギリ封印された後は実質隠居状態だった。
デキルコの潜在能力の高さに気づいた数少ない人物の一人であり、彼とデキルコの出会いは歴史が変わった瞬間とされている。
最初はデキルコの才能を危惧し始末しようとしたが、好敵手を失うことを惜しみ、彼女を強力な魔法使いに育て上げ、再びグルグルとの対決を望むようになる。余計なことを……。
しかし、デキルコのマイペースっぷりにはさすがに手を焼いている。

  • ルーミュ
デキルコの前日譚である外伝「デキルコのトランク」に登場したメルロフ魔法学校の同級生。
彼もまたデキルコの潜在能力の高さに気づいた数少ない人物の一人。
退学するデキルコに対して「キミはきっと魔王になるだろうから、あとでキミの暴走を止めにいくよ!」と遠回しの告白をしたが、
たぶんデキルコの方はその性格から彼の真意には気づいていない。レイドの春はまだ遠いようだ。
約束通りデキルコを止めるために本編に登場するも、魔王とデキルコの戦いを見ていることしかできなかった。



もういいかなあ、そろそろ追記・修正しようか。

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最終更新:2023年08月31日 23:58