キン肉マン マリポーサ

登録日:2018/12/08 Sat 09:43:07
更新日:2024/04/12 Fri 22:38:52
所要時間:約 5 分で読めます





しかし、あれから24年。
わたしにもようやく好機がやってきた。
このアノアロの杖と飛翔の神の力だ!!

この争奪戦を勝ち抜き、きっとキン肉星の大王の座についてやる!!


キン肉マンマリポーサとは、キン肉マンの登場人物。


目次

プロフィール

所属:飛翔(マリポーサ/ひしょう)チーム大将(残虐超人?)→正義超人(アニメのみ)
出身:キン肉星→モクテスマ星(エントリーはメキシコシティー)
身長:185cm
体重:100kg
超人強度:1億パワー(ぬすっとジョージとしては90万パワー)
年齢:24歳
声:佐藤正治


概要

キン肉星の王位継承者としての可能性を持つ『運命の五王子』のひとり。
前身は盗人(ぬすっと)ジョージ。肌の色から明らかに真弓・小百合夫妻と人種が違うんだよな
キン肉星の超人病院で誕生して以降、モクテスマ星に(恐らくは出稼ぎ目的で)家族で移住し、そこで育った。
モクテスマ星は、星全体の酸素濃度が少ない気候で、外出するにも酸素ボンベが必要な過酷な環境だったが、ボンベが買えない貧乏な家に生まれた事による生活苦から富裕層を憎悪するようになり、金持ち専門の泥棒(一種の義賊か)となる。
そして密かに地球へ渡り、当時6歳のロビンマスクからロビン家の家宝・アノアロの杖を盗んでいるが、王位編ロビンは29歳くらいで……あれ?
キン肉マンの戴冠式を前に、その鍛え上げられた心臓と身体のバネを邪悪の神である飛翔の神に見込まれて憑依され、キン肉マン マリポーサの姿となる。


劇中での活躍

火事場のクソ力を封印され戦闘不能となったキン肉マン100tとの対戦で力尽きたテリーマンに代わって大将となったロビンマスクと因縁の一騎打ちとなる。
モクテスマに比べ酸素量が多い地球では運動能力が格段に増大しており、引き締まった褐色の弾丸ボディ*1から繰り出す瞬発力に満ちた空中殺法と
抜群のバランス感覚、エリート超人には無いハングリー精神で当時超人レスラーとして最も脂が乗り切った時期のロビンを圧倒した。
頭のツノへの串刺しを指一本で倒立して食い止めるシーンはロビンのとぼけた反応も含めて有名。「ピタ?」

キン肉族三大奥義の一つ「マッスル・リベンジャー」を使いこなすが、ロビンはミートくんのサポートで脱出。
しかし、盗んだ日からお守りとして肌身離さず持ち歩いていたアノアロの杖の『炎を操る』異能を発動し本気を出す。

前身に灼熱の業火を纏っての嵐の如き波状攻撃にダメ押しの「マッスル・リベンジャー」によって
ロビンの心をへし折る一歩手前まで追い込んだが、テリーマンの応援とアノアロの杖が本来の正当な所有者=ロビン王朝の血統であるロビンの下に戻ってきたことで形勢逆転、

覚醒したロビンの新フォーム「ユニコーン・ヘッド」で脱出されてしまう。
さらに折り悪く「ファイヤー・タービン」で場外に吹き飛ばされた時、三大奥義の解釈を間違えていたために
キン肉王家の祖霊の怒りに触れてしまい、霊気パワーに撃たれて落下。死に体に「ロビン・スペシャル」を受けて完全敗北した。

純白マントの儀式の際には品位・人格・実力をキン肉星の大王として申し分ないと認められるも、心が貧しすぎたのを欠点と評されている。
そして直後にフェニックス「真・マッスル・リベンジャー」ビッグボディに決めてるので報われない。

ゆでが本場のルチャ・リブレを見た時の感動をベースに生み出した超人であり、デザインはだいぶ試行錯誤している。また同様の超人を活躍させたいとも語っていた。スカイマンなんていなかった
フェニックスと比べるとかなりの人格者で、ホークマンVTRに慕われる、KOされたホークマンを批判した大帝を宥める(それもマリポーサ様の前で醜態を晒すな!立つんだ!というある種の激励だった)、死に際の100tへ最後の命を送りそれを達するとねぎらいの言葉をかけるなど、チームを一丸にまとめていた。
特にホークマンや100tとは昔馴染みだと匂わせる台詞が存在する。

9904万パワー差のロビンに負けた、三大奥義の解釈ミスをしていた点などがツッコまれるが、
それでも実力は相当高いため、初戦の相手によれば優勝も不可能ではなかっただろう。超人強度で圧倒的な優位を保持しながら負けた点に関しては試合内容的には圧倒しており、天罰ビームや盗み出したアノアロの杖を奪還された事による反撃など、実力というよりは精神的な面が敗因として描かれている。

アニメでは盗人になる切っ掛けとして貧困で苦しみ、日々の食事にも困り自分の分まで子供たちに分け与えて空き腹を堪えていた母や病気でも病院にかかる事もできず死んでいった妹のエピソードが追加され、盗人になった理由がより重く悲壮感が増している。

零下何十度という真冬でも薪が買えず、凍える手に息を吹きかけ内職をしていた母…
子供2人に食べさせ、自分は「お腹が痛い」と言って食べなかった
妹は、病気になっても病院にかかるどころか薬一つ買うことも出来ず…
妹は、心配けかけまいとして歌を歌いながら息を引き取っていった…

それを黙って見守るしかない辛さ、苦しみが…貴様にわかるか!!

また純白マントの儀式は憑依した邪悪の神をマントに封印するものに変更された為、ロビンに敗北した後も生存。
自ら「心が貧しかった」ことを認め、キン肉マンから、ロビンと真っ向勝負を繰り広げた実力と、自分の過ちに気付いたことを認められた。
そして心身を鍛え直し、正義超人の仲間になることを約束した。

キン肉マン…私はジョージ。すまなかった…私は…心があまりにも貧しく…盗みを働いて…
それに気付いたと言う事は、もう貧しくなんかあるものか!立派な…立派な超人だぜ!


【オメガ・ケンタウリの六鎗客編】では邪悪神から事情を聞かされサタンオメガ・ケンタウリの六鎗客の企みを阻むべくフェニックス・ゼブラ・ビッグボディと共に登場。
参戦してきた理由をたずねるキン肉マンに対して返答を拒んでいた他の王子と違い「話せる範囲のことだけは伝えてやるべき」として、「六鎗客が想像以上に厄介な問題を抱え込んでいる」「彼らの計画が王位争奪戦以前から始まっている」ことをキン肉マンに語る。
そしてマリポーサは冷気を自在に操りティーパックマンに完勝したヘイルマンと対決することに。
こちらでは「蝶舞蜂刺戦法」「蝶々殺法」と書いてマリポーサ戦法(殺法)とルビが振られている。

リングをアイスバーンにされ蝶々(マリポーサ)殺法を封じられるが、アノアロの杖なしでも摩擦熱で発火現象を起こせるようになっていたことで復活。
しかし氷の檻にマリポーサを閉じ込めて酸素を消費させ消火、リング上の火種も全て封じたことで遂にヘイルマンが逆転。
鎌固めの体勢で凍らせトドメを刺そうとするも、それはマリポーサの罠であり自身の半透明のボディがレンズの役割をし太陽光で再発火。
最後はマリポーサ流マッスル・リベンジャーの改良技であるアステカセメタリーでリングに叩きつけて勝利した。

母星が崩壊の危機を迎えているオメガの民については同情の余地はあると理解しつつも、彼らを倒すことに躊躇いはない様子。

そして試合後に、黒幕である超神達が下天してくるのを目撃する…のだが超神編ではお休み。他の運命の王子と比べると比較的軽症だったのだが…


【時間超人編(仮)】ではそれぞれの邪悪神から情報提供を受けゼブラと共にレバノンで窮地に陥っていたケンダマンを救出。そのままドミネーター・エルカイトとタッグマッチになるかと思われたが何とそこにマリキータマンが乱入。恥ずかし固めされた上に命のやり取りをした奴とタッグなど組めるか!という尤もなゼブラの主張に対し「一度本気で戦った超人同士は不思議な絆が芽生える」というキン肉マンや少年ジャンプではとても正しい理論を用いて1人大人になりリングを降りる。
この時の妙に澄んだ瞳で風格を備えた落ち着き払った態度での説得や(タッグの適任がマリキータなんて)「そんなワケあるか」と突っぱねるゼブラに対し「ある!」と食い気味に返すシーンのインパクトが強く、ネットでややネタにされている。
その後、妙にテンションの高いアクションでエルカイトやドミネーターの魔時角をへし折ってからこの地に眠るマグネット・パワーを狙う五大刻の一人“燦然の刻“パピヨンマンに対決を挑む。
蝶(マリポーサ)vs蝶(パピヨン)の対決で”蝶上決戦”となった試合は空中での打撃戦で互角に渡り合うなど食い下がるが邪悪神を拒否し生まれ持った90万パワーで戦うマリポーサは地球から膨大なエネルギーを引き出すパピヨンマンに苦戦を強いられるが
「やりがいのある奴だ!」「案ずるな大丈夫だ!」とタフな態度を崩さず立ち向かう。
とうとうリストバントを擦るだけで着火可能になったモクテスマ・ディフェンスの発火で一時はたじろがせるも、それすら踏み越えていくパピヨンマンの多彩な能力に勝利が難しいと結論づけたマリポーサは後続の仲間たちのために未知の敵である時間超人の手の内を引き出す戦い方に切り替える。全てはこの先に続く勝利への道の為に。
何とか意地の一撃でパピヨンマンに一泡吹かせるも怒りを買う結果となり、羽根で突風を起こしたり鱗粉で分身を生み出す空前絶後のゆで理論の昆虫王者など更なる秘奥の餌食となる。
技量では何とか渡り合えるがパワーが足りないという結論を出したマリポーサは、再び傀儡として利用されるリスクを恐れず飛翔の神との再契約を決意。1億パワーを手に入れ、目論見通り攻撃が通るようになる。
異星の友(マリキータマン)の思いを込めた1億パワーのマリポーサ式・マッスルリベンジャーはパピヨンマンごと石のリングに穴を穿ち、アステカセメタリーへの連続攻撃に逆転勝利の夢を託す。
しかしそれすらもパピヨンマンの羽の力で防がれてしまいダウン。
刀折れ矢尽きる危機的状況にあってなおマリポーサは諦めない。全てはこの先の勝利のため、遥かオメガの星から駆けつけてくれた異星の友のため。
この粘りは功を奏し、パピヨンマンからその超人強度が神と同じ1億パワーであること、そのパワーの付与には刻の神の技術であることを引き出す。
しかし力の差は如何ともしがたくダウンダウンスカイミッションに捕えられ火打ち石の原理すら起こせないほどに全身を拘束され、火種として胸にボワッと浮かんで不気味な飛翔の神に自分の体内に火を吐くよう頼む。自分の体を内側から焼き焦がすという捨て身の策で技を外そうとする強靭な意志にはパピヨンマンすら舌を巻くも、技の完成形であるトゥルー・ダウンダウンスカイミッションの前には通用せずKO。
未知の敵の実質的な一番手であるというメタ的にフラグビンビンな状況でありながら直前の言動や行動の気高さで何となく期待が高まっていたマリポーサをして一方的な完敗を喫する苦い一戦となった。

負けはしたものの地球からエネルギーを汲み上げようとするパピヨンマンの作業を長時間に渡り妨げ、羽根や鱗粉を使ったパピヨンマンの数々のギミック、そして1億パワーの謎を暴くなど未知の大敵の情報を多く引き出す。まさに奪われっぱなしではあまりにも屈辱だといったマリポーサらしい鮮やかな盗みであった。
軽くあしらうつもりが思った以上に手こずったことに地上の超人を旧式と嘲るパピヨンマンですら「なかなかの傑物であった」と認めざるを得なかった。
しかし刻の神に逆らうものをよしとせず、リングサイドのゼブラとマリキータマンもろとも命を奪おうするパピヨンマンを前に絶対絶命のピンチを迎えるが、かつての忠臣であるキング・ザ・100トンがバイクマンと共に登場し、撤退のために立ち往生する。
バイクマンに揺られ重体で動かぬ体ながら、マリポーサは声だけで100トンが助けに来てくれた事に気づく。
自分が捨て石になるつもりだったのにチームメイトを捨て石としてしまっている現状を痛感するも、試合中に自分がしきりにいっていた「勝利へと続く道のために」今は退くべきであるとゼブラに逆に説得される。
思わぬ意趣返しを受け、そして100トンの変わらぬ忠節に一方的な試合でもクールな軽口とタフで不敵な姿勢を崩さなかったマリポーサが、そのとき初めて涙を浮かべた。

そうだ…そうだったな…かたじけない…この借りは必ず…

自らの命を度外視していた先ほどとは打って変わり、友のため、忠臣のために再起を誓う。

飛翔の神?なんかボロクソに叩きのめされた挙句に逃げ帰って行きました。


旧作の王位争奪編の時点で落ち着いた態度でチームメイトを統率し仲間の奮戦敢闘に労いの言葉をかけるなど人望とそれに見合った将器を持っていたが
オメガ編以降は癖がどんどん強くなっていく他の運命の王子に対してそういった精神面と度量の広さが強調されており、少ない口数ながら必要な事はちゃんと話し、他者の適材適所を見抜き、窮地にも慌てず動じずの冷静沈着かつ協調性もあるキャラクターになっている。
自分の試合のみならずセコンドや指揮能力の高さをも発揮し、ミサイルズの試合では的確なアドバイスで勝利へと導き、パピヨンマンとの戦いでは個人の勝敗よりも地球の超人たちの未来を見据え情報を引き出す戦い方に切り替えるなど大局的な視点で物事を考え自らを犠牲にできる冷静さと義侠心を見せた。
その姿はゼブラやマリキータにも一目置かれ、ケンダマンを暖かな言葉で説得し伝令役として一足先に撤退させ、一方的な敗戦ながら命をかけた奮戦敢闘に敵であるパピヨンマンすら賞賛の言葉をおくるなど属性や敵味方を問わずありとあらゆる人物から好漢だと評価される。
もとより備えていた品位・人格・実力に加えて唯一の欠点と言われた心の貧しさをも克服した姿はまさに死角なしで、どこか気品漂う姿から
「欠点が無くなった王の器」「人格者」「マスクの中身アタル兄さんか何かだろ」「この傑物が盗人になるモクテスマ星はどんな世紀末だ」
とファンから言われたりしている。
後にパピヨンマンから本当に「傑物」の評価を受けた。

試合をしていないのに、全く太刀打ちできなかった苦い敗戦だったのに、高潔で気高い姿勢を崩さず天井知らずで上がっていくマリポーサというキャラクターの魅力、人気。いつしかファンはロビンの中途半端なタワーブリッジから脱出したシーンの台詞になぞらえ口を揃えて言うようになる。

「このマリポーサの株がますますあがったぜ!」と。



【戦闘能力】

空気の薄いモクテスマ星で育ち、酸素ボンベもつけず泥棒生活をしていたことによって得た強靭な心肺機能とバネのような身体、優れたジャンプ力こそがマリポーサ最大の武器。
まさしく「蝶のように舞い蜂のように刺す」を体現した華麗で高度な空中殺法を得意とする超人。
ルチャドールのようにリングを縦横無尽に飛び回りつつ強力な打撃や投げで強襲する攻め、
持ち味の身軽さで相手の反撃を的確に捌く守りを巧みに使い分けるヒットアンドアウェイ戦法が持ち味。
また火事場のクソ力が発動していなければ、キン肉マンの完全版マッスル・スパークすらすり抜けられるほどの柔軟性があるとのこと。
更には頭脳戦や心理戦もこなせる確かな知性も併せ持つ。
人品も卑しからぬ人物であり、敗北したチームメンバーをねぎらうなど、人の上に立つだけの器を持つ。
敗戦後もキン肉マンやロビンマスクから「風格・実力共に申し分なく、王にしてもおかしくなかった」と高く評価されたハイスペック超人である。

◆得意技

  • セントーン・ケブラドーラ
リングロープを軸に前転して勢いをつけたヒップアタック。

  • アステカ・トペ
ゲーム『マッスルグランプリ2』でのみ使用。
炎をまとった状態でのトペ・スイシーダを放つ。

  • モクテスマ・ディフェンス
アノアロの杖で足元を除く全身を火炎で覆い、それをリング全体に広げる。
火炎は触れた者を黒焦げにする程の高熱だが、杖の加護の下にある所有者は炎に包まれてもなんともない。
マリポーサは王位継承者の起こす奇跡のように演出していたが、
実際はキン肉王家とは無関係のロビン王朝の宝物に由来するパワーな上、盗品を利用してのパフォーマンスなので盗人猛々しい事この上ない。
そういったところが「心の貧しさ」なのだろう。
ところが杖を取り返した後のロビンはユニコーンヘッドによる頭突き用の凶器や単なる火炎放射器程度にしか用いておらず、マリポーサのように全身に炎を身に纏う事はできなかったので、火種以外の炎を操る術に関してはマリポーサの自前の技術であった可能性が高い。
そしてその通り【オメガ・ケンタウリの六鎗客編】にて、「火種さえ起こせばその術は忘れちゃいない!」とアノアロの杖無しでも火種さえ起こせば術が使える事が判明した。
全身を炎で纏う術を自前で体得するにはどんな労苦が必要なのかは読者には一切明かされていない。酸素の薄いモクテスマ星でなんかこう火を操ることができるようになったんだようん。
また足元も炎で覆う様に進化し、さっそくローリングソバットでヘイルマンのブリザードハンドのガードを破っている。
恐らくアノアロの杖に頼り過ぎていた事を恥じ、一から術を磨き直したのだろう。
なおしなかったのかできなかったのかは不明だが、リングロープなどに着火は行わなかった。
この火種の着火技術は登場するたびに向上しヘイルマン戦ではコーナポストにクロスチョップを回転しながら打つつける事による摩擦で火を起こし、パピヨンマンとの戦いでは手首のリストバンドを火打石の様に擦らせる事で発火可能となった。
全身の自由がきかなくなった時は腹部に出現した飛翔の神に火の玉を吐き出せている。チャッカマンと1億電池の神
  • アステカ・ラッシュ
『マッスルグランプリ2』での名称。炎を纏って原作に出たルチャ技のラッシュ。
それぞれ、肘の「アステカ・ドロップ」、尻の「アステカ・セントーン」、膝の「アステカ・ニー・ドロップ」、頭の「アステカ・ヘッドバット」
【オメガ・ケンタウリの六鎗客編】で「アステカ・ヘッドバット」を使用する際「私のファイヤートーチ殺法」と言っているのでそれがおそらく別称なのだろう。

  • 秘儀・鉄杭縛り
相手を吹っ飛ばしてコーナーポストにぶつけ、その衝撃で4つに割れた鉄柱を相手の手足に突き刺す。

  • マリポーサ式マッスル・リベンジャー
立った相手の頭上へ逆立ちしての頭突きを連打し、キャンバスに埋め込む。
ちなみにに頂点に角のある兜着用のロビン相手だと脳天に当ててしまうと自爆技なためか、よく見ると後頭部や側頭部に少しずつずらしながらコツコツ当てている。
マッスル・リベンジャーはキン肉族三大奥義の一つだが、実はこの技は掛け手と受け手の体勢が逆転している偽物。
本来は下からの頭突きで上空へ跳ね上げていくフォームが正しい。
解釈を間違えたことでマリポーサは罰を受けてしまうが、そもそも技の一つとして成立しているし、後から出てきた正しい形とされる三大奥義も割とあっさり破られてもお咎めなしなため、マリポーサだけ判定が厳しすぎやしないかとしばしばネタにされる。
後の新章にてキン肉族三大奥義(の中でもマッスル・スパーク)の真実が明かされて以降は、それだけではなく「慈悲の心」を持たなかったためにシルバーマンが戒めたのでは、とも言われている*2
解釈違いを咎めるために処刑までしたことについては正に虐殺王なんて読者からからかわれたり、シルバーマンは許したけどサイコマンはキレて処刑ビームを放ったなどという珍説も存在する。そもそも誰一人として三大奥義を体得できなかったご先祖の様の霊気パワーとはなんじゃいという話である。
新シリーズで使用した時には正統奥義の名を騙っていないためか、天罰は下されていない。

  • アステカセメタリー
【オメガ・ケンタウリの六鎗客編】にて披露された、かつて偽マッスル・リベンジャーまたはマリポーサ式リベンジャーと呼ばれた頭突きの連打をマリポーサ独自に昇華させた新必殺技。
ある意味で真のマリポーサオリジナル必殺技である。
垂直落下の頭突きでマットに生き埋めにしていた偽リベンジャーに対して、
宙返りしながらの頭突きの連打で相手の体勢を崩してから、足先で敵の首を挟んで空中に飛び上がり縦に横に何度も回転し、とどめに足先の相手の頭をマットに叩きつける。
ハリケーンの如くブン回す凄まじいティヘラ*3もさる事ながら、連続頭突きも頭突き後に首の筋肉のバネだけで宙を舞い、トンボ返りからの頭突きで破壊力を上げるというわけのわからない次元に達している。まさしく飛翔の超人を体現する技といえよう。
この技なら、シルバーマンも文句なしに許したことだろう*4

  • 超人魚雷
「おお見ろ俺の必殺技だ!」
「わかったわかった」
ルチャリブレに加え決め技まで奪われたスカイマン涙目である。一応フライング魚雷に比べてスピン回転をしながら突撃するなどパワーアップしている。
パピヨンマン戦ではこれがマリポーサ式リベンジャーのセットアップだった。



◆余談

熊本城の一口城主に名を連ねている事で有名。
一口城主とは2009年から開始された寄付制度で、熊本城の修繕に1万円以上の寄付をした人の名前を「一口城主」として城内に展示しているのだが、この中に埼玉県のキン肉マンマリポーサさんが居るのである。

もちろん、実際にキン肉マンマリポーサ氏が埼玉県に在住しているのではなく、埼玉県のどなたかが仮名としてマリポーサを名乗って寄付を行ったのであろう。
だが、マリポーサはロビンマスクのファイヤー・タービンで吹き飛ばされた際に熊本城の天井をぶち抜いており、その彼が「熊本城の修繕費用を支払っている」というニクい演出は多くのキン肉マンファンを唸らせた。
でもマリポーサを吹き飛ばしたのはロビンマスクの方なんだからロビンが修繕費を払うべきなんじゃないかなあ。


追記・修正は品位・風格・実力を身につけてからお願いします。


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最終更新:2024年04月12日 22:38

*1 どう見てもキン肉大王夫妻と違いモクテスマ星の家族と同じ色であるが、本気で取り違えを信じていたかどうかは謎である

*2 キン肉族三大奥義には厳密な意味で正しい形はなく、世代ごとに改良していき理想へ近づいていくことをシルバーマンは望んでいた。偽マッスル・リベンジャーはそれを含めても明確に形が違う技でもあるため、「二重の意味で解釈が間違っていた」ともとれる。

*3 スペイン語でハサミの意味。コルバタ=ネクタイと呼ばれる場合もある技の総称。日本では主にヘッドシザーズ・ホイップ、米国ではハリケーン・ラナ等とも呼ばれる、ルチャ・リブレの基本にして代表的な技のこと。日本では頭を足で挟んで投げる技ということから、厳密には区別されるのだが、ウラカン・ラナ・インベルティダやフランケンシュタイナーと言った方が解りやすいかも(本来のウラカン・ラナ・インベルティダやフランケンシュタイナーは正方向に後ろに回転して投げるのだが、現在は斜め方向に捻って投げる物も混同されることも少なくないため。更に厳密に言えば丸め込むことを目的としたウラカン・ラナ・インベルティダと、脳天を叩き付けることを目的としたフランケンシュタイナーを別物とするのは正確ではあるのだがちょっとややこしい。)。

*4 実際制裁ビームは飛んでこなかった。単なる誤解ではなくなったことから、本来のシルバーマンの考えのひとつである「後世の継承者たちによる三大奥義の改良」としてマリポーサの再解釈・考案を認めたのでは、とする考察もある。