鶴仙人

登録日:2018/12/02 Sun 09:45:03
更新日:2024/02/22 Thu 23:27:53
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ひっひっひ

あいかわらずクチもカオもわるいのう


鶴仙人とは、漫画『ドラゴンボール』の登場人物である。

CV:永井一郎


人物

亀仙流と双璧をなす「鶴仙流」の創始者。初登場時は302歳。
天津飯餃子の師匠で、世界一の殺し屋の桃白白の実兄でもある(明言されたことがないが、桃白白もほぼ間違いなく彼の弟子と思われる)。
亀仙人のライバルであり、顔を合わせる度に言い争いをしている。

本名は亀仙人やその姉占いババともども不明。ただ、弟の桃白白は兄や天津飯から「白白(さん)」と呼ばれる場面がある。
天津飯がしばしば「天さん/天選手」と呼ばれていたように、桃白白が「姓が桃、名が白白」と仮定するなら、鶴仙人も桃姓の可能性がある。

サングラスをかけ口髭を生やしており、鶴の飾りがついた帽子を被っている。
帽子の下は禿げており、亀仙人に「中途半端ハゲ」と悪口を言われた事がある。

陰険な性格で、天下一武闘会弟子達が出場する事となった時には、亀仙流の面々の目の前にわざわざ現れて散々嫌味を言って去っていった。
この時にヤムチャから「いやなクソジジイ」と顔をしかめられ、その次の大会ではブルマから「あいかわらずヤなジジイ」と嫌悪感を抱かれていた。
もっとも、亀仙人たちも最初からケンカ腰であったが。
勝つためには手段を選ばず、自分に逆らうものはたとえ弟子であっても容赦しない。

ただ、実際に陰険かつ狭量ではあるものの無情・無慈悲というタイプではなく、どちらかというと感情量が大きいタイプ。
血を分けた弟にして弟子の桃白白が戦死したと聞いた時には怒りと悲しみに全身を震わせたり、弟子たちに背かれたときには悲しげな表情で怒りを爆発させている。
餃子が敗北したり天津飯が苦戦しても咎めたことは無く、気絶したサイボーグ桃白白を連れて帰るなど、
身内への情は強い(それだけに背かれたときには激しく逆上してしまう)。

また、悟空の戦いぶりを見て「確かに桃白白を倒すほどの腕はあるかもしれぬ……」と認める、ジャッキー・チュンの正体を見破るなど、物事を冷静に見抜く目はある。


かつては亀仙人と共に武泰斗に師事し、一流の武道家になるべく真面目に修行を積んでいた。
だがそんなある日、ピッコロ大魔王が配下を従え平和だった世を死の世界へと変えてしまう。

自分や亀仙人はおろか武泰斗ですら太刀打ちできる相手ではなかったが、
武泰斗はピッコロにこれ以上世界を思い通りにさせてはならないとしてある秘術を編み出す。
その秘術「魔封波」によってピッコロは封印され世界に平和が戻ったが、平和と引き換えに武泰斗が命を落としてしまう。

武泰斗の最期を看取った鶴仙人は「強大な悪の力の前には正義の力なぞ無力」と感じるようになり、
道場を去った後に独自の武術流派「鶴仙流」を設立。弟子に暗殺術を叩き込み一流の暗殺者に育てる事に力を入れるようになった。

悪の道へと走ってしまったため昔以上に亀仙人から忌み嫌われているが、
天津飯や桃白白などを凄腕の武道家に育てあげているので育成者としては優秀だといえる。
亀仙人との違いを挙げるとすれば、あちらは「己に負けぬため」の武道を教えているのに対して、こちらは勝利のための武術に特化している点か。

作中の主要人物がほとんど取得している「舞空術」の創始者は鶴仙人だと推測されている(超事典より)。
他にも「どどん波」や「気功砲」など高威力かつ殺傷能力が高い暗殺奥義を幾つも編み出しているほか、
「テレパシー」や「太陽拳」などの汎用性の高い超能力的な技も開発している。
桃白白には餃子やブルー将軍(アニメのみ)の超能力が利かない描写があったが、餃子の様々な超能力も鶴仙人が教えたのかもしれない。

ちなみに戦闘力は120。だが天津飯によると、現在の実力は亀仙人のほうが上のようである。
本人の戦闘場面はほぼないものの、原作では亀仙人の放ったかめはめ波を吐息で阻む、
劇場版ではランチの撃ったマシンガンの弾丸をつかみ取る(亀仙人と同じ技)、どどん波を使うなどの場面がある。


亀仙人とは武泰斗門下の頃から不仲だったが、ピッコロ大魔王が猛威を振るった頃は協力して戦い、魔族の放った光線を二人で手を組みながら跳ね返して一掃したこともあった。


余談だが冒頭の「初登場の時点で302歳」というのは連載当時にジャンプが発行した資料本がソースで、
現在のさまざまな後付けを含むドラゴンボール世界の設定を加味した上でもなお
「初登場のエイジ753時点で302歳」とするなら 約300年前 に武泰斗がピッコロ大魔王を封印した時点で亀仙人は20代半ば、鶴仙人は 8、9歳 となる。
そんな子供だったなら闇堕ちしてもしょうがない
ちなみに亀仙人はエイジ430年生まれ、第一巻初登場時319歳、鶴仙人初登場時323歳。「鶴仙人は初登場時点で302歳」なら親子ぐらいの年齢差である。
ただ、原作・アニメともに若いころの回想シーンでは亀仙人と鶴仙人はどう見ても同じ年頃(むしろ鶴仙人のほうが老けて見えるぐらい)なので、
初登場時302歳とは何かの間違いか、サバを読んでいたと思う方がいいかもしれない。


『超』ではもう一人の弟子・ユーリンが登場する。彼女の話の中で天津飯と餃子が道場を去る回想シーンが挿入されているが、時系列的に亀仙人にお星さまにされた直後なのか道場に鶴仙人の姿はないようだった。
あと、彼女の戦法だけ明らかに異質だがこれも鶴仙流の技なのかは不明。

活躍

  • 第22回天下一武道会編
前回大会で亀仙流の悟空とクリリンが注目を集めたので、対抗心を燃やし「これが本当の武道だ」と世間に知らしめるために天津飯と餃子を出場させる。
会場に来て早々に亀仙人を見つけると、「恥をかかんうちにとっとと帰ったほうがいいんじゃないか?」などの嫌味を言って去っていった。
1回戦で天津飯がヤムチャを制した事で上機嫌になるが、孫悟空が3年前に桃白白を倒したと知ると、悟空だけでなく亀仙流に対しても憎しみを抱くようになる。
手始めに、クリリンと試合中の餃子に命じてクリリンを殺させようとするがあえなく失敗。
天津飯と悟空の決勝戦では当初は観戦に徹していたものの、天津飯が次第に劣勢になって行くのを見て策謀を開始。餃子に命じて悟空に何度も金縛りをかけさせ天津飯を援護し、ついには動けなくさせたうえで殺させようとした。
だが試合前の亀仙人の言葉で目が覚めた天津飯は、このような卑怯な勝ち方を望もうとせず、餃子に金縛りを解かせて正々堂々と勝負したいと言い出す。
そしてもう殺し屋にはなりたくないとまで言ってきたので、鶴仙人は激怒。自分に逆らった天津飯を恩知らずの裏切り者と罵り、餃子に金縛りを掛けさせて自ら殺そうとする。
しかしその餃子さえも自分の命令に従おうとしなかったので、逆上して餃子の胸倉を掴み手にかけようとするが、その前に亀仙人のかめはめ波を浴びる。
顔面に迫るかめはめ波を悲鳴を放ちながらも吐息で阻んでいたが、その勢いまでは止められず遥か彼方へと吹っ飛んでいった。

  • 第23回天下一武道会編
悟空に敗れてサイボーグ化した桃白白を引き連れて武道会場に現れる。
桃白白を武道会に出場させた目的は、亀仙流の面々と自分を離反した天津飯と餃子の抹殺であった。
だが、この3年間で見違えるほど強くなった天津飯にとって桃白白はもはや敵ではなく、彼の胸に切り傷をつける事ぐらいしかできずに桃白白を一撃で倒されてしまう。
そして天津飯に「もう二度と我々の前に姿を見せないでください」と言われると、気絶をしたままの桃白白を担ぎ「きさま、ろくな死に方をせんぞ!」と捨て台詞を吐いて退散していった。
皮肉にもこの6年後に天津飯はナッパとの戦闘で犬死してしまい、鶴仙人の捨て台詞が的中する事になってしまった。


その後は全く登場していないためどうなったかは不明だが、
原作者の話によると「何かの事件に桃白白と一緒に巻き込まれて死亡し、悪人だったので生き返らなかったんじゃないか」とのことである。
読者からは魔人ブウが地球人を皆殺しにした際の出来事ではないか、と推測する意見もある。

なおエンスカイより発売されているジグソーパズル『ドラゴンボールZ 超大集合!』に使用されている描き下ろしイラストでは、
魔人ブウ編終了時の時系列で悟空たちを中心とした仲間キャラクターが全員集合している中に何故か混じっている。



アニメ版の活躍


  • 無印
桃白白が悟空にやられたと知ると、決勝戦の前夜に悟空の部屋に侵入して彼を暗殺しようとする。
途中で悟空に気づかれるとすぐに彼と戦闘を始めるが、途中で天津飯が「試合で悟空を倒したい」と割って入ったため、悟空の殺害を中止して退散した。
また若い頃にはタイムスリップしてきた悟空と出会っており、武泰斗が悟空の才能を高く評価し、
憧れていた女性が悟空を気に入った事で、悟空に嫉妬をして敵意を向けるようになっていた。

  • 劇場版
摩訶不思議大冒険』にて、ミーファン帝国の大臣として登場。
現皇帝である餃子の忠実な家臣だがそれは表の顔で、裏では餃子を暗殺して桃白白と共にと帝国を乗っ取ろうと考えており、
行く行くはドラゴンボールの力で世界を征服しようと企んでいる。
餃子から信頼されている天津飯を使い餃子を殺そうとするが、餃子との絆を優先した天津飯に裏切られ失敗する。
そして企てを暴露されると自らの手で餃子を殺そうとするが、その前に天津飯の気功砲を受けて吹っ飛ばされてしまった。




「つ…追記・修正の修業もさせておけばよかった…」

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最終更新:2024年02月22日 23:27