旱害のジャック

登録日:2018/11/26 Mon 23:30:06
更新日:2024/03/31 Sun 12:24:36
所要時間:約 6 分で読めます





バカ野郎 やるに決まってんだろ

おれを誰だと思ってる!!!!



漫画ONE PIECE』の登場人物。

●目次

【プロフィール】

通称:ジャック
本名:不明
異名:旱害のジャック
所属:百獣海賊団大看板・マンモス号船長
所属船:マンモス号
懸賞金:10億ベリー
年齢:28歳
身長:830cm
誕生日:9月28日(ジャ(28)ック(9))
星座:天秤座
血液型:F型(現実だとB型)
種族:タマカイの魚人
悪魔の実:ゾウゾウの実 モデル“マンモス”動物(ゾオン)系古代種)
覇気武装色見聞色*1
初登場:単行本81巻・第808話・『イヌアラシ公爵』
出身地:偉大なる航路(グランドライン)
趣味:草刈り
好きな食べ物:ゾウ肉のステーキ(共食い)
嫌いな食べ物:サボテンのステーキ
CV:乃村健次


【概要】


百獣海賊団最高幹部「大看板」の1人にして、マンモス号船長。異名は"旱害(かんがい)のジャック"

『VIVRE CARD〜ONE PIECE図鑑〜』「天性の戦士!モコモ公国のミンク族!!」のデータによるとタマカイ*2魚人
ただし純粋な魚人なのか不明で、タコやイカではなく魚の魚人にもかかわらず歯以外に水かきをはじめとした魚人の特徴(水かき、アニメ版の皮膚の色等)はなく、ビブルカードでは「魚人の血が流れているため海中でも皮膚呼吸が可能で溺れない」と説明されているので、魚人と人間のハーフなどと思われる。
103巻SBS版幼少期では肩あたりにエラらしきものが描かれたが詳細不明。

懸賞金額は堂々の10億ベリーで、初登場時点では作中で判明している最高額を4億以上更新した。

3人いる大看板(災害)の中でも末っ子的な存在であり、同じ大看板キングクイーン兄御(あにご)達」と呼ぶ一方、普段の彼らからは「ズッコケジャック」と馬鹿にされている。

容姿は、顔の下半分を鉄仮面で覆い、二本の角が生えた大男。肩にもマンモスの角のような刀袋があり、その中に得物をしまっている。
仮面に隠された口にはホーディバルトロメオを思わせる尖った歯がある。
カイドウや大看板キングクイーンを抑えて、人間体は大看板で僅差だが最も大柄。
『VIVRE CARD』によるとなんと見た目や過去の教訓によると思わしき言動に反して28歳という海賊界隈ではまだ若い方*3

約20年前の百獣海賊団とオロチによるワノ国乗っ取りにも参加していない新参者(おでんの部下であるイヌアラシやネコマムシともゾウで会うまでお互い面識(交戦経験)はなかった様子)と思われる。
もしかすると、X・ドレークページワンら幹部「飛び六胞」から最高幹部「大看板」への昇格組なのかもしれない。

今後どのように成長する余地があるかという点でも見どころである。


【人物】

◆“旱害”

破壊活動を好む悪逆非道な男で、彼が通った土地は旱魃でも来たかのように朽ち果てて滅ぶことから、「旱害」の異名がついた。
ちなみにビブルカードによれば趣味は「草刈り」。ショーテルで行うのだろうか。「旱害」ってそういう…。

新世界では知らぬものは居ないほどの大海賊で、相手の話を全く聞かず、その絶大な力に物を言わせ「おれァ破壊が好きだ」と宣言してのけるほど危険な思想の持ち主。
象主(ズニーシャ)にすらも甚振り殺すと宣言し、第三者の話題に上る時も「(ジャックにそんなことを伝えると)ヤベェ事になるだろ」と評される。
さらには、海軍大将や前元帥、中将が乗っている船に、そうと知りながら平然と戦いを挑むなど、怯むということを知らない。

実力もそうだがこの異常な残虐性、好戦性が懸賞金額を跳ね上げる要因になったと推測される。

◆頭脳・冷静さ

部下の弱腰な言い分こそ聞かないが、作戦中は意外と理知的に行動しており、敵を倒すためなら時に毒ガスを使ったり、ズニーシャの転倒でミンク族生き残りの一網打尽を狙ったりするなど自分の手にこだわらず手段を選ばない点も非常に厄介。
破壊そのものも自分にとって無益なものはせず、当初は無益に見えたゾウでの破壊活動も、普通はたどり着けない秘境ゾウにわざわざ到着した上で実はある理由から「ここに雷ぞうが来ている」と確信して行なっていたり、
酔っ払ったカイドウがその勢いでワノ国九里を壊滅させかけた際は「見せしめならともかく九里が壊滅しては労働力が無くなって自分達への被害も甚大」と冷静に判断している。

また一度危害を加えた相手には、「情けは、厄介な復讐を生む」としてトドメをさすことを怠らないなど、これほどの実力者ながらも、己を過信しておらず、どんな弱者が相手だろうと『復讐者』を“厄介”と認めて侮ることはない。

酔ってしまうと制御が効かないカイドウの暴れっぷりには苦労している中間管理職な一面もあり、当人はカイドウの命令で
など、意外と真面目に任務をこなす性格。
裏を返せばジャックですら忠実に従う道を選んだカイドウの規格外さと器の大きさがうかがえる。

まだ若いながらも知識もあり、ミンク族についてその生命力の高さや「月の獅子(スーロン)」があること、「月の獅子(スーロン)には時間制限がある」という弱点まで知っている。

新しい部下であるバジル・ホーキンスの機転をきかせた独断に対し報告を聞いて受け入れたり、
「金色神楽」にて急襲してきた赤鞘九人男&ミンク族の戦士達とカイドウが直接対決になった際には、己の任務の失敗でミンク族達が生き延びた*4ことに責任を感じて迅速に部隊を編成し、カイドウの助太刀のために駆けつけたりするなど指揮能力と判断力もある。
そのため、火災のキングからは「クイーンと違って気が利く奴だ」と認められてもいる。


◆忠誠心

カイドウに力尽くで従わせられているわけではなく、酒で悪酔いしていない普段のカイドウに対しては高い忠誠心を持ち、自分の失態が一因でカイドウに危害が加わればそのことを恥じ、いざというときにはカイドウのために自分の身を省みず全身全霊で戦う。

前述の「海軍本部大将の船を襲う」といった“頭のいかれた所業”を行うのも、生来の自信以上にカイドウへの忠誠心によるものが大きいものと思われる。
前評判・初登場での頭のネジが外れ猪突猛進に暴虐をなす邪悪といった印象・風評に対し、実際は敵に対して冷酷残忍ながらも忠誠心や計略・部隊編成の能力がある人物であり、世間との評判と実際の違いという意味ではある意味モンキー・D・ルフィと似ている。

カイドウもまたジャックの忠誠心・強さを認め高く評価している。
カイドウの実子であるヤマトとジャックは同い年でもあり、カイドウも親子ほど年の差のあるジャックをかわいがっている様子。

大看板の中ではどうやら“最弱”のようで、キングとクイーンからはよく「ズッコケジャック」と言われながら叱責を受けている。
もっとも、キングもクイーンも内心ジャックを認めているようで、キングはクイーンをけなしつつジャックについて「気が利く奴」と言ったり、クイーンは敵に対して「「旱害」「疫災」「火災」!! おれ達ァカイドウさんを守る三つの災害!!! 倒せねェから「大看板」よ!!!」と述べたりしている。

【戦闘能力】


着実に我々は敵を圧倒していた…!!しいて言うなら…

ただ1点だけ崩す事ができなかったのが…

「ジャック」 アレはやはり怪物だ…!!

動物系悪魔の実(ゾオン       )古代種「ゾウゾウの実:モデル“マンモス”」の能力者で、巨大なマンモスに変身する能力を持つ。
獣型での鼻の一振りは周囲に爆風が轟かせるほど強力。

人型ではショーテル型の二振りの刀を使用する二刀流。

ブラックマリアのように薬を用いた物なのか、人獣形態は下半身と頭部がマンモス化した四足歩行のケンタウロスへと変化する。
顔以外の上半身はほぼ人型のままであることが特徴。
人獣型では四足で突進しつつ、両腕の二刀流と鼻を合わせた“三刀”で攻め立てる。

イヌアラシ、ネコマムシと互角に戦ったり、酒天丸との戦いでは勧誘に反発した酒天丸から先制攻撃を受けて傷ついたにもかかわらず、その後の斬り合いでは酒天丸に一太刀入れる技術を見せた。
シャーロット・ペロスペローですらたった2人の「月の獅子(スーロン)に苦戦を強いられたが、ジャックはミンク族の戦士達ほぼ全員による「月の獅子(スーロン)」を相手に傷つきながらも渡り合い、全員を「月の獅子(スーロン)」の時間切れに追い込んでしまった。
アニメでは酒天丸との斬り合いで斬撃のラッシュを放ち、「飛ぶ斬撃」も披露して何度も傷を負わせていた。


圧倒的破壊力もさることながら本人の性格を表すかのような圧倒的持久力を持っており、
昼夜交代で休みなく攻めてくるイヌアラシ&ネコマムシ*5に対し、5日間に及ぶ不眠不休の戦闘を続けてみせたり(単純な持久力ならば、シャーロット・クラッカーシャーロット・カタクリさえ半日程度の戦闘で息切れを起こしている)、
海軍本部の最高戦力クラスに挑んで五体満足で生き残ったり、
ズニーシャの大型船を木っ端微塵にする攻撃をまともに食らって何の治療も受けずに意識を取り戻したりと化け物じみた強さを見せている。
異常なタフさだが、「覚醒」が関係しているのかジャックの自力のみかは不明。


しかし、それほどの実力を持つ彼も悪酔いしたカイドウの暴れっぷりは、説得という意味でも強さという意味でもとても止められたものではなく、一撃で城跡を吹き飛ばす横暴な暴れっぷりを見て側にいたバジル・ホーキンス「ムチャクチャだぜあの人は…」と語っている。
20歳ほど歳が離れた大看板であるキングやクイーンにも、さすがに及ばない様子。


装備

人間形態・人獣形態時の戦闘で使用。両肩につけているマンモスのツノ状の刀袋から刀を取り出す。
その二振りは、マンモスの曲がりくねったツノの形をした鎌のようにも見える奇妙な形をした実に使いにくそうな刀であり、この姿でも圧倒的戦闘力を誇る。
アシュラ童子の不意打ちに1本折られた後も鬼ヶ島では換えを用意しているので名刀ではなく量産品の模様。火災のキングササキらが用いている絡繰刀ではない様子。余談だがジャック以外での特殊な刀使いは、海兵のヘルメッポのククリ刀などがある。
ちなみにスマホゲーム『トレジャークルーズ』での必殺技名「ジェノサイド・ショーテル」からすると刀は恐らくショーテルの一種。

【作中の活躍】

◆パンクハザード編

シーザー・クラウンの公開実験を映像電伝虫で見ていた“闇の仲買人(ブローカー)”の1人が、シーザーがモンキー・D・ルフィに敗れたのを見て、「(このことを)ジャックの耳に入れておけ」と伝達。
仲間らしき男は「いいのか!?ヤベェことになるだろ!!」と動揺していた。


◆ゾウ編


……はっきり言っとこう…!!


“侍”がいれば攻撃はやめる!! いねェのは…


“罪”だ!!!


もう一つ言っとこう!!


おれァ 破壊が好きだ


カイドウの命令により、ワノ国の忍者である雷ぞうを探して、ミンク族が住むモコモ公国に侵攻。
住民は「雷ぞうなど全く知らない。探すならそれでもいいが危害は加えるな」*6と主張したのだが、(とある情報源に基づく密告ゆえに)一切聞く耳を持たず、ゾウを壊滅させようと戦闘に入る。
ジャック自身は圧倒的戦闘力で5日間にも渡り、モコモ公国最強の戦士であるイヌアラシとネコマムシの昼夜問わず続く攻撃を躱し続け、戦闘に長けたミンク族をして「5日に及ぶ戦闘でただ一点、崩すことのできなかった怪物」と評されたが、ジャックの部下達が次第に押され始める。

業を煮やしたジャックは、かつてシーザーが開発してドフラミンゴを介して購入した毒ガス兵器を使用。
自分達は耐毒スーツを着て、毒ガスにより動けなくなったミンク族に過剰なまでの拷問を丸一日続けるが、そこでドンキホーテファミリー敗北の知らせが届き、部下を少数残しモコモ公国を後にする。

そしてドフラミンゴ奪還のために部下の進言も聞かず「おれを誰だと思ってる」と言い放ち、
軍艦四隻を大将藤虎と元帥センゴク、大参謀つるという護送にあたっていた海軍最強クラスの実力者3人*7が乗っているにもかかわらず襲撃した。
アニメでは、この際センゴクも「えらいのが来た」と警戒する様子を見せており、大将や元帥クラスとも渡り合えるレベルの強さであることが示唆されている。

結果、海軍の軍艦を二隻沈めたが、流石に敵わず返り討ちに。
新聞では生死不明の扱いだったが、大将クラスを相手にしながらも普通に生存。
艦隊はマンモス号のみ損傷がひどく、艦隊で手分けして海軍の護送船を探して挑んだうちマンモス号のみ生き残ったか、マンモス号のみで襲撃した様子。アニメ版ではマンモス号一隻で海軍の護送船4隻に挑む姿が描かれた。

ゾウでの雷ぞう探索を任せた部下のシープスヘッドがノコノコとゾウから撤退してきたこともあって、「殺しかけたら息の根を止めろ。情けは、厄介な復讐を生む」として改めてミンク族を皆殺しにすべくゾウへと戻ってきた。
象主(ズニーシャ)の脚を集中砲火してミンク族もろとも始末しようとしたが、モモの助の号令で象主(ズニーシャ)の反撃にあい、船は大破・自身も深手を負ってしまい海の底へと沈んだ。
……が、海底に落ちたにも拘らず意識を保ち平然と生きていた。流石に能力者なので誰かに引き上げられないと動けないようだが、それまで能力者に対抗する手段として鉄板であった「海に落とす」でも倒せない敵が出現したことで、読者に大きな衝撃を与えた。
上司のカイドウが異常な不死身ぶりを語られていたこともあり、「部下ですらこれほどのタフネスを持っているなら、カイドウも海に落としても倒せないのではないか」という危機感を煽る描写であった。

後にビブルカードにて魚人の血を引いていることが明かされた。

ワノ国

九里にて

ビブルカードによる探索が行われたのか、ルフィ一行がワノ国に到着した頃には既に引き上げられており、ワノ国に帰還していた。
ワノ国ではホールデム達の上司であり、九里の元締めでもある。
「旱害」の名は伊達ではないようで、もし彼を怒らせれば町は荒野と化すと言われており、住民達が反攻できないのも主に彼の存在に起因する。

バジル・ホーキンスの報告を受け、九里でホールデムを倒すなど暴れたモンキー・D・ルフィを捕らえるためにおこぼれ町へ赴くがそこで酒天丸と遭遇。カイドウが部下にしたがっているほどの実力者である酒天丸を勧誘するが、酒天丸は刃を持って応え互角の戦いに。
空を覆う形で上空からカイドウが現れ酒天丸との戦いが中断されてからは、ホーキンスと共に、酔ってめちゃくちゃに暴れるカイドウを眺めた。

その後、鬼ヶ島にて火災のキングから九里の収益(アガリ)が悪いことを叱責され、冷や汗をかいていた。

鬼ヶ島に疫災のクイーンシャーロット・リンリンを連れてきた際にはさすがにクイーンへ文句を言っていた。

金色神楽(こんじきかぐら)

カイドウや他の大看板と共に集結。

しかし、イヌアラシ&ネコマムシら赤鞘九人男達がカイドウを急襲。
シープスヘッドのサンジ達の存在を隠した虚偽報告もあり、イヌアラシ達が毒ガスから生き延びていたことには驚いていた(イヌアラシ達はチョッパーの治療がなければ毒で死んでいたはずであり、ゾウ転倒作戦はあくまで後の禍根を断つべく、ガスを逃れたミンク族皆殺しを狙ったもの)。


やりやがったな 侍達!!
ここまでの侵入を許したのは おれ達の不備…!!
もう二度と
カイドウさんに近づく事もできねェと思え!!

カイドウが赤鞘九人男を連れて鬼ヶ島ドームの屋上にて対決すると、ナンバーズの「七鬼(ナンギ)」らを含む大部隊をすぐ編成し頂上へ駆けつける。
自分の不備でカイドウにイヌアラシ達の接近を許したことに責任を感じつつ、ネコマムシらが率いるミンク族の戦士達と対面。この際、探していた忍者の雷ぞうと対面しており、さすがにあれほど拷問にかけて口を割らなかったことには驚いた様子。

赤鞘九人男のためにカイドウへの道を切り拓くべく奥の手の「月の獅子(スーロン)」を展開するミンク族の戦士達に対し、部下達へ「怯むな。月の獅子(スーロン)の寿命は短い」と鼓舞し、戦闘に突入した。
しかし若いキャロット一人ですらビッグ・マム海賊団幹部ダイフク率いる大艦隊を翻弄できるほどに強くなる月の獅子(スーロン)は手強く、犬嵐銃士隊隊長シシリアンをはじめとする月の獅子(スーロン)化したミンク族相手にジャックの部下達は瞬く間に壊滅。
ジャック自身もゾウの時とは違い傷を負い疲弊し、それでもカイドウのために一歩も引かず奮戦する。ついにはミンク族の月の獅子(スーロン)を時間切れに追い込みはじめたが、それを見たネコマムシとイヌアラシが月の獅子(スーロン)化し、さすがに二人にはかなわず敗北。

イヌアラシ達に対してカイドウが「おれが大看板に選んだ大事な部下が殺されるのを黙って見てる道理はねェ」と倒れたジャックの前に出る。
ジャックはカイドウに敗北を詫びたが、カイドウは「お前が弱いわけはない。アイツらが強すぎる」と慰め、部隊全滅という甚大な被害は出てしまったが、イヌアラシとネコマムシ以外のミンク族が月の獅子(スーロン)による疲弊で全員倒れる大戦果を遂げたジャックの働きを賞賛し、手当を受けるよう命じた。


侍達の息の根はおれが止める…

ゼェ…ゼェ

瀕死であれ“飛び六胞”に殺せる程

“赤鞘”達は甘くはない!!!

いいな!?手を出すな…!!

手当てを受けたジャックは、真打ちバオファンの報告で二の丸「宝物殿」2階に瀕死の赤鞘九人男がいることを知り、まだダメージが残る体ながらも戦線に復帰する。
赤鞘九人男のもとへ向かおうとして、それを阻もうとする同じく疲れ切ったミンク族たちを手こずりながらも蹴散らし、ジャックとの対決を引き受けたイヌアラシと激突。
お玉の能力によりSMILEを食べたギフターズや真打ち達が裏切り、単身でイヌアラシと戦うハメになりながら、人獣型でイヌアラシに襲いかかり追い詰めるも、屋外へ投げ飛ばされる。
カイドウが鬼ヶ島ドームに穴を開けていたことで満月の光が差し込み、再び月の獅子(スーロン)化したイヌアラシと戦うことに。

次に攻撃を喰らえば負けていたほどギリギリまで追い詰められたジャックだったが、雷雲を呼ぶカイドウの青龍により月が雲に隠れて、月の獅子(スーロン)が強制解除されて疲労から弱体化したイヌアラシを逆に追い詰める。
しかし、鬼ヶ島頂上にて、カイドウと復活したルフィが覇王色を激突させ、天が割れて満月がまた輝いてしまった。
結果、再び月の獅子(スーロン)となったイヌアラシの一撃を受け、連戦でダメージを負ってきたジャックもついにリタイアした。

その後は描かれていないが、キングやクイーン同様に兎丼の元囚人採掘場に収監されていたのかもしれない。

【余談】

  • 名前の由来
トランプにおける11「J(ジャック)」。
他の大看板も「クイーン」「キング」といったトランプの数字に由来する名前である。

  • 担当声優
乃村健次氏は過去にワポルの部下クロマーリモ、空島シャンディアのブラハム、ボビー・ファンクなどを演じていた。

  • 種族
海底に沈んでいた際、マスクが外れて、サメの魚人のようなギザギザの歯が見えていた。
水中で生きていたことと併せて、ジャックは魚人、あるいはその血が入っているのでは?と当時から推測していた読者もおり、ファンブック『ビブルカード』でタマカイの魚人と明言された。
(ちなみに、実物のタマカイの口は、分厚い唇のような口の中に尖った歯が何重にも生えそろっている構造をしている。そのため、割と見た目も本物のタマカイに遠からずである)
魚の魚人だが、水かきはなく、純粋な魚人なのかは不明。
能力者になった時期はさておき、スキヤキ曰くジャックが魚人であったことが、カイドウ勢力の旧ワノ国の発見に繋がったという。


  • タマカイ
タマカイは現実世界にも存在するハタ科の魚。科の中でも最大の種であり、平均的にも2メートル近い巨体に育つ。
漢字で書くと「魂交」。その圧倒的な迫力から魂が交わるという物凄い名前を貰った巨大魚である。

温かい海のサンゴ礁域などに生息し、日本でも沖縄などで野生個体が確認されている。
成体にはそれといった天敵が人間くらいしかいないため、性格は大人しい。その巨体を揺らしてゆったりと泳いだり、物陰に隠れたりして静かに過ごしている事が多いという。
一方、捕食となるとその巨体も相まって、掃除機のように小型魚を吸いこんでダイナミックに食べる
もしも「おれァ破壊が好きだ」などといって獰猛に狩りをしはじめれば、その気になれば本当に環境破壊レベルの捕食も行える程度のポテンシャルを持っているのだ。

加えてジャックよろしく強面であるためか、地域によっては「人間を食べる怪物」などという物騒な言い伝えがあったりする。
本当に人間を襲い捕食したという正確な記録は確認されていないが、体格的には人間の子供を呑み込むことくらい可能であるという。事実、小型のサメくらいなら本当に丸のみで食べる

一説ではシーラカンスに近い形態の魚であるとのこと。シーラカンスといえば、作中ではリュウグウ王国国王のネプチューンがシーラカンスの人魚である。そう言われると、タマカイの魚人が種族の中でも頭一つ抜けた巨体に剛力というのも納得である。

  • ヤマトとの年齢差
カイドウの実子であるヤマトとの年齢差について「ジャックはヤマトと同い年かむしろ年下の可能性すらある*8」と、ファンの間で話題になっていた。
その後、コミック99巻のSBSにてヤマトの年齢が28歳と説明された。つまり、ジャックとヤマトは同い年である
実子のほうが手の付けられないバカ息子(娘)であることも踏まえると、カイドウに可愛がられる立場というのも頷ける話である

原作ではわりあい寡黙なシーンが多いが、引き延ばしも兼ねて、アニメのゾウ編では、部下に怒鳴ったりイライラしたりするシーンが多い。
また、イヌアラシやネコマムシとの戦闘シーンも増やされた。

ワノ国編では、酒天丸の登場をインパクトあるものにするためか、一太刀を酒天丸から受けた後、酒天丸に猛攻を加えながらも、耐えた酒天丸に反撃されて「おいどんは…!!死に損のうた!!」と言われる流れにされた。


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  • 武装色の覇気
  • 見聞色の覇気
  • モーガンな訳ねえだろ‼
  • 懸賞金10億越え
  • エリート
  • 初登場がゾウ編~万国編終了まで
  • 全世界人気投票184位

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最終更新:2024年03月31日 12:24

*1 2019年7月発売のビブルカード「天性の戦士! モコモ公国のミンク族!!」では覇気「なし」の記述だったが、2021年9月発売のビブルカード「圧倒的戦力! 百獣海賊団!!」で記載。

*2 ハタの仲間で大きいものでは全長3m、体重400㎏に及ぶといわれている。詳細は余談に記載

*3 50歳越えでも実力次第で現役バリバリが普通の世界観なので当然といえば当然だが

*4 本来、ミンク族は毒ガスでほとんどが死ぬところをチョッパーに助けられた。

*5 イヌアラシを一目見たルフィはその強さを感じ取るとともに、彼でも勝てなかった相手が“幹部”と知って驚いていた。

*6 実際は雷ぞうはモコモ王国の聖地くじらの樹内部に鎖で縛られて匿われており、ミンク族は命を懸けてその秘密を守っていたのが真相であった。ジャックの予想は正しかったのである。

*7 つる一人でもドフラミンゴが逃げ回った過去があるほどの実力者。

*8 20年前のおでんの死亡時点でヤマトがすでに物心ついた位の年齢に達していたことを指し示す描写があるため