超逆境クイズバトル!! 99人の壁

登録日:2018/11/23 Fri 20:25:35
更新日:2024/02/02 Fri 12:00:12
所要時間:約 24 分で読めます




立ち上がれ、25人の壁!

「超逆境クイズバトル!! 99人の壁」とは俳優の佐藤二朗氏が司会を務めるフジテレビのクイズバラエティ番組である。

3度の特番を経て、2週間に1回程度の頻度で土曜日午後7時から絶賛放送中。なお、2021年9月でレギュラー放送が終了し、不定期特番に戻る予定。


ルール

  • 参加者は応募に当たって得意とするテーマを指定する。
  • チャレンジャーに選ばれると、そのテーマに基づいた問題が出題される。
  • それ以外の参加者はブロッカーとして、チャレンジャーより先に正解するなどしてクリアを阻む。
  • 5回正解すると100万円獲得(GRAND SLAMと呼ばれる)。ただし、不正解・時間切れ・ブロッカーとの早押しに負けて正解される、などすると即失格。
  • ブロッカーが不正解・時間切れになった場合はチャレンジャーの正解扱いとなる。不正解となったブロッカーは3人チャレンジャーが終了するまでお休み。
  • 回答台の四方を囲むように25人ずつの参加者席が配置されており、最初に解答権があるのは一方だけだが正解するごとに解答できる参加者席が増えていく。
  • ブロックに成功したブロッカーは次のチャレンジ権を得る。ただし、時間切れなどの場合は抽選で選ばれる*1
  • 失格になった参加者には以降挑戦権は与えられないが、ブロックに成功すると5000円がもらえる。

2019年6月8日放送分では「大確変SP」と題してルールに以下の改変が見られ、この回以降はこのルールで定着した。
  1. 通常回の1問目~4問目を1stステージ~4thステージのステージ制とし、4thステージをクリアすると最終問題に相当するファイナルステージに進出。
  2. 収録の最後にファイナルステージに進出したチャレンジャーをもう1度センターステージに登壇させ、1人VS99人の早押しクイズで対決。
  3. 旧ルールでは最終問題に正解すれば即GRAND SLAM達成だが、ファイナルステージでは3問中2問チャレンジャーが正解すればGRAND SLAM達成。

また、以下のいずれかが2問連続で起きた場合は3問目を迎えることなく敗退となることもある。

(1)ブロッカーに正解される
(2)チャレンジャーが誤答する
(3)(1)と(2)が1問ずつ発生する

ブロッカーは正解すればその都度ブロックボーナスの3万円をもらえるが、誤答した場合はそのブロッカーがいる壁の他の解答者全員の解答権がその問題に限り無くなる(1つの壁につきボタンを押せるのは1人までとなり、ブロッカーはトータル4回の解答権がある)

解説

特徴は、参加者が100人もいることと、そのほぼすべてが一般参加者であるということ。
芸能人も数人混じっているが、最初と活躍時に触れられる程度で、ゲスト以外はあくまで一般人扱い。Toshiだろうがアキラ100%だろうが例外はない。
かといって決してピリッとした雰囲気ではなく、主に小学生などが司会者をいじったりいじられたりして割と和やか。
参加者同士も割と和気あいあいとしているらしく、控室も参加者席でも色々会話が弾んでいる模様。


正解が進んでいくとブロッカーの数が25人→50人→75人→99人と増えていき、チャレンジャーの包囲網が完成していく形となる。
その為、アキラ100%登場回は別の緊張が走った。
ブロッカー追加に当たって、「立ち上がれ、○○の壁!(○○は方角が入る)」と二朗氏の掛け声が入る。(現在は「まずは(2問めから4問目は「続いて」)、(方角)の方々です。立ち上がれ、◯◯(25・50・75・99)人の壁」と呼んでいる)
ブロッカーとなる解答席のパターンは決まっており、チャレンジャーの席から時計回りで隣の位置にある席から始まる。
一時期、1問目から99人全員が立っている状態でスタートしていた時期があった。

参加者は得意なテーマを指定できる一方、最終的に1対99という圧倒的な数の暴力を突破しなければならない。
ブロッカーの数が多いので得意だからと普通のテーマを指定するとライバルを増やしてしまうというジレンマから、頓狂なテーマが指定されること多数。
「稀勢の里」「茶道具」「路線図」「人骨」などそこらのクイズ番組ではお目にかかれない問題を楽しめる。「ヒゲ」とかもあったが、解答権を得られなかったので詳細は不明。
芸能人なら自分自身をテーマに指定することすらOK。かといって、有利であるかどうかは別問題である*2
実際、自分自身をテーマに指定して突破した芸能人は現状一人しかいない。
元県知事が「宮崎県」をテーマにしたら、テーマは全く違うが宮崎県出身の人がいたため予想外の強敵と化した、なんてケースもある。
ちなみに、これらの問題は予備を含めて事前にすべて作成してある様子。スタッフさん、マジお疲れ様です。

また、「物言い」も有効。
何せ大量のクイズをその道のプロでもない人たちが作っているので、時折問題や答えの設定がとちっていたりする。
その場合、不正解になっても問題点を指摘することでQAR(クイズ・アシスタント・レフェリー)による判定が行われる。
それで指摘が正当だとみなされると、不正解が撤回されて再出題・正解扱いとなることがある。

スペシャルワンマッチというものがあり、ゲストの芸能人が抽選などを抜きに特別参加してくる場合がある。
ブロッカーにしてみれば折角のチャンスを割り込まれる形なのだが、こちらはブロックに成功すると3万円がゲットできる。「大確変SP」の際は倍の6万円獲得となる。
さらに壁側に参加している芸能人がセンターステージに上がるスペシャルワンマッチを「ハイパーブロックボーナス」と称して行い、こちらでブロックに成功すると5万円獲得となる。
さらに長嶋一茂が出場した際は10万円が入ったみずほ銀行の封筒を持参して挑戦する「自腹マッチ」が恒例行事となっており、こちらでブロックに成功すると、通常のブロックボーナス3万円に加え計13万円を獲得できる。2019年6月8日放送分にも解説ゲストで出演したが自腹マッチは行われなかった。

これらの色々珍しい要素とゴールデンタイムMC初体験である二朗氏の独特の振る舞いが相まって、独自の雰囲気を展開することに成功している。


出題形式

2019年8月、9月放送回はどのジャンルも基本的に各ステージの問題がパターン化されていることが多い。放送2年目以降は1ジャンルでババ抜きサドンデスクイズが2問出題されるなど、このパターン化の出題ではないことが増えた。

  • 1stステージで出題される問題
:穴埋めサドンデスクイズ
正解が複数存在する問題に対してチャレンジャーとブロッカー(早押しで先制した1名)が交互に答えていく。
問題数は基本的には7個だが、ジャンルによっては5個の場合がある。
チャレンジャーが先攻となっており、チャレンジャーはブロッカーよりも多く答えないといけない。
全て正解する、もしくはブロッカーの誤答でクリアとなる。

:3択PKクイズ
ジャンルに関する三択問題が計5問出題されるので、チャレンジャーとブロッカーが交互に解答。
チャレンジャーが誤答したらブロッカーに解答権が移り、ブロッカーが誤答したらチャレンジャーに解答権が移る。
5問終了時にチャレンジャーが多く正解していればチャレンジャーの勝ち。また、ブロッカーの誤答により正解数を上回ることが出来なくなってもチャレンジャーの勝ち。

  • 2ndステージで出題される問題
:ババ抜きサドンデスクイズ
ジャンルに関する問題に当てはまる項目を6つの選択肢(レギュラー初回は9つ選択肢があった)からチャレンジャー、ブロッカーが交互に解答する。
当てはまらない項目(正解発表時にババ二朗というキャラが描かれている)を言ってしまうと不正解となる。
ババ二朗の絵は現在、センターにも登壇した能町みね子氏の描いたオリジナルキャラとなっている。

:線つなぎサドンデスクイズ
商品名とパッケージの写真、キャラクターと名前、地域と国名など、1~5とA~Fの項目をチャレンジャーとブロッカーが交互に正しくつないでいく。 
こちらも1つだけダミーが混ざっているが、ババ二朗は登場しない。

  • 3rdステージで出題される問題

:スリーアンサークイズ
ジャンルに関する3つの項目を制限時間内に答える。
制限時間内に3つ全て正解すればチャレンジャーの勝ち。
1つでも残れば、解答権がブロッカーに移行しブロッカーが正解したらチャレンジャーの負けとなるが、
ブロッカーが誤答した場合はチャレンジャーの勝ちとなる。
以前のルールでははチャレンジャーがまず3つ一気に解答し、1つずつ答え合わせを行い3つ全て正解ならその時点でチャレンジャーの即勝利。
1つでも不正解があればブロッカーに解答権が移動し、ブロッカーが正解すればブロッカーの勝利となるが不正解の場合はチャレンジャーの勝利となる。

:1ミニットクイズ
正解の数が決まっている問題に1分以内に規定数答える。
1分以内に規定数答えられたらチャレンジャーの勝利となるが、答えられなかった場合はブロッカーに解答権が移り、答えられなかったもののうち1つでも答えられたらブロッカーの勝利。
「小学生は東大生99人に勝てるのか」SPでは収録前にブロッカー100人に出題し、平均正解数を発表するのでその正解数を上回ることが出来ればクリア扱いとなる。
例えば平均正解数が4.5問ならチャレンジャーは5問正解すればクリア。

:素朴な疑問クイズ
ジャンルに関する素朴な疑問を問われるので、制限時間内に指定されたワードを用いて口答で説明する。
説明が合っていればチャレンジャーの勝ち、制限時間内に正しく説明出来なければブロッカーに解答権が移行。
ブロッカーが正しい説明をすればチャレンジャーの負けとなる。

  • 4thおよびファイナルステージで出題される問題

:早押しビジュアルクイズ
モニターに写し出されたものや人物の名前、?で隠された部分に入る言葉等を答える。
漢字関連のジャンルでは難読漢字が書かれた問題文が出されるので、問題を黙読しなければならない。
なお、ボタンを押した時点でモニターの映像は消え、番組ロゴが出される。

:イントロクイズ
イントロを聴いて、曲名やその曲にまつわる事柄を答える。

:早押し3ヒントクイズ
モニターに写し出される3つのヒントから連想される事柄を答える。

:早押し問題
一般的な読み上げ問題と同じ。ナレーターから「早押し問題です」と注釈が入ってから問題が読まれる。途中で画像や映像が出される場合はその旨の注釈も入る。
ブロッカーが誤答した際は改めて問題文が最初から読み上げられるが、解答者のボタンは誤答した部分から先を読むまで付かない仕様になっているため、再読み上げ以降すぐに押すことは不可能となっている。

  • 放送2年目から登場したクイズ

:書き取りサバイバルクイズ
チャレンジャーと立っているブロッカー全員参加の記述式クイズ。
挑戦ジャンルに関する問題に一斉に解答し、不正解だったブロッカーは着席。
チャレンジャーはブロッカーが全員着席するまで正解し続けなければならない。


:タイムレースクイズ
挑戦ジャンルに関する12問の問題(漢字の読みなど)がチャレンジャー、ブロッカーにそれぞれ出題される。
ブロッカーの先攻で行い、画面から向かって壁の左下の解答者(1番・26番・51番・76番)から昇順に解答していき、12問全て正解するまでのタイムを計測。
後攻のチャレンジャーはこのタイムより速く12問全て正解出来ればクリアとなる。
なお、問題は1番から順番に解答しなければならず、例えば6番がわからないからといって7番以降の問題に変更することは不可能。ブロッカーはパスを宣言すれば次の解答者に解答権が移る。
『東大王』で行われている「スピードアンサー」に形式が近い。

:無限ラリークイズ
スロットマシンのリールに左からA・B・Cの問題が提示しており、チャレンジャーとブロッカーはそれぞれ1つずつ交互に答えられる問題を選択し解答。
正解したリールには新しい問題が追加されていく。
チャレンジャーとブロッカーは1回ずつ誤答が可能で、先に2回誤答した方が負けとなる。誤答した場合、その問題は消化されず残ったままである。
また「無限」と言ってはいるもののもちろん出題数には限界があるため、すべての問題を消化したリールには「complete」と表示され、A~C全てのリールをcompleteにした場合もチャレンジャーの勝ちとなる。

  • その他
テーマのフリーダムさのため、上記のくくりに近くはあるが特別な問題形式となっている場合がある。
例えば「小説イントロ」というテーマでは、5問全てが「色々な小説の冒頭から、どんな作品かを当てる」というもので固定された。

挑戦ジャンルが「森口博子」や「トレンディドラマ」のような芸能関係のジャンルでは、番組を放送しているフジテレビ以外の局で放送された番組に関する問題が出題されることもある。
前述の2つを例に挙げると「森口博子」では『はじめてのおつかい』『鶴ちゃんのプッツン5』(ともに日本テレビ系列)、「トレンディドラマ」では『ずっとあなたが好きだった』(TBS系列)が登場した。
さらに芸能のジャンルではないが「パンダ」のジャンルでは他局であるTBSの安住紳一郎アナウンサーが答えの問題が登場した。

余談だが、クイズの形式が毎回異なる事を利用して例文に他のクイズ用の問題文を使うという、ゲストの伊集院光をして「恐ろしい」と言わしめた前代未聞のひっかけ問題が出された事がある。*3
一応、この番組では「〇〇クイズです」と前置きで出題形式を説明しているためアンフェアではない。

主な解答者

一般参加者は随時オーディションで選んでおり合格者には「1年間何回でも出演できる権利」が与えられるという贅沢な特典となっている。しかし、「賞金以外は芸能人でもノーギャラ・交通費等実費」という制度のため、お台場フジテレビ湾岸スタジオに近い関東近郊在住の人が多く参戦することもあり、ほぼ毎回出演する「レギュラー解答者」も多い。

  • 栗原叶(京浜急行→難読駅名→プラレール→京浜急行・駅(ダブルス戦)・日本の駅)
レギュラー放送第1回より出演している小学5年生(2019年3月までは小学4年生)の「お子(番組での子ども参加者の呼び名)」。収録中に勝手にしゃべる、収録中に勝手にトイレに行くなど自由奔放すぎるため、大概喋り出すと場は「学級崩壊」の様相となる。そのためしっかりとした小学生参加者がチャレンジャーになるとほぼ佐藤に比較される。
一方、他の女の子にメロメロになる、休憩中に他の参加者とお菓子を交換するなどまさに小学生らしく、緊張しがちな他の子達や場を和らげる緩衝材となっている。
毎回最前席であり、隣にはツッコミ役を兼ねて芸人ブロッカーが配置されるが、ブロックできないこともしばしば。
品川駅や京浜急行電鉄の車内の番組広告に佐藤二朗と共に登場するなど番組に欠かせない存在であり、2019年1月19日放送回では「ミスター99人の壁」という称号も与えられた。
レギュラー放送初回から皆勤出場していたが2019年2月2日放送回で初の欠席となり、初回からの皆勤出場者が0になってしまった。ちなみに病気等による欠席ではなく、漢字検定の受検日と収録日が重なった模様。
2019年2月16日放送分で新たなジャンル「プラレール」をひっさげ復帰。4月13日放送分で3度目のセンターステージに上がるも、友達である「発車メロディ」のお子に3問目でブロックされてしまった。5月11日放送分以降では再び「京浜急行」のジャンルで出場中。
現在は漢字検定6級を持っており、5級を飛ばして4級を目指して勉強しているとのこと。
「京浜急行の駅名が変わることをどう思うか?」というテーマで雑誌『AERA』から取材を受けていた。
漫画雑誌「コロコロコミック」に彼の挑戦が漫画化されたものが掲載され、それが縁で「コロコロ選抜」として番組に参加する小学生を誌面で募集している。
特別企画「小学生は最愛のジャンルで東大生99人に勝てるのか」スペシャルでは小学生チームのリーダーを務めた。
将来は東京大学の進学を目指しており、前澤友作氏のような社長になる夢を語った。

  • 山中健碁(キツネ・超難読漢字(ダブルス戦))
通称「史上最強のブロッカー」。キツネの帽子をかぶっての参戦。
一放送回で8歳の小学生(ジャンル「日本100名城」)と15歳の中学生(ジャンル「舞妓」)の100万円王手を潰し200万円を止めた(後に未公開編では「超難読漢字」でもブロックに成功している)。あまりの容赦のなさに佐藤からは「キツネエエエエエ!!!」「山に帰れ!!!」「血も涙もない」と称された。なお、自身のチャレンジはダイジェストだったが後に4問目まで到達した事を明かしている。
あまりの無慈悲さに放送終了後は「大人げない」「子どもがかわいそう」と本人のTwitterがプチ炎上する事態に。
が、後の放送回では観客として出演。前述の「日本100名城」の子にキツネ帽子を渡すなど友好的な関係になったことを明かし、佐藤からも「子どもがセンターに来たら応援するのはわかるが、ルールですから。誰がどうブロックしても全然いいので、あまりキーキーなさらずに。」とコメントした。
ある意味では同局の『run for money 逃走中』における「『ミッション不参加・自首狙い』に対する炎上」と似た一件ともいえる。
2019年3月2日放送分では上記の「超難読漢字」で挑戦した小学生とペアを組み「超難読漢字」でセンターステージに立ち、圧巻の知識量・早押しっぷりでGRAND SLAMを達成。
4月に放送された回ではGRAND SLAM達成者が現れなかったため、平成最後のGRAND SLAM達成者となりペアを組んだ小学生はGRAND SLAM達成者の最年少記録を更新(小学6年生)するが、放送の4か月後にこの記録は塗り替えられることとなる。

  • 徳永海(トナカイ→算数→回文)
東京大学医学部に在学中の東大生で、日本テレビ「頭脳王」やTBS「東大王」などに出演し、クイズ界でも名の知られている人物。
3度センターステージに立つも、トナカイではダイジェストとなり算数と回文では共に3問目で敗退と本来の実力を見せられずに終わる。
彼の凄いところは早押し力でつかみ取る圧倒的ブロック率であり、特に著名人が挑戦した際に高確率でブロックすることから「芸能人キラー」の異名を取っている。
デヴィ夫人や武井壮が彼の正解に阻まれており、中でも2度目のGRAND SLAMという前人未到の快挙に王手がかかっていたToshIへのブロックは番組屈指のベストバウトである。

  • 川影千夏(よみうりランド)
レギュラー放送第1回より出演している小学5年生(2019年3月までは小学4年生)のお子。
小学生らしからぬ非常にしっかりした言動で佐藤から「本当に小学生?」と訊かれており、上記の栗原叶と同じ学年であるためしばしば比較される。佐藤曰く「精神年齢は栗原叶の20歳上」。
自由気ままに振る舞うお子が多い中、佐藤が心の拠り所にしている人物のひとりでもある。
最近では99人の早押しに押し勝ち、かつ正解するなどクイズ力が上昇している模様。
番組中はジャンル札の横に佐藤の衣装を着せたよみうりランドのキャラクター・グッドのぬいぐるみを置いている。

  • 栗原響大(日本100名城→明治維新→日本の城)
レギュラー放送第5回より出演している小学4年生(2019年3月までは小学3年生)のお子。(栗原叶と比べて)「しっかりしてる方の栗原くん」と呼ばれる。
初登場時にブロックに成功し、センターステージへ登壇。小学生で初めて4問目を突破しGRAND SLAM達成に王手をかけるも上記のキツネ・山中健碁にブロックされてしまった。
2019年からは「明治維新」にジャンルを変更し出場中。山中から譲り受けたキツネの被り物を着用している。
『TVチャンピオン 極』(BSテレ東)の城マニア王選手権や『クイズ!オンリーワン』(TBS系)の戦国武将ブロックに解答者で出演した。ちなみにTVチャンピオン 極ではよみうりランドの川影一家が応援で映っていた。

  • 火将ロシエル(ジャッキー・チェン)
特番第2回より出演している女性。本業はプロコスプレイヤーであり、芸能事務所「コプルト」の所属代表を務める。所謂社長。
レギュラー放送は第4回より出演。ほぼ毎回胸元の開いたチャイナドレス姿で出場し、かつ佐藤が「クイズ、99人の壁」とコールする際に後ろに見切れる席(26番の席)に映るため『佐藤二朗の後ろのチャイナ服の美女』『佐藤二朗より気になる』などネットで度々話題になる(佐藤自身も「佐藤二朗より気になるとネットで書かれている…」と言及した)。
ちなみにロシエルは26番席に毎回座っているわけではなく、京大卒のプロ雀士・松嶋桃や声優・山下七海など美人の挑戦者が26番に配置されることが多い。
特番時にはセンターステージに登壇するも挑戦はダイジェストに終わる。しかし、佐藤とのやりとりは放送されており、佐藤が自分の水をロシエルに差し出そうとしたところ大ブーイングが起こり、お子からも「司会として恥ずかしい」とキツイ一言を言われていた(笑)この時はメイド服を着用していた。

栗原叶、川影千夏、栗原響大の3人はコロコロコミックの番組特集ページに登場したり、スペシャルワンマッチに登場した縁でワールドカップ男子バレーボールチームへの応援コメントを寄せるなど番組の顔となっている。


主なGRAND SLAM達成者 ()内は挑戦ジャンル


  • 興梠卓人(切手)
第1回に出演した際には1問目敗退だったものの、直後の挑戦者のジャンル「アガサ・クリスティ」では4問目でボタンを押し、その瞬間会場が答えを把握。もちろん答えは「切手」であり、会場が大きく盛り上がるワンシーンとなった。
とはいえ狙うは勿論「GRAND SLAM」ということで第2回にも参戦。今度は緊張せず圧倒的知識量で完封しGRANS SLAMを獲得した。

  • Toshl(ガトーショコラ・モンブラン)
スペシャルワンマッチでの参戦。芸能界随一のスイーツ好きでもありその中でもさらに細かい世界というだけあって他を寄せ付けずGLANS SLAM達成。会場は「X」コールに沸いた。賞金100万円はファンミーティングに使った模様。
ちなみに、後に別のテーマ(モンブラン)で一般参加で参加している。
2019年3月2日分ではスペシャルワンマッチでジャンル「モンブラン」で二度目の挑戦。圧倒的な知識量で史上初、二度目のGRAND SLAM達成に王手をかけるも上記の通り、芸能人キラーの異名をとる東大生・徳永海に問題を先読みされ敗北した。

  • 井上マサキ(路線図)
1問目を不正解したものの、出題の不備を指摘し仕切り直しを行いそのまま5問突破。ちなみに職業はエンタメを中心とするフリーライターであり、取材も兼ねて挑んでみたら執筆料100万円を持って帰った剛の者。以降も番組に様々な形で携わっている。
ライターであることもあって、彼の寄稿した当時の状況を記した記事がネットでも読むことができる。

  • 脇屋恵子(小説イントロ)
「イントロクイズ」の要領で小説の書き出しを読み上げるのでそれを答える。(例題:「メロスは激怒した」→「走れメロス」)という独特のジャンル。
4問目ではとあるブロッカーが「2文字で押す」と宣言し、実際に「おい」だけでそのブロッカーもチャレンジャーもボタンを押し、僅差で解答権を得て正解(正解は「蟹工船」)。
自分のフィールドに持ち込みGRAND SLAMを達成した。レギュラー放送では初のGRAND SLAM達成者でもある。

  • 山本俊治(山本)
挑戦者も「山本」さんなら挑むジャンルも「山本」。エンタメから歴史まで様々な「山本」さんに関連する問題は盲点であり、「山本」に特化した山本さんを止める者は現れなかった。

  • 吉田香央里(森口博子)
民謡歌手だが森口博子さんが好きすぎて同じ事務所に入ったという生粋のファン。バラエティ面から歌の面まで全てを網羅しつくしてのGRAND SLAM達成。達成後にはTwitterで森口本人からも祝われるというファン冥利につきる栄誉を得た。

  • 井口俊大(キン肉マン)
前の挑戦者(ジャンル「サザエさん」)の最終問題をブロックした「血も涙もない人(by佐藤)」。ファンも多いキン肉マンというジャンルながら精神科医として「最後は対等に戦ってもらうため緊張をほぐす方法は最終問題になったら教える」と公言。その方法はシンプルに深呼吸だったものの、全員で深呼吸タイムの後最終問題。パラレル問題に飛び込んで不正解を出すブロッカーが続出するなか、冷静に正解が確定するポイントで答えてGRAND SLAM達成した。

  • 溝口由樹(戦国のお姫様)
史上最年少・15歳のGRAND SLAM達成者だったが、上記の通り小学生がGRAND SLAMを達成した為最年少の記録は抜かれたがGRAND SLAMを達成した女性、また通常ルールによるGRAND SLAM達成者では最年少である。容姿が年上に見えてしまう為、学校では「お母さん」と呼ばれている落ち着き感。実際に解説で出演していた久本雅美は「主婦の方だと思ってた」と言っていた。
過去にコンサート用に作ったという大河ドラマ「江」風ドレスで挑戦、知ってるようで知らない「女たちの歴史」に冷静に対処し最終問題はブロッカーに押させることなくGRAND SLAMを達成。
賞金は留学費用、さらにブロッカーの子から「フランスがいい」という事でフランスにした模様。
「安心して姫はフランスに飛びます。」

  • 酒井健太(アルコ&ピース)(2002年FIFAワールドカップ)
「スペシャルマッチ」なのでいきなりセンターに立てる芸能人とは違いブロッカーから参戦(しかも最前列なので叶を始めとする子どもの世話役付き)し、ブロックに成功してセンターに進出という「ファームからの参戦」。
中学時代には川崎市選抜に選ばれるなど生粋のサッカー好き。そんな中で日韓共催の2002年大会から出される問題を難なくこなし、最終問題では「炎上するかも…」と怯えつつも非常に速い段階で問題を先読みしGRAND SLAM達成。一般枠参加の芸能人からは初のGRAND SLAMとなった。
ちなみに賞金の使い道は映画「銀魂」などで親交がある二朗さんとかに道楽。

  • 矢作兼(おぎやはぎ)(小木博明)
解説席からスペシャルワンマッチに参戦。車・時計など多趣味な中で「一番の趣味」という相方・小木をジャンルに指定。
1問目から「小木及び結婚相手の森山家の家系図を答える(一般人である小木の妻及び娘も含む)」という問題に佐藤が「こんな問題アリなの!?」と会場が騒然。その後も小木の経歴や中学時代の話などテレビやラジオなどで話されたネタとはいえ、親交の深い武井壮、芸能通、そして興味がないお子を寄せ付けず芸能人3人目のGLAND SLAM達成。年号が令和になって初のGRAND SLAM達成者となった。
本来ならば賑やかしの枠であるにも関わらずガチで賞金を持って帰ったことにスタッフも「大誤算」のカンペ。一方、小木も「誰も俺に興味持ってないんだな」と軽く傷ついていた。
ちなみに賞金の使い道は小木と折半した上で「机の上に置いておく」。

  • 森昌子(森昌子)
スペシャルワンマッチで参戦。2019年いっぱいで芸能界引退を表明しており、芸能活動47年の集大成としてジャンルを本人に指定。
当然問題は本人に関することなので順調に正解を重ねていき、あっという間にファイナルステージへ進出。
ファイナルステージでは、ブロッカーの自滅も相まって見事2問連取でGRAND SLAM達成。
芸能人が本人をジャンル指定60歳以上の出場者5ステージ制に変更後初のGRAND SLAM達成と一気に3つの記録を打ち立てた。
通常1stステージで出題される穴埋めサドンデスクイズが珍しく3rdステージで登場したジャンルでもあった。

  • 緒方湊(伝統野菜)
小学6年生(放送当時)のお子。史上最年少で野菜ソムリエプロの資格を取ったことで、その界隈では有名人だった。
圧倒的な知識量に加え、問題に登場した野菜の丁寧な解説で佐藤二朗から「本当に小学生?」と幾度となく聞かれていた。
知識量のみならず、早押しのタイミングも素晴らしく他を一切寄せ付けずにファイナルステージ進出。
ファイナルステージでも圧倒的早押し力、勝負強さを見せつけノーミスでGRAND SLAMを達成。「超難読漢字」の小学生が持っていた史上最年少記録を更新した。
この放送以降『月曜から夜ふかし』のVTR出演、ガチャピン・ムックと茨城県の野菜の宣伝CMに出演するなどメディアの出演も増えている。
いばらき大使を務めているが、本人は神奈川県在住である。

  • かねだひろ(展望タワー)
展望タワーに関する著書もあるOL。リモートで47都道府県の観光に携わる人達がブロッカーとなった回で達成した。
7問中4本先取で勝利となる形式でストレートで勝利を収めるなどその実力は一級品であった。
しかし、GRAND SLAMを達成したにもかかわらず本編後のローカルセールス枠での放送となり、放送時間は約5分という極端な扱いの悪さであった。
ちなみに、彼女がレギュラー時代最後のGRAND SLAM達成者である。

不祥事

2020年4月に番組側が回答者席に人数合わせのサクラを20人ほど仕込んでいた事が発覚し問題になった。
もっとも、そのサクラ自体は「回答権がなく、ただ進行に合わせて立ったり座ったりするだけ」という扱いだったため、クイズの結果には殆ど影響していない可能性が高い。
そもそもサクラ関係なく素で回答できなかった回答者の方がどう考えても多いし。

余談

この企画は入社2年目のADが持ち込んだ企画である。
社内で行われた企画プレゼン大会で見事トップを勝ち取ったため、晴れて放送される流れとなった。
当初はTwitterVSクイズ王という内容であったが、紆余曲折の果てに現在の内容に落ち着いた。
この企画に対して上層部からは(常識の範囲で)自由にやっていいと言われたらしく、司会者を佐藤二朗氏に指名したのも件のAD本人である。

ちなみに、当初は参加者は300人(必要な問題数は予備を含めて2000問)、10問正解でGRAND SLAMを予定していたらしい。


次の挑戦者はりどみさんです。
挑戦ジャンルは「追記・修正」
立ち上がれ25人の壁。
問題に参りましょう。

「クイズ99人の壁」


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最終更新:2024年02月02日 12:00

*1 抽選箱の中には「二朗」と書かれているものもあり、これは司会者が好きに指定できる。

*2 あるエピソードについて、10の事柄が思い浮かんでしまう本人やマニアより、別々の事柄1つが思い浮かぶ10人の方が誰かしら早押しに成功する確率が高い。ブロック参加不可のペナルティがあるのでそう単純でもないが、実際これに近い形で敗退したチャレンジャーはいた。

*3 テーマ「略語」で例文が「次のイントロを聴いてお答えください」(正解は『イントロダクション』)。