怪獣少女アノシラス

登録日:2018/11/18 (日) 02:34:44
更新日:2023/04/12 Wed 00:50:11
所要時間:約 4 分で読めます





あたし怪獣の家系なんだ。ねぇデートしよ。奢るから。


画像出典:SSSS.GRIDMAN 第6回「接・触」より(2018年10月6日~2018年12月22日)
TRIGGER、「GRIDMAN」製作委員会
©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会

概要

『怪獣少女アノシラス』とは『SSSS.GRIDMAN』に登場する怪獣の一体。

CV:高橋花林

身長は125㎝、27㎏。
枝毛が伸びた黒髪をおさげにしている幼い少女。本作の敵に共通する赤目をしている。
モスグリーンのパーカーを着ており、フードを2枚重ねにしている。
服にはト音記号が書かれている。ズボンは履かずスパッツのみ。
基本的に野宿して過ごしているからか、ランドセルと寝袋を背負っている。
履いている靴はサンダルではなくスリッパであり、手につけているのも指ぬきグローブではなく黒い指ぬき軍手。

ホームレスかつ怪獣であるためか衛生観念が欠如しているようで風呂には全く入ってないらしく、響裕太が「臭い」と言ったほど。
公開された設定画にもいたるところに『臭い』と書かれているくらい臭い。臭いと書かれていないのはランドセルとスリッパくらい。
ここまでくると逆になんでその二つは臭くないのだろうか……。

親は現在いないのか生活資金は自販機下などで拾った小銭で生活している。
コンビニ『721』のレジ袋に底が破けないのが不思議なくらい10円玉や5円玉、1円玉をたくさん入れている。

画像出典:SSSS.GRIDMAN 第6回「接・触」より(2018年10月6日~2018年12月22日)
TRIGGER、「GRIDMAN」製作委員会
©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会



本格的な登場こそ6話からだが、実際にはモブとしては2話を除くすべてに出演しており、なにより2話からのOPに一瞬写っている。
OP映像では物凄く悪人面をしている事、おさげがパーカーとほぼ同色で見にくくアカネと似た髪型に見える事、敵共通の赤目であることから、視聴者からは当初は敵キャラだと思われていた。
もっぱら「現実世界のアカネ」とか「アレクシスが憑依したアカネ」など、アカネに関するキャラだと思われていた。

しかし実際にはアカネが生み出した怪獣ではなく元からいた怪獣であり、正式名称は『怪獣少女アノシラス(2代目)』である。
なんと特撮版『電光超人グリッドマン』に登場した善玉怪獣『アノシラス』の、しかも今となっては懐かしい響きである『2代目』*1を名乗る少女なのだ。
アンチくんのように怪獣態があるかは不明だが、人間の姿のまま巨大化する能力を見せている。
少なくとも裕太くらいは丸呑みできるくらいは巨大化可能。

キャラクターデザインも初代アノシラスの擬人化というべきもので、二重に被ったフードがアノシラスの背中の二重の貝殻を模している。
また、服についているト音記号は、初代アノシラスの仲間であるコンポイド・ユニゾンの服と同じデザインである。
いわゆる『怪獣娘』であり、本作が放映前から『ウルトラ怪獣擬人化計画』に参戦していたという、壮大な伏線を回収した。
もうこのまま先代アノシラスの擬人化として2代目が擬人化計画に飛び入り参加しても違和感がない。

本人曰く、この町が作られる前からずっとこの世界に住んでいたらしい。
これも、カーンデジファーに作られたのではない、コンピューターワールドの現住生物であった初代アノシラスと共通する。
この世界についてもかなり詳しく、「先代が『キミ』に助けてもらった*2」恩返しとして、裕太に世界と怪獣の真実を伝える。



本編の活躍

  • 第1回 覚・醒
グールギラスが暴れ出したため急停止した電車の中にいる。
ついでにこの頃はまだ電車内にモブがいた。

  • 第2回 修・復
今回からOPに登場した。

  • 第3回 敗・北
六花と内海が学校に向かう最中、道路にチョークで怪獣?の落書きをしていた。

  • 第4回 疑・心
六花さん軍団とアカネが人気YouTuber集団『アーカディア』と合流した時、反対側のバス停付近を歩いている。

  • 第5回 挑・発
新世紀中学生がジャンクを運んでいる場面で、駅の自販機の下にある小銭を探していた。

  • 第6回 接・触
今まですれ違っていた裕太と接触し、恩返しのために「デート」と称して裕太を連れ回す。
少し前まで六花がアンチを餌付けしていた場所で、今度はアノシラスが裕太を餌付けしていた。
駅に裕太を連れていき、一緒に電車に乗った。手を繋いで顔を赤らめるアノシラスがかわいい。
この頃になると電車は閑古鳥が鳴いている。

町の外に出るとガスの影響で眠ってしまう裕太に『夢のヒーロー(ピアノ版)』*3を聞かせて目を覚まさせた後、
怪獣をアカネが生み出し、邪魔な人間を殺害している事、アカネがこの世界を創造した『神』であることを伝えた。

なお、裕太が彼女と駅を訪れた際、駅名板にはツツジ台の前後の別の駅名が書かれていたが、
彼女と別れた後は前後の駅名もツツジ台に変化している。

  • 第12回 覚醒
最後の最後で再登場し、瀕死の重傷を負っていたアンチを助けていた(先代の使ったフィクサービームと同じ効果の光線だろうか?)。
自身を「怪獣」と自己紹介し、「俺も怪獣だが、借りは返す」と語ったアンチに、笑いながら「うちの家訓と一緒だ」と答えた。
6話でチラッと触れられた先代のアノシラスも遠景に登場している。

またラストのとあるシーンでは電子ピアノらしきものが確認できるがもしかして……?



余談

初代アノシラスをデザインしたひがしなお氏は、2代目をいたく気に入り「孫娘」と呼んでいる。

アノシラスが喋ったのは6話からだが、演じる高橋氏は1話からアフレコ見学をしていた。
”怪獣少女”であること自体も、6話のあらすじが公表された時点で演じる高橋氏がTwitterで明かしているが、まさかそれがアノシラスであるとは誰も思わなかったようだ。

因みに6話では「電光超人グリッドマン」の主人公、翔直人を演じた小尾昌也氏がとあるモブキャラに声をあてている。
そのモブキャラが電子ピアノを抱えていたり等特撮版を知っているとニヤリとできる小ネタが多い。


またアノシラス一家の「恩返しをする」という家訓であるが、
そもそも初代がグリッドマンへの恩返しとして作り上げたのが、元々別々だった盾と剣が一体化した「グリッドマンソード」…
すなわち「グリッドマンキャリバー」の原形である。

そのキャリバーがアンチに「借りは返す」という礼儀を教え、巡り巡ってアノシラスの元に返ってくるという結果となった。


ちなみに上述したOP映像での物凄い悪人面は「やっとアンチくんが起きたんだ」という顔だったらしい。



その他媒体での活躍

スーパーロボット大戦30』ではサポーターとして登場。パッシブ効果でステージクリア時に強化パーツのスペシャルダブルドッグを1つ入手できるため、とりあえず入れておくだけでも優秀。
エンディングではアンチと共に旅立ったが、やはり…
ちなみにこっそりと同行するが臭さに関しては言及されていない。もし臭かったらニュータイプでなくても密航に気付かれてただろう



追記・修正は2代目アノシラスとデートしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 怪獣少女アノシラス
  • SSSS.GRIDMAN
  • アノシラス
  • 高橋花林
  • 少女
  • 怪獣
  • 臭い
  • 怪獣娘
  • グリッドマン怪獣
  • ホームレス
  • 2代目
  • Jr
  • ジュニア
  • フード
  • 円谷怪獣
  • コート
  • スパッツ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年04月12日 00:50

*1 昭和のウルトラ怪獣は、以前出現したものと同種の別個体怪獣が出現した場合(2代目)とつける慣習があった。バルタン星人(2代目)、レッドキング(3代目)など。平成ウルトラマンからはゴルザⅡ(ツー)といった呼び方になる。特撮版グリッドマンの放映は平成だが「ウルトラマンティガ」の製作前なので昭和シリーズにならったようだ。

*2 記憶喪失の裕太にはその自覚はない。裕太の正体に迫るセリフでもあるが果たして…?

*3 「電光超人グリッドマン」のOP。先代アノシラスの洗脳を解いた曲でもある。