吉良吉影(ジョジョリオン)

登録日:2018/11/15 Thu 01:26:59
更新日:2023/12/22 Fri 20:36:42
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吉良吉影は『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の登場人物。
4部のラスボスであるところの吉良吉影同姓同名であり、そのパーソナリティにも若干似たところがある。

東方定助が見つかった「壁の目」の更に奥から遺体となって発見され、物語開始時点ですでに死亡している。享年29歳。
検死の結果、その死因は心筋梗塞によるものだったとされている。
ただ、その死体には精巣、つまり金玉がなく、近くで発見された定助には睾丸が4つあった。
他にも、生前の吉良吉影を知る笹目桜次郎は定助を「半分くらい吉良吉影に似ている」と評する、DNA鑑定の結果95.8%の確率で同一人物という結果が出るなど、定助との何らかの関係が示唆されているが……













「スタンド能力」っていうのはどういうわけだかつながっている

オレはそういうことを言いたいんだよ。「縁」があるんだ

『南の海で飛び魚がはねた』からオレたちは今ここにいる



【人物】

1982年生まれ。職業は貨物船勤務医師。
父親は吉良吉輝。母親は吉良・ホリー・ジョースター。が一人いる。
つまり彼はジョニィ・ジョースターと東方理那の末裔であり、ジョースターの一族に連なる者である。
ジョナサン(ジョニィ)の玄孫であるため、ジョースターの系譜で言えば空条承太郎の位置にいるのがこの吉良吉影ということになる。一巡前では天敵の一人としていた奴のポジションについたということになる。

4部の吉良吉影と同じく手フェチだが、ナルシストなため女性の手首には興味がなく、自分の美しい形をした手の彫刻を部屋に飾っている。
そのため特に女性に対する殺人衝動は持っていない。
ただ、モナリザは好きらしく、部屋に飾っている。ついでに爪をとっておく趣味もある。

好物なのか、部屋の戸棚にはグリーンピースの缶詰とワサビが大量に入っている。

どっちつかずの曖昧なことを嫌い、はっきりしていないと気が済まない性質
スタンド能力を悪用していたサーファーの笹目桜二郎に対し、
「サーファーは「陸の人間」なのか?「海の人間」なのか?」
「漁師は「海の男」だ。あそこの歯医者は「陸の男」だ。じゃあお前はどっちなんだ?「海の男」のフリをしているが、お前の生活の拠点は「陸」じゃあないか」
「物事の境界線を出たり入ったりするのは「気に入らない」。あいまいなのは男じゃあない」
「『アウトサイド・イン』『インサイド・アウト』。はっきりしろ」
と一日中延々となじり続け、酒と薬の影響で朦朧としていた笹目を「自分で両手の指を食う」という異常行動に走らせている。

たまにそういうヤバいことをしたり幼少期から医療の現場に携わっているので冷淡とも取れる言動が目立つが、基本的には善人であり自身のスタンドであるキラークイーンの能力を医療行為に活かしている。
病に冒された母ホリーの治療費も払い続けており、大切に思っている様子。

実は康穂とも面識があり、岩動物に取りつかれていた彼女を助けたことがある。
このことがきっかけとなり、康穂は壁の目で発見した定助を咄嗟に引っ張り上げ、救い出すことになる。



【活躍】

2年前、南の海での勤務中、はねたトビウオに激突された職員が高所から転落するという事故が起きた。
吉良吉影はその衝撃でひっくり返ったコンテナの中に血を流す岩石を発見し、岩人間の存在を知ることになる。

そしてそのコンテナの依頼主が「東方家」であること、その岩人間「大年寺山愛唱」らが取引している「ロカカカ」のことを突き止める。
吉影は「脳の一部が欠落する」という奇病に冒された母を救うため、ロカカカを奪い取ることを決意する。

そんな時、かつて母と協力して命を救った空条仗世文と偶然再会する。
吉影はスタンド能力を持つ仗世文に話を持ちかけ、自分を助けてくれたホリーに恩を感じていた仗世文はこれを快諾。二人でロカカカを入手する算段を立てる。

吉良はロカカカの果実を盗むつもりだったが、仗世文は自分の能力を使い、ロカカカの枝を奪ってそれを他の木に接ぎ木して育てるという方法を提案。
そして大年寺山愛唱からロカカカの枝を盗みだし、折れた枝には別の木の枝を接ぎ木することでバレずにロカカカの枝を回収することに成功する。

それから約1年、収穫まであと1週間と迫った2011年8月19日。
ロカカカの木が枯れたことで枝が別のものにすり替えられていたことに気付いた田最環一派に捕捉され、仗世文と共にビタミンCによる拷問を受けてしまう。
田最はロカカカの枝が接ぎ木された場所を聞き出すため、「先に喋った方だけ助けてやる」と言い出し、仗世文を唆す。
幼少期に母親に見捨てられて死にかけたトラウマから、「どうせ今回も見捨てられる」と仗世文は口を割りそうになるが、
吉影は自分のせいで計画に巻き込んでしまった仗世文を助けることを諦めていなかった。


すまなかったな仗世文……

オレがいろいろなことにおまえを巻き込んでしまった……

どこもおまえのせいではない。おまえは何も悪くない

いいな……


そう言い残し、吉影は仗世文を尾けていた作並カレラの髪に紛れ込ませたシアーハートアタックを起爆させ、その爆発に乗じて仗世文が逃げる隙を作った。
田最によって肝臓を切り取られ、自分はもう助からないことを悟っていた吉影は逃げる時に自分に構うなと話し、爆発から仗世文を庇って重傷を負った。

しかし仗世文は吉影を抱えて逃げ出し、ロカカカの果実で吉影の傷を回復させようとする。
だが、吉影にはもうロカカカを食べる力も残ってはいなかった。

仗世文はソフト&ウェットの能力で吉影のロカカカを食べさせるが、何故か吉影の傷が治る代わりに仗世文の体にロカカカの「等価交換」が起こり始め、
吉影の体に触れていた仗世文の右耳と腕が崩れ落ちてしまった。
接ぎ木をして新しく実ったことが原因か、それとも接ぎ木した木が「壁の目」の土地であることが関係しているのか、
新しく実ったロカカカは「他の人間の体と等価交換する」という新しい現象を引き起こしたのである。

それを理解した仗世文は自分の「幸せのイメージ」……恩人であるホリーと吉影の幸せのために吉影に自分の体を差し出すことを決断。
実っていたロカカカの果実を二つとも食べさせ、崩れ落ちる仗世文と吉影は共に隆起する壁の目の地割れに呑み込まれていった。

この時に起きた震災によって杜王町の地形は大きく変わり、仗世文と吉影の体も別の場所に運ばれ、ロカカカの場所も誰にも分からなくなった。
そして仗世文と吉影の体は融合し、東方定助という新たな存在として生まれ変わることとなったのである。

定助は吉影と仗世文どちらの記憶も失ってしまったが、「幸せのイメージ」であるホリーへの想いは残っており、
自分の正体を知った定助はホリーを救うためにロカカカを求めることになる。


【スタンド能力】

  • キラークイーン
4部の吉良のものと同じ姿をした爆弾のスタンド。
ただ、触れたものを爆弾に変える4部の能力とは異なり、爆発するシャボン玉を作り出す能力となっている。
近距離パワー型のスタンドでもあるため、「WRYYYYEEEEAッ!!」の掛け声でラッシュも決める。ちなみに叫んでいるのはキラークイーンではなく吉影。

シアーハートアタックも使えるが、こちらも左手から分離しているわけではなく、複数台作り出すことができる。
自分の意志で動かすこともでき、これを小さくして血管に潜り込ませ、血栓を爆破することで幼い仗世文の命を救った。
この際のやり取りから吉影は幼少期からキラークイーンを発現しており、ホリーもその事を把握していたようだ。

シャボン玉を生成するという点で仗世文のソフト&ウェットとよく似たスタンドであり、
キラークイーンの「破裂(爆発)するシャボン玉」とソフト&ウェットの「シャボン玉で何かを吸い上げる能力」が合わさった結果、
「破裂した場所から何かを奪うシャボン玉」である定助のソフト&ウェットになったものと思われる。



追記・修正は南の海で飛び魚がはねた時にお願いします

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最終更新:2023年12月22日 20:36