ローラ(ONE PIECE)

登録日:2018/11/14 Wed 02:54:27
更新日:2024/02/09 Fri 12:06:33
所要時間:約 5 分で読めます





あら!! あんた好きよ!!!

結婚してっ!!!



いや



漫画ONE PIECE』の登場人物。

●目次


【プロフィール】


本名:シャーロット・ローラ
異名:〝求婚のローラ〟
所属:ビッグ・マム海賊団シャーロット家23女→ローリング海賊団→ファイアタンク海賊団
役職:船長
年齢:24歳→26歳
誕生日:1月27日
星座:水瓶座
身長:215cm
血液型:F型(現実だとB型)
悪魔の実:なし
懸賞金額:2400万ベリー
初登場:単行本47巻・第451話・『ペローナの不思議の庭』
出身地:偉大なる航路・新世界・万国
好きな食べ物:チョコレートフォンデュ
CV:久川綾


【概要】


スリラーバーク編にて初登場した女海賊。超新星編ではかなり珍しかった 「新世界」の出身者 である。
ローリング海賊団の船長であるが、見たところ船員の数は多く、そこそこの規模の海賊団を率いていた模様。

そんな彼女の旅の目的は 「自由な恋愛をしたい」 というもの。
はるばる新世界から偉大なる航路(グランドライン)前半の海まで旅をしてきた。

…が、彼女についた異名を見れば察しがつくかもしれないが、えげつない程に惚れっぽい性格で、男を見かければ挨拶に近いノリで求婚するのである。
その実ルフィ達に出会うまで 4443回 もの求婚回数を重ねるも その全てが破談に終わってしまっている。
直後にルフィにも求婚するもあっけなくフラれており、 4444回目の破談 となった。
…だけにとどまらず、次はフランキーに求婚していたが、フランキーからは「おめーは上玉だが残念 おれがスーパーすぎてつり合わねェ」と遠回しにフラれてしまい、 4445回目の破談 となった。*1

そんなこんなでもめげずに旅を続けていたようだが、ルフィ達と初めて出会った頃には王下七武海”のゲッコー・モリア によって海賊団の仲間もろとも影を奪われてしまっており、〝被害者の会〟として3年もの間日の光を浴びることができず、スリラーバークの森をさまよっていた*2

モリアに敵うはずもなく森の中で燻っていたが、同じく影を奪われていたルフィ達麦わらの一味がスリラーバークで大活躍する様を見て、ルフィ達に助力することを決意する。


ちなみに彼女の母親も海賊をやっているらしく、彼女の仲間曰く 「スッゲー海賊」 らしいが…


【人物】

異名が示す通りかなり惚れっぽく、自身が好みと判断すれば初対面であろうと間髪入れず求婚する。
そして即座に断られるのももはやお約束であるが、まったくへこたれずひたすら前向きに次の求婚に移る。

そんな三枚目な印象も強い人物ではあるがその反面、根っこは 男勝りで仁義を重んじるとても義理人情に厚い姉御肌。
例え絶体絶命の状況に陥ろうとも仁義を通すため自身の命すら賭け、それでも仲間だけは逃がそうとするなど中々に肝の座った行動をとる。
ローリング海賊団の仲間達からはしっかり慕われており、フランキーからもフラれているとはいえ 「上玉」 と評されている。


彼女の影を入れられて誕生した イボイノシシのゾンビ「ローラ」 はもちろん彼女の人格が反映されており、劇中ではモリアの配下としての存在であるにもかかわらず、ナミと築いた友情のためにナミを救おうとしていた。
ちなみになぜか指揮官のアブサロムに並々ならぬ好意を抱いており、事あるごとに求婚を迫り、 無理矢理にでも婚姻届にサインさせようとしたり誓いのキスを炸裂させていた。
本人曰く「ワイルドな口元がたまんない」


【戦闘能力】

本編では彼女は影を取られた被害者として振舞っており戦闘描写は無い。
が、ゾンビとしてのローラはモリアの配下としてナミと主にアブサロムに襲いかかっている。

イボイノシシという動物が素体となったゾンビであるため、本来であれば動物(ワイルド)ゾンビのランクにつくゾンビなのだろうが、ゾンビ兵の中でも最強ランクである将軍(ジェネラル)ゾンビに所属させられている辺り、ローラ自身の実力もそれなりに高いのだろう。

戦闘に使用する武器は二本の刀。二刀流である(生身のローラ本人も背中に刀を二本担いでいる)。
錐揉み回転しながら周りを斬り裂いたり、高速で斬りかかる描写がある。


技名(?)

  • 花嫁武術 誓いのkiss
連続キス。ただし威力と吸引力がかなりえげつなく、壁にハートマークの穴が空くほど。


【活躍】

ゾンビとしての活躍

スリラーバークへ侵入した麦わらの一味を討ち取るため、アブサロムが呼び出した際に登場。
のっけからアブサロムに熱烈アピールをかましており、アブサロムを困惑させた。

アブ(●●)様♡

結婚してーっ♡♡


「てめェ さっさと戦いに出ろ!!」
じゃ結婚して!!!
「何でだ!!!」


指よこせやアブサロム好き!!! ウフッ!!!


こんな掛け合いも日常茶飯事のようだが、今回のアブサロムは違った。侵入して来た麦わらの一味の1人であるナミに一目惚れしていたアブサロムはナミを花嫁にすることを決めていたのだ。
ローラの呪縛もここまでと言い張るが


そうはいかないわ

その女消してやるわい!!!

捕まえてごらんなさい♡

ウフフフ!! ウフフ!!!


ローラはナミの抹殺を決行。 指揮官のはずのアブサロムの制止も完全スルーを決め込み、事情も知らぬナミに襲いかかる。
そしてとうとうその刃がナミへ向けられようとしたその時


私!!!
実は〝男〟なんだぜ!!!


咄嗟にどう考えてもバレバレな嘘を吐かれるが、意外にも あっさり信じてしまう。 同時に、今まで一度も後押しされたことがない自身の気持ちを(嘘であるが)応援されたことに感動し、仲良くなってしまう。
以後ローラに対しては自身を 〝ナミゾウ〟 と名乗ることにしたナミを 「マイフレンド」 として接し、先ほどまでの殺意をすっかり忘れ、意気投合。
あとはナミゾウナミがテキトーに言った口先三寸の応援を間に受け、アブサロムへアタックしに征くのだった。

その後は上手く撒かれてしまったのか暫く現れなかったが、アブサロムが個人的に開いたナミとの無理矢理な結婚式に突如乱入。


おんどれナミゾウ〜〜〜!!!

ウェディングドレス!! 何で着てるの!? 素敵っ♡

素敵じゃないってのよ!!!

コノ裏切りモンがァ!!!!


当然裏切られたと感じたであろうローラは激昂しながらナミへ刀を振るうが…
何故か攻撃は当たらない。


(お逃げ!! ナミゾウ!! あいつは私が足止めするから!!)

(助けに来たのよ!!)
(マイフレンド!!)


ナミの実情を知っていたローラは友達のために一芝居を打ち、アブサロムからナミを逃がそうと奮闘。しかしいい加減我慢の限界が来ていたのかアブサロムの一撃を受けダウンしてしまう。
しかしローラが攻撃された事により怒ったナミの駄目元の反撃を喰らい、アブサロムも敗れ去った。

自分を助けるためにボロボロになってしまったローラにナミはウソをついてしまったことを詫びるが


……バカね 知ってるわよ


そんな事より!! アブ様今ノーガードじゃない!?

婿になれやァ アブサロムー!!!


つかれたウソの事ではなく、 友達として自分に優しく接してくれた ナミを助けに来たのだ、という事を穏やかに伝えるのだった。
アブサロムは食べられました



その後、麦わらの一味との戦闘で敗北寸前まで追い込まれる事になったゲッコー・モリアの狂気により影を抜かれ、物言わぬ屍へ戻り機能を停止してしまった。
だがしかし小脇にはしっかりとアブサロムを抱き寄せていた


本人の活躍

モリアに影を奪われてしまった麦わらの一味。モリアはルフィの影を使い“魔人”オーズを復活させ、麦わらの一味へ仕向けた。

ルフィは強大なオーズと戦うよりも直接モリアを叩くことで全員の影を取り戻そうとするが、モリアには軽くあしらわれてしまい森の中で見失ってしまう。
路頭に迷っているところへ求婚そして破談と共に登場したのが、〝被害者の会〟としてのローラであった。

彼女らは過去にモリアに影を奪われ、3年もの間森の中で暮らしていたが、スリラーバークを揺るがすルフィ達の暴れっぷりを見て彼らに手を貸すことを決める。

そこで事前に今までゾンビから集めてきた他人の影 100体 をルフィの身体に入れ、「ナイトメア・ルフィ」へ超強化させた。
(ちなみに何故そんなに大量の影を持っていたのかと言うと、被害者の会が自分の影を見つけるためにゾンビを浄化していってるのに、どこの誰かもわからないヤツの影が解放されるのはシャクだと思い、とりあえず捕まえていたとのこと。酷い…

文字通り100人力の力を手に入れたルフィはオーズを圧倒。オーズのコックピットの中にいたモリアも訳も分からぬままボコボコにされ、一時は壊滅状態にまで追い込まれていた戦況を一気にひっくり返した。

とうとうモリアを追い詰めた麦わらの一味とローリング海賊団。あとはモリアに全ての影達に「主人の元へ帰れ」と命令させれば全てが終わる。

しかしモリアはたかだか少数の若造の海賊団と侮っていた麦わらの一味にここまで追い詰められた事、歯牙にもかけていなかったローリング海賊団に出し抜かれた事から怒りのあまり狂気に走り、スリラーバーク中の全ての影1000体もの量を自身に取り込み、暴走状態に陥ってしまう。

暴走状態のモリアの攻撃力は凄まじく、 一撃で島を叩き割る ほどの絶望的なパワーを見せつける。
さらに追い討ちをかけるように夜が明け、スリラーバークに朝日が差し込むような状況になり、もはや全員助かるには暴走状態のモリアから直接影を吐き出させるしかない。

このままでは朝日で自分も消滅してしまうが、なおも勝機を捨て去らずモリアに立ち向かおうとする麦わらの一味に仁義を通すため、その場から逃げず、ルフィとモリアの一騎打ちを見届ける。


あいつらがまだ勝機を捨ててないのなら
私もここを動かない!!!

勝手気ままに〝希望の星〟と期待しといて
ピンチとなったらトンズラじゃあ…私らそこらの虫ケラかなんかだよ

あんた達は逃げな! 船長の私が残れば仁義は通せる

あんたらは……命を大事にね


いいんだよ!!!

人の肩に希望をかけるってのは

こういう事さ!!!



死ぬか生きるか二つに一つよ どう転ぼうと構わないわ!!

私はもう…

日陰には帰らない!!!



激戦の後、勝負を制したのは麦わらの一味であった。
無事に影が戻り、麦わらの一味へ心からの感謝を伝えるローリング海賊団。
全てが終わり、一件落着…

と思いきや

モリアとの戦いの一部始終を見ていたモリアと同じく “王下七武海”のバーソロミュー・くま が現れ、モリア敗北の隠蔽を行うため麦わらの一味とローリング海賊団の抹殺を執り行なおうとする。

しかしモリアとの戦闘で完全に疲弊しきっていた一味を潰したところで面白みがないと感じたくまは 「〝麦わらのルフィ〟の首を一つ差し出せ」 と恩情をかけてやろうとするが…




…結果、きつい制裁を喰らったが、くまから情けをかけられる形となり、全員命は助かった。


その後今度こそ一件落着し、恩人達と勝利の宴会をすることになるローリング海賊団。何気なくナミと会話していると、 「ナミゾウ」 という呼び名が口をついて出てしまう。
イボイノシシのゾンビとローラはあくまで別人であり、ローラもナミとは全くの初対面で名前も当然知らなかったはずなのだが、影によほど強烈に印象が残っていたのだろうか。
ローラとのまさかの再会に喜ぶナミに困惑していた。

しかし宴会を通してゾンビの時の間柄のようにすっかり仲良くなったナミとローラ。
別れの時、ナミと自分は姉妹分だからと「新世界で海賊をやっているという自分の母親」のビブルカードをナミに渡し、何か困ったことがあれば頼りにするといいと伝え、両海賊団は別れた。


その後、扉絵でも登場しており、相変わらず元気に求婚の旅は続けている様子。
















(以下、ネタバレ注意)

正体











強者達の海「新世界」の生まれであり、「スッゲー海賊である母親」をもつという彼女だが、なんとその素性は

四皇の一人、“ビッグ・マム”ことシャーロット・リンリンの23女、シャーロット・ローラ。

万国(トットランド)」のカカオ島ショコラタウンを治める 元「チョコレート大臣」 である。
チョコレート菓子作りが得意なのだろう。
そして恐らく名前の由来は「ロールケーキ」から。

ちなみに父親の名はパウンド。22女シャーロット・シフォン双子の姉。
どちらもケーキに関する名前である。

といっても、「母親(マム)」で「スッゲー海賊(七武海or四皇)」ということで「ローラの母親はビッグ・マム」という予想は早々に立っていた。


新世界から単身家を飛び出し海へ旅に出ている他、スリラーバークでも(ゾンビとしてであるが)一定の戦力になっていたあたり、比較的非力とはいえさすがに四皇の娘である。
(逆に言うと、四皇の下級幹部ぐらいでは相手にならないモリアの強さも相当である)


ビッグ・マム海賊団の戦力は全員が血縁関係であるという方針で構成されており、ビッグ・マム本人の子供達の結婚も戦力強化に利用され成り立っている。
当然彼女の娘、ローラも本人の自由な意志による結婚は当然許されておらず、過去に政略結婚として利用されようとしていた。

その政略結婚の相手とは、''巨人国「エルバフ」の王子〝ロキ〟。''
なんとローラは過去に巨人国の王子に一目惚れされ、求婚された事があったのだ。

ビッグ・マムと巨人達の間には長年の確執があり(ビッグ・マムの項目参照)、巨人達との和解は夢の実現に近づく絶好の機会。
ビッグ・マムは涙目で大喜びするも、 なんとローラはこれを拒否。

ロキに対して嫌悪感があったわけではないが、「自分の意思で恋愛し、そして結ばれる」事に強く憧れを抱いていたローラは母親の思いとは裏腹に家出を決行。
自由な恋愛を求めて求婚の旅に出たというわけである。


フザけんじゃねェよォ〜〜〜〜〜〜〜!!!!


…当然、ビッグ・マムからは背徳(バカ)娘」と唾棄されるまでに恨まれており、現在ローラの居場所は分からずじまいのようだが 見つけ次第殺し屋を送り込み消してやろうとすら思われている。

当のローラはそんな事はつゆ知らず、「何も殺されやしないわよ 親子だもの!!」と軽く考えているようだが…結果はこの有様である。
ちなみにシフォン曰く「のん気」な娘だったとの事。ある意味幸せ者である。

絶大なネットワークを誇るビッグ・マム海賊団だが、未だにローラを見つけられなかったのは、恐らく数年もの間モリアによって霧の海域『魔の三角海域(フロリアン・トライアングル)』に貼り付けられていたことも原因の一つなのかもしれない。
運がいいのか悪いのか…


シャーロット家としては他の子供達とも仲良く暮らしていたようであり、ガレットやアマンド達兄弟姉妹はナミがローラのビブルカードを持っているのを知った時、「ローラが自ら渡した(=シャーロット家に反目した)」のではなく「ローラから奪った」と解釈したところからもそれはうかがえる。
またローラが務めるはずだった「チョコレート大臣」の地位も断り続けている辺り、恐らくシャーロット・プリンからも純粋に好かれていると思われる。

自身の家出は自分と瓜二つである双子の姉シフォンに飛び火する結果ともなってしまっているが、シフォンからは全く恨まれておらず、寧ろ元気にしている事を泣きながら喜ばれていた。


未だ結婚には至っていない彼女であるが、姉シフォンがカポネ・ベッジをオトしたように、いずれ念願の結婚ができる日もそう遠くはないのかもしれない。

前述のとおりスリラーバーク編後に表紙連載で登場した際にはウォーターセブンに立ち寄っていたが、ワノ国編で掲載されたベッジを主人公とした表紙連載ではなんとドレスローザに滞在していたことが判明。
当時はレヴェリーでリク王を始めキュロスレベッカなど王族や主要な兵士達が不在であったが、そんな中ローラの情報を得て上陸していたベッジ一行とはぐれたシフォンが海軍に捕まり、ゴッディが辛くも救出に成功するも、 なんと救出したのはシフォンではなくローラだった。
その後シフォンや実父・パウンドとの再会を経てベッジの部下・ゴッディと結婚。求婚の旅は終わり新たな旅が始まる。
また結婚後はファイアタンク海賊団と行動を共にしているため、ローリング海賊団とファイアタンク海賊団は統合した可能性がある。




あらっ!! あんた好きよ!!

追記・修正してっ!!!

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最終更新:2024年02月09日 12:06

*1 何気に変態であるフランキーの女の趣味がなんとなくわかる一幕である。

*2 モリア曰く「森の負け犬共」