シノビラー

登録日:2018/11/13 (火) 03:07:26
更新日:2022/08/25 Thu 21:22:21
所要時間:約 4 分で読めます






悪こそ最高の美学!

画像出典:電光超人グリッドマン 第9話「悪魔の洗脳作戦」より
1993年4月3日~1994年1月8日までTBS系列にて放送(全39話)
©円谷プロ



概要

『シノビラー』とは『電光超人グリッドマン』に度々登場する怪獣

いつもの如く、藤堂武史がイラついたので作った怪獣の一体。それを魔王カーンデジファーが実体化させた。
歴代の怪獣の中でも特筆すべき点はオートインテリジェンスが搭載されている事であり、なんと喋る事ができる。
また忍者怪獣という肩書きのとおり手裏剣型の光弾や二本の、さらに分身能力などを備えており、あらゆる忍術を駆使してグリッドマンと戦った。
武史が気に入ったのか以後時々復活させることがあり、本編ではグリッドマンと3回も戦う事になる。



シノビラー

別名:忍者怪獣
身長:75m
体重:55,000t
補足:上記のスペックは現実世界に出た場合の数値
出身:藤堂武史のパソコン

CV:風間信彦
SA:三宅敏夫


第9話『悪魔の洗脳作戦』に登場。
武史が通っている塾『ヒューマンクリエイティブスクール』でおこなった全国統一模擬試験の成績が下がった事に怒り(それでも30万人中57位*1だが)、
塾のコンピュータを洗脳マシンにするために作ったのがシノビラーである。

塾のコンピュータに侵入し講師を洗脳、成績上位者をテレビで公表することで多くの入会者を生み出し、それを洗脳することでカツアゲ・万引き上等の悪人にさせた。

上述のトリッキーな忍法の数々でグリッドマンを苦戦させるも、グリッドマンソードを変形させた新武器、サンダーアックスの投擲により倒された。
なお、サンダーアックスが登場したのはこれが最初で最後。つまり、史上唯一のサンダーアックスでやられた存在という事になる。

なお、項目冒頭のセリフはグリッドマンに倒された際のもの。ご丁寧に二度も言っているあたり、シノビラーにとっては大事なものといえる。


シノビラー(再生)


グリッドマン、今度こそ地獄に送ってやる!

画像出典:電光超人グリッドマン 第15話「歪んだターゲット」より
1993年4月3日~1994年1月8日までTBS系列にて放送(全39話)
©円谷プロ

CV:江川央生
SA:西村敦也

第15話『歪んだターゲット』にて再登場。
外見・身長・体重こそ初代と変わりはないが、スピードが以前より速くなっており、新武器として鎖鎌を装備している。
分身の術や手裏剣といった以前の忍術は使えなくなったが、攻撃をすり抜ける『空蝉の術』や火炎弾を放つ『火遁の術』を使う。

長蛇の列ができるほど人気の『バーチャル・シューティング』をプレイしていた武史だったが、時間になっても交代せずに遊んでいたため店員に追い出された。
これに怒った武史は店をメチャメチャにするためシノビラーをゲーセンのコンピュータに送り込む。

ゲームをするために被るヘルメットを被った人は周りの人が敵に見えるようになり、
さらに使用する銃型のコントローラーから本物のレーザーが出るようにシステムが組み替えられてしまった。
ふとしたことから主人公・翔 直人とケンカしてしまったヒロイン・井上ゆかは仲間である馬場一平とデートする中、ゲームで遊んでいたつもりが警察と銃撃戦を繰り広げることになってしまった。
ちょっとした波紋でチームワークが崩壊する危機に陥ったともいえる。

戦闘では鎖鎌や新忍術を駆使してグリッドマンを苦しめたものの、サンダーグリッドマンへの合体により状況は一変。
「そんな姿に変わっても俺の相手ではないわ!」と強がったものの、圧倒的なパワーの前にかなわず、一方的にフルボッコされてサンダーグリッドビームによって消し飛ばされた。
「悪こそ最高の美学……! またしても~!!」


カンフーシノビラー


カンフー殺法を受けてみよ! アチョーッ!!

画像出典:電光超人グリッドマン 第29話「愛犬爆破計画」より
1993年4月3日~1994年1月8日までTBS系列にて放送(全39話)
©円谷プロ


身長:75m
体重:55,500t
補足:上記のスペックは現実世界に出た場合の数値
出身:藤堂武史のパソコン

CV:江川央生
SA:三宅敏夫

第29話『愛犬爆弾計画』に登場。
その名の通り、カンフー殺法の使い手になったシノビラー。
全身が赤くなり、頭部の角と腕のサポーターが追加された。
霧散した後別の場所に出現する『シノビラー微塵隠れの術』や、
肩から胸のところまである光球から追尾機能付きの光弾を発射する『シノビラー拳・爆裂光波弾』などを使う。
背中にはヌンチャクを装備しており、状況に応じて六角棍にすることも可能。
また、ヌンチャクでグリッドマンを捕縛した際には全身を発光させて追い討ち攻撃を与え苦しめた。

今回は、なんと犬に吠えられ驚いた武史が蕎麦屋にぶつかって怒られたため、一連の原因である犬に仕返しをしようとする。
犬の首輪にあるコンピュータに侵入しシステムを書き換え、特殊な凶暴化信号がでる首輪にし、犬に飼い主を襲わせた。
カーンデジファーは犬の首輪に爆弾を仕掛けるように言うが武史はそれを反対、実行するように洗脳されてしまう。
その結果、多くの罪の無い犬が犠牲になるという今なら動物愛護団体激おこ不可避な案件となった。

その素早いカンフー技はグリッドマンを苦戦させるどころか、キンググリッドマン合体してもなお一時は優勢に立つほどの強さを見せた。
キンググリッドマンに初ダメージを与えた敵でもあるが、結局六角棍をはたき落とされ、キンググリッドランチャーを受けてしまう。
満身創痍になりつつもなお戦意を見せるカンフーシノビラーだが、ついにキンググリッドビームを浴びせられまことしめやかに爆発四散するのだった。


ガンマン怪獣マッドテキサス

Oh yes, Evil こそ Coolestな美学ネ!

身長:72m
体重:62,000t

TV放映終了後「てれびくん」に連載されたスチル企画『魔王の逆襲』に登場した怪獣。
翼を生やしたガンマン風の外観を有しており、
富士山を撃ち抜くほどの威力を持つとされる両手の二丁拳銃「モンスターマグナム」を得物とする。
ネオカーンデジファーの手により現実世界に出現し、グリッドマンを拳銃による攻撃で苦しめたが、
救援に駆けつけた新ヒーロー・グリッドマンシグマと激突、空中戦の末にシグマの必殺技・シグマスラッシュを受けて倒された。

初期名は『怪獣ガンマン リボルバトス』。
実はシノビラーの最終進化系としてデザインされた怪獣であり、設定でもシノビラーのAIを受け継いでいる。
初期デザインでは翼は無かったが、グラビアの展開で空中戦を行う事となったため、決定稿では可変式の翼が書き加えられた。



ウルトラ怪獣擬人化計画

画像出典:出典:ウルトラ怪獣擬人化計画公式HPより
2018年11月10日閲覧(http://kaiju-gk.jp/character/shinobilar/)
©円谷プロ

『グリッドマン』のBlu-ray BOX発売記念として爆天童氏の手により擬人化された。
え? シノビラーはグリッドマン怪獣であってウルトラ怪獣じゃない? 
爆天童氏も依頼された時ビックリしたと語っているくらい、予想外の作品からの参戦だったからね。

ちなみに本家をデザインした、ひがしなお氏はシノビラーの擬人化を見た際に、
「露出が多すぎるので、露出部分を鎖帷子で覆って欲しい」と言い、自らシノビラーの擬人化した姿をTwitterに投稿した。


余談

シノビラーをデザインしたのは深川昌之氏。現「ひがしなお」氏(グリッドマン怪獣はたいてい氏が原案)。
キャラクターのデザインモチーフは白土三平氏の『サスケ』に出て来るモブ忍者であると語っている。
そのためシノビラーは下忍であり、氏は上忍となる怪獣をデザインしていたらしい。そのシノビラー上司は現在Twitterで公開している。

シノビラーが何度も再登場したのは着ぐるみの節約のため。
さらにバルタン星人のような繰り返し登場するキャラが欲しかったのと、繰り返し登場する事で視聴者に愛されるキャラになって欲しかったから。
当初名前案は「ニンジャラス」「シノビラー」の二つがあり、シノビラーに決まった。
そもそも「グリッドマン」には13体しか新規の着ぐるみを作る予算がなく、全39話に登場する怪獣は全て初期13体を繰り返し改造して作られている。
シノビラーの着ぐるみもカンフーシノビラーとして使用された後、更に第34話の「時空魔人 亜武丸」に再々改造された。


『電光超人グリッドマン』の続編となるアニメ『SSSS.GRIDMAN』にはシノビラーがモデルと思われる『臥薪嘗胆怪獣 アンチ』が登場。
こちらもオートインテリジェンスを搭載した人語を話す怪獣である。
今流行りの「AI」と言わず、わざわざ「オートインテリジェンス」と呼ばれている辺りもシノビラーへのリスペクトであろう。
なお、カンフーシノビラーの「シノビラー拳・爆裂光波弾」は『SSSS.GRIDMAN』終盤でアンチが変身したグリッドナイトの「ナイト爆裂光波弾」に受け継がれている。



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最終更新:2022年08月25日 21:22

*1 国語92、数学100、理科100、社会95、英語98であり、ほとんど誤差の範囲