紺野純子(ゾンビランドサガ)

登録日:2018/11/08 (木) 23:52:24
更新日:2022/01/09 Sun 22:58:47
所要時間:約 11 分で読めます





もう死んでますけどね。






出典:ゾンビランドサガ、4話より、2018年10月4日~12月20日まで放送、
MAPPA、Ⓒゾンビランドサガ製作委員会


『紺野 純子(こんの じゅんこ)』とは、ゾンビランドサガの登場人物である。



【プロフィール】

声優:河瀬茉希
誕生日:1964年9月2日
没年月日:1983年12月9日(仏滅)
年齢:享年19歳
血液型:A
身長:155cm
体重:40kg
スリーサイズ:B80(Bカップ)・W55・H84
趣味:釣り、ヨガ、ピアノ
好きな食べ物:豆類、和食
嫌いな食べ物:トマト、レバー
好きな色:白

●目次

【人物】

ゾンビランドサガのメインキャラクターの1人。ゾンビィ4号。もしくはフランシュシュ4号。
巽幸太郎によってゾンビィ化された、生前伝説を作り上げた少女たちの1人。

生前は1980年代のアイドルブームの火付け役となった存在であり、幸太郎曰く「伝説の昭和のアイドル」。
ブラックジャックのような顔をはじめ他のゾンビィたちより体のつぎはぎが異常に多く、元々の遺体の損傷の激しさがうかがえる。

性格は控えめで自虐的。死んでいることを自虐するゾンビジョークを度々発する。
いかにも昭和の清純系アイドルといった立ち振る舞いを常にしている。
しかし控えめながらも、アイドルというものに対しては強い信念を持っており、
覚醒当初は幸太郎の強引なやり方やグループ活動への戸惑いもあって現代でのアイドル活動に乗り気ではなかった。
アイドル活動に身を入れだしてからもライブを「コンサート」と呼び、
歌と踊りによる正統派のパフォーマンスを重んじる発言をする場面や、Tシャツや着ぐるみといった衣装に抵抗を感じる素振りを見せている。

歌をメインとしたパフォーマンスが主流だった昭和アイドルの為に、
グループでのフォーメーションなんかが当たり前になった現在のダンスには遅れてしまうような所もあったものの、
覚悟を決めて以降は雷に怯える愛をサポートする等、自身でも誇りにしているプロフェッショナルとしての確かな実力を発揮するようになった。

嗜好としては美容に興味があるようで、昭和にもあった娯楽である温泉の話題には一番食いついていた。

ちなみに普段はまさに「清純派」らしく高めの落ち着いた声だが、歌唱する際には一転して低音のイケボになる
純子の存命時にもそういう歌い方のアイドルはいたにはいたが、彼女達が「清純派」かと言われると微妙なところ。第2期『リベンジ』にて自らギターを奏でながら歌っていた「50と4つの忘れ物」のヒットがトップアイドルへの足掛かりとなったと語っていので、ますます純粋な“歌手”ではなく“アイドル”として売れた純子の例外ぶりが際立つ。……まだ年齢が若い&半端でなくやーらしかかったからだろうか?
また生前から白髪だったようで、これも当時の「清純派」のイメージとは若干ズレるが、少なくとも髪色に関しては漫画表現的デフォルメだと思われる。


【本編での活躍】

重大なネタバレを含むため折り畳み

〇1話「グッドモーニング SAGA」
+ ...
「誰か、何とかしてください……!」
当初は意識が戻っておらず、覚醒したさくらを他のゾンビィたちと屋敷の中で一緒に追い掛け回していた。
その後、意識が戻らぬまま幸太郎によってライブに連れ出され、
ステージを徘徊した挙句デスメタルに合わせてヘドバンするという後で本人に見せたら憤死しかねないもう死んでますけどね行動をする。
しかしこのことが刺激となったのか、翌朝にはたえ以外のゾンビィらと同時に意識が覚醒した。

〇2話「I♡HIPHOP SAGA」
+ ...
「もう死んでますけどね。」
他のゾンビィと共に集められ、幸太郎から自分たちがゾンビィであることと佐賀を救うためにアイドルとして活動することを伝えられるが、
当然まったく乗り気ではなく、やたらと自分に噛みつこうとする山田たえへの恐怖もあって脱走を決意。
同じく脱走を決行した愛と真っ暗な庭先でバッタリ出くわし、互いのゾンビィ顔にビビッて絶叫したところをさくらに発見され、
さくらの説得をふりきり、愛と、そして尚も引き留めようとついてくるさくらと商店街にたどりついたとこで野生のラッパーたちと遭遇。
彼ら、そして助けを求めた警官から化け物扱いされた挙句、発砲されたことで屋敷に逃げ戻った。
その後もモチベーションが低いまま佐賀城のステージに駆り出され、なんやかんやあってさくらのブチ切れラップで説教されることに。

〇3話「DEAD OR LIVE SAGA」
+ ...
「今日は、本当に酷いコンサートでしたけど……一人じゃないというのは、思ったより悪くなかったです」
いまだ抜けないグループでの活動への戸惑いや、一夜漬けのパフォーマンスを見せることへの抵抗感もあり、
同じくアイドル経験者の愛共々、アイドル活動にモチベーションの低い姿を見せていた。
さくらたちがゲリラライブを決行した時も初めは参加しようとしなかったが、さくらたちの苦境を見かねて途中から参戦。
ゲリラライブを「本当にひどいコンサート」と振り返りながらも、グループでの活動に前向きなものを感じとった様子。
余談だがラストの寝間着姿の可愛さは異常。

〇4話「ウォーミング・デッド SAGA」
+ ...
「今度は歌と踊りだけででも、お客さんの心を掴めるよう頑張りましょう」
営業で温泉に行けるという話に喜んだのも束の間、ゾンビィバレを避けるために温泉には入れないと言われがっかりすることに。
温泉街に到着後は練習をさぼって街を散策することに乗り気ではない素振りを見せていたが、
内心ではやはり未練もあったのか、いざ散策を開始するとそれはとても良い笑顔で散策をエンジョイしていた。
その後全員で足湯に入った時にグループでの活動に改めて決意表明し、ライブにも今度は最初から参加。見事にライブを成功させた。
……のはよかったのだが、温泉への未練は残っていたので温泉に入ろうとするサキに乗っかり、
さくらを含めた3人で無人の温泉を満喫していると幸太郎がタイアップの依頼をしていた営業先の担当者がやってきてしまう。
さくらの生首ポロリを皮切りに彼女を他のメンバーと一緒に恐怖の底に叩き込んでしまい、タイアップをおじゃんにしてしまうのだった……

〇5話「君の心にナイスバード SAGA」
+ ...
「ポ、ポロリはしてませんよ!?」
Aパート:ドライブイン鳥編
佐賀の地元企業・ドライブイン鳥*1のCM撮影に他のメンバーたちと参加。
「超有名企業」という触れ込みに反していかにもローカル感漂うごめんなさい店構えにガッカリした様子を見せたが、
社長さんのご厚意で焼き肉をご馳走になった時にはメニュー表を食い入るように眺めていた。
その後のCM撮影では、初めて着たTシャツ以外の衣装が鶏の着ぐるみということにこれまたガッカリするも、撮影自体は問題なくやりきった。
しかしCM撮影のお礼に社長がプレゼントしてくれたものが(焼き肉ではなく)Tシャツだったことにまたしてもガッカリすることとなった。

Bパート:ガタリンピック出場編
幸太郎の用意したゴミみたいにダサいTシャツを着ての出場に物凄いガッカリした姿を見せる。今回ガッカリしてばっかである
結局出場することとなり、更衣室では生前出場した水着だらけの水泳大会を思い起こしていた。ポロリはなかったらしい
余談だがこのとき愛に対して「水着だらけの水泳大会を思い出しますね」と話しかけていることから、番組が今も普通にやっていて愛も出場経験があると考えているように見える。
何気に彼女の芸能界のイメージが現代に蘇ってからも全く更新されていないことが示されているシーンだったりする。
やはりというか何というか競技面では全く活躍できず、ガタチャリでは泥で滑る自転車でアタフタして結局転倒。
ガターザンではジャンプ台の高さに身をすくませた瞬間に握っていたロープが泥で滑ってしまい、
何とかこらえようと必死になるもあえなく転落して泥にダイブする羽目に。でも可愛かった
また、ガターザンで首と四肢がもぎ取れたたえに対処するため、他のメンバーと共にアイドルがしてはいけない形相で泥の中を突き進む姿も見られた。
そしてガタリンピック後、彼女について何か気が付いたように注目する記者の姿があり……?

〇6話「だってセンチメンタル SAGA」
+ ...
「これのどこに……アイドルがあるんですか!?」
冒頭、幸太郎から与えられた新曲のレッスンに励むが、初体験であろう激しいダンスミュージックに体がついていかず苦労していた。
その晩、幸太郎の入浴中に他のメンバーと一緒に幸太郎のパソコンで現代のアイドル事情について調べていたが、
その際に現代のアイドル活動と彼女の経験してきた昭和のアイドル活動の違いについても知ることになり、
これまで幾度か描写されてきた愛とのアイドル観の違いも決定的なものになってしまった。

そしてその現代のアイドル活動への困惑は、ハッキリと理解せぬまま駆り出されたチェキ会の最中にボイコットという最悪の形で爆発してしまい、イベントそのものを台無しにすることになってしまった。
それでもなお自分が憧れ信じてきたアイドル像をゆずることはできず、愛との激しい言い争いに発展し、今後の活動において邪魔と宣告されてしまう。

その後、館を1人抜け出し渚のバルコニー的なサムシングを繰り広げる昭和風カップルを背に浜辺で黄昏ていたところ、追いかけてきたさくらと遭遇。
自分の信念をゆずることこそできないが、死んでから30年以上経過した現代において、
自分が過去の存在となっていることには諦観も抱いており、自分の存在が邪魔になるのならばフランシュシュの活動から離れることをさくらに伝えた。
そして諸々の問題も解決しないまま幸太郎からフランシュシュのサガロック出場を伝えられ、次回予告で「茸になります」という謎の言葉を残して全ての決着は7話へと持ち越されるのだった。

またこの6話にて、彼女の死因が飛行機の墜落事故によるものと明らかにされた。
体が継ぎはぎだらけなのも墜落の衝撃で全身がバラバラになったこと、
パーツごとに色が違うのも、墜落火災などの影響で各部位ごとに傷みの度合いが違うのが理由だと思われる。
1話でまだ自我が戻っていない時に鉄格子に絡みついて外に出たがるような姿を見せたり、
アイキャッチなどで時々見せていた高所恐怖症的な描写も、この死因がトラウマになったのが原因かもしれない。

余談ではあるが、没年の1983年の日本での航空事故は日本近距離航空機中標津空港事故が起きているが乗員乗客52人全員が生還している。
おそらくモデルとなったのは1985年に起きた日本航空123便墜落事故と思われる。
実際に日本航空123便墜落事故はアイドルである坂本九が事故に巻き込まれ帰らぬ人となっている。



【他のキャラクターとの関わり】

源さくら
ゾンビィ仲間。
未熟だが前向きに努力する彼女には好意的。
気が合う部分も多い模様。

二階堂サキ
ゾンビィ仲間。
4話では彼女に引きずられて問題行動を……。(純子の意志があったからだが)

水野愛
ゾンビィ仲間。時代は違えど、生前は共にトップアイドルだった共通点もあって絡みも多い。
元トップアイドルとして幸太郎主導の無茶苦茶なアイドル活動に当初やる気を見せなかったことや、
さくらたちの意識やパフォーマンスに対して時に厳しい目を向けることは共通しているが、
昭和と平成、特にゼロ年代後半のアイドル文化の中にいた愛とは意識のズレがあることが描写されている。
6~7話での衝突と和解を経て、フランシュシュの指導役として確固たるパートナーシップを発揮するようにもなった。
第2期『リベンジ』では、第3~4話が愛&純子回として纏められ、共に主人公として描かれた。
一連のエピソードでは、さくら達からは自他共に認めるコンビ的存在とされつつも、個人的には一方的に頼りにしていた愛がアイアンフリルとの接触の危険性を理由に個人活動の為に離されたことによるプレッシャーに晒され、更には愛のアイアンフリルへの引き抜きの現場を目撃……と、精神的に追い詰められることに。
この中で、周囲には冷静を装いつつもストレスが溜まると真顔になって顔が怖くなることも判明する。
1期では幸太郎に対して赤面したりするようになっていたことを指摘されていたが、2期での愛への態度はとても百合百合しいと評判キマシタワー
覚悟を決めたエレキを手にした気合いの入った歌唱と、幸太郎の命のギターを叩き壊した後で無言で会場奥で見ている愛に手を差し伸べるイケメンぶりにも注目。

〇ゆうぎり
ゾンビィ仲間。そこまで目立った絡みはない。
生きていた時代が昔すぎるせいか、はたまた江戸時代から明治時代に切り替わる転換の時代を生きていたためか、
それとも単にマイペースなだけなのか、純子と違って現代とのギャップに思い悩む様子はあまりない。
なお享年的に考えると純子と同じ19歳没で同い歳という事になるがとてもそうには見えない。
純子が童顔すぎるのか、ゆうぎりが大人び過ぎてるのか…

星川リリィ
ゾンビィ仲間。ゆうぎりと同じくあまり目立った絡みはない。
トップアイドル2人とは違い、元芸能人でありながら幸太郎の打ち出すアイドル活動に表立って反発する様子はない。
さすがにゴミのようにダサいTシャツ中の人がこれを着てリアルガタリンピックに出場させられましたには絶句していたが。
第8話のアレの際には付いてる付いてないで赤面していた。

山田たえ
ゾンビィ仲間。
2話以降もメンバーの中で唯一意識が戻っていない彼女の奇行に驚かされることが多い。
何故か他のメンバーよりも彼女に狙われる確率が高い。

巽幸太郎
自分を生き返らせた張本人。
理不尽かつ高圧的な言動と大声に驚かされることもあり、2話ではいきなりの巽の大声に涙ぐんだことも。
巽の方も彼女が怖がっていると感じているのか、さくら相手と違い理不尽に怒鳴ったりすることは少なめ。

7話では巽の言葉で「自分のアイドルを貫く」と純子は覚悟を新たにした。
8話では巽の妙な挨拶にさくらと共に返事をしたり、「巽さん」と呼ぶなど態度を軟化させており、ある程度信頼するようになった様子。
よく見るとそれらのシーンや巽が撮影したと思わしきブロマイド内、またリリィの父親が現れて巽を呼びに行く時等に赤面する事が増えた。 ん?

2期4話では、悩んでいた順子に幸太郎から幸太郎お気に入りのギターを託されるが、ステージで熱くなった純子がギターを叩きつけてぶっ壊してしまい、後で純子は接着剤で補修していた。


【余談】

ちなみに彼女の生まれた「1964年」生まれで有名な実在女性有名人は、アイドル系では薬師丸ひろ子や三原じゅん子、アニメ関連では高山みなみ井上喜久子等がいる。

また彼女は「昭和のアイドル」なため5話で水泳大会参加経験を語っていたが、リアルな話この世代までのトップアイドルは…
  • テレビ東京:『ヤンヤン歌うスタジオ』に出て歌うついでにコントに参加させられる
  • TBS:『8時だョ!全員集合』に出て歌うついでにコントに参加させられる
  • フジテレビ:『ドリフ大爆笑』に出て歌うついでにコントに参加させられるか、『オレたちひょうきん族』の「ひょうきんベストテン」に出てギャグに巻き込まれる
  • 日本テレビ:『カックラキン大放送』に出て歌うついでにコントに参加させられる
と、有名になれば成る程水着どころかドッキリ番組含めネタ映像が増えていく仕様だった(薬師丸ひろ子等女優メイン系は除く)。
さすがに1クールアニメなのでそこまでは触れないだろうが、
下手したらこの世界の動画サイトには「悲劇のアイドルの懐かし映像」として生前の彼女がギャグに巻き込まれた映像が流出しているかも知れない…。


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最終更新:2022年01月09日 22:58
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*1 佐賀県内に実在する鳥料理専門の焼肉店