ゾンビランドサガ

登録日:2018/11/08 (木) 22:16:40
更新日:2024/01/27 Sat 23:28:58
所要時間:約 6 分で読めます








死んでも夢を叶えたい!

いいえ、死んでも夢は叶えられる!

それは絶望? それとも希望?

過酷な運命乗り越えて、脈がなくても突き進む!

それが私たちの、(サガ)だから!!




私たち、生きたい!



出典:ゾンビランドサガ、5話より、2018年10月4日から放送中、
MAPPA、Ⓒゾンビランドサガ製作委員会


⚫︎目次

概要

『ゾンビランドサガ』とは、2018年10月4日から放送開始したゾンビアニメ。
監督は『スイートプリキュア♪』の境宗久。

放送開始前は「新感覚ゾンビ系アニメ」としか明かされず、先行上映会では「ネタバレ禁止」の誓約書を書かされるほど徹底的に情報統制がされていた。
またPVも見た感じ純粋なホラー系だったため、多くの人は普通のゾンビ物だと思っていた。

が。


なんと本作は単なるゾンビホラーではなく「ゾンビ×佐賀×アイドル×コメディー」という前代未聞のコンセプト。
そう、ゾンビとして蘇った生娘……否、死娘たちが佐賀県をアピールするアイドルとして奮闘する、血と汗と涙とド根性あと腐乱臭に満ちたコメディーなのだ!
現実のアイドルが恋人バレをするまいと気を付けているように、本作のアイドルたちも死娘バレをするまいと気を付けている。
何故なら、バレるとB級映画のように逃げられたり頭を斧で割られたりするから。

ご当地アニメなので作品内に登場するのは佐賀県関連のものばかりで、ユニット名が決定するエピソードの放送日に同県のPR死体大使に任命されている。
主役ユニット「フランシュシュ」のメンバーが7人なのは、おそらく「佐賀の七賢人」が元ネタだろう。
アイキャッチは毎回変わり、佐賀藩の十代目藩主・鍋島直正像やご当地アイスバー「ミルクック」、佐賀で採れるイチゴ「さがほのか」など、県にまつわるエトセトラが映る。
そもそもの佐賀県が、割とアニメやサブカルとのタイアップに積極的な風土の県であるため、
佐賀に行けばわりと高頻度で目にする。

Abema、Amazonプライム、バンダイチャンネルなど各動画サイトで配信されているが、ニコニコ動画は最新話無料期間が僅か三日しかない。
スポンサーが『グランブルーファンタジー』『ウマ娘 プリティーダービー』のCygamesであるため、『グラブル』のTwitterでは同作のヒロインであるルリアと『サガ』の主人公である源さくらが2ショットを決めるイラストが投下されている。
Cygames公式漫画『サイコミ』でもコミカライズが連載されているのでそちらもチェック!

そんなこんなで2018年最大のダークホースアニメと化し、サイゲ単独のイベントでは『ウマ娘』を差し置いて真っ先に入場整理券が枯れ果て、定員700人ほどの品川区でのライブチケットはプラチナチケットと化すほどの争奪戦となった。
その大反響から急遽ライブビューイングも決定し、そのライブで遂に聖地・佐賀県でのライブイベントも発表された。
なお、その会場は品川と大して変わらない唐津市のホール……前回以上の争奪戦が予想されていたが、やっぱりそうなった。


あらすじ

いつもの朝。いつもの音楽。いつもの自分。7人の少女たちの安寧は、突如崩壊する。
死して蠢く、ゾンビによって……。

否応なく踏み込んだ世界、そこは“最高×最悪のゾンビワールド”
少女たちの願いは、たった一つ。
「私たち、生きたい」
これは、少女たちが起こす奇跡の物語(サガ)

『ユーリ!!! on ICE』MAPPA×『おそ松さん』エイベックス・ピクチャーズ、『ウマ娘 プリティーダービー』Cygamesの3社が偶然にも手掛けた100%肉汁オリジナルアニメが誕生!
年齢も性別も時代も超えて、びんびんに刺激する「新感覚ゾンビ系アニメ」の幕がいま上がる。
(公式より引用)


登場人物

CV:宮野真守
謎のアイドルプロデューサー。公式サイトのキャラ紹介やEDでのキャスト順でいずれも一番上なので、一見主人公。でも多分違う。
黒いサングラスで目元を隠し、赤いベストの胸に小島食品工業のゲソを刺した怪しげな男。
さくらたち伝説の7人をゾンビィとして蘇らせた張本人で、佐賀を救うために「ゾンビランドサガプロジェクト」を計画しているらしい。が、いまだ全貌を知っているのは彼ひとり。
「フランシュシュ」の前では傍若無人に振る舞うが、それ以外の人の前では有能なプロデューサーとして通っている。
けっこうな人誑しであり、顎クイ一つで男女問わず魅了する謎のカリスマの持ち主。
ただ、大勢の前だとちょっと上がっていつもの調子が出なくなる。
ちなみに演技に関しては宮野氏に任せているらしく、めっちゃフリーダム。自由過ぎて何を言っているのかわからない時もある。
そんなこんなでファンからは「ただの宮野」と言われることも……。

CV:本渡楓
多分本編の主人公で、7人の中で最初に目覚めたゾンビィ1号。
赤毛のロングヘアーに水玉リボンがトレードマーク。あとおっぱい
ゾンビィとなった際に何故か生前の記憶を忘れているが、唐津弁を話すことから佐賀県出身と思われる。
2008年の4月頃に高校一年生になったばかりの少女だったが、その入学式の朝いきなり家の前を通る軽トラックにはねられて死亡。
ちなみに第一話冒頭でその事故のシーンが描かれており、速さの面では相当な上位に位置する。多分これが一番早いと思います。
初期設定が書かれたまま発売されたビジュアルスクエア缶バッジにはさくらの没年日が書かれており、それによれば4月7日に死亡している。初登校日が7日とは限らないが、少なくとも事故った前後で死亡したと思われる。
ゾンビ姿の際は腕と脚に包帯を巻いており、額には大きな傷跡がある。
アイドルアニメの主人公らしく(?)、何の取り柄も無いもののド根性なら誰にも負けない。
第1話ではデスメタルライブの前座パフォーマンスでデスボイス&モッシュダイブを行ったり、第2話ではたえをおもちゃにして遊ぶサキにじいちゃんばあちゃんのいる前でブチ切れてラップバトルを挑んだりと、ふとしたきっかけで爆発することも。
可能性という面では相当に高い。
また、生前はトップアイドルグループ「アイアンフリル」に憧れていた。記憶があったらセンターの愛ちゃんを見た日にゃ大騒ぎだっただろう。

CV:田野アサミ
1990年代に九州制覇を成し遂げた「怒羅美(ドラミ)」の伝説の特攻隊長。ゾンビィ2号。享年18。多分佐賀県出身。
第2話におけるさくらとのラップバトルで「ハンドル握って死んだ」と言っていたことから、どうやらバイク絡みの事故で死んだらしい。
自他ともに認めるヤンキーで、前髪に赤いメッシュの入った金髪が特徴。髪型はポニーテール
「ぶっ殺すぞ」が口癖で、ケンカを吹っ掛ける際は「てめーどこ中だよ?」とメンチを切る。
そんな言動は一見怖いが、元々隊長をしていたからかリーダー気質で、仲間への気配りや配慮にも長けている。また「腐乱臭衆フランシュシュ」の初代総長リーダーを買って出た。またケンカっ早いが友情に厚く、ラップバトルで根性見せたさくらを気に入っている。
加えて実はゲーム好きで、生前はたまごっちにもハマっていたらしく、自分が死亡後にたまごっちがおやじっちになってないかと気にしていた模様。

CV:種田梨沙
伝説の平成のアイドル。享年16。ゾンビィ3号。頭の一部を除く全身に包帯を巻いた姿をしている。多分佐賀県出身ではない。
チャームポイントは黒髪に黄色い花のアクセサリー。
2000年代のアイドル戦国時代でトップだったアイドルグループ「アイアンフリル」で不動のセンターだった。そのためか衣装はゼロ年代のAKB48っぽい感じ。
トップアイドル、それもセンターを務めた逸材であるため歌唱力・ダンス共にエース級の実力を誇るが、どちらかというとダンスの方が得意のようだ。
そんな経験を持つだけあって勝ち気で負けず嫌いな性格で、当初は「寄せ集めのゾンビィで成功できるわけがない」と踏み、さらに当然幸太郎に懐疑的なため当初は脱走して東京に戻ろうとしていた。
しかし、路上ファーストライブでのさくらたち5人を見て居ても立っても居られず、「フランシュシュ」でアイドルとして再スタートすることを決意する。
なおコミカライズでは「2008年以降のアイドル戦国時代~」と紹介されているが、彼女は2008年8月に亡くなっているため、「アイアンフリル」がアイドル界トップになってから僅か半年しか活動できていないことになる。

CV:河瀬茉希
伝説の昭和のアイドル。享年19。ゾンビィ4号。多分佐賀県出身ではない。
肌が継ぎはぎだらけで部位によっては色も違う等他のゾンビィたちと比べても遺体の損傷が特に激しく、かなり過酷な死に方だった模様。
生前は1980年代のアイドルブームの火付け役として一世を風靡した。山口百恵の次世代、松田聖子*1や中森明菜と同世代、愛ちゃんの二~三世代前のアイドル。
昭和のアイドルなのでソロ活動しかしたことがなく、ユニットとして活動する「フランシュシュ」の在り方に戸惑っている。
歌唱力は一番高いがダンスは苦手。女性アイドルに基礎スキルとしてダンスが要求されるようになるのは平成以降なので致し方なし。
性格は引っ込み思案で自虐的だが、心に秘めたアイドル活動に対する熱意は愛に負けないほど強く、真剣にアイドル活動をしようとするさくらたちの本音を聞いて次第に心を開いていく。
しかし、昭和生まれ故に平成生まれのさくらたちと若干のジェネレーションギャップが生じることもあり、「昭和のアイドル」像と「平成のアイドル」像のギャップが原因で、後者に当たる愛とは価値観を巡って対立したことも。現実が令和時代を迎えた今、今後純子は更に新たな価値観に出会うのだろうか。
ちなみに、生きていれば2021年時点で57歳

CV:衣川里佳
伝説の花魁。享年19。ゾンビィ5号。佐賀藩や唐津藩出身かどうかは不明。享年は純子と同じ19だが明らかに純子よりも大きい。色々と大きい。
現状、ある意味最年長故か「フランシュシュ」のお局様的ポジションにいる。あと理不尽なビンタ担当。
首元に大きな傷があるので、何かしらの罪で斬首されたことが死因と思われる。というか、200年も前の人物の遺体、それも肉や体組織の残った状態のよいものをどうやって入手したのか……。
幕末から明治にかけての激動の時代、「維新の裏にこの人あり」と言われた存在。ある意味では元トップアイドルである。
伝説となるほどの花魁としての能力と年の功もあいまってか、年代的なギャップは一番大きいはずだが現代のアイドル活動にも馴染んでいる。花魁という最上級の遊女に上り詰めるには容姿だけでは務まらないので当然か*2
さくらとサキのラップバトルでは遊女の基礎スキルである三味線を弾いて場を盛り上げたり、自身がゾンビィなのを気にせず煙管を吹かしたりするほどのマイペースな性格。普段の服装も和服が基本で、花魁だった故か彼女の好みか、着崩して左肩を露出させる色っぽい着こなしをしていることが多い。
ちなみにメンバー名が「フランシュシュ」に決まるまで、島原の志士に思いを馳せながら「壬生浪士組」と名付けようとしていた。

CV:田中美海
伝説の天才子役。享年12。ゾンビィ6号。佐賀県出身っぽい。水色のツインテールに頭の星飾りがトレードマーク。
大河ドラマで大ブレイクした後、全チャンネルのゴールデンタイムで主演を務めるという快挙を成し遂げた天才子役。
様々な舞台で色んな役を演じてきた経歴から強い度胸を持ち、また歳の割に意外と博識。
ちんちくりん扱いされると怒るのが玉に瑕だが、天才子役だけあってかブランクを取り戻そうとする努力家でもある。
身体(遺体)に傷は無いが、心臓のみ胸から飛び出しており、驚くと破裂してしまうこともある。が、大抵次のシーンでは再生している。
他のメンバーと比べて享年があまりにも早すぎるし、12歳にしては背が低すぎたり、好きな食べ物が何故か調味料ばかりだったりと彼女もまた謎が多いが、その背景には思わぬ(ある意味では「アイドル(偶像)」の負の面と言える)過去、そして衝撃の事実があった……。

CV:三石琴乃
伝説の山田たえ。享年29。ゾンビィ0号。
他の皆同様に何かしらの伝説の持ち主なのだろうが、具体的なことは現在不明。死因は不明……というか、29歳で亡くなっていること以外は何もかもが現状不明。
当初は声優が明かされておらず、第3話にて唐突に明かされた。それ以降視聴者から伝説というのは「ムーンでライトな伝説」だと囁かれるようになった。
7人の中で未だに「目覚め」ておらず、振る舞いは往年のホラー映画に出てくるゾンビそのもの。人にやたら噛み付く、言葉を話せないなど、ぶっちゃけ見た目が可愛い以外は完全にゾンビ。一応他のメンバーが言っていることは理解できているようだが、本能に逆らえずいつも何かを噛んでいる。
ちなみに、何故かニワトリの鳴き真似がやたら上手い

  • 警察官A
CV:吉野裕行
佐賀県警に勤めているモブの警官。36歳。
割と頻繁に登場しゾンビの姿の「フランシュシュ」を目撃するため、よく発砲している。

  • ロメロ
CV:高戸靖広
幸太郎が連れているゾンビィ
普段は可愛いがゲソを食べるときはめっちゃ怖い。なおたまにスズメも捕食する。
作中のフランシュシュ公式グッズではマスコットのように扱われており、普通に街中を散歩もしている。むしろロメロがたえを散歩させているようにも見える。

『リベンジ』ではゆうぎりの存命時=明治時代を描いた「佐賀事変 其之壱/其之弐」にも似たような犬が登場しているが、同じ犬なのかロメロとは別のゾンビ犬なのか、はたまた同話に登場したメンバー似のモブ同様に単なるそっくりさんなのかは不明。

  • デスおじA、B
ライブシーンなどで現れる二人組のモブ。デスメタルの格好と訛りが特徴。
偶然「フランシュシュ」のライブを見たことで事実上のファンになる。

用語

  • ゾンビィ
いわゆるゾンビのこと。しかし幸太郎は頑なに「ゾンビィ」と言っている。
「フランシュシュ」の7人をゾンビィにしたのは彼らしいが、どうやったのかは不明。作中でも突っ込まれているが、火葬が普及した日本でどうやって遺体が残っていたのかも不明である。
*3

もう既に死んでいるので頭部が取れたり、体がバラバラになったりしようと全く平気。ただ体の命令は脳が出しているようで、頭部が取れると体を動かせない。ちなみに体は意外とくっつけやすいようだ。
また長く引きこもると体にキノコが生えてきたり、オーバーワークをしすぎると四肢が勝手に取れ始めたりする。
ゾンビィとして目覚めた直後は意識が無く、よくあるホラー作品のゾンビさながらのもっさりとした挙動で人間に襲い掛かる。*4
が、何かしらの「刺激」を与えることで生前の人格が戻ってくる。

アイドル活動をする際は幸太郎がハリウッド直伝のメイクをするが、メイク道具は「粘土」「ホッチキス」「絵具」。
どうやったらそれで土気色の強い肌をつやっつやの美肌にできるのだろうか……。



あ、あの……! つ……!

追記・修正、よろしくお願いしまあああああああすっ!!!!!




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最終更新:2024年01月27日 23:28

*1 ちなみに福岡県久留米市荒木出身だが、久留米市は佐賀県との県境に位置するため実質佐賀県とも言える。

*2 花魁は大名など身分の高い客の相手もすることがあるので、候補として見込まれた者は幼少期から教養や芸事、接遇を徹底的に仕込まれる。

*3 ゆうぎりは時代的に土葬でもおかしくはないが、他は火葬が普及している時代に生きていた人で、純子に至っては遺体は身元のができないほどに損傷していた可能性も高い。

*4 なお、人為的に蘇生したタイプのゾンビだからか、噛まれてもゾンビにはならない