オーラ(仮面ライダージオウ)

登録日:2018/11/08 Thu 00:25:40
更新日:2024/03/06 Wed 00:22:18
所要時間:約 3 分で読めます






あなたにちょっと悪い知らせと、めちゃくちゃ良い知らせがあるの。

今日からあなたが仮面ライダー◯◯よ。


オーラとは、『仮面ライダージオウ』に登場するキャラクター。

演:紺野彩夏


概要

オーマジオウを倒し成り替わる程の力を持った魔王候補の擁立を企み、2068年の未来からやって来た未来人の集団「タイムジャッカー」の一人。

銀色の近未来的な服を着用し、右耳の後ろ辺りに羽髪飾りを付けた10代後半ほどの女性。
着ている服はスカートになっており、艶めかしい太ももを露出し黒いロングブーツを履いている。
歴代の平成ライダーが存在する様々な時代に赴き、その時代の仮面ライダーの力や記憶を奪って新たな魔王候補たるアナザーライダーを生み出すべく暗躍する。
同メンバーのウールに比べると、余計なお遊びは一切なく、魔王擁立の為に冷徹に仕事をこなすクールビューティ。
だが、劇中の描写等からクールビューティというより今時の若者といったイメージが強いという意見も多い。

性格はウールと比較すると大人びた雰囲気を漂わせるが、ウールに負けず劣らずの冷酷かつ悪辣ぶりが目立ち、
アナザーライダーとなる契約者を見出す方法も非常にえげつないものが多い。
クールな雰囲気に反して口が悪く、劇中ではオーマジオウの事を「ジジイ」呼ばわりしている。
「魔王候補擁立」という共通の目的を持っているにもかかわらず他のメンバーとの仲が悪く、互いによく牽制し合っている。

アナザーライダーとなる人間に接触した際は相手に対し、未来で起こりうる不幸な出来事を「ちょっと悪い知らせ」と形容して相手に伝え、
その不幸な未来を変える為の「めちゃくちゃ良い知らせ」を餌に契約を迫るという方法をとる。
またタイムジャッカー共通の能力として時間停止能力を持っており、他のメンバーと会話する際や、敵の動きを封じる時などに使用する。

生み出したアナザーライダー

オーラの見出した契約者は、契約の内容に「大切な誰かの命が関わっている」のが主な共通点。一部例外はあるが。
ここから「大切な誰かの命」を秤にかけ、契約者をアナザーライダーにするという、彼女の非常に悪質極まりない面が窺える。

なお、作りだしたアナザーライダーの数は少な目だが、
愉快犯的な側面のあるウールや別の思惑も見えるスウォルツに比べると「魔王候補擁立」という目的のためにアナザーライダーを作っている旨のセリフが多い。

契約者は2016年の飯田という男性。
契約内容は「病気で瀕死の息子(ケイスケ)を救うこと」。

契約者は2003年の佐久間龍一という青年。
契約内容は「交通事故で死亡した同級生の山吹カリンを生き返らせること」。

契約者は2019年の堂安保という男性。
契約内容は「自身の研究の成果を周囲に認めてもらうこと」。

契約者はタイムジャッカーのウール
アナザーキカイとなった彼から生成したアナザーキカイウォッチで再度変身させたが、ジオウⅡの時間逆行でなかったことにされてしまった。

契約者は2019年の北島祐子という女性。
契約内容は「自身を殺人罪で有罪にした者達に対する復讐」。

契約者は遠藤タクヤという青年。
契約内容は「姉が死んだという出来事を改変すること」。

専用タイムマジーン

常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツと同じく専用のタイムマジーンを保有しており、違う時代に移動する際に使用している模様。
だが、何故か彼女の保有しているタイムマジーンは『仮面ライダーキバ』に登場したキャッスルドランそのもの。
人型に変形した際は、タイムマジーンの上半身がキャッスルドランになったような外見である。


劇中での主な行動

第3話「ドクターゲーマー2018」&第4話「ノーコンティニュー2016」

第3話で初登場。
2016年の時代で、心臓病が悪化して救急車で運ばれようとしていた息子・ケイスケに付き添おうとしていた飯田の前に現れ、
余命幾ばもないケイスケの命を救うことを条件に「めちゃくちゃ良い知らせ」と称して飯田に契約を迫る。
契約を受け入れた飯田に対し、本来の仮面ライダーエグゼイド=宝生永夢から奪った力で作り出した「アナザーエグゼイドウォッチ」を埋め込むことでアナザーエグゼイドに変身させた。

第5話「スイッチオン!2011」&第6話「555・913・2003」

第5話ではウール共々、現れたスウォルツの時間停止能力によって動きを封じられる描写がある。

第6話では2003年の時代に現れ、霊安室に運ばれたカリンの遺体の前で悲しんでいた佐久間に接触する。
佐久間に対し「めちゃくちゃ良い知らせ(死んだカリンを生き返らせることが出来る)」を教え、彼に契約を迫る。
契約を受け入れた佐久間に対し、本来の仮面ライダーファイズ乾巧から奪った力で作り出した「アナザーファイズウォッチ」を埋め込むことでアナザーファイズに変身させた(しかし、2011年の時代でスウォルツの手によって別のアナザーライダーに上書きされてしまう)。

第7話「マジック・ショータイム2018」&第8話「ビューティ&ビースト2012」

第7話でウールと契約を交わし、アナザーウィザードとなっていた早瀬に接触。
以降はウールに代わって早瀬の補助を担当していた。
早瀬が片思いしていた香織に裏切られたと思って暴走気味になった際には、「その力、今度は憎しみと共に使って見なさい」と語りかけ、憎しみを煽ることで早瀬をより強力な魔王候補に仕立て上げようと企んでいた。

第10話「タカとトラとバッタ2010」

2010年の時代に向かってアナザーオーズを撃破しようとするジオウに対し、キャッスルドラン似の専用タイムマジーンで妨害してくる。
タイムマジーン同士の戦闘となるが、オーズライドウォッチやタジャドルコンボライドウォッチを使ってモードチェンジしたジオウのタイムマジーンに撃破された。
搭乗していたオーラは脱出していたため無事。

第19話「ザ・クイズショック2040」&第20話「ファイナルアンサー?2040」

堂安保と契約してアナザークイズを誕生させる。
何度もジオウ達に邪魔されたためか、今回のオーラは特に余裕のない言動が目立ち、
ジオウ・ゲイツとアナザークイズの戦いでも積極的に干渉していたが、白ウォズ及びオリジナルの仮面ライダークイズが乱入するなど、
予想外の事態が続き、結局アナザークイズは撃破されてしまう。

第23話「キカイだー!2121」&第24話「ベスト・フレンド2121」

スウォルツが無理矢理ウールをアナザーキカイ化したのを見て心配するようなそぶりを見せ、彼を救うためにジオウ達に協力する……
と見せかけて全ては演技であり、作戦中ゲイツを出し抜いて入手したアナザーキカイウォッチをウールに躊躇なく埋め込み、自分の傀儡の王にしようとしていた。
最終的にウールはアナザーキカイから解放されるが、彼に謝罪するどころか八つ当たり気味に罵声を浴びせ、共に撤退した。

第25話「アナザージオウ2019」~第28話「オレたちのゴール2019」

スウォルツがアナザージオウを創り出したことをウールから聞かされて困惑する。
しかし、ウールがスウォルツへの不信感を募らせたのに対し、オーラは動揺こそしたがウールほど気にする素振りを見せず、むしろ取り乱すウールを窘めようとした。
結局のところ、独自に立ち回った末に白ウォズとの会話でスウォルツが何か企んでいるという確信を得たウールとは対照的に、
事態を静観していたオーラは物語の核心に近づくことは無かった。

第35話「2008:ハツコイ、ウェイクアップ!」&第36話「2019:ハツコイ、ファイナリー!」

スウォルツが王の擁立からジオウのライドウォッチ収集阻止に方針転換し、ウールも(スウォルツの真の目的を探るため)同調するなか、
オーラはまだ新たな王の擁立に固執し、北島祐子と契約してアナザーキバを創り出す。
しかし傲慢さを露わにした祐子に下僕呼ばわりされた挙句、投げつけられたマンホールの蓋で頬に傷をつけられ、
怒りを露わにして、衝撃波を放つ能力で攻撃を仕掛けている。
しかし、仮面ライダーギンガが出現したため、やむを得ず他のタイムジャッカーと共にソウゴ達と一時的に協力し、祐子にも頭を下げて協力を要請するが、
祐子は頭を下げさせておきながら協力の約束は無視し、散々鬱憤の貯まっていたオーラは、最終的にウォズギンガファイナリーに倒され変身解除した祐子を自らの手で殺害した

第39話「2007:デンライナー・クラッシュ!」&第40話「2017:グランド・クライマックス!」

王の擁立に拘り、ライドウォッチ収集阻止に消極的だったオーラだったが、ジオウが未収集の残りのライドウォッチが2個となり、
オーマジオウ誕生が目前に控えたため悠長な事を言っていられなくなったことで、遠藤タクヤという青年をアナザー電王に変身させる。
しかし、電王ライドウォッチの入手は阻止できず、アナザー電王もグランドジオウに倒されてしまう。
第39話でのウールとの会話では、あまりにジオウのウォッチ取集が順調すぎることにウールは疑念を抱いていたが、オーラは「どうでもいい」と一蹴し、現状に懐疑心を抱くことは無かった。

しかしその無関心さと読みの甘さが、後々の破滅へと繋がっていく事になる…

第42話「2019:ミッシング・ワールド!」&第43話「2019:ツクヨミ・コンフィディンシャル」

加古川飛流とスウォルツの手で改竄された世界で、アナザージオウⅡウォッチを狙い飛流の城に押し入ってきた海東をスウォルツは殺さず捕らえたどころか、何と自分達と同じ時間停止能力を与えて手駒にしようとした事を知った時には流石に不信感を露にし、ウールと共に問い詰めると遂にスウォルツから自身が世界のの座に着くと言う野望を明かされ激怒。
とは言え実力には大きな差があり、ウールは一撃で大きく吹き飛ばされ、オーラに至っては頭を鷲掴みされ時間停止能力を奪われ実質無力化されるという窮地に陥る。
その場はウールの決死の行動で退く事が出来たものの、用済みであり同時に自身の真の企みを知った二人をスウォルツがそのままにする訳もなく、海東やアナザーライダー達を放って抹殺に掛かる。

そしてとうとう潜伏先を海東に暴かれるが、内心ではスウォルツに従う気は更々無かった海東からはグランドジオウウォッチを託されつつ、義理という建前でアナザーライダー達を呼び寄せられる形で更なる逃亡を促された。
その後ウォッチはウールがソウゴに返してアナザージオウⅡは撃破され、改竄された世界は元通りになるがスウォルツが健在な以上は追われる身のままでしかなく、渋々ウールの「ソウゴらの元に身を寄せて匿ってもらう」という提案に乗る事になる。

第44話「2019:アクアのよびごえ」&第45話「2019:エターナル・パーティー」

第44話冒頭でアナザードライブに襲撃を受け、ウールと共にクジゴジ堂に逃げ込む。
今までの所業から、ゲイツに猛反対され門前払いを食らいそうになりかけた所でソウゴが仲裁し、その一存で何とかクジゴジ堂に住む事を了承される。
ウールがソウゴと語り合い、彼の器の大きさに触れて親睦を深める中で自分も料理作りに挑戦する等して、クジゴジ堂で平穏な暮らしを得るかに見えていた。

だが、内心ではスウォルツが決して自分達を生かしておく筈が無いという恐怖心にウール以上に囚われており、日に日に大きくなるその気持ちに次第に押し潰されていき、ある日遂に1人でクジゴジ堂から姿を消してしまう。
ウールも心配して探索に乗り出すが、そこへ再びアナザードライブが来襲、時間停止能力を重加速により無効化され窮地に陥るが、そこへツクヨミと湊ミハルが割って入り、ソウゴとゲイツも駆け付けなし崩し的に激突。
最終的にアナザードライブはグランドジオウに変身したソウゴが呼び出したハンドル剣の一撃と、ゲイツリバイブ疾風の百裂タイムバーストを受けて爆発、変身が解かれたが……その爆炎の中から現れたのはよりにもよって狙われている筈のオーラだった。
そのままオーラは、不敵な笑みと共に去ってしまう。

すぐに先程のオーラはアナザードライブが化けた偽物だと見なされるものの、これにより何を信じれば良いか分からなくなりパニック状態に陥ったウールは、
本物のオーラと再会しても腰が引けてしまい、そこへアナザードライブが再び現れる。

時間停止能力以外はまともな戦闘能力を持たないウールはアナザードライブに一方的に痛め付けられ、オーラも一瞬の隙を突かれて首を締め上げられる。
そのままアナザードライブは再びオーラの姿を取り、「自身の真の正体はパラドックス・ロイミュードである事」「ウールとオーラを抹殺し本物の彼女に成り代わる事」を告げ、それにより恐怖心の針が振り切れてしまう。

すぐに察知したゲイツとウォズが駆け付けた事で一旦は難を逃れるが、もう彼女の考えはある一点に染まりきってしまっていた。

大丈夫!?

…ちょっと、ヤバかったかも…

…じゃあ…


今、楽にしてあげる。


瀕死のウールに寄り添うふりをして、無情にもその身体を漆黒のエネルギーを纏った手刀で深々と刺し貫くオーラ。

ウールが、その場にいた全員が呆然とする中、オーラはかつてアナザーキカイウォッチを埋め込んだ時のような冷徹な表情でウールに向けてその真意を言い放つ。

悪く思わないでよね。スウォルツから逃げて私達二人共生き延びるなんて、無理。

生き残るのは……私。

そうしてスウォルツへの手土産として、ウールの羽飾りを奪い取るとその場を立ち去るオーラ。

その後遅れて駆け付けたソウゴに看取られてウールは息絶え、その死を嘲笑したアナザードライブは激怒したソウゴによりウールへの仕打ちの仕返しとばかりに倒されるも、大きな悲しみだけが残る結末となってしまったのだった…。

第46話「オペレーション・ウォズ」

再びスウォルツの元に戻ったオーラは、最早形骸化したタイムジャッカーの一員として再び時間停止能力を与えられ、その後のスウォルツとソウゴ、ミハルとの戦いに加わり能力を使ってサポートをするが、その最中でスウォルツが野望達成の為の狙いを語った事、そして自分とウールはやはりその為の捨て駒として利用されていただけだったという事を改めて知ると、突如スウォルツに時間停止を執行。

…ウールに出来なかった事を、私がやる…。

その為に…私は!!

そう言い放つとスウォルツの身体を手刀で刺し貫いた……が

俺が、お前の行動を読んでいないと思うか…?

スウォルツは時間停止を容易く解き、同時に刺された箇所にオーロラを発生させ手刀を回避。
そのままオーラの身動きを封じつつアナザーディケイドに変身し、オーラの顔面に回し蹴りを叩き込んで吹き飛ばし、致命傷を負った彼女に薄ら笑いと共に最後の言葉を添える。

ウールと共に、仲良く暮らすと良い……。

その言葉に悔しさを滲ませながら、オーラもまた息絶えたのだった。


彼女がウールより救われない末路を辿ったのは、ひとえに高過ぎたプライドが招いた因果だろう。

場合によってはスウォルツ以上に悪辣な手段で何人もの人間をアナザーライダーに変え、自身を蔑んだり傷付けた相手は断じて許さず、ソウゴらを幾度も裏切り更にはアナザーキカイの件で恨みを持っていたにもかかわらず、それを押し殺して守ろうとしてくれたウールすら手に掛けると、一度そのプライドを揺さぶられればなりふり構わなくなり目先が曇ってしまうという性格上の欠点がモロに出てしまっている。

そもそも他人を信頼しないスウォルツが一度自分と手を切った相手がすり寄ってきた所で、自身の命が狙いだと見抜かない筈がなく、ましてやディケイドの力を手に入れより差の開いた力量があるのに読みと詰めが甘過ぎるとしか言い様が無いのが惜しい点だろう。

一方でウールに対しては最後の言葉にもある様に情が皆無だった訳では無いのだろうが、それでもスウォルツに取り入る為に命を奪う必要があったのかという意見は多い。

だがそんなオーラすら、ウールと同じスウォルツの被害者であるとしてソウゴはその事への怒りも胸に、スウォルツとの戦いに戻って行くのだった。




LAST「2019:アポカリプス」

全てが終わり改変されたジオウの世界では、ウールと共にまさかのソウゴらの後輩という新たな未来を彼女もまた歩んでいた。
相変わらずのポジティブシンキングさで先輩らしさをあまり感じさせないソウゴを「王様先輩!」と呼んで慕うウールに対して呆れる等、ぶっきらぼうな面は改変前の面影を感じさせるが、何だかんだでウールとは付き合いが良さそうにしてる辺りは大分丸くなった印象が感じられる。

朝から一悶着起こしている面々に対して、あの「ちょっと悪い知らせと、めちゃくちゃ良い知らせがあるの」と彼女の象徴とも言える台詞の後で続けて「…このままだとみんな遅刻よ!」と、悪戯っぽい笑顔で告げるとウールを引っ張って悶絶するソウゴとゲイツの脇を通り過ぎ、一足先に学校へと向かっていくのだった。


余談

名前の由来は恐らくスペイン語・ルーマニア語・イタリア語で「時間」を意味する「オーラ」から。
因みに綴りはそれぞれ、スペイン語は「hora」、ルーマニア語は「oră」、イタリア語は「ora」となる。



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