借金

登録日:2018/11/05 Mon 01:12:33
更新日:2024/04/10 Wed 23:21:56
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「お願いだよ。俺、どうしても今、お金が必要なんだ。貸してくれよ」

「そうは言ってもなあ。こっちも家計が苦しくてねえ」

「頼むよ! 迷惑かけたりしないから、ならせめて保証人になってくれよ! 友達だろ!?」

「ああもう、分かったよ。それくらいなら。しょうがないなあ」

「あ、ありがとう! 恩に着るよ!」






「へっへっへっ。やったぜ! 後はあいつに任せて俺は遠くに逃げるとするか」

\ PRRRRRR / 
(保証人になった友達からの電話)

「はいはい。着信拒否、着信拒否。後は知ーらないっと」


概要

借金とは、読んで字のごとく金を借りるということ。またそうやって借りた金のこと。負債とも呼ばれる。
人間、生きていく上ではどうしても必要となるお金――しかし、それが手元に足りなくなると今後の生活はもちろん、新しい仕事を始めることもできない。
かといって仕事が無くて収入が無ければもうどうにもならない。

これは個人ではなく企業などでも同様。
企業が借金を行うのはそれ自体に多くのメリットがあるからである。

そうなると誰かからお金を借りなければならなくなり、色々な手段によってお金を借り、そして後にはちゃんと借りた相手に返す義務があるのである。
だが「単純に後で返せば良いんだろ? 簡単、簡単!」、等と何も考えずに借金をすればあっという間に転落人生へ真っ逆さま。

借金によって自分の首を絞めるのも、他人を不幸にするのも全ては貸し借りをする人間次第なのだ。
今の世の中、金を貸すという仕事も存在する以上、借金無しでは人生は成り立たないと言えなくもない。

無論、借金とは無縁な健全な環境であれば自分も誰も不幸にならずに済むのだが。

払えないからと開き直って踏み倒そうとしたりすると、ブラックリストに載せられてカード審査が通らなくなったり、
銀行口座を差し押さえられたリするのでちゃんと借りたものはしっかり返すべし。

国にもよるが借金というイメージは負だけでは無いので注意。
「借金を予定通りに返した」事は記録に残り、次のローンを組む際の参考にされるので、アメリカ等ではちょっと高額なくらいのモノでもローンを使って購入することが少なくない。
そうやってローン返済の実績を積み重ねていかないと、いざ車とか家とかの超高額商品のローン審査に通らないのである。
ローンと言うと身構えてしまうかもしれないが、後述する通りクレジットカードも立派な借金であり記録が残る。日常的にクレジットカードを使って支払いを済ませているという実績だけでもローンの審査に大きく影響する。

利子

借りた金はそのまま返せば良いんだろ? と上記のように考える何も知らない人もいるだろうがそんな訳はない。
個人間ならまだしも、貸金業を生業にしている会社などは商売で金を貸しているので貸した金に対して利息というものを設ける。
まぁ儲けなきゃ商売やってられないもんね。

これは借りた金+額に応じた貸し主への対価であり、基本的には返すまでの時間経過によってどんどん増えていくのだが、その増え方や返し方も決して単純なものではない。

例えば借金が10万で利息が月10%だった場合、最初に借りた日から一ヶ月が経つと1万円を上乗せで返さなければならないのである。

ちなみに借りた金そのものは元本といい、これ自体を返していかなければ借金は一生消えていかないので注意。
何も知らない人はこの元本と利息の仕組みを知らずに借金生活から抜け出せないことも…。

利息に関する設定も様々なので契約書でこの金利をよく読まずに金を借りたりすると、
下手をすれば法外なまでの借金を抱えることになるので電卓を持参してしっかり計算しよう。

なお、利子に相当するものは、基本的に返済リスクに比例する。
高利子を負ってまで真っ当なルートでの借金ができない人間だけが通過するフィルターとなる。


◆単利
最初に借りた元本に対して のみ 利息がつく仕組み。
上記の契約で借りた場合なら一ヶ月後には1万円だが、さらに翌月にも同じ1万円分が上乗せされていく形式である。

1ヶ月目 10万+10%=11万0000

2ヶ月目 10万+10%=12万0000

3ヶ月目 10万+10%=13万0000

つまり返さないまま一年間が経過していれば12万円の利息となる計算になる。


◆複利
こちらは単利と違って注意しなければならない利息の仕組み。
現在の元本と利息分まで含めた分を再計算して利息が増えていくという形式である。

分かりやすく言うと、上記の契約で借りると一ヶ月目までは単利と同じなのだが、さらに翌月になると

(10万+1万)+10%という計算になり、

1ヶ月目 10万+10%=11万0000

2ヶ月目 11万0000+10%=12万1000

3ヶ月目 12万1000+10%=13万3100

といった具合に単利の場合よりも結果的に返す額が増えていくことになる。
なのでこの契約のまま返さずに一年が経過していれば約31万3000円という単利とは比べられないほどの額にまで膨れ上がることになる。
よく「雪ダルマ式に増える」とか言われてるのはコレのことである。

利息制限法・出資法


上の例では分かりやすくするために月に10%の例を出したが、実はこれは違法である。
利息制限法という法律があり、元本に応じて利息には上限が定められている。
貸したお金が10万円なら利息の上限は年利18%、月1.5%が上限。
例え月10%で約束しても、強制的に月1.5%に下げられ、払いすぎた利息は返さなければいけない。
一部の弁護士が、「過払い金」というコマーシャルを流しているのを見たことはないだろうか?
これは、一部の消費者金融が利息制限法を越える利率の金銭を取っていたので、払いすぎていた利息を取り返しましょう!!というものである。
というのも、当時の貸金業法では出資法による年29.2%から、利息制限法による15%(借りた額によって最大20%)の間も特定の条件を満たすと「みなし弁済」として有効だったためである。
このグレーゾーン金利は2009年に法改正されて埋められている。

それだけではない。利息制限法とは別に出資法という法律がある。
出資法では、年に109.5%以上の利息で金を貸したり、利息を受け取ったりすると犯罪となる、という法律で、
例えば、友達に1万円貸したら、友達が「気持ち」といって1週間後に1万1千円返してきたのを受け取ったりすると、年利520%近い暴利を貪ったことになり、犯罪になってしまうのだ。
こっちにそこまで利息をやるつもりがなくても、相手の善意から来る返済金の上乗せによってあっという間に犯罪者になってしまうのだ。

Der Weg zur Hölle ist in gutem Glauben gepflastert.(地獄への道は善意で舗装されている。)
-ドイツの諺より

遅延損害金

生活が苦しかったり、様々な理由で約束の期限通りに借金の返済ができなかった場合、貸主に対して賠償をしなければならなくなる。
それが遅延損害金というもので、借金に元々ある利子とは別に設定された利息である。

例えば表向きは月1.5%の利息でもそれはちゃんと予定通りに借金を返済している場合の話で、予定通りに借金が返せなかった場合のペナルティとして遅延損害金が3%と設定されていればそちらの方で計算して借金を返さなければならない。
ただし、元々の利息とは重複はしないので安心されたし。

この遅延損害金の存在を知らずに利息が安いからと軽い気持ちで滞納したり借金を踏み倒そうとすると、裏で設定された遅延損害金によってとんでもない額の返済をしなければならなくなるのだ。


担保

金をサラ金から借りたい、という場合に会社側は借りた相手が期限までに返せなかった場合の保険を要求してくる。
それが担保と呼ばれるもので、現金以外の財産などを代わりに差し出すものである。

よく借金を返せなくなった場合に差し押さえなどと称して、家具などを取り上げていってしまう場面が見られるが、それこそが担保として回収しているものである。

換金性のある財産であれば何でもよく、自動車や貴金属類からはたまた住んでいる家や土地、さらには株といった証券までも担保にすることができる。

酷い場合には家族や身内などを差し出す、人身売買紛いな事態になることも……。

保証人

上記の担保は『物的担保』と呼ばれるが、『人的担保』としてよく知られているのがこの保証人。
つまり借金を肩代わりしてくれる人間のことを言う。

ただし保証人も無条件で金を返さなければならない訳でなく、取り立て人に対して

「借りた相手から請求や差し押さえをして」
「他にも保証人がいるならそれに応じて金を返すよ」

と主張できる権利がある。そのため、保証人になったとしても基本、借りた相手が逃げたりしなければ請求はされない。

そのため、友人や家族から頼まれて軽い気持ちで保証人になったりする人がいるかもしれないが…ここで注意!
保証人にはとんでもない落とし穴があるのだ!

◆連帯保証人
これは上記の保証人と違い、債権者は借りた本人と同時に連帯保証人となった人間に対しても同時に借金の請求ができるもの。
上記のような権利も連帯保証人は持ち合わせてはいない。つまりは借り主と全く同じ立場になるということである。

◆根保証人
さらにヤバイのがこのタイプの保証人。通常、保証人と連帯保証人は借り主本人が最初に借りた分+利息分までを支払えば良いのだが、
この根保証は借り主が複数の借金をしていたり、追加でさらに借金をした場合にそれら全ての借金に対して返済をしなければならないというもの。


頼んでくる友人や家族などであっても、これらの真実を隠して保証人になってくれ、と言ってくる可能性はゼロではないので、頼んできたのが誰であれそいつが持っている契約書をしっかり確認しよう。
何も考えずに保証人になれば、絶対にそいつはあなたに借金を押し付けて逃げることは間違いない。

逆ギレしてきたのであれば、見殺しにしようが根負けして保証人になるかはあなた次第。つーか、絶対になってはいけない。

ん?嫌いな奴を破滅させたいから知らない所で保証人にさせる?それも犯罪だ。*1


借金の種類

借金と一言に言っても実際は色々と種類があり、考えも無いまま貸し借りをしたりすると痛い目を見たりするので事前調査や勉強もしておこう。

なお、俗に国の借金と言われる国債はここに記されているような借金とは厳密には異なるので省略する。*2

◆個人間での借金

もっとも手近かつポピュラーに行われるであろう借金。友人や親戚に拝み倒してもらってお金を借りること。

借りる側は相手(あなた)に頭を下げて金を借りようとすることもあるだろう。

「迷惑はかけないから!」
「あとでちゃんと返すから!」
「今、大変なんだよ!」

といった具合にその場は必死かつ真剣に金を無心してくるかもしれないが、ここで根負けをして貸してしまえば相手の思うつぼ。
いつまでに返して、と口約束をしたとしても余程の真人間でなければあなたに金は返そうとはしない。

そもそも借りる側はサラ金などのリスクは嫌だけど金が欲しいと考えているため、友人と称すあなたを都合の良い財布程度にしか考えていないので
借りたらもう用済みで、催促しても言い訳などをこねて借りパクしたまま絶対に返す気はない。

むしろ逆ギレしたり、「今は金がない」「返す気持ちはあるからその内返す」と言って開き直るのがほとんど。
酷い場合にはまた金を貸してとのたまったり、着信拒否や引っ越しなどをして逃げることも。

口約束による借金も一応法律上は返す義務があるが、とても弱いのでもしも貸す場合はボイスレコーダーで証拠を残したり、自前の契約書や借用書をコピー含めて用意しよう。
さらには万が一の保険として借りた相手の家族などにも連絡を取って、取り立てができるようにすべし。

「鬼! 悪魔!」などと友人から涙声で罵られようが情けをかけてはいけない。
すかさず「甘ェ事言ってんじゃねェ 聖者でも相手にしてるつもりか?」と返してやろう。


会社の上司や同僚と飲みに行って金が無いからと代わりにあなたに払わせるのも立派な借金にあたる。
後で「この間の店で代わりに払ったお金返して」と言ったら、「あれ? 奢ってくれたんだろ?」と開き直りだすことも多々あり。

どこぞの警察官中間管理録に出てきた多重債務者のクズ共のように踏み倒したりしないように。

また、いくら金を返さずに開き直るからといって、暴力行為や脅迫などを行えば逆に貸した側が訴えられてしまうので
誠意を見せないからと焼き土下座で誠意を示させることもできなければ、指に血のマニキュアをしてやったりもできない。

そして何よりそうしたトラブルを起こさない最善の方法は、お金は決して軽い気持ちで貸したりしない、に尽きる。
頼まれると嫌、とは言えずとも「金を貸さない」という単純かつ明快な返答と勇気だけは持てるようにしよう。

それでも貸すならば、返ってこないことを覚悟して許容できる額までにしておこう。例えば上記の飲み会の例ならば最悪返ってこなくても大した痛手にはならないだろう。
また、返ってこない場合はその相手への信頼も揺らぐため、人間関係の解消まで視野に入れる必要がある。まぁ所詮その程度の人間だったと言ってしまえばそこまでだが。


「何で貸してくれないんだよ! 友達だと思ってたのに! 迷惑かけないって言ってるじゃねえか!」

「友達だと思ってるなら、金を借りて迷惑をかけようとするな」


まぁ、『俺なんかの名前であの人が救えるなら、この身や人生がどうなろうと構わない!』と本気で断言・実行出来る程惚れ込んでいる相手ならば、止めはしないが…。



クレジットカード、ツケ払い(貸し売り、掛け売り)

「両さん! いい加減、溜まってるツケを払ってくれないか!」

「次のボーナスか出世した時に払うよ」

常日頃、利用してるであろうクレジットカードによる支払いも立派な借金である。
現金の手持ちが無いけど、カードで払えば大丈夫だ! …とカード払いばかりしている人は気付いているだろうか?
それはクレジットカードの会社が代わりに代金を肩代わりしているからであり、そのために翌月になると請求がくるのである。

また、月々で分割払いやリボ払いを設定したりするとその分だけ手数料がかかったりするので、可能であれば一括払いで支払おう。
クレジットカード会社からの勧誘で安易にリボ払いなどにしないように。
勿論、しっかり計画して使うのであれば、分割払いも選択肢にはなる*3

また、小さな飲食店などで「ツケといてくれる?」と言ったりして代金を払わずにいる人がいるのをもしかしたら見かけるかもしれないが、
これは上記のクレジットカードのようにその場は支払いをせず、次回にまた来店した際にまとめて払うために請求書を発行してもらうように頼むことを意味する。
これが「掛け売り、貸し売り」と呼ばれるものであるが、当然ながら金を持っていないのに飲み食いや商品の購入を行うので立派な借金にあたる。
もっとも現代では、よっぽどの常連でもない限り、ツケを認めてくれる店は無いだろうが……。

当然のことながら返せるアテもなく出世払いなどと言って開き直り、いつまで経っても返さずツケを踏み倒そうものならば店からは出禁にされたり、
その地域の他店でブラックリストに載せられて買い物はおろか入店さえも拒否される事態に陥るので、どこぞの警察官の真似などせずにちゃんと払えるツケは払おう。


◆住宅、車等のローン

家族が暮らすため住宅や高級な自動車を購入したりする場合、金持ちでもなければ一括払いはほぼ不可能。
そんな時は数十年もの時間をかけて分割払いで支払いを行っていくことになる。それがローンであり、これも立派な借金である。

毎日、素敵な家で平和に暮らすためにもローンを返済し、汗水流して働いてくれているお父さんお母さんには感謝しよう。


◆消費者金融、街金

消費者金融、通称サラ金はよく繁華街などで見かけるお店。個人に対しての金貸しを生業としている会社である。

サラ金はよくテレビなどでトラブルの元として紹介されることがあるのであまり良い印象はないだろうが、
現在は法律でしっかりとルールがあるので、有名なチェーン店で借りるのであれば大丈夫。金をちゃんと返せるならの話だが

ただし、チェーン店展開していないその地域でのみ営業している街金は違法でなくても、通常のサラ金チェーン店と比べて金利は高いので要注意。


◆闇金融

さらに注意しなければならないのは貸金業登録をしていなかったり、登録をしていても違法で金貸しをしている闇金である。
しかもこの闇金、儲けるためなら手段は選ばずいかにも安全そうな勧誘の広告を出したりするだけでなく、
最初は低金利に設定しておいて後で法外な金利に変更するという詐欺行為も行うどころか、返済しようとしている相手の妨害までしてくる。
反社会的勢力が絡んでいることもあり、絶対に利用してはいけない

何故なら、違法で設定した高金利だけで借りた相手から延々と搾り取るのが目的なので、完済されてしまうと金が手に入らないからだ。
最悪、家に怖いヤクザが取り立てにくることも。さらには勝手に金を貸してくる、押し売りならぬ押し貸しさえしてくることも。

もしも闇金から金を借りてしまった場合は弁護士に相談しよう。

そして、どの消費者金融でも契約書は命なので、必ず最初から最後まで時間をかけてでも読んでおきましょう。
(契約途中でトイレに行ったりして書類をすり替えられたりしないように)


◆銀行の融資、社債
消費者のような一個人だけでなく、企業も新しい事業を始めたりするには金が必要。
そのため、銀行からお金を借りるのである。その企業が成長して儲ければ融資した銀行も得をする。

また、銀行以外の知人や友人、一般投資家などから出資を募る方法に社債があるが、もちろんこれも借金である。決められた期日までに決められた利息を乗せて返済しなくてはならない。


◆株、FX

「カブってあの人、八百屋さん?」

「野菜のカブじゃないよ」

一般的に株式の発行の場合は借入とは別で、返済の必要はない。
見返りとして儲けが出れば出資者に配当を出す場合はあるが、出さなかったからといって利息が膨らんだりすることもない(配当やその他の方法で株主を満足させ続けなければ経営者をすげ替えられる可能性はあるが、それはまた別の話である)。

だがその株式の取引にも注意点がある。
自分の元手のみで株を買う「現物取引」ならば、たとえ株価が暴落して大損したりしても投資した分を失うのみでそれ以上の損失はない。

しかし、元手を担保にしてより高額の株式の取引が行える「信用取引」の場合だと話が異なる。
信用取引では証券会社から金を借りて株式を買う「信用買い」、または株券を借りてそれを売る「信用売り」というものがあり、株価上下しても利益を出せるチャンスがある。

だが預けた担保には取引のために最低限は必要な保証金維持率というものが定められており、株が暴落して損失が発生した場合、これを維持するため保証金を支払う義務が発生してしまう。
これが「追加保証金」=追証というもので、俗に言う「株で作ってしまった借金」と呼ばれるもの。

信用取引はハイリスク・ハイリターンな諸刃の剣となり得るので、株式投資をする際はリスクやメリット、そして自分の生活状況をよく考えて取引を行おう。

間違っても、全財産を注ぎ込んで株で一発当てようなどという無謀なことをしてはいけないぞ!


◆質屋

「このバッグ、高値で売れるかなあ? これで金を貸してくれませんか?」

現金は無いけど、手元には高価な品物がある。でも、大事なものだから簡単には売れない…。
そんな時はこの質屋から金を借りれば良い。品物を一時的に預け、その価値によって金を借りれるのだ。
期日までに利息分も含めて返さなければ預けた品物は質屋のものになってしまうので、どうしても大事な物を預けたなら急いで金を返そう。

無論、金だけ欲しくてその品がいらなければそれで良いのだが。

上記のサラ金と違って代金を請求されないのでリスクが小さいのが利点だが、借りられる金は品物次第というのも欠点。

ただ最近は「金の貸し借り」よりも「物を渡して現金を貰う」ことがメインになり質屋を名乗りながらも実質ブランド品などの買取・販売業務を行なっているところが多い。


◆(日本の)奨学金/教育ローン

学費を納めるのが苦しいけど家だけで学費を払うのは厳しい場合もある。
そんな時に支援をしてくれるのが奨学金制度というもの。

日本では専門学校生・短大生・大学生に向けられた日本学生支援機構の貸与式奨学金が有名。
もちろん、学校を卒業して社会人になったら今度はその返済を行っていかなければらなない。
なのでサラ金から借金の経験はなくとも奨学金の返済を抱えている人はそれなりの数になっている。

将来、首を絞める可能性もあるので借りる額の設定はほどほどに。
下手をすると就職してから人生の大半をずっと奨学金を返すだけになることも。

なお世界一般的に奨学金は基本的に返済義務のない給付式のものを言い、貸与式のものは教育ローンと呼ばれる。
日本でも地域や財団が給付型の奨学金を設けているので、進学に悩んでいる人は学校掲示や配布物はくまなく確認するべし。先生にもよく相談。
多くの大学は学費減免規定があるはずなのでこちらも忘れずチェック。


◆相続で借金
自分は借りてないから大丈夫とは限らない。
自分の親や連れ合いが大量に借金したまま死んだりすると、自分に借金が相続という形で降りかかってくる。

家庭裁判所で相続放棄をすれば財産が来ない代わりに借金も被さってこないが、相続放棄は相続を知ってから3か月以内にやらなければいけない。
タチの悪い債権者の中にはしばらく黙っておいて3カ月たつと「払いなさい。相続放棄?3カ月たったからできませんよ」と返済を迫るケースもある。

ただそれでも何とかなる場合もあるので、諦めて親の借金に苦しめられる前に弁護士に相談を。


◆会計士・経理士等、第三者による不正
借金もしてないし、財産も家族で幸せに暮らせる余裕もあるので大丈夫!
…しかし、そんな幸せな家庭にも魔の手が伸びることもあるので油断はできない。

もしも自分達の財産を公認会計士のような第三者によって管理させている場合など、その会計士が実は悪徳であったならば非常に危険。
会計士の巧みな不正行為などで財産を横領された結果、多額の借金がある日突然に降りかかるということもあり得るのだ。

特に気を付けたいのが、老人ボケになっていたり知識の無い家族が騙されて悪徳会計士らにサインなどをさせられてしまうことである。

会計士との話し合いは必ず家族一人だけでは行わせないこと!


借金で首が回らなくなった時は

返済できる見込みのない借金はしない・借りた場合は生活費を切り詰めてさっさと返すというのが鉄則だが、それでもどうしようもなくなった場合。

絶対にやめたほうがいいのは、当面の借金の返済に充てるために、新たに借金をすること。
これがいわゆる「自転車操業」状態であり、この状態になってしまうともはや個人の努力ではどうしようもないと言ってもいい。
行き着く先は闇金である。

「親族に土下座して肩代わりしてもらう」というのが最も一般的かもしれないが、それもできないという人のため、
合法的に借金を踏み倒せる手段がいくつかある。
なお、出してあげた結果味をしめてまた借金をする者もいるので、親族もあまり安易に肩代わりしない方がいい。

大きく分けて「任意整理」、「個人再生」(借金を5分の1程度に圧縮する)、そして最も有名な「自己破産」(全ての借金を踏み倒す)である。

これらはいずれも自分自身で手続きをすることも可能だが、膨大な書類を用意したりとかなりの手間・知識が必要なため、弁護士や司法書士に依頼することが一般的である。
よって、シンプルな回答としてはさっさと専門家に相談しなさいということになる。

もちろん、こんな強力な手段がノーリスクでできるわけはなく、それぞれの段階に応じて大小さまざまなデメリットがある。
有名なもので言えば、

  • 「官報」に住所氏名が載る

官報とは国が発行する機関誌のようなものであり、法令や裁判の結果など公的な記録が色々載っているのだが、
個人再生・自己破産を行うとこれに住所と氏名および「個人再生・自己破産をした」という情報が載る。

とはいえ、こんなものを購読している一般人などまずいないだろうし、仕事上必要があって購読している人でも
膨大な債務整理者の氏名に全て目を通すことなどまず無いので、ここから家族や職場にバレる危険性は少ない。
だが基本的に誰でも見れるものなので、就職・転職活動をする際に採用担当者に調べられる可能性はある。
さらに、住所まで載ってしまうので、闇金業者にチェックされて営業をかけられることもある。

同姓同名がいてもおかしくない名前で、破産後にすぐに引っ越してしまえばデメリットはかなり少ないとは言える。


  • 一部の職業に就けなくなる
自己破産の場合のみ。具体的には弁護士・銀行員・保険の外交員・警備員など。
意外なことに警察官などを含むほとんどの公務員は当てはまらない。
ただし永久に就けなくなるわけではなく、破産申請開始から破産決定までの期間だけである。
今現在上記の仕事に就いている人にとっては大打撃となるが、無関係な人のほうが多い。


  • クレジットカード・ローンの類が組めなくなる
おそらく最も大きなデメリットがこれ
これも永遠ではないが、概ね7年から10年は組めなくなる。官報を見るのもクレジット会社やローン会社がメインである。
仕事上どうしてもクレジットカードが必要な人や、将来的に家や車を買いたい人などには大打撃である。
まあ、破産を検討している段階ではそんなことを気にしている場合ではないわけだが。


  • 不動産や車などの財産がある場合は手放さないといけない
自己破産の場合のみだが、上に並んで大きなデメリット。
逆に言えば、借り家に住んでて車などの資産もない場合はデメリットが減る。
車も、あまり高額なものでなければだいたい手放さないで済む。


このように、デメリットの大きさは結構人それぞれである。
なおよくある誤解として、「引っ越しや海外出国もできなくなる」「今の仕事をクビになる」「すべての財産を差し押さえられる」と思っている人もいるが、これはややオーバーである。
一定期間引っ越しや出国に制限があるのは「財産を処分して自己破産する場合」のみであり、その場合でも裁判所に許可を得れば可能である。
仕事については、上記の「自己破産者が就けない仕事」に該当しなければ、解雇の正当な理由としては認められていない
(そもそも自己破産したことが職場の人間にバレることは、職場に官報を毎日精読している人でもいない限りほとんどない)。
むしろ、自転車操業を繰り返した挙句、給料を差し押さえられるような事態になった場合のほうが、よっぽど職場の心象は悪くなるだろう。
財産についても価値が低いものや、生活や仕事に必要なものは差し押さえらえない。


「自己破産申請などしたら人間失格だ」などと、強い心理的抵抗がある人も多いだろうが、
いつまでも利子が増え続けて借金が減らず、ついには闇金に手を出してしまう……
もしくは、借金を解決せず放置した結果、周囲に迷惑をかけて仕事も家族も失う……
というようなエンドを迎えるよりは、まだマシだと考えることもできるだろう。
債権者も、どうせ回収できない債権を抱え込むよりさっさと破産してもらった方がありがたいこともある。(債権を持っていると税金がかかるのだ)


フィクションにおける借金


人生ゲーム(ボードゲーム)
全員ゴール後に所持品の精算をして一番お金を持っていた人が勝ちなすごろく形式のゲーム。
所持金が足らずゲームの指示に従えない場合は金額に応じた約束手形を受け取り借金の印とする。
このゲームで約束手形という言葉や借金という概念を覚えた人も多いであろう。
(なお現実の約束手形はおおよそ数ヶ月後に指定の金額を支払うことを定めた証文であり、支払い期間が何十年でもOKな人生ゲームのものとは意味合いが少々異なる)
決算日を乗り越えてゴールまであと少し…というところで島買ったり宇宙行ったりして借金を抱えてしまい開拓地送りになってしまうのもたまに見かける光景。


桃太郎電鉄シリーズ
ハドソンの有名なボードゲーム。
プレイヤーの所持金が0未満になった場合、借金を抱えているという状態になるため、
もしも物件(=そのプレイヤーの資産)を所持しているなら、それらを処分して少しでも借金を減らしていかなければならなくなってしまう。ただし、物件には数種類あるが農林物件だけは売れない制約がある。
全てを処分してもなお所持金がマイナスでもゲーム自体は続行できるが、当然ながらあらゆる買い物はできなくなる。
しかし、作品によるが時折貧乏神が買って(貰って)くる「徳政令カード」を使ったり、ワープ駅を使ったりなどすれば何兆円借金があろうが一瞬で0にできる。
なお、これも作品によっては逆に大借金王となることを目的とするルールもある。


モノポリー系統
億万長者ゲームやいたストなど様々な派生があるが、やはりプレイヤーの所持金が0未満になった場合物件や株を処分して借金を減らさなければならなくなる。
そして全てを処分した後も所持金がマイナスの場合、破産したとしてその場でゲームオーバーとなる。


どうぶつの森シリーズ
動物が擬人化された世界でほのぼのスローライフ生活を送るゲームであるが、
主人公が建てた家のローンを抱えるところからゲームが始まる のがお約束。
そのためプレイヤーはほのぼのした生活を送る傍ら、家の増築を可能とする為にまずは借金完済を目指す事になる。
ただ、ローンという名称だがリアルタイムで何年滞納しても一切督促されないし返済期限や利息も無い夢のようなシステムになっているので、事実上はツケ払い。


ボクらの太陽シリーズ
太陽エネルギーを借金という形で暗黒ローンなる会社から借りることが可能で、800%という暴利どころの話ではない利息付きで返さなければならない。
借金を踏み倒していると強制的に暗黒ローンの地下100階・通称おしおき部屋に連行されるイベントが発生し、
そこで借りた分のエナジーを自家発電という形で返済しなければならなくなる。
ちなみに何度も踏み倒しまくっていると受付嬢の反応もどんどん変化していくようになる。
後のシリーズでは借金を踏み倒しまくられた結果、暗黒ローンは倒産してしまったようだ……。


賭博黙示録カイジ
借金と聞くと多分、思い浮かべることが多いと思われるであろう漫画・アニメの代表。
作中に登場する巨大コンツェルン、帝愛グループは生業である金貸しで市民から金を搾り取り続けており、
さらに借金を返せない人間には容赦のない制裁や拷問などを行うブラック企業として知られる。


銀と金
『カイジ』の作者が同作の前に描いていた作品。打ち切りにされたけど。
作品の序盤で、平井銀二は200億の不正融資を嗅ぎ付け口止め料代わりに10億ほどを掻っ攫い、それが入ったみかん箱を軽トラに積んでボロアパートの一室へ運ぶ仕事を競馬場で会った森田鉄雄に手伝わせる。
銀二はこれらをアパートの前に集まった24社の脂ぎったオッサンたちへ年利を変えながら百万単位で貸し付けていったが、実は損害遅延金が日歩40銭*4。最初の年利とは別に年利146%がかかる仕組みだったのだ。
そして森田は裏金に手を出すしかなくなった、金を持っていないという罪を背負った者達の運命を知る。

「裏金をつまもうなんて連中の 運命は三つ……!
奪われる……絞られる……殺される……!

残った金を軽トラに乗せて債権の回収を暴力団に委託したところで10億は残り半分となったが、そこまでが森田の仕事であったため森田は日当を手渡される。
だが森田はそこである行動に出て……続きは是非自分の目で。


ミナミの帝王
こちらも借金と聞いて思い浮かべることが多いと思われるであろう漫画・Vシネマの代表。
主人公・萬田銀次郎は金貸しとして客から手段を選ばない方法で金を取り立てる鬼のような男。
一方「確実に金を取り立てる」ために客の借金の原因になったトラブルを解決する一面もある。


◆青木雄二
大阪のマチ金が舞台の『ナニワ金融伝』を始めとするシビアで下品で法の穴をつく漫画で知られる漫画家。
漫画より文書の方が多い気もするが。
『ミナミの帝王』をパクリ認定したこともある(後発なのは事実だが)。


◆闇金ウシジマくん
近年の借金漫画の代表格。TVドラマ・劇場映画化済み。
実際のアウトローやボーダーラインな人々への取材から生まれるリアルにいやーな感じと過剰なまでの残虐さが売り。
なおスピンオフ作品が何作かあるが、なぜかテーマはグルメやバトルだし、果ては萌え4コマを意識しているようなものまで飛び出すなど手広く展開している。


◆借王
読みは「シャッキング」。ダサいんだかオシャレなんだか…
億単位の借金を背負った主人公たちが詐欺を目論む漫画シリーズ。これも実写化多し。


C
未来を「担保」として貸し付けられたミダスマネーを背負った者たちがバトルを繰り広げるアニメ。


スターフォックス
主人公、フォックス・マクラウドらスターフォックスチームの母艦・グレートフォックスはフォックスの父、ジェームズ・マクラウドが開発を依頼して完成させたもの。
だが、その費用は極めて巨額だったようで80年というローンを組んでいた。
このため、息子のフォックスは消息不明となってしまった父の代わりにローンの返済を続ける破目になってしまっており、報酬の一部を借金の返済に充てている。
しかも後のシリーズでさらにローンが膨れ上がっており、このままでは数代に渡っても返せなさそうな事態に……。


スターウォーズ
密輸業者のハン・ソロは暗黒街の帝王ジャバ・ザ・ハットからスパイス(麻薬のこと)の密輸を請け負っていたが、帝国の臨検から逃れる苦肉の策としてそれらを破棄せざるを得なくなり、結果として莫大な負債を背負ってしまう。
この返済のために主人公・ルーク達を反乱軍へ送り届ける仕事を請け負い莫大な報酬金を手にしたものの、帝国軍との戦い巻き込まれて借金を返しにいく所ではなくなってしまった。
こうしてソロはジャバからお尋ね者とされ、賞金稼ぎ達に本格的に追われる身になってしまう。


「…世界は変わるっていうのに、俺は変わらない…」
「くっそぉぉっ!また借金生活なのかよぉぉぉっ!!」

同作の真のラスボス。
主人公、クロウ・ブルーストは冒頭から事業に失敗して病死した父親の借金100万G*5を背負うことになり、この100万Gを返済するために乗機の操縦データを収集していくことになる。
一応作中で何度か借金を完済しているのだが、その度に新たなる借金があの手この手で襲い掛かってくる
そんな彼に何も聞かずに100万G貸して「完済出来たらまた飲みに行こうぜ」とエールを送るゼニさんマジ良い人。*6
挙句の果てに、彼の愛機の後継機諸事情借金を背負っていないとそもそも本気で戦うことすらできないという斬新な仕様。そのくせ本気で戦うと借金が増えていく仕様でもある。
本人も段々慣れてしまったのか、続編では「借金がない人生など張り合いがない」という悟りの域に入ってしまっている。
結局続編のエンディングまで新たなる借金に襲われることになり、そのままZシリーズは完結してしまった……。

ちなみに続編の方で、『ガンダムW』のデュオ・マックスウェルが「将来莫大な借金を背負うだろう」と預言されている。
これは同作の後日談小説『Frozen Teadrop』を意識したネタであると思われる。


◆銀河烈風バクシンガー
主役機であるバクシンガーと移動基地バクシンバードは闇商人であるスリーJが大借金しながらこさえたものであるが、いきなり代金を踏み倒されてしまった。
世の中荒れ放題、ボヤボヤしてると前からもバッサリだ。
以降スリーJは自身の後難を避けるため、やむなく銀河烈風隊についていくことになる。


むこうぶち
バブル期の高レート麻雀を描く群像劇
ビンタルールにより数十万以上という金が飛び交うため、パンクして払い切れないこともある。
そうした場合は廻銭として勝負相手から融通して貰ったり、懇意の金融屋に行かされたりする。
本業があまり良くなくても麻雀で増やせるとのめり込んでしまい手を付けてはいけない金を使って打つ者も少なくなく、破滅の道を進んだところで黒い服の男に会って引導を渡されてしまう。
また、ヤクザ同士の勝負の場に代打ちとして立ってしくじった際は自分が借金でツメさせられてしまうこともある。


星のカービィ(アニメ)
デデデ大王ホーリーナイトメア社から魔獣を取り寄せる際にかかるお金は後日請求という扱いになっており、度々劇中で触れられる。
当然デデデが素直に支払うはずもなくしばしば踏み倒しているため、72話の時点でツケの総額が117京411兆2464億1370万8686デデンなる大金に膨れ上がった。定期的に取り立て屋魔獣や、時には別の役割のものと偽って取り立て屋を送り込まれる時も。
しかし、100話でホーリーナイトメア社自体壊滅したため結果的に踏み倒しきったことになる。


ハヤテのごとく!
主人公、綾崎ハヤテは両親がヤミ金相手に作った1億5000万円超の借金を押し付けられてしまった。(ハヤテに払う義務はないが、ヤミ金にそんな理屈は通じない)
この借金は三千院ナギが立替払いしてくれたのだが、その場の勢いでその金をハヤテが返済することになってしまった。
結果としてナギの執事を40年務めて返済することに……。
この借金の結末は本編にて。


こちら葛飾区亀有公園前派出所
主人公の両津勘吉は警察官という身でありながら多額の借金を抱えており、商店街で買い物などをする際には必ずツケ払いを行っている。
しかし、金に汚い本人は「ボーナスで払う」と言いつつもツケを払う気はこれっぽちも無いためにいつも踏み倒しているため、
商店街の人達は何とか借金を回収しようとボーナスの日に両津を追い回す攻防が繰り広げられるので、「ボーナス争奪戦」というシリーズも展開されるようになっていた。


遊戯王
主人公・武藤遊戯の親友城之内克也は二人暮らしをしている父親がギャンブルで抱えてしまった借金を返済するため、中学校時代から新聞配達のアルバイトで生計を立てながら少しずつ借金を返済している。
また、アニメDMのオリジナルエピソード・乃亜編の回想で海馬瀬人は養父となった剛三郎から誕生日プレゼントとして10億の金を無理矢理貸し付けられ*7、1年で100倍にするという最終試験を課せられている。
瀬人自身はM&Aによる株の転売を駆使して順調に資産を増やしていたが、それを元手に海馬コーポレーションを乗っ取る計画を練ろうとしていた。


デビルメイクライ(アニメ)
主人公のダンテは同僚のデビルハンター、レディから多額の借金をしているために彼女からよく取り立てをされたり、
彼女に手に負えない仕事を押し付けられては莫大な仲介料を巻き上げられたり、報酬の大半を持っていかれてしまったりしている。
ちなみにレディ自身もダンテの相棒のトリッシュと一緒に服を購入した際、そのツケをダンテに支払わせている。


◆トロンにコブン
空賊ボーン一家は、主力戦艦であるゲゼルシャフト号を開発する際に100万ゼニーもの大金をヤミ金業者として知られる空賊ロース一家から借り受けているため、その代償として長男のティーゼルと末男のボンは捕まってしまった。
長女のトロン・ボーンは兄達の解放を目指して借金を返済するため、銀行強盗や街を襲撃したりと空賊稼業をこなしていくことになる。

が、この借金には裏があり……。

魔術士オーフェン
主人公オーフェンの「無謀編」と第一部初期の表?稼業はモグリの儲からない金貸しであり、腐れ縁のボルカン・ドーチン兄弟との繋がりも、ボルカンが借金を一向に返済せずあれやこれやと誤魔化したり逃げたりする件から始まっている。
ただ第二部最終巻にて、差し迫る危機的状況等から、ついにオーフェンはボルカンの負債をチャラにすると宣言。全てが終わった後、借金と言う縁を無くしそれぞれ別に生還したオーフェンと結果的に借金を踏み倒した兄弟は、二度と会う事は無かった…(一応オーフェンが新天地に旅立つ際それっぽいのが港には来たが)。

◆ロッキー/ロッキー5・最後のドラマ
有名なボクシング映画だが元々、主人公のロッキーは登場する高利貸しヤクザの集金屋でもあったため、借金を取り立てる姿が見られたのである。

また、5作目では雇っていた会計士がロッキーの親友を騙して財産を横領した挙句に投機に失敗したために借金を背負う破目になってしまい、裕福であった状態から一気に一文無しになってしまうという転落人生を辿ることになってしまった。


「これが今度の実験体かね?」
「はい、資料では元レイヴンだとか……」
「なるほど、例のルートからか」
「負債は相当の額だったそうですよ」
「夢破れたりか……フッだがこの実験で生まれ変わるさ」
「生きていれば、ですが」
「まっそういうことだな。では始めよう」

フロムソフトウェアの人気ロボゲーシリーズ。
報酬は機体修理費と弾薬費、何らかの特別減算等を差し引かれた上で支払われるため、余りに被弾や弾薬消費が多いと赤字になってしまうのだが*8
これを繰り返したりミッションに失敗したりして所持金が0を下回るとマイナスに突入し、借金を負う事なる。
借金と言っても「所持金がマイナス表記になっている」だけで利子の類は存在しないが、借金状態ではパーツの売買ができないため大変不便で、
借金状態を脱するにはミッションを黒字でクリアして金を稼ぐしかない。

初代と『AC2』では、借金が50,000を超えるとイベントが発生。所持パーツを引き継いで最初からやり直しとなる。
しかしそのイベントというのが、
借金のカタとして危険な強化人間手術(死亡または精神崩壊に至る確率高し)の被検体にされる
という凄まじいもの。
ゲームシステム上は強化人間手術に失敗する事は無く、また強化人間になると機体性能向上、機能追加などの特典があるため、
強化人間となる事は決してペナルティではなく、純粋なボーナス或いは何度もミッションに失敗してしまう初心者への救済措置である。
借金まみれになって人体実験の被験体にされる事が強化イベント というあまり類を見ない例。

なお『AC6』では、借金のカタに強化人間にされたという上記と似た経緯を持つAC乗り*9と、背負った借金でACを強化しつつその借金は踏み倒し続けているというAC乗りが登場。
後者の人物は借金の事を融資だと嘯いた上に「借りた金を、何故返す必要がある…!?」などというトンデモ理論をぶっちゃける。なお取り立てにいった取り立て屋は殺されている模様。タチが悪すぎる……。
どうやらそれらの行動のせいで賞金もかけられたらしく、取り立ての依頼を受けたわけではなく、別件の仕事中に妙な隠し通路を見つけて入り込んでしまった*10主人公の621はその通路に隠れていた彼に襲撃されて意味も分からず撃破する事になり、
結果なんだかよくわからない内に賞金をゲットする事になった。
ちなみに同作では所持金が0以下にならないので主人公が借金まみれになることはない。でも最初から強化人間な上に後遺症持ち


◆終わりなき負債
小松左京の短編SF(同名のミステリーもあるが関係ない)。
祖父のある買い物のために、ある日突然膨大な借金を背負った主人公は、祖父の債権を買った人間の下で過酷な労働と返済に苦しむが……。
オチが金融とは関係ないのは内緒だ。


わしら○○(債務者の名前)に100万貸しとるんや
返済期限はとうに過ぎとるんや
さっさと出したほうが
お前の
ため

登場人物の誰かが多額の借金を抱えており、それを取り立てに派手なスーツの借金取りがやってくる展開が定番として確立している。
借金はなぜか300万円か500万円の設定が多く、物語の舞台になる店や旅館を借金のカタに取られそうになることもある(この場合買収狙いの不動産屋とグルになって騙そうとすることも)。
時折借金取りを主人公にした回も存在し、有名なのが辻本茂雄と後輩2名が債務者の元に押し掛けるが、辻本が関係者(債務者の娘や妹など)に一目ぼれしてしまい、その家(飲食店や旅館)で手伝いをすることになる「3人ヤクザ」シリーズがある。


◆エロゲー
エロ同人ゲームでよくある。パターンとしては、女主人公系とNTR系がメインか。
何らかの事情で主人公が借金を負い、その返済が滞るとどんどん食い物にされていく。
ゲームによっては限界突破すると二度と本筋に戻れなくなってゲームオーバーになってしまう場合も。




Q.月利1%で100万円! しかし、月々のローンの支払いは1万円でOK!

さて、あなたが全額返し終えるのはいつ?

A.無理だっつーの


追記・修正は借金を全額返済してからお願いします。


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最終更新:2024年04月10日 23:21

*1 無権代理行為と言い、刑法第159条1項の有印私文書偽造罪や有印私文書行使罪となり、3年以上5年以下の刑事罰の対象となる。当然、契約自体も無効になる。

*2 勘違いされやすいが、違う国からそのままお金を借りるということではなく、正確には株のような一種の証券であり、これを購入した者(主に銀行や投資家)から金を借りていることを意味する。「政府がきちんと貸した国債のぶんを保証してくれる」ことが前提になる制度であるため、後に政府はこの国債を買ってくれた相手に利息付きで返さなければならず、もしコレがちょっとでも不渡りを出そうものなら直ちにその国の発行する国債は紙くずと化し、その国の経済、ひいては国家体制そのものが瓦解しかねない時限爆弾でもある。

*3 ただし、分割の回数が多すぎると高額の手数料がかかるため注意が必要。PCなどはローンの手数料を店が肩代わりしてくれる場合も多いため、分割で買うよりもローンを組んだ方が安上がりな場合もあるだろう(ただし審査があるため収入がないと厳しいが)。

*4 百円辺りの利息なので、どんどん膨れ上がる

*5 作中では「宝くじの1等を2、3回当てなきゃ届かない額」と説明される。

*6 逆に言えば、「宝くじの1等数回レベル」の額の借金を完済した実績でもって信用は積み上げたので「ちゃんと借金を返せる人物」と取り立て側のゼニさんからも認識されており、何度も金を借りる事が出来ているともいえる。実際、ゼニさんも交流が少ない頃は取り立て人としてクロウに恐喝まがいの態度を取った事もある。

*7 できない場合は元の施設に帰すと脅された

*8 報酬が全額前払いなため見かけ上は赤字になるケースや、報酬が機体パーツの形で現物支給されるため資金的には必ず赤字になるケースもある。

*9 ただし借金の経緯はギャンブル。

*10 要するに隠しボスである。