エレメンタラー(千年戦争アイギス)

登録日:2018/10/20 Sat 00:58:51
更新日:2023/06/22 Thu 20:32:45
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エレメンタラーとは、千年戦争アイギスに登場するクラスの一つ。

エレメンタラー→エレメンタルマスター(第一覚醒)

クラスの特徴

アイギスに登場するクラスの中でもかなり癖の強い特性を持った遠距離ユニット。

ダンサーと同じく、本体は一切何の能力も持たない置物同然のユニット。
ダンサーと違い、他のユニットへの応援能力などもなく単体では何の価値もない。

エレメンタラーは、ストックされた大量のエレメンタルトークンを運用することが前提となっている非常に稀有なクラスなのである。
エレメンタラー1人につき、15体もの大量のトークンをストックしており、本体の戦闘力を補っている。
また、「エレメンタルは1体まで出撃数に含まれない」という特殊ルールがあり、実質的にエレメンタルとエレメンタラーでワンセットのような扱いとなっている。
そのため、遠距離ユニットではあるが実際の戦闘力は近距離ユニットであると言える。
なお、エレメンタル自体は最大3体までしか同時出撃できない。

エレメンタラーは290という広い射程を持っているが、敵がこの範囲に入っても一切反応しない。
この射程内にエレメンタルを配置すると、エレメンタルにエレメンタラーの能力が加算される仕様になっており、実質的にはこの射程内でエレメンタルを運用する設計になっている。
本体の射程に敵を入れる必要が無いので、特に遠距離攻撃型のエレメントの場合は本体をかなり後ろに配置できるのが強みになっている。

それぞれのエレメントごとに特性は全く異なり、基本的な特性こそ同じであるがエレメンタラー同士の互換性は皆無。
ただし、覚醒前スキルは全員共通で「エレメントエンハンス」で一定時間自身の攻防を強化するスキルとなっている。実質的にはエレメンタルへのバフスキルである(一応自分の防御力が上がることで生存力は上がるが)。
覚醒後スキルはそれぞれに異なるものとなっている。

覚醒すると、エレメンタルが「上級エレメンタル」に進化し、能力が全体的に向上する。

本体コストは安めなので、比較的早い段階で繰り出しやすい。
基本的な運用としては、「倒れても死亡数にカウントされない」というトークンの強みを生かし、とにかく使い捨て感覚でエレメンタルを投げつけていくこと。
大量にトークンを呼び出すことになるため、前衛戦術家との相性が非常にいい。
足止め要員としてはかなり優秀な部類になるが、エレメンタルそれ自体の戦闘力はたかが知れているため、戦闘の重要局面を任せられるほどではない。
ストック数こそ多いが、エレメンタルが尽きると実質戦闘力を失うのでそうなったら潔く撤退しよう。

ちなみにエレメンタルは敵としても時々登場する。
大抵は数で押してくる上にそれぞれ違った特性を持っているため、敵としても地味に厄介な存在だったりする。

ユニット一覧

ブラックユニットの実装がかなり遅く、それまではプラチナユニット(とサファイア1人)のみが実装されていた。
そのため長らくプラチナが多数いるのにブラックもゴールドも存在しない稀有なクラスとなっていた。



火霊使いロレッタ

最初に実装されたエレメンタラー。
「私の力は少し変わっているの」という台詞にそれが表れている。

アビリティは「火霊使役」で、使役するエレメントはその名の通りファイアエレメンタル。
射程200の1ブロの魔法攻撃ユニットで、さらにHPが減ると火力が増すアベンジャー特性を持っている。
ファイアエレメンタル自体の耐久力はさほど高くないため、アベンジャー特性が発動する機会はそう多くはないが、ロレッタ自身の応援範囲に入れれば「使い捨て魔法剣士トークン」と見ればそれなりの強さ。
上手くダメージ調整してアベ特性を発動したまま攻撃できるように運用できれば、コストからは考えられないような火力を叩き出してくれる…が、手間と難易度を考えるとロマン寄りである。

覚醒すると、「上級火霊使役」になり、エレメンタルがパワーアップするだけでなく自身の攻撃力が10%上がる。

覚醒スキルは「ファイアポゼッション」。永続スキルで、攻防の強化倍率がやや落ちる代わりにロレッタ自身も魔法攻撃を行うようになる。
エレメンタラー自身の攻撃力は非常に低いが、それでも長射程の魔法攻撃はそこそこ便利。ただし初動が大きく悪化する点には注意が必要だろう。
ちなみに永続化はアップデートによるバランス調整時の変更によるもので、変更前はS覚醒前に近い回転率の時間制スキルだった。


土霊使いシャオメイ

名前の通り中華風の服装をした土霊使い。
「何事にも動じない土のような精神」を持っていると言いながら虫が苦手。

アビリティは「土霊使役」で、行使するのはアースエレメンタル。
エレメンタルの中では珍しく、物理攻撃を行う2ブロユニット。
ブロックしている相手全てを攻撃するサムライ特性を持っており、耐久力もそれなりなのでブロッカーとして役に立つ。

覚醒後のアビリティは「上級土霊使役」で、アースエレメンタルのブロック数が3に増えより壁としての信頼性が高まる。
また、自身の防御力が10%上がるので射程内のアースエレメンタルをより堅固にできる。

覚醒スキルは「アースプロテクション」。効果時間が10秒長くなり、さらに範囲内の全ての味方の防御力を1.5倍に上げるバフスキル。
自身の防御力は乗算で2.25倍になるため、エレメンタルの耐久力が使い捨てトークンとは思えないほどに高くなり、それ以外の味方も強固にサポートする優れたスキル。
ただし、再使用時間が大幅に悪化するため、無防備な時間は長くなる。


闇霊使いクラリーチェ

ゴシックな服装をした小悪魔風少女。悪戯が大好きで、特に覚醒後のゲス顔は一見の価値あり。

アビリティは「闇霊使役」で、行使するのはダークエレメンタル。
攻撃特化型トークンで、HPも防御力も絶望的に低い代わりに250というそこそこの長射程から防御・魔法耐性無視の範囲貫通攻撃を行う。
攻撃速度も速く、火力は全エレメンタラーの中でもトップクラス。
その代わり、コストが他のエレメンタルより2重い8であり、数を出すのが少し大変。
また、壁としての適性もほぼ皆無なのも痛いところか。

覚醒するとアビリティが「上級闇霊使役」になる。エレメンタル自身の特性は特に変化はないが、火力がさらに上がる。ただし、耐久力はほぼ変化なし。
クラリーチェ自身は射程が15伸びるが、スキル覚醒しない場合ほとんど影響はないだろう。若干エレメンタルを置ける範囲が広がるだけ。

覚醒スキルは「ダークポゼッション」。名前の通りロレッタのスキル覚醒とほぼ同じで、クラリーチェ自身が攻撃を行うようになる。
こちらは範囲攻撃であり、効果時間もそのままなので火力はかなり高い。その代わり、初動が少し遅くなり回転率も悪くなる上、本体も敵に攻撃できる距離まで前に出す必要があるのもマイナスではあるが、それでも十分な効果が見込めるスキル覚醒である。


水霊使いセノーテ

泣き虫な水使いの少女。失敗ばかりだったが、王子に出会って自信を付けていく。

アビリティは「水霊使役」。行使するのはウォーターエレメンタル。
射程280という長射程で3体まで同時攻撃する1ブロの魔法攻撃ユニットである。
攻撃速度がかなり速く、複数体がばらけた方向から来るシチュエーションに強い。
ダークエレメンタルよりはHPが高い分少しタフだが、それでもやや柔らかめなので基本は遠距離火力として用いた方がいいだろう。

覚醒後のアビリティは「上級水霊使役」。ウォーターエレメンタルはステータス向上以外の違いは特になし。
セノーテ本体は、スキル時間15%アップの効果を得られる。これにより最大34秒間スキルを使えるようになる。

覚醒スキルは「水霊の浄化」。珍しい状態異常回復スキルで、範囲内の味方の状態異常を回復し、さらに効果時間中は状態異常にかからなくなる。
ヒーラー系以外のユニットで状態異常に対抗できるのは珍しく、一部のマップでは高い適性を持つ。エレメントエンハンスの効果はそのまま。
効果時間は長くなるが、回転率が若干悪化する。恩恵は大きいものの、効果を発揮する場面がピンポイントなのでギリギリの攻略が必要なマップでは初動の悪化が響くことも。


氷霊使いユキヒメ

真っ白な着物を着た雪女風の少女。

アビリティは「氷霊使役」。行使するのはアイスエレメンタル。
アイスエレメンタルは長射程の単体攻撃だが、攻撃がヒットした相手を「停止」させる。
ウィッチなどの「鈍足」とは異なり、攻撃まで止められるのが最大の特徴。
ただし、有効時間は非常に短く複数体のアイスエレメンタルを置かないとなかなか効果は実感できない。
単体攻撃で単なる魔法攻撃なので純粋な火力はエレメンタルの中でも最低ランクなので注意。

覚醒するとアビリティは「上級氷霊使役」に変化。
なんと、自分自身とエレメンタルのコストを1減少させる効果を持ち、展開力を大きく高めることができる。
序盤の時間稼ぎ役としての適性がより高まると言えるが、成長しても時間稼ぎが限界である点には注意。

覚醒スキルは「氷霊の冷嵐」。効果時間を短縮し、回転率を悪化させるのと引き換えに範囲内のアイスエレメンタルの攻撃後の待ち時間を短縮させて攻撃速度を上げる。
攻撃速度向上により、足止め能力が大きく高まるため優秀なスキル覚醒である。


氷霊応援団ユキヒメ

2020年に学園バージョンとして実装されたユキヒメ。
体育祭の開催に合わせてチアガール姿で味方を応援してくれる。

アビリティは元と同じ「氷霊使役」でアイスエレメンタルを使役する。
既存のユニットと同じエレメンタルを使役する例は初となるが、同一人物なので当然と言えば当然。
覚醒アビリティは元とは違う「上級氷霊共鳴」になり、コスト減少の代わりに自身のスキル初回使用までの時間を短縮する効果を持つ。

スキル「ためらいエール」は自身の攻防と射程内の味方の攻防魔耐をアップさせる効果。
覚醒スキルは「はじらいチアダンス」は後半部分が味方全体に拡大される代わりに効果量はやや落ちる。
設定通り、いずれもエレメンタル強化特化ではなく味方強化のスキルとなっている。


雷霊使いジルヴァ


グラマラスで金髪褐色なダークエルフの女性。
ドロテア率いる魔界のダークエルフの一族で、魔界都市では獄卒を務めており腰には鞭を携えている。妖艶でSっ気の強そうな印象だが、王子に鞭で叩いてみたいと言われたと勘違いした際には早く叩くよう急かすあたり、実はMらしい。

アビリティは「雷霊使役」。行使するのはサンダーエレメンタル。またダークエルフ特性により魔界の瘴気の影響を受けない。
雷霊は0ブロで周囲に魔法攻撃を行うエレメンタルで、射程が非常に短い代わりに攻撃速度が非常に早く火力が高い。スキル無しでも雑魚相手ならすぐに蒸発させることができ、後述の覚醒スキル中に至っては並み居る黒ユニや単体攻撃勢に混じり全ユニットでもトップクラスの魔法DPSを誇る程。
しかしその反面で闇エレとどっこいの超絶紙装甲な上に、徐々にHPが減少する自壊デメリット(寿命はおよそ20秒)まで持ち、場持ちは非常に悪い。そのため他のエレメンタル以上に使い捨てにしながら戦うことになるが、コストが8と乱発するにはやや重い点がネック。
また射程が非常に短いため自身のすぐ近くしか攻撃できず、近接マス同士が比較的近い場所でようやく後ろの味方がブロックした敵に攻撃が届くぐらいのレベルである。そのため何らかの足止め手段と組み合わせないと移動する敵にはいまいちダメージを稼げず、また必然的に最前線に置くことになり飛び道具を持つ敵には滅法弱い。
このように得手不得手がハッキリしており、どのマップでも活躍するとは言い難いがハマる状況では大活躍するピーキーな性能になっている。
覚醒すると「上級雷霊使役」に強化され基礎火力が向上。ジルヴァ自身とトークンの状態異常を無効化するようになり、毒沼でもエレメンタルの寿命が縮まないようになる。

スキル「ストックエレメント」は攻防強化に加え、トークンのストックを1つ増やすことができる。クラス初のエレメントエンハンスではない通常スキルであり、エレメントエンハンスとは倍率から各種時間まで全く同じな上に、場持ちの悪いエレメンタルを補充しながら戦えるようになる上位互換の効果となっている。
覚醒スキルは「ラピッドサンダー」で、攻防強化に加えて範囲内のエレメンタルの待ち時間を短縮する。その攻撃速度たるや海賊勢のガトリングと同じ数値であり、前述の通り非常に高い火力を発揮する。連射型スキルの一種でもあるためダンサーとの相性も良く、バフと攻撃し続けられる状況さえ整えれば強敵のHPをゴリゴリ削り取ることも可能。


帝国風霊使いハルカ

サファイアのエレメンタラー。小説のシリアルコードで入手できた。寝室性能はブラックである。
実は帝国の砲術士官学校の学生で、王国には留学中のような立場。
学校では主席を取るほどの優等生だったが、移民の子でありいじめられていた過去がある。

アビリティは「風霊使役」。行使するのはエアーエレメンタル。
0ブロだが、ごく短射程の範囲攻撃ユニットであり近くを通る敵に高速で鈍足攻撃を仕掛ける。
ぶっちゃけ火力はほとんど期待できないが、足止め能力はかなりのもの。逆に言えば無理にハルカの射程内に置かずとも十分な効果を期待できると言えるため、配置の自由度が高い。
序盤の雑魚はハルカの射程内で削り切り、終盤の大物は離れたところで足止めする、など柔軟な使い方ができるのが魅力。
なお風エレは物理攻撃である。小説では魔法の使い手を探しに士官学校を視察しに行った皇帝がハルカに目を付けるというストーリーだったのだが…。
運営もそこは承知しているのか、実装告知時に「ゲーム仕様により現時点では物理攻撃となっております」と将来的に変更するかのような意味深な注を付けていたが、それから1年半経っても変更はされていない。

覚醒後のアビリティは「上級風霊使役」。エアーエレメンタルの射程が10伸びる。
元々の射程が短いため、たったの10とは言ってもそこそこ巻き込める範囲は広がる。

覚醒スキルは「風霊の雷」。強化倍率が1.5倍から2倍に強化され、さらにスキル使用時に1度だけ射程内の5体まで同時攻撃を行う。
ただし、効果時間が半減し、回転率も若干悪くなる。
元々エレメントそれ自体の火力にはあまり期待する方ではないので、効果時間半減のデメリットはさほど大きくはなく、むしろ自分も攻撃に参加できるようになる恩恵が強いだろう。そしてようやく魔法攻撃できるようになった。


光霊使いルフレ

各エレメンタラーの強さからブラックが来たら間違いなく強いと言われて続けていた、
そのブラックのエレメンタラーがついに登場。
ふわふわとしたキャラクターで、作中人物からも指摘されているようだ。

アビリティは「光霊使役」。ライトエレメンタルを使役する。
ライトエレメンタルは段階スキルを持った1ブロックの鈍足遠距離範囲攻撃トークンで、スキルは以下の通り。
  • エレメントプラスI  永続的にHPと防御力1.5倍、自動発動、次回スキルが変化
  • エレメントプラスII  永続的に範囲内の敵3体を攻撃、自動発動、次回スキルが変化
  • エレメントプラスIII  永続的に防御力、魔法耐性無視の攻撃、自動発動、次回スキルが変化
  • エレメンタルバースト  30秒攻撃力と射程2.0倍、戦闘中1回しか使えない
……さて、ここまで読むとこう思ったことだろう。
「強すぎね?」
そう、強い。
非常に強いのだ。
これがコスト5で使用可能なため、使用コスト・編成人数を絞りたい英傑の塔では八面六臂の活躍を見せている。
ちなみに覚醒するとライトエレメンタルが上級ライトエレメンタルになり、上級ライトエレメンタル配置時に味方全体のHPを20%回復するようになる、

さて、ルフレの通常スキルは「エターナルライト」。
攻撃力・防御力・射程が上昇し、ライトエレメンタルをルフレの射程内に収めやすくなる。
更に味方全体にリジェネを付与する効果も付き、効果時間無限である。
効果時間無限である。
永続である。

……。

覚醒スキルは「グロリアスライト」。
15秒間という短時間、ルフレの攻防を上昇し、更にライトエレメンタルの射程が1.5倍。
そしてスキル中、ルフレの範囲内のライトエレメンタルがHP0にならない
HP0にならない。
不死身である。

……。

やはり強すぎるのでは……?

混沌霊使いニーヴ


混沌うさぎの祝祭ニーヴ


ちびクラリーチェ

闇霊使いクラリーチェのちびバージョン。
他のちびと同じく覚醒無しでスキルも通常スキル固定。使役するのも通常のダークエレメンタルのみ。
とはいえ元が非常に強いためこの性能でもゴールドとしては頼もしく、十分使っていける。

ちびルフレ


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最終更新:2023年06月22日 20:32