魔法学校

登録日:2018/10/18 Thu 12:52:06
更新日:2024/03/28 Thu 11:15:51
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魔法学校(魔術学校)とは、その名の通り魔法や魔術について学ぶ学校(学園)のこと。

創作では便利要素として活躍する「魔法」と、創作ジャンルとして定番である「学園もの」を合わせた「魔法学園もの」の主な舞台となる学び舎を指す。
作中での魔法の普及度合いや汎用性によって、現実の科学技術のように重大な社会的要素になることもあり、教養として魔法の使い方や理論などを教えるための機関が必要となる。
この場合、当然ながら魔法自体が呪文一つで片付くお手軽救済措置なんかではなく、数年以上の勉強や鍛錬を課せられるものとして設定される。
履修内容は、なんといっても魔法についての知識や実践などがメジャーで、それに類する薬学や化学なども多い。
一方で、国語や(近現代ベースの場合)数学といった主要教科がどういう扱いなのかは不明瞭であるケースが多い。
特に寮制を布いている学校の場合、通常の学問も必要になるはずだが、まあそこは重要ではないので気にしてはいけない。
授業を行う教授や講師陣は、当然ながら一人前の魔法使いが多い(もちろん例外もある)ので、魔法学校は大学の様に教授や講師の研究施設を兼ねているパターンも多い。

なお、日本では文学作品や古い少女漫画でお馴染みのドイツのギムナジウム*1や、軍の士官学校などのイメージからも着想を得ている。
ちなみに、ハリー・ポッターシリーズのホグワーツ魔法魔術学校はイギリス特有の学校である「パブリックスクール*2」から着想を得ているであろうということが各所から指摘されている。

◆魔法学校の一例

◾︎独自の名称あり

『ハリー・ポッターシリーズ』の舞台。
所在地はイギリス・スコットランド地方。全寮制の男女共学で修学年数は7年。
「魔法を教える機関」という役割と同じかそれ以上に「摩訶不思議な空間」が強い場所でもある。
一定時間で動く階段、喋って動く肖像画、様々なゴースト、テーブルから飛び出る食事、何が潜んでいるのかわからない危険な森etc……。
作中屈指の魔法使いにして知識人でもあるダンブルドア校長でさえ詳しく知らない部屋すら存在するとか。

作中には他のヨーロッパ圏の魔法学校として「ダームストラング専門学校」(北欧らしいが正確な所在地は機密事項だとか)、「ボーバトン魔法アカデミー」(ピレネー山脈、フランスとスペインの間くらい)が登場し、ホグワーツと合わせて「三大魔法学校」と称される。
またスピンオフ作品の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』シリーズには、アメリカ合衆国の魔法学校として「イルヴァーモーニー魔法魔術学校」が存在することが言及されている。
他、「ワガドゥー」(アフリカのウガンダ)、「カステロブルーシュー」(ブラジル)の存在が明らかになっている。ロンが第4巻で少し言及していた「兄のペンパルだったブラジルの魔法学校の生徒」は、恐らくカステロブルーシューの生徒だろう。

さらに後付けの設定によれば、世界には11の大きな魔法学校が存在するらしく、我が日本国にも「マホウトコロ」という学校が南硫黄島に存在するそうな。
ド田舎じゃねーか!*3
ちなみに低学年の間は(うっかり振り落とされないか心配になるが)ウミツバメに乗って通学し、ある程度の学年になると寮生活を送るらしい。校舎の外観は白亜のお城だとか。姫路城?
また、昔無謀にも箒で世界一周を目論むも、マホウトコロ周辺で遭難したホグワーツ生らを保護したことがある。その際に彼らからクィディッチを教わり、やがて強豪校へと成長したという。
また、マグルの航空部隊(硫黄島航空基地の空自・海自)と鉢合わせしないように飛ぶ必要があるため必然的に飛行技術が高いとか。
なお、魔法族は「学校で魔法を学ぶ」ということは実は割とマイナーで、世界的にはホームスクーリングや通信教育で学ぶ子供のほうが多いらしい。


  • マジックアカデミー
QUIZ MAGIC ACADEMY』の舞台。
瘴気に対抗できる賢者を生み出すべく設立された。世界各地に様々な校舎が点在する。
作中では一作目からの舞台である空に浮かぶ「第一アカデミー」と、アイコらQMA7で初登場した生徒が所属する地上の「第七アカデミー」が登場。その後のストーリーで第七アカデミーに統合された。
上記のホグワーツをリスペクトした要素が強いが、後に異世界トーキョーを舞台に移したため現代日本的要素が反映されるようになった。


  • 魔法科高校
魔法科高校の劣等生』に登場。
魔法技能師(魔法師)の養成を目的に設立された国策高等学校・国立魔法大学付属高校で、各地方に第一高校~第九高校まで存在する。
それぞれに独自の校風があり*4、これに沿って志望を選ぶ学生も多い。
本作は主人公たちが通う国立魔法大学付属第一高校(一高)が主な舞台となる。


  • ウィルオ・ウィスプ
マジカルバケーション』の舞台……ではない。
本作品の舞台は、臨海学校(バケーション)に向かった先で連れ去られる別世界で、魔法学校ウィルオ・ウィスプはゲーム開始直後の数分とタイトル画面でのみ見ることができる。
本作品は隠れた名作との声も高いが、中島美嘉が砂浜で叫んでいるCMのほうが有名かもしれない。ちなみに「ウィルオ・ウィスプ」は英語で「鬼火」という意味。


  • マナリア魔法学院
神撃のバハムート』に登場。
「ミスタルシア四大学院」の一つで、その中でも最大の学校。
マナリア王国の王立学校でもあり、王国の姫アン王女から外国の平民、果ては魔族や神族まで「学ぶ意思」さえあれば入学は自由で、非常に広い層に門戸が開かれていることが特徴。
学べる分野も各魔法学に加え、魔法論理、薬学、召喚術など幅広く、教師もそれぞれの分野でのプロフェッショナル。
ただし教育方針は厳しく、さらに個性的な行事や来るもの拒まずな学風ゆえに年中なにかのトラブルに見舞われている修羅の国。校内で魔物と出くわすくらいは当たり前。
作中でも屈指の登場回数を誇り、その人気の高さゆえについにアニメ化の舞台にも選ばれた。制作発表から放送までに実に4年間要した曰く付きの作品でもある。
キャラクター数も多いこともあって『Shadowverse』にも独自タイプ「マナリア」が存在。
『グランブルーファンタジー』でも四大学院等の設定は廃止・変更しつつシナリオイベント『孤独の竜姫』で登場。
その後も複数のイベントやフェイトエピソードの舞台となっているが、どちらかというとアンやグレアといった本家の主要人物よりも『蒼空の向こう側』で登場した80年代的ヤンキー・ツバサとその関係者の出番の方が多い。


TYPE-MOON』作品に登場。
ロンドンにあり、魔術の管理と、その発展を使命とする。
「魔術を後世に残す」という目的も担っているので、高い学費さえ納めれば何も知らないペーペーでも魔術を学べる。
魔術を学ぶには最高の環境で、研究こそが最優先の魔術師にとって、それらの魅力は何物にも代え難く、フリーの魔術師に対しても一定の影響力を持っている。
だが、内部では貴族主義、民主主義、中立主義に分かれ、他派閥とのいざこざや権力闘争、予算獲得競争などが繰り広げられており一枚岩とはとても言えない。
魔術協会には時計塔の他にも「アトラス院」と「彷徨海」という二つの大組織があるが、両者は教育機関の側面は無く、現在はほぼ交流は無い。


  • 牙の塔
魔術士オーフェン』に登場。
タフレム市郊外にある黒魔術士の養成機関で、キエサルヒマ大陸における魔術士組織「魔術士同盟」本部でもある黒魔術士の総本山的存在。
勢力拡大と幼い魔術士の暴走自滅阻止を兼ねて積極的に親を喪った魔術士の血族を集めており、入学した生徒はまず基礎教室で学んで最低限の力を得、個別の担当教師の元で鍛錬を行い、時に塔外での任務も下る事になる。
また対非魔術士武力対策の一環として体術のカリキュラムもあり、前日譚編で描かれた対外公開日のお祭り時には「公開試技」として魔術抜きの体術オンリートーナメントが開催されていた。
なお各地には他に市井の魔術士による(近所の魔術士同盟支部に認められた)私塾があり、塔に選ばれなくてもそっちや個人間指導で魔術を学ぶものもそれなりにいる。
またTOブックス版では舞台となる原大陸に「スウェーデンボリー魔術学校」が塔とは無関係に創設されたが、シリーズラストで諸事情により消滅してしまった。
余談だがスウェーデンボリー魔術学校創設者自体は塔OBなのだが、本人が塔時代と別の名であることと色々なやらかしから、彼が元塔関係者な事は秘密にされている。

  • 学院(カレッジ)
魔法使いの嫁』に登場。学校……というか正確には魔術師のための互助組織の一つ。
二度の世界大戦により魔術を教える者や受け継ぐ者が大勢死んだことに危機感を抱いた魔術師(世の理を理論で解析し扱う者)たちにより、彼らが研究したり互いのつながりを作ったりするために創設され、更に培った技術を後世に残すために教師の真似ごとなんかもしている。日本でいうと大学が近いか。
魔法使い(妖精の力など、世の理に直接触れて扱う者)は「聴講生」と呼ばれ実習が免除される代わりに、一般科目などで優秀な成績を収めるよう求められる。
舞台であるイギリスの学校制度に沿った初等部と中等部の存在が確認されているが、主人公のチセ(16歳/本来は中等部6年生)のように後から1年生として入学したり逆に飛び級したりした年下の生徒もいる。
寮があるものの別に全寮制ではなく実家等から通ってもいいし、その日の都合で変えても構わない。
立地は英国図書館の地下という日当たり最悪の場所らしく、外の景色を映し出すなどの魔術でもってその辺を補っている。
その他、教師はおろか生徒にも何らかの派閥争いがある模様。


  • ロークの学院
ゲド戦記』に登場。
アースシー中心部の島ロークにある「学院」という程度で正式名称は無い。
各専攻分野ごとに「長」が計9人おり、他にトップとして「大賢人」が君臨。
後の…そして本編の流れ的には最後の大賢人ハイタカ(ゲド)を始めとする魔法使いを育ててきた、アースシーにおける魔法の中心地。
女性は入学を許されず、またここの学位を得ていない魔法の使い手はすべて劣位の「まじない師」に過ぎない……ということになっている。
また慣例的に卒業生は生涯独身が暗黙の了解とされており、5巻では学院を去った後のハイタカがかつて助けた女性と同棲関係にある事を知った同巻メインキャラのまじない師(妻は他界)が、それを奇妙に思っていた。


  • 水車場
クラバート伝説、及びそれを基にした児童文学『クラバート』に登場する。どちらかと言うと私塾に近い。
魔法使いの「親方」の誘導により集められた少年達は、粉ひきの仕事と魔法を学ぶことになる。
そして成長の果てに待ち受けるのは「親方」との生死を賭けた交代劇。飛天御剣流か……ってほど綺麗ではない。
余談だが、実写映画版(カレル・ゼマン監督じゃない方)の日本語版副題は『闇の魔法学校』となっている。
ちなみになぜ水車場がそんな場所になっているかというと、中世のドイツでは水車場の粉挽き人は領主から特権を得た特殊職業で村外れで活動するため村の活動の一部から離れているなど、村人から一種の異界扱いされていたという文化的な背景があるためである。


魔法先生ネギま!』に登場。
幼等部~大学部まで擁する、埼玉県所在の巨大学園都市(作者いわく蓬莱学園がモチーフとのこと)。
学校のカリキュラム自体は普通学校と一緒なので厳密な意味での「魔法を学ぶ学校」ではないのだが、明治時代中期に魔法使いの手で建設されたらしく、いわば「魔法で出来た学校」略して魔法学校。
世界樹や図書館島を始めとする魔法系遺跡をそこかしこに備え、教師は魔法使いのみならずもろもろの異能・特殊技術の関係者が揃い、生徒内も何も知らない一般生徒に交じって魔法関係者が多めだったりする。


  • ルーナノヴァ魔法学校
リトルウィッチアカデミア』に登場。所在地はヨーロッパのどこか。
国家資格としての魔法を学ぶべく、魔女の家系の者やその他素質あるものが入学してくる。


Magic the Gathering』の世界観にある。ウルザズ・サーガ収録の土地カード。禁止級のマナ加速を可能とした。
ドミナリア次元の絶海の孤島であるトレイリアに建てられ、ファイレクシア侵略前にウィザード育成や魔法研究にいそしんでいた。
ファイレクシアの侵攻時のごたごたの結果、大規模な時空災害に巻き込まれて壊滅。関係者らは各地で新たな学校を組織した。
そのうち、北西部に建てられたものは数百年経っても残っていることが示唆されている。


同じく『Magic the Gathering』に登場する著名な大学。
こちらはアルケヴィオス次元*5にある。
5体のドラゴンの魔法使いによって作られた学院で、シルバークイル(文学部)プリズマリ(芸術学部)ウィザーブルーム(生物学部)ロアホールド(考古学部)クアンドリクス(数学部)の5つの大学により構成される。魔法「を」学ぶのではなく、現実の学問を魔法「で」学ぶという点では、あらゆる魔法学校の中でも指折りの変わり種と言える。
各学部の名前が創始ドラゴンの名字であることに始まり、悪の魔道士の組織が裏で暗躍して案の定ボコボコにされていたり、「メイジタワー」なる独自のスポーツがあったり*6マクゴナガル先生によく似た教授がいたりとかなり露骨にホグワーツを意識している。
しかしこの手の学園ものにはお約束の「学部同士の対立」は(メイジタワーを除いて)ほとんど見られない。各学部の中でテーマに対する主張の対立こそある*7(というかこの学部内の思想対立こそが『ストリクスヘイヴン』の本質である。ゲームギミック的にもフレーバー的にも)が、同じ学問の徒としてお互いに敬意を払っている。


  • 魔導幼稚園
『魔導物語1-2-3』のエピソード1に登場する幼稚園
当時5歳のアルル・ナジャの目的は、卒園試験に合格すること。
幼稚園において卒園試験が実施される(=留年したり卒園できなかったりする園児も出てくる)のも驚きだが、これに挑める優秀な園児自体がアルル1人しかいなかった。
ただし、機種によっては塔内で共に試験に挑むライバル、もしくは試験官の先輩が登場することもある。


  • 古代魔導スクール(魔導スクール、魔導学校とも)
『魔導物語1-2-3』のエピソード2と3に名前のみ登場する。
入試試験は「乗り物を使わずに古代魔導スクールへ到着すること」で、16歳のアルル・ナジャはこの学校へ向かう途中であり、
旅の道中でルルーもアルルと同行して魔導学校を目指すことになる。
後述の『ぷよぷよフィーバー』の魔導学校とは対照的に、入学できる魔導師はごくわずかな狭き門であろうことは想像に難くない。
その後、Windows版の『魔導物語』シリーズはアルルとルルーが無事入学した後の魔導学校を舞台にしている。
なお、校長はドミノマスクで目元を隠したとある人物となっているが、自身の魔力で巧妙に素性を隠しているため、正体は知られていない。
一方、『ぷよぷよ』シリーズのアルルは作品によってまだ旅の途中だったり一軒家に定住していたりと設定が曖昧で、
魔導学校の設定は事実上無視されている形のため、本家『魔導物語』シリーズとの関係は不明瞭。
前述のマスクをした人物の原型は『ぷよぷよ通』なのだが、そちらではあっさりと正体がバレているなど設定も異なっていた。


  • プリンプ魔導学校
ぷよぷよフィーバー』に登場。
所在地はプリンプタウン。アミティラフィーナらが通っている。
魔導師の卵が通う学校ではあるが、こちらは現実世界の学校のようにごく一般的な施設だと思われる。
作中に直接は登場しないが隣町にもエリート魔導学校(正式名称は不明)があり、そちらはレムレスフェーリが通っているようだ。


  • トリフェルズ魔法学園
『エーベルージュ』シリーズの舞台。
カダローラ王国有数の貴族・ザクセンが自分の荘園に建てた魔法学園の1つで、ワーランド救済の鍵を握る「創造魔法」の使い手を育成するため創立された。
プレイヤーは初等部2年間・中等部は他の学園に3年間留学かトリフェルズに残留するかを選択(流れ次第では強制的にトリフェルズに残留する場合もある)、高等部3年間をこの学園で過ごすこととなる。
『エーベルージュスペシャル』では高等部2年次に戻ってくるため1年9か月、『エーベルージュ2』では高等部の約2年3か月に短縮されている。


  • ポトマ学院
魔法陣グルグル』のアニメ1期のオリジナルストーリーに登場。
勇者組と魔法使い組に分かれて子供達が学んでいる全寮制の学校で、学習内容は割と本格的。
特徴として「レベルバッジ」というアイテムが支給されており、自分のレベルがRPG的にわかりやすくなっている。


  • 私立聖凪高校
『エム×ゼロ』の舞台。所在地は魔法特区「聖凪山」。
プレートを介した魔法を学ぶ生徒達は、卒業の際にその数に応じて願いを叶えることができる。
魔法に関係の無い者が関わることは本来許されない、はずだったが……?


  • トリステイン魔法学院
ゼロの使い魔』に登場。メイジ、すなわち魔法使いにして貴族の子弟が魔法を学ぶ。
ハルケギニアでも伝統のあるトリスタンにふさわしい権威を持つらしく、ゲルマニアやガリアなど他国からの留学生も多い。
授業内容や行事、学院の内部構造なども詳しく作中で表現されており、特に初期では上記のホグワーツの影響が顕著に見られる。
二年生進級の際の使い魔召喚の儀から、この物語は始まる。
だが話が進むにつれ出番が無くなっていっているのは内緒だ。


  • すばる魔法学院
『魔法戦争』に登場。
第一次魔法戦争によって二つに分かたれた世界のうち系統魔法が使える崩壊世界に属し、そのまんま魔法使いを育成する。
抗争のために小学生から高校生までの青少年を育成するあたりなかなかブラック。その癖学校行事は意外と充実している。


  • ショロマンス道場
『吸血鬼ドラキュラ』に登場。学校というか、道場。所在地はヘルマンスタット湖の山の上。
ドラキュラ家が代々魔法を授けているといい、本作のドラキュラはその十代目の道場主。


  • 風見鶏
『D.C.III』の風見鶏編の舞台。
主人公達は前世で皆ここの生徒だった。所在地はロンドンの地下。
カフェ「ケーキ・ビフォア・フラワーズ(通称「フラワーズ」)」はスイーツがおいしく、学生達がよく訪れる。最古の登場は前世編の1950年代だが、なんと『D.C.II』の時代(2050年代)という、近未来にも存在していることが明らかになっており、同ゲームのアナザーストーリーでは、ヒロインの一人である朝倉音姫が卒業後ここに留学している。


  • ミナサラティス魔法学校
フォーチュンサモナーズ』に登場。主要人物をはじめとした子供達が通っている。
名前は魔法学校だが地方に唯一存在する学校のためか、通常の授業も行っている。
魔法の実技もあるが、この世界では子供の身で魔法を使うには「精霊石」というものが必要なので、それが無いと見学しかできない。
ちなみに通学路には普通にモンスターが出るが学校側も承知しており、「登下校時には気を付けましょう」と生徒達に退治を任せている。
途中研修旅行ということで遠くにある温泉町に行くことになるが、その際も道中のモンスターを倒して子供達だけで行かせている。
そして脱落者どころかケガ人も0だった。子供も先生もどこかおかしい。


  • マグノシュタット魔導学院
マギ』に登場。作中においては世界最大の魔導師養成機関で、世界中から魔導師を目指す者達が集まってくるので住人は多種多様。
主人公の1人アラジンも、一時期ここで修練を積んだ。
周囲が城壁で囲われ自衛の軍事力を持ち、住民の生活インフラが整った都市国家にして、全体が魔導師達の研究と魔導師の卵達の学習の場となっている学園都市でもある。ここで学ぶことは留学という形になるため、当然ながら全寮制。
周辺に強大な軍事国家が並立する中にあってもその独特の力で軍事的・経済的に独立を保っている。
リーダーは学長のマタル・モガメット侯。侯爵を名乗っているということは、マグノシュタット領は表向き、前身だった故ムスタシム王国の侯爵領という扱いなのかもしれない。


  • フェジテ魔法アカデミー
Seraphic Blue』に登場。国立の名門学校。
基本的にはエリート層が通うが、それ以外に魔力の才能を見込まれてアカデミー側からスカウトを受ける場合もある。
この場合、親は親権を放棄してアカデミーに譲り渡す形となる。
成績によってランク分けされており、特に優れた術士には「スペリオルメイジ」の称号が与えられる。
もっとも、通う学生、その親共にエリート志向で特権階級主義の者が多く、作中で描かれている限りでは空気は良いとは言えない。
学内生活はドリスの視点でしか出て来ないので、全体的には普通の学校だという可能性も否定できないが。


  • ナイトレイブンカレッジ
『ディズニー ツイステッドワンダーランド』の舞台。
ただし厳密には「魔法学校」ではなく「魔法士養成学校」である。
四年制の全寮制男子校。外国の半獣人の王族や妖精族の末裔などなど、多種多様なバックボーンを持つ生徒達が、ディズニー・ヴィランズ*8の精神に基づく7つの寮(ハーツラビュルサバナクローオクタヴィネルスカラビアポムフィオーレイグニハイドディアソムニア)のいずれかに所属し、魔法史や錬金術などを学んでいる……が、皆優れた魔法の素質に恵まれながらも協調性が全く無く、これが長らく学園長であるディア・クロウリーの悩みの種だった。
主人公(=プレイヤー)は、ある日魔法の鏡により異世界から召喚されてここに辿り着く。
当初は生徒ではなく学校の雑用係として一時的に保護されていただけだったが、その後ある騒動を経て、魔法が使えないながらも条件付きで特別に入学を許可されることになる。
教授科目は錬金術、魔法史、飛行術など。部活動入部は必須の模様。
海の中にある寮では寮生がカフェを営んでいたり、制服はあるものの着崩していたりそもそも着てさえいない者までいたりするなど、色々と自由。
購買部も存在しており、店主のサム曰く「品揃えには自信アリ」らしい。
ちなみに、作中における他の魔法学校としてはライバル校であるロイヤルソードアカデミーの存在が言及されており、この学校にナイトレイブンカレッジはマジカルシフト(作中のスポーツ)大会で連戦連敗中らしい。


  • 賢者の学院
ロードス島戦記』に登場。
作品世界「フォーセリア」の三大魔法体系の1つ「古代語魔法」を教える学校で、やはりここも講師達の研究の場でもある。
ちなみに他2つの系統は、精霊魔法はマンツーマンの師弟制のもとで、神聖魔法は神殿において宗教活動の中で教育される。
ロードス島戦記の舞台であるロードス島だとアラニア王国首都アランにあった。
フォーセリア世界最大の陸地であり『ソード・ワールド』シリーズの舞台でもあるアレクラスト大陸にも古代語魔法の学校が複数あり、やはり賢者の学院と呼ばれている。
一般教養が魔法と並んで重要視されているのが特徴。これは「古代語魔法の使い手は古代語魔法だけでなく、自然・語学・技術・歴史など様々な学問と知識を修めた賢者(セイジ)でなくてはならない」というフォーセリアの民の価値観に基づいている*9
なお入学するためには主に「高難易度高倍率の試験に合格する」「市井から頭脳を認められ特待生となる」「高額の寄付を収める」の3つが存在(ソード・ワールドのサプリメント「ソード・ワールド サポート」より)。
『ロードス島戦記』で最初に味方側として登場した魔術師であるスレイン・スターシーカーも、
魔術師技能は元よりその知識と頭脳がパーン一行にとって大切で頼もしい武器だった。




◾︎校名が無く、単に『魔法学校』あるいはそれに類似した名前で呼ばれるもの

朝日奈みらいリコが通う。共学だが、寮は当然として授業も男女別に受ける。
みらいはナシマホウ界(人間界)の住人で、リコも春休み明けの2クール目からそちらに留学中なので、基本的に長期休暇中や放課後に補習を受けるためといった形で通うことになる。


魔法の国にある。原作でも『なぞのまほう少女』『まほうのへや』で名前だけ触れられているが、アニメ版では『まじめにふまじめ』第1シーズンの舞台として登場する。
校舎は二階建て程度の割合質素な木造という、魔法学校としてはなかなか珍しい造り。
描写されている範囲では生徒が幼い子供ばかりなので小学校に当たる模様。


  • 『とんがりボウシと魔法の365にち』
プレイヤーや仲間達が魔法を学ぶため通うが、授業を受けるかどうかはプレイヤーが任意で決められる。
実は魔法の呪文は最初から用意された単語の組み合わせなので、わざわざ習わずとも攻略サイトなどで暗記すれば普通に使えるが。
続編では主人公達がお店を構えるようになるため商品の作り方も学ぶことになり、こちらは流石に受講しない限り作れない。


主人公のリレ・ブラウと、一癖も二癖もある人々が通う学校。学生数の割に広大な敷地を持つ。
所在地は不明だが、描写を見る限りかなりの辺境にある模様。地方には魔法協会というものもあるらしい。
12冊の魔導書と共に、リレは繰り返す5日間の謎、そして封印された悪魔に(入学初日に)立ち向かうこととなる。


加藤クラウド八雲の留学先。イギリスにある、という点ではホグワーツを彷彿とさせる。
一時期には臨時講師として魔法戦隊マジレンジャーの一員である小津翼も勤務しており、八雲は彼から魔法を教わったらしい。


  • 『それいけ!アンパンマン リリカル☆マジカルまほうの学校』
雲の中にある魔法の島にある。
生徒のリリカはアンパンマン達と仲良くなる。
それを見ていたばいきんまんとドキンちゃんは学校に侵入し、大魔法の暴走を引き起こして……。


  • 『サークル・オブ・マジック』
騎士の世界ブレスランドにて、遠くターンズバーグにある、ラテン語で「スコラ・ソーサリエ(魔法学校)」の名を持つ学校。
「嘘をついてはならない」「武器を用いてはならない」などの規則を遵守しつつ、騎士階級出身のランドルは魔法を学んでいく。
だが物語の半分近くで主人公が追い出されているので、意外と出てこないのは内緒だ。


所在地はモトの町。
メインヒロインであるニーナが勉強しており、様々な魔法を教えているらしいが、残念ながらプレイヤー側が魔法を学ぶことはできないし、シナリオ上では彼女に会いに行くだけの場所で、その後に行く必要は無い。
だが、1人妙な生徒がおり、ある条件を満たしてから会いに行くと隠しキャラであるディースを仲間にできる。
また、これとは別に魔女を養成する魔女学校もあるらしい。


所在地は魔法都市ジオ中央。悪魔メフィヤーンスが校長を務める。
主人公の弟子バドとコロナが通っていたが、追い出されたらしい。
生徒は揃いのローブを着ており、ジオだけではなく各都市で素材を売っているのを見かける。
校長が暴走したり、生徒がボイコットしたり、課外活動を手伝ったりとイベント登場機会はかなり多い。
伝説の召喚士が教師だったり、かつての勇者の息子が通っていたり、大魔女の魂を封じた絵が飾られている。


  • 『魍魎戦記MADARA2』
所在地はコーサラ王都・ロウランの古の都(ただしイベントの都合上行けるのは一度だけ)・シューサの町。魔法を習得するだけでなく、その施設ごとの限界値まで知恵・精神のパラメータを上げられる場所でもある。
他の仲間達を一度パーティーから外し、季節が変わってから酒場に行き再び仲間に加えればそのレベルまでで習得できる魔法を全て習得できる(しかも無料で)。
が、主人公だけはパーティーから外せないためその手が取れず、治療系の魔法習得ではお世話にならざるを得ない。


世界観は二作とも違うし名称も「魔法学校」そのものではないが、類似の機関であろう魔道学院の存在が言及されている。
ただしいずれも登場人物の会話にたまに出てくる程度の扱いで、直接舞台になったことは無く詳細は不明。



追記・修正は、魔法学校で魔法を学んでからお願いします。

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最終更新:2024年03月28日 11:15

*1 ドイツの大学進学者向け中高一貫校。前述の作品群のおかげで全寮制男子校のイメージがあるが、現在は普通通学・共学の所も多い

*2 上流階級の子供やエリート達が通う私立の全寮制中高一貫校。古いところでは16世紀創立の学校もある

*3 しかし、実際に数えるほどしか人間の上陸記録のない南硫黄島をわざわざ選んでいるあたりがそれらしいと言えばらしい。

*4 尚武の気風が強い三高、魔法を理論学問ととらえる四高、水上・海上の実践魔法に優れる七高、実戦を想定した教育を行う九高、等

*5 初出のエキスパンションの名前のせいでややこしいがストリクスヘイヴンは次元の名前ではない。

*6 簡単に言えばオブジェクトの奪い合いゲーム。

*7 最たる例が学部長。なんと各学部に2名存在し、それぞれ学部の対立するテーマの片方を担当する。

*8 この作中においてヴィランズ達は「グレート・セブン」と讃えられ偉大な存在とされている。ちなみに偉大な存在とされているのは『ふしぎの国のアリス』のハートの女王、『ライオン・キング』のスカー、『リトルマーメイド』のアースラ、『アラジン』のジャファー、『白雪姫』の王妃、『ヘラクレス』のハデス、『眠れる森の美女』のマレフィセントである。

*9 この設定は後に発売されたフォーセリアが舞台のTRPGソード・ワールドRPGにも組み込まれ、古代語魔法魔術師(ソーサラー)と賢者(セイジ)の技能は相互補助の関係がルール化されている。