ゲルググM

登録日:2012/07/16 Mon 14:09:34
更新日:2024/03/10 Sun 22:53:25
所要時間:約 5 分で読めます





シーマ様お引きを…


ゲルググMとは『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場する量産型MS。
ここでは指揮官仕様機も併記する。








【性能諸元】

型式番号:MS-14F
頭頂高:19.2m
本体重量:45.1t
全備重量:81.3t
出力:1,440kW
推力:20,500kg×2、7,000kg×2 合計55,000kg



ゲルググのバリエーションの一つで、MはドMのMではなく「マリーネ」、つまりドイツ語で言う海兵隊仕様である。
背面にプロペラントタンク二基とランドセルを装備し、主に空間戦闘/強襲能力向上を目的としたカスタマイズがされている。
武装は豊富で、下腕部に内蔵武器として110mm速射砲、携行武器にMMP-80 90mmマシンガンを持つ。
110mm速射砲は内蔵武器ではあるが十分な威力を持ち、劇中ではジム・カスタムのシールドを破壊した上、装甲も貫通してダメージを与えていた。

また、他のゲルググシリーズとは異なりザクⅡのシールドを改造したスパイクシールドを持ち、これを敵艦や敵MSに突き立て白兵戦を行ったりしていた。

MMP-80 90mmマシンガンは戦後で物資が少ないシーマ艦隊が(恐らくザクⅡ改のもの)代替として装備しているもので、本来はビームライフルの運用も可能。

格闘装備もゲルググシリーズのようにビームナギナタではなくビームサーベルであり、形状はリック・ディアスネモのものに似ている。

星の屑作戦終盤、シーマ艦隊が連邦軍に寝返ったため、ジム改らと並んで移動するという奇妙な光景が見られた。
デラーズ紛争後、シーマ艦隊から押収した機体が連邦軍オークリー基地でサンドカラーに塗られた上で運用されており、ラストシーンにおいてコウを出迎えたキースが搭乗していた。
つまり某氏から「キースはその女ぁゲルググで踏めよ」といわれたアレのこと




ふふっ…よりどりみどり

ゲルググM指揮官機



【性能諸元(指揮官機)】

型式番号:MS-14Fs
頭頂高:19.2m
本体重量:40.5t
全備重量:80.0t
出力:1,490kW
推力:20,500kg×3、7,000kg×4 合計89,500kg



ゲルググMの指揮官用仕様。
通称はマリーネライター。
通常型のゲルググMとは武装が違い、シーマ艦隊では貴重な速射と単発式が切り替え可能なMNG-110大型ビームライフルや頭部バルカン砲を持ち、専用の大型シールドを装備する。一説によるとこの大型ビームライフルは残党軍が仕様している事から正規の物ではないとも言われている。
背部上面にはプロペラントタンクを二基増設して計四基装備とし、一般機よりさらに航続距離を延長している。

劇中に登場するのはシーマの専用機(紫の胴体とカーキの四肢の専用色)のみであり、他の指揮官用が存在するかは不明。シーマ用に造られた専用機であるという説もある。

で豚鼻だが、「紫豚」とは別人(機)。

後にEVOLVEにてノーマルカラーの機体も登場した。

ただし、これはどちらも真偽は不明であり、ゲームギレンの野望Gジェネレーションシリーズだと出ている場合もある。

シールドは、アルビオンとの初戦で失われ、グリーン・ワイアットとの会見時は持っていなかった。

また原作だと、シーマはコロニー落としの際にガーベラ・テトラに乗り換えた為本機は登場しないが、小説版及び漫画版では最期までこの機体を駆っている。
原作での本機の行方は不明だが、おそらくリリー・マルレーンがガンダム試作3号機に撃沈された際に艦と運命を共にしたかと思われる。




【武装】

  • MMP-80 90mmマシンガン
本機……というより末期のジオン軍におけるMSの主兵装。
統合整備計画によって開発された汎用マシンガンで、優れた威力と整備性を持つ。
大戦末期のロールアウトだが配備はスムーズに進んでいたのでジオン残党でも広く用いられており、ビーム兵器を維持し切れなかったシーマ艦隊でもゲルググの主力火器として運用されていた。


  • ナックルシールド
ザクⅡの肩部シールドを改造した即席装備。
グリップを取り付けて手持ち式に改造し、先端部に増設したスパイクによって打撃にも使用可能。


  • ビームサーベル
両腰に収納されている接近戦用ビーム兵装。
グリップは後のリック・ディアス、ネモに似た物だが、関連性は不明。


  • 110mm速射砲
両腕部に搭載された機関砲。
似たような装備のビームスポットガン(ゲルググJ)と違って実弾式だが、ジム・カスタムのシールドを粉砕する程の威力を持つ。


  • ビームライフル
本来の主兵装だが、海兵隊は過酷な任務にばかり駆り出されていたので損耗率の高さに補給が間に合わず、更に3年の潜伏生活の中でシーマ機の大型ライフル1基を除いて失われてしまっていた。

どのようなライフルを使っていたかは特に設定されていないが、一部の作品では素ゲルググのライフルを用いている。


  • 40mmバルカン砲
指揮官機のみ装備。
ジオン系MSでは珍しい頭部機関砲。
口径は40mmと連邦系に比べて小さく、専ら近接防御用。


  • MNG-110 大型ビームライフル
専用に開発された*1ビームライフル。
ゲルググJのビームマシンガンと同時期に開発されたらしく、バレルの構造に共通点が見られる。
単射・連射の使い分けが出来て火力も十分な筈だが、潜伏生活では整備が行き届かなかったのか、それともガンダムが異様に硬かったのか、ガンダム試作1号機をズタボロにしながらも撃破には至らなかった。

最終的にバニングのジム・カスタムとの戦闘で破壊されてしまった。

元々は実弾のマシンガンとしてデザインされていたらしく、一部の設定画にはその名残が見られる。


  • シールド
覗き穴付きの大型シールド。
シーマ艦隊ではシーマ機以外持っていないが一点物ではないらしく、アクシズのゲルググJ等が偶に持っていたりする。

予備が無かったらしく、第5話で破壊されて以降は装備していない。




【設定の裏話】

この機体は開発期間が非常に短い割には高性能な為、一部では「ジオンマジック」といわれ、士気高揚の宣伝に利用されていた。が、実際は軍上層部が開発を無理やり急がせたためであり、開発主任は過労死している。
またゲルググの後継機としてゲルググJと採用を争った。結果的にはコストの安いゲルググMが量産される事となったが、ゲルググJもその高い性能を買われゲルググMよりも少数ではあるが造られている。




【ゲームでの活躍】


  • ジオンの系譜
「ゲルググ開発計画」を採用した場合に開発可能。
低く抑えられたコストの割りに性能は高く、陸でも宇宙でも問題なく活躍可能。
おまけに武装が実弾メインなために撹乱膜との相性もよく、作中最強の量産機と名高い。
但し手にしてる盾は格闘用でシールド防御ができず、守りに回ると意外に消耗する
ギャンには海兵隊使用はないがあちらにはギャン・キャノンというネタっぽさに反して意外に強く索敵もできる遠近両用機体があるのがネック

なお、当然といえば当然なのだろうが続編以降では大幅に弱体化、運用には愛が必要なレベルにまで落ちてしまった。更にはジオン独立戦争記からはギャン側にもギャン・マリーネが登場。あちらはきちんと盾防御ができるため生存性では向こうが上。
それでもグリプス戦役中盤までは一応使えるが…。


コスト240の近距離戦型として登場。
射撃武器はMMP-80マシンガンのみ。
この武装はダウン値が高い・集弾率が低い・ダメージが高い…
と高機動型ゲルググの同名武装とは真逆の性能を持つ。

サブ武装はリロード時間が長いが高めの威力と爆風の広さが特徴のグレネイド・ランチャー
またはよろけを取りやすい110mm機関砲を持つ。

格闘武器はビーム・サーベル。
この機体はブーストが独特で長距離ダッシュが可能な反面瞬発力は低くなっている。

勢力戦のサマーバトル2015からは指揮官機も、コスト250の射撃機体として支給開始。
メイン武装はバックブラストが可能なビーム・ライフルA、リロードの長さ以外はAと同じ性能のビーム・ライフルBをサブ武装に持つ。格闘武器はビーム・サーベル。

武装は上記三種類のみとなるがバックブラストを生かしてビームの連続発射が可能で、中バランサー以上の機体なら三発まで、ダウンするまで命中可能となる。
機体の特性上ブーストゲージを消費しやすいため、機体に慣れなければブースト切れを起こしやすく扱いが難しい機体だが
慣れれば護衛からアンチまで幅広く活躍でき、Sクラスを中心に使用率が高い機体でもある。



図鑑説明でも性能はJ>Mと表記されているにもかかわらず何故かJより性能が高い。
武装はナックルシールドが目を引き、耐性持ちに対しても柔軟に運用できるのが長所。
反面、射撃は威力の低いマシンガンのみと頼りにならない。

モノアイガンダムズでは主人公シグ・ウェドナーのジオン時代の後半搭乗機でもある。



基本的に敵としてのみの登場。作品によってはシーマ専用機が省略されてシーマも一般機に乗っている場合も。
α外伝』ではバザーで購入でき、自軍で運用可能となる唯一の作品だが性能的には使うメリットは無い…。




ガンプラ

HGUCのわりと初期の頃に通常版とシーマ機が製品化されている。

劇中よりやたらスマート。





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最終更新:2024年03月10日 22:53

*1 正規の装備ではなく、シーマのオリジナルカスタムという説もある。