ゲルググの派生機一覧

登録日:2012/07/21 (土) 19:08:32
更新日:2024/03/18 Mon 16:37:13
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「はーいこちら整備班、メイちゃんです♪隊長、新型の調子はどう?」
「ここでは、主にMS-14ゲルググのバリエーション機について明記させてもらいます!」


「については、それぞれの項目を見て下さいね♪」





【一覧】

●ゲルググ先行量産型(YMS-14/MS-14S)

ゲルググシリーズの試作型。
いわゆる「シャア専用ゲルググ」はこのタイプ。
ギャンと次期主力機の座を巡って争った。
量産型に先駆け25機が生産され、シャア・アズナブルに渡された1機を除いてキマイラ隊へと配備された。
またアナベル・ガトーの駆った青と緑の機体は本機であるという説も。


●高機動型ゲルググ(MS-14B)

その名の通り機動性能向上型。
背部に大出力バーニア搭載のバックパックを装備し、主に空間戦闘での機動性がアップしている。
エースパイロットに愛用され、キマイラ隊所属の「真紅の稲妻ジョニー・ライデンの機体や「青き雷光ユーマ・ライトニングの機体が有名。

また、一部を簡略化したパックを装備した機体も確認されている。
(→MS IGLOO)

また、MSV-Rにおいて更に機動性能を強化したBR型が登場した。


●ゲルググキャノン(MS-14C)

ゲルググにビームキャノン付きバックパックを装備した機体。
頭頂部にサブカメラを追加し、半自動的に敵機のロックオンが可能になっている。
主に「キマイラ隊」の名だたるエースの元に配備された他、一年戦争時のトップエース、「ワンショット・キラー」ことブレニフ・オグス中佐も本機を受領している。
ちなみにこのビームキャノン、水陸両用機のメガ粒子砲を流用したもので、携行型ビームライフルの開発に失敗した場合の保険や繋ぎとして計画されていたもの。*1
そのため技術的に未成熟なのか、バックパックの出力がビームキャノンの方に多く食われてしまい、重量増加も相俟って
バックパックを装備したにもかかわらず推力比が通常型より劣る事となってしまったらしい。

一応バックパックの換装は簡単な改造で行えるため、MS-14AやMS-14Bが任務に応じて砲撃戦仕様となることもあった。

MSV-Rにおいては改良型のC-1A型が登場。
脚部タンク増設によって稼働時間が向上している。
ジョニー・ライデンの帰還においては、元キマイラ隊でPMCテミス社長、ジャコビアス・ノードの愛機として半身白黒ストライプの機体が登場。
頭部増設カメラとロングレンジライフルを装備した狙撃戦仕様で、ライフルが登場の度に変わる

「撃ち慣れたライフルでないと!」

カッコいい見開きでズゴックEを仕留めたり、ガンペリーを叩き落としてユーマのピンチを救ったりしている。

PS3ゲーム版の『ガンダム戦記』付録のアバンタイトルで映像化に恵まれた。
ア・バオア・クー攻防戦において、連邦サイドの主人公ユーグ・クーロのジム・コマンドと一瞬だが熾烈な格闘戦を披露した。


●デザートゲルググ(MS-14D)

ゲルググの砂漠戦仕様。
防塵処理に、砂中活動用スコープや腕部アームドバスターなどが増設されている。

ガンダムUC EP.4にも登場し、ロケットブースターを使いバイアラン・カスタム相手に果敢に空中戦を挑むも敢えなく撃破された。
無茶しやがって…。


●陸戦型ゲルググ(MS-14G)

ゲルググを地上戦用に改修した機体。
一年戦争最末期に投入された為、数は極めて少ないという。
特にオーストラリアにはゲルググタイプ自体がヴィッシュ搭乗の本機一機しか存在しないという超レア機体。
仕様としてはスラスターを地上用に調整、防塵処理を施しただけで量産型ゲルググとほぼ同様の機体。
しかし、劇中に登場した機体は現地改修によって独特の装備を持ち、パイロットの個性が出たものとなっている。

コロニーの落ちた地では「荒野の迅雷」ことヴィッシュ・ドナヒューが搭乗、最終決戦のヒューエンデンHLV基地戦においてラスボスとしてWD隊(プレイヤー)の前に立ちはだかる。
ヴィッシュ機はバックパックの無いノーマルタイプとほぼ同型機だが*2、腕部の予備ジェネレーターをグレネードランチャー(左腕)とアームガトリング(右腕)に換装。
手持ち火器は通常のビームライフルとビームナギナタ、シールド。

ガンダム戦記(漫画版)においてはケン・ビーダーシュタットが搭乗し、デルタチームと激闘を繰り広げた。
ケン機はバックパックを背負っており、こちらも両腕部の予備ジェネレーターをグレネードランチャーに換えている。
手持ち火器は大型の試作ビームライフルとビームナギナタ、腕部固定式の小型シールド。漫画版ではMMP-78ザク・マシンガンも装備した。

小説版だと屍食鬼隊に奪取されるも、最期は金髪巨乳美人秘書の駆るハイゴッグにコクピットをブチ抜かれて撃破されている。


●ゲルググG(MS-14GD)

陸戦型ゲルググの砂漠戦仕様。
ややこしい名前をしているが、デザートゲルググがA型ベースでD型なのに対して、こちらはG型ベースのGD型。

本機が開発された時点でキャルフォルニアベースの生産能力が低下していた為に脚部スラスターをオミット。バックパックもザク・デザートタイプから流用しているが、結果的に軽量化されて機動性が向上した。
武装は冷却装置を追加した専用ビームライフル、ジャイアント・バズ、ビームナギナタ、そして通常型シールドを半分にカットしたショートシールド。

キャルフォルニアベースが陥落した為、僅か8機のみの生産となった。


●リゲルグ(MS-14J)

一年戦争後にアクシズ(ネオ・ジオン)が、ゲルググをベースに近代化改修した機体。
最大の特徴なのが、オリジナルから2倍以上に延長された巨大なショルダー・アーマー「ウイング・バインダー」である。
キュベレイのフレキシブルバインダーがベースとなっており、3基ずつのバーニアが内蔵され、プロペラントタンクも増設されている。
これにより機動力・運動性は勿論、指揮官が主に使うグレネードランチャー付きの新型ビームライフル、2基繋げることで薙刀としても利用可能なビームランサー、背部ミサイルポッド、
前腕部のグレネードランチャー、ウイング・バインダー内蔵の宇宙機雷を6基ずつ装備するなど武装面も大幅に強化されている。
腕次第ではΖΖとも渡り合えるなど最早魔改造の域である。そのくせ設定では練習機としても運用されたと言う…。

わけがわからないよ

ゲームブック『シャアの帰還』では、チバシティの連邦軍工業基地に侵入してアウドムラを占拠する作戦を実行中のシャアが、
基地内にリック・ディアスやギャプランと共に並んでいるのを発見し(戦場で鹵獲されたもの?)、立ちはだかるジムⅢを倒すためにどれかを奪う事になる。
またジオン残党ダンジダン・ポジドン少将が根城とするグワダン級大型戦艦イン・エクセスの艦載機としてもドライセンと共に登場し、
ネオ・ジオン復興の協力を願い出るシャアの力量をテストする際に、ゲームの展開によってはシャアがどちらかを借りる事になる。
またテストのための敵キャラとして、エド軍曹の搭乗する機体が出現する。

『機動戦士ガンダムUC』のOVAに於いても袖付き仕様が物語終盤に登場したが、ナギナタを振り回してただけで一機も落とせぬままメガバズーカで狙撃されて登場から5秒足らずで沈むというあんまりな扱いを受けた。

トリントンのネモⅢといい、スタッフは一部機体に恨みでもあるのだろうか?


●ゲルググ・ウェルテクス(MS-14J/BR)

機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』に登場する、リゲルグの強化発展機。
コンペイトウ戦で大暴れしたシャア専用ディジェに対抗するために、FSSのリミア・グリンウッドが姉のアマリアのサポートを受けつつ基礎概念及び開発主査を担当。
過去にリック・ディアスなどの設計・開発に携わったアナハイム第2研究事業部が設計・開発・製造を行った。

新規使用部材の検証期間や設計・開発期間を大幅に短縮する都合上、既存のパーツや技術での開発を目指していたチームのために、
主計局次長のフークバルト・サマターが提供した(ハマーン指揮下の)ネオ・ジオンのMSのデータ群から、リゲルグのデータを元に開発が進められた。
なおなぜアナハイムがネオ・ジオンのMSのデータを保有していたのかというと、ハマーンとの取引で先の戦争でネオ・ジオンが勝利した暁には、
アナハイムが軍備の生産を請け負う契約を結んだ際の前払いとして受け取っていたからである。

リゲルグの特徴だったウイング・バインダーをバックパック側面に接続して、基部が柔軟に可動することで高い機動力・運動性を実現している。
これは「アクティブ・バインダー」と呼称され、制御システムにはガンダム開発計画にて似た構造を持つMSの実戦データが流用されている。
機体本体もアナハイムが非公式にキマイラ隊に提供した高機動型ゲルググの先進改修機*3をブラッシュアップし、フレームや装甲材などを強化している。

バリエーションとしては、以下が挙げられる。
○データ検証用の「ゲルググ・ウェルテクス・プラス(MS-14J Plus)」。
完成版の下記の3機とは異なり、バインダーのスラスター数が2基となっている(完成版はリゲルグと同じく3基)。
携行火器はメガ・ガトリングガンを使用(後に同型がヤクト・ドーガ(クェス機)にも採用される)。
クリストバル・ラザフォードがテストパイロットを務めた。

○ジョニー…ではなく、レッド・ウェイライン専用機の「ゲルググ・ウェルテクス・テスタロッサ」。
携行火器はガーベラ・テトラと同型のビーム・マシンガンを使用。

○ユーマ・ライトニングが駆る「ゲルググ・ウェルテクス・キュアノス」。
ユーマがコンペイトウ戦で使用していた、ギャン・エーオースのビーム・ベイオネットを引き続き携行する。

○狙撃戦をメインとしたジャコビアス・ノードの「ゲルググ・ウェルテクス・クサントス」。
頭部にはジャコビアスが愛用するキャノン1A型を踏襲した、3連式多目的カメラモジュールがつけられている。
携行火器はΖガンダムと同型のハイパー・メガ・ランチャーを使用。


●ゲルググⅢ(MS-14J.zm)

ネオ・ジオンに協力していた火星独立ジオン軍(ジオンマーズ)がリゲルグを基に開発したMS。

旧ジオン軍の求心力を求めたジオンマーズは近代化改修機のリゲルグでは満足せず、リゲルグをベースとしつつ、正統なゲルググの後継機として新規設計を行ったのがゲルググⅢである。

レジオンの登場によるジオンマーズの衰退で量産は進まず、火星での騒乱で大半が失われたが、一部の機体は地球圏に残されていたので新生ネオ・ジオンのMS開発に活かされ、ライフルはサザビーとナイチンゲールに、シールドはメッサーの物の基となった。


●ゲルググ外宇宙用(MS-14U)

「若き彗星の肖像」に登場。
アクシズで運用されていた機体で、外装の換装などが行われている。


●シャア専用ゲルググ改(MS-14S)

破損したシャアのゲルググを改修。
右腕はゲルググMの物を移植し、背中には高機動型のバックパックを増設して機動力をアップさせている。そのせいか、ビームナギナタは装備されていない。
グワジン脱出の陽動として出撃し、多数のジムを撃破したが、バックパックのバーニアがいくつか作動しないというトラブルにも見舞われた。


●シャア専用ゲルググ(外宇宙用)(MS-14U)

ゲルググを大改造した機体。
バックパックの不具合を改善しつつ更なる改良を加えた結果、外見が大幅に変わった。
シャアが搭乗してラカン・ダカランらとの模擬戦を行った他、連邦軍への奇襲などにも運用された。
また、アンディ(後のアポリー)が乗ったこともある。


●ゲルググ(袖付き仕様)(MS-14)

袖付きが運用したゲルググ。
外見上の変化はカラーリングの変更のみであるが、ギラ・ドーガのビームマシンガンを使用している。
本来であれば型落ちもいいところなほど古い機体だが、内部も何かしらの近代化改修が行われたものであると推測できる。




【その他】

●MS-14H ゲルググ(試作型ビームライフル排除機)



●MS-14 ゲルググ(シュトゥッツァー)

ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に』に登場。
ジオン残党がティターンズに対抗する為に既存機を強化・改修した現地改修MS「シュトゥッツァー」シリーズの1機。


●ゲルググ(サンダーボルト版)

宇宙世紀のパラレルワールドを描いた漫画『機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場したゲルググのリ・デザインVer。

基本的な設定は従来のゲルググと同様だが、TB版独自の設定として関節部へのシーリング処理と両腕部にサブアームが追加され、シールドを保持させることが出来る。
また、背面にはビッグガンのジェネレーターを改造したスラスター一体のプロペラントタンクが4本付いたバックパックが常備され、ここからケーブルを通してビームライフルにエネルギーを供給している。

劇中ではセイレーン機動艦隊の所属機が多数登場。
ア・バオア・クー戦ではダリルも搭乗したが、リユース・P・デバイスに慣れすぎていた為に健常者用の操縦系をすぐさま扱うことが出来ず、危うく撃墜されかけていた。


●連邦製ゲルググ(MS-14)

『サンダーボルト』第2部に登場。
一年戦争後に連邦軍が接収したゲルググの設計図を使って生産した新たなゲルググである。
ゲルググの名残を強く残しながらも顔がジム・カスタムのようなゴーグルアイになっており、ゲルググよりも角張っているイメージを覚えさせる。

このようなゲルググを出した理由として「性能的にはガンダムに匹敵するとも言われて、ビーム兵器を使えるゲルググはザクより圧倒的に戦力になるので連邦が利用しない理由がないから」とのこと。







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最終更新:2024年03月18日 16:37

*1 ロールアウト順で見ると、開発が難航していたゲルググのビームライフルより先に完成している

*2 元々はA型という設定だった為

*3 見た目こそ高機動型だが、UC0090の連邦系の技術・資材によって建造されている(ユーマ機やジョニー…もといレッド機など)。