タイムジャッカー(仮面ライダージオウ)

登録日:2018/10/08 Mon 23:25:10
更新日:2024/04/21 Sun 15:02:26
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君がどんな未来を選ぶか……見せてもらうよ!

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タイムジャッカーとは、『仮面ライダージオウ』に登場する集団。


概要

未来の世界からやってきた、歴史改変を目論む未来人の集団。
ツクヨミやゲイツと同じくタイムマジーンを保有しているが、作中では神出鬼没に時空を移動する様子を見せている。
共通の能力として自分達や特定の人間以外の時を停止させるザ・ワールド時間停止能力を持つ。
彼等が時を停止させた空間は所々にノイズが走ったり、時計を象った仮面を身に着けた女性の踊り子達が現れるなど、色々と奇妙な空間となっている。
ちなみにこの時間停止は特定の対象だけ、もしくは対象以外を止めるという芸当も可能。また、一般的なフィクションにおける時間停止と違い止められた方も止まっている時間を認識出来る。*1アナザーライダーが誕生したり、アナザーディケイドウォッチを作ったり、ティードの洗脳時に戦兎の時間停止がいつのまにか解除されていたりしたが詳細は不明。


メンバーの外見は近未来的な服装に身を包み、全員が羽髪飾りを身に着けているのが特徴。

そんな彼等の目的は、2068年の未来世界を支配するオーマジオウとは別の「自分達に都合の良い魔王候補」を用意すること。
彼等は過去の時代に行き、それぞれの時代で悪と戦っている歴代平成仮面ライダーの力を奪って「アナザーウォッチ」を作り出し、それを自分達と半ば強制的に契約した人間に与えることで、
オーマジオウに代わる魔王候補かつ本来の仮面ライダーに成り替わる怪人「アナザーライダー」を生み出す。

上記のように彼等もツクヨミやゲイツ同様、経緯は不明だがオーマジオウを強く敵視しているらしく、彼らなりの方法で歴史を塗り替えようとしているらしい。
その為、オーマジオウとは異なる第三勢力的な立場にある。

だが、彼等のアナザーライダーを生み出す行動は結果的に本来の歴史(歴代平成ライダーの戦いの歴史)を狂わせており、
また見出した人間をアナザーライダーに変身させる際も相手の弱みや望みに付け込んで無理矢理契約を交わさせるなど、自分達の目的の為ならば各時代の歴史や人々の運命がどうなろうと構わない様子を見せている。
メンバー間の仲は作中での様子をみる限り、あまり良好な雰囲気とは言いづらく、互いに牽制し合っているようにも見える。

オーマジオウとは別の脅威としてソウゴ/ジオウの前に立ち塞がる。

また個々人で目的が違い、時間も世界の壁も飛び越えるという設定が使いやすいのか、ジオウが絡むヒーローショーでは素性不明のタイムジャッカーが敵として現れることが多い。


スーパータイムジャッカー

映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』にて初登場。
通常のタイムジャッカーを上回る力を持った存在だが、タイムジャッカーのメンバーとの繋がりは不明。
現状判明しているメンバーはティードのみ。
『仮面ライダージオウ超全集』ではオーマジオウが仮面ライダーが存在しなれければ自分はオーマジオウにならなかったと考え、(スーパー)タイムジャッカーを使ってクウガの歴史を変えたと考察されており、この説が事実ならばスーパータイムジャッカー自体オーマジオウの計画であったことになる。


メンバー

群青色の近未来的な服を着た中性的な容姿の少年。初登場は第1話から。
無邪気でいたずら好きな性格で、「魔王候補確立」以外にも騒動を楽しむ節がある。
詳細は項目参照。

銀色の近未来的な服を着た女性。初登場は第3話から。
大人びた性格のクールビューティ。上述のウールとは異なり、冷徹に仕事をこなす。
一方でオーマジオウを「ジジイ」呼ばわりする等、口が悪い面も。
詳細は項目参照。

紫色のコート状の服を着た冷酷な男。初登場は第5話から。
上述の二人を上回る強大な力を持っており、彼の持つ時間停止能力は周囲の人間だけでなく、同じタイムジャッカーであるウールやオーラにまで及ぶ。
見出した人間の意思を無視し、無理矢理アナザーライダーにしてしまう。
ウォズとは互いに顔馴染みのようだが……。
詳細は項目参照。

映画『平成ジェネレーションズFOREVER』で登場したスーパータイムジャッカー。
黒い近未来的な服を着た青年。
上述の3人とは目的が異なり、「2000年の『クウガ』から始まる、平成仮面ライダーの歴史そのものを完全に消滅させる」ことを企む。
詳細は項目参照。

映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』で登場した新たなタイムジャッカー。
白い近未来的な衣装を着た女性のような中性的な人物であり、同作の黒幕的存在。
一人称は「ボク」だが、演者である生駒氏によれば「男でも女でもないジェンダーレスな存在」であるとの事。



関連用語

タイムジャッカーがアナザーライダーを作り出す為に使っているデバイス。
見出した人間と契約を交わし、アナザーウォッチを埋め込むことでアナザーライダーに変身させる。

作中の様子を見る限り、ブランクウォッチのスイッチを押しただけでオリジナルの仮面ライダーから力を奪い、アナザーウォッチを生み出している。

タイムジャッカーが生み出した怪人で、彼等が勝手に創り出した仮面ライダーというべき存在。体内に基になったライダーの力の結晶たるアナザーウォッチを宿す。
例え契約者の肉体からアナザーウォッチが分離しても、ウォッチが破壊されない限りはタイムジャッカーがウォッチを再び起動し、契約者に埋め込み直すことで何度でも復活する。
タイムジャッカーがこのアナザーライダーを創り出したのが原因で、歴代平成ライダーの歴史(メタ的に言えば番組そのもの)の内容が改変されてしまう。
詳細については該当項目を参照。

ツクヨミやゲイツも保有している変形機能を搭載する高性能タイムマシン。ジオウやゲイツの乗るものとは同じ性能を持っていると思われる。
仮面ライダーゴースト』のキャプテンゴースト、『仮面ライダーキバ』のキャッスルドランを模したタイプのタイムマジーンが登場しているが、その詳細については現在不明。
一部では「本編でのあまりの扱いの悪さについタイムジャッカー側に寝返った」とか言われてたり言われてなかったり…


実態と終焉

物語終盤で判明したその実態は、「自ら王となり、仮面ライダーの存在する世界の破壊を目論んでいたスウォルツが、自身の計画を進める為だけに用意した手駒」であることが判明。
実はウールとオーラは本来は時間停止等の能力を持たない「只の人間」であり、元々はそれぞれ別の時代で暮らしていたらしいが、「新たな魔王の擁立」を理由に近づいてきたスウォルツに半ば誘拐に近い形で連れて来られた*8
タイムジャッカーとしての力は、「時を操る一族」の出身であるスウォルツから力を分け与えられているに過ぎず、第43話において実際にオーラはスウォルツに力を奪われてしまっている*9

スウォルツがツクヨミや門矢士から力を奪い、アナザーディケイドとなったことで、最早ウールとオーラはスウォルツの計画には用済みの存在となっており、
更には2人の抹殺の為にを放つ等、第43話・第44話の時点で実質タイムジャッカーは組織としては壊滅したも同然の状態……見方を変えれば「タイムジャッカーは存在しているようで、始めから存在していないような組織」だったと言えるかもしれない。

本編外でも確認できる限り3人のタイムジャッカーが存在しているあたり、「タイムジャッカー」というのは組織ではなく時間犯罪者を差す一般名詞である可能性も高い。(ハイジャッカーなどと似たような理屈か?)
つまるところ登場したのは「スウォルツ一派」と単独犯×2+2という話になる。


余談

白倉プロデューサー曰く、『ジオウ』においてタイムジャッカーの介入がないという想定はありえないとのこと。
そもそも、毎年別のライダーの物語の歴史がありうるという『ジオウ』の世界観自体がタイムジャッカーの介入によるもののようだ*10

実は本編の三人はに登場していない。*11


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最終更新:2024年04月21日 15:02

*1 ただしソウゴやゲイツが時間停止を認識していていた為に逃げられてよろけたりした一方、通行人の皆さんは行動になんら支障がなかったりした為、特殊な人物だけが時間停止を認識出来る可能性がある。

*2 よほど大きいものや侑斗(ゼロノス)達などはおそらく無理と良太郎は推測している

*3 ただし、デンライナー、良太郎に憑いていなかったイマジン、及び時間改変にある程度の耐性を持つゼロノスは効果があった為強力な能力である事は確か。というよりもジオウの件を含めて特異点、及び彼らの変身する時間を守る戦士・電王がタイムジャッカー達に対してアンチ性が高過ぎるのかもしれない。ないと困るのだが。

*4 だが、統制者に操られており、彼が真の黒幕だった。

*5 その際、タイプトライドロン状態になっている。

*6 なお、このタイトルは「ネクストドライブ2035」である。この年号に見覚えはないだろうか。

*7 抹殺が目的だったが、ブレイドの力の応用でライドウォッチに逃げ込まれ失敗している。

*8 2人が元いた正確な時代は不明だが、オーマジオウのことを知っており、彼の存在を危険視している辺り、2019年より後の未来であることは間違いない模様。

*9 しかし第45話では、オーラは手から刃のような赤黒いエネルギーを発生させてウールを殺害しており、どこまでがスウォルツに与えられた力なのか不明。

*10 ビルドの例の場合、『エグゼイド』の物語の後に『ビルド』の物語が始まったわけではなく、『エグゼイド』以前の歴史が書き変わった後にビルドが2017年に活躍した……という歴史が形成されているようなものらしい。

*11 強いて言えばスウォルツがOver_Quartzerの過去回想で登場した程度である