中川圭一

登録日:2018/10/01 (月) 17:19:01
更新日:2023/12/30 Sat 11:41:42
所要時間:約 11 分で読めます




金持ちのどこが悪いんですか~~!!

高学歴は犯罪ですか~


中川圭一とは、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の登場人物である。

CV:宮本充(テレビアニメ他)/神谷明(イベント用アニメ)
演:速水もこみち(ドラマ)/伊藤明賢(舞台)/草川祐馬(1977年実写映画)


●目次

プロフィール


生年月日:12月24日
年齢:25~28歳くらい
身長:180cm
体重:65kg
血液型:O型


人物


警視庁葛飾警察署地域課に所属する警察官で亀有公園前派出所に勤務している。階級は巡査。
実は世界を股にかける大企業・中川グループの御曹司であり、時には社長として業務を取り仕切る事もある。
社長としての彼の発言は世界経済へ多大な影響を与え、90年代のバブルも彼の一言で世界が動き、彼が入院するだけで中川グループの株が変動するほどである。
他にもレーサーやデザイナー、ファッションモデルやお笑い芸人(?)等様々な仕事をこなしている。
両津の相棒的存在で、第1話で登場して以来彼の事を「先輩」と呼んで慕うようになる。
後に両津の弟・金次郎が中川の親戚・景子と結婚した事で、両津、両津のはとこである、その妹の檸檬と遠縁の関係となった。
ちなみに彼が桁外れの金持ちだと判明するのは、初登場からしばらく経った後の事である。

目鼻立ちが整ったイケメンで茶髪、そしてモデル体型と容姿端麗な青年。
黄色に縞々が入った特注の制服を着て勤務しているが、ちゃんと警視庁から許可を得て着用している*1
ちなみにピエール・エロダンという有名デザイナーがデザインした代物で約30万円もするらしい。
アニメ版ではデザインが異なり制服の縞々が無く、同じ黄色の制帽は被っていない。

趣味はスーパーカー・戦闘機・拳銃等の収集、ゴルフ。
約5000台の高級車を保有しているカーマニアで、出勤の際にはフェアレディ240ZG、カウンタック、フェラーリF40等に乗っている。今でも毎週15~16台の海外の最新車が自宅に届いている。
レースに参加するのも好きであり、プライベートでバギーやモトクロス等のレースに参加している。
他にも潜水艦で鬼ごっこをしたり、ジェット機でサッカーをしたり、空母でモトクロスの大会を開いたり等、よく大規模な大会を開いて両津達を招待している。
嫌いなものは納豆。納豆を豆の腐ったものと思っているので「人間の食べ物じゃない」と存在そのものを否定している。

実家はヨーロッパの宮殿のような大豪邸。家族一人ひとりに“家”が用意されており、そのどれもが豪華な造りとなっている。
中川の部屋の入り口だけでもかなり広く、両津家がまるまる一軒入るほどの広さがあるエレベーターもある。
敷地もかなり広く、射撃場・武器庫・猛獣館・レース場・飛行場とヘリポート等様々な施設が存在する。家族ですら迷う事があるため相当な人数のガードマンを雇っている。
なお中川邸の部屋の総数は中川ですら把握できてないほど多い。

中川本人は現在は調布の高級マンションに住んでいる。
また世界各地に豪華な別荘を所有している。

前述のとおり第1話から登場。
第1話から高級車に乗って颯爽と登場。……はせず、タクシーで派出所に現れ、タクシー代を署につけておくという今からは考えられないようなせこい登場の仕方であった。


性格


世界一の金持ちと言っても過言ではないが、その事を鼻にかけるような事はしない好青年。
勤務態度も真面目で、誰に対しても基本敬語を使う。また気配り上手かつフェミニストでもあるため周囲の人間、特に婦警達からの人気は高い。
あまりの人気っぷりにテレビ局の取材が来た事があり、両津によってファンクラブが出来た事もある。

何に対しても一生懸命取り組む努力家。
ひょんな事で麗子と漫才をする事になった時には、仕事の合間に漫才のビデオ200本を見て間合いの研究をし、本番では非常に完成度の高い漫才を披露して会場を爆笑の渦に引き込んだ。
ただ根が真面目すぎるあまり、時折極端に壊れて周りを唖然とさせる事もある。

酒は強いほうだが、庶民が飲むような酒には耐性がなく、一度酔っ払うと両津ですら手に負えないほど暴走する。
記事冒頭のような事を言ってブチ切れたり、両津の頭をビール瓶で思いっきり殴ったり、酷い時には拳銃を乱射したりもするが、素面に戻ると暴走した時の記憶が一切なくなってしまう。
ちなみにマジ切れした時にも酔った時に匹敵するような暴走を見せつけるが、この場合は我に返った後で抜け殻になるのがお約束となっている。

今でこそ、両津の巻き起こす騒動に振り回されたり突っ込みを入れる良識派だが、連載当初は常識知らずのお坊ちゃんとして描かれていたので、上司の大原からは両津と並ぶ(それ以上の)問題児扱いされていた。
初出勤時に拳銃を発砲して走行中のライトバンをクラッシュさせており、その後は嘘の報告書を書いた挙げ句、勤務中に両津と花札をやったり、「今度パトカーに乗せてあげる」と見ず知らずの女性をナンパをしたりと、色々と問題行動をしていた。
最後には、両津とビールを飲んでいたところを月例調査にやって来た巡査部長に見つかり、両津と共に北海道警ノサップ岬派出所に飛ばされている。
そもそも警官になった動機は「好きに銃を撃てるから」というものだったりする。
ちなみに、後の話で当時の自分の姿を振り返った時には「若気の至りです」と冷や汗をかきながら弁解している。

上記の通り、連載が進むに連れて常識人となっていったが、連載末期になると再びキャラが壊れ始める。
両津の誕生日を祝おうとして大々的なパーティを準備した時には、予想外の行動をとり何時まで経っても会場に現れない両津に対して「どこにいったんだ角刈り!」と乱心している。
また通天閣署では、アルコール度数100のマムシと黒トカゲ入りの酒を飲んで悪酔いし、普段とは真逆のキャラとなった末にヤクザの事務所で銃を乱射していた*2
とはいえ完全にブチ切れた状態で出てくる悪口のバリエーションが「角刈り!!*3」しか無い辺り、人と育ちが良い証拠と言えるだろう。


能力・特技


幼少の頃から徹底した英才教育を受けており、7歳にしてハイスクールまでの全ての教育課程を修了している。
学業の他にも音楽や美術等の芸術的感性も同時に磨いており、200人のコーチによってあらゆるスポーツを教え込まれている。
しかしながら連載初期のエピソードでは小学生用のプールで「たすけてくれ!カナヅチなんだぁ」と叫びながら溺れる描写があり、警官になったばかりの頃は泳ぎだけは苦手だったようである。

自宅のレーシングコースで幼少の頃からフェラーリの運転の練習をしており、8歳の時にはフェラーリの4輪ドリフトを完成させていた。
しかし駐車は人任せにしていたので現在でも苦手である。また運転中に両津にちょっかいを出され事故を起こす事もしばしば。

日本語も含めた35カ国の言語を話す事が出来、それが警視庁に認められた事で特注の制服着用が許可されている。
しかしロシア語は発音が難しいという事で上手く話す事が出来ない。
射撃の腕は一流で、自宅の地下に射撃練習場を設置するほど銃に入れ込んでいる。

かなりの食通で、世界中の高級食材やワイン、コーヒー等に造詣が深い。
特にワインの知識は豊富であり、同じくワイン通の麗子と長時間話しこむ事も。
自分の舌に巨額の保険をかけるほど鋭敏な味覚を持っているが、庶民の食べ物に関する知識は疎い。

演技力にも優れており、中川と人格が入れ替わった芝居を続け贅沢三昧を続ける両津を懲らしめるために「両津と人格が入れ替わった」という設定で完全に両津になりきり、今までの鬱憤を晴らすかのように両津に仕返しをしている。
これには、入れ替わった芝居をしている両津ですら「本当にわしがもう一人いる…」と中川が演技をしている可能性に思い至らないほど真に迫っていた。

英才教育を受けている秀才だが、庶民の生活や一般常識に疎いところもある。
普段はクレジットカードを使用しているため、この歳になるまで500円硬貨やそれ以下の硬貨の存在を知らず、1万円札の福沢諭吉の肖像を見て「聖徳太子か伊藤博文だったような…」と発言している。
100円ショップの存在を知った時には「100円で何でも買えるんですか!?」と驚き、存在を知る前は「1万円ショップ」の事と勘違いして両津達と会話していた。
また炊飯器でのご飯の炊き方がよく分からなかったり、駄菓子屋で売られているお菓子を食べ物だと認識していなかった事もある。
中川グループが駄菓子にも進出している事すら知らなかった。
しかし、金持ちなのに反して、普段はかなり質素な食事を取っていると描写された回もあり、キャラ像に多少変動が生まれている部分が見られる。

幼少の頃から美人に囲まれて育ったため異性に対する美的感覚が麻痺しているところがある。
ゲームに登場する超ブサイクな女の子キャラを見て「きれいですよ!」と真顔で言い放ち、両津をずっこけさせていた。

軍事・兵器にも精通しており、両津がゼロ戦と勘違いした旧日本軍戦闘機を一目で五式戦の後期型と見抜くほどの博識ぶりである。


中川グループ


明治時代から続く超巨大企業グループ。現在の総裁は中川の祖父・ポール中川。
世界中に1万社以上の系列会社を展開しており、中川一族が社長や会長の任に就いている。
金融、土地開発、文化・芸術、薬品・海洋・宇宙等の研究・福祉・エンターテインメント等様々な産業に関与して世界経済の中心を担っている。


生い立ち


196X年。
当時中川財閥の社長だった龍一郎とピアニスト・女優の小百合の長男として生まれる。
中川財閥の次期当主誕生という事で彼の誕生のニュースは世界中で報道され、ビジネス界でも話題となる。
少年時代はニューヨーク郊外にある龍一郎の別荘で50人のベビーシッターに囲まれて育つ。
その間に徹底した英才教育を受け、7歳でハイスクール教科全てを終了し、芸術的感性やスポーツ等も沢山の家庭教師の指導によって身につけていった。
16歳まで龍一郎の別荘で過ごし、日本へ帰国すると大学へ進学。
全てがオールマイティだったので大学では人気の的となり、学園祭でバンドを組んだ時には女の子に騒がれ「エレキの若大将」と呼ばれていた。
卒業後はカーレーサー、ファッションモデル、デザイナーと1人三役をこなす。
そして家族の斡旋で中川グループ系列の副社長になるはずだったが、銃を撃ちたかったのでどういうわけかその就職先をあっさり断り警察学校に入学する。
警察学校卒業後は警視庁葛飾署地域課に配属され、亀有公園前派出所勤務となった。


中川一族


戦前より財閥として名をなしていた一族。男爵の爵位を世襲していた華族の家系である。
どの人物も経済界の大物であり、女性は美人が多い。
だが中川の家族はどの人物も超多忙であるため、4人(父・母・圭一・妹)が揃う事は滅多にない。
その事に関して両津に「ドラゴンボール家族」と言われた事もある。
そういった特徴に圭一はコンプレックスを抱いており、彼は家族で一緒に過ごすことに強い憧れを抱いている。
連載後期になってようやく4人揃って食事をする事が出来たが、会話らしい会話は一切ないまま食事は終わっている。

  • 中川龍一郎
圭一の父で中川グループ系列各社の会長職を務める。中川一族で最も出番が多い。
秒刻みのスケジュールで世界中を飛び回る超多忙な人物。「72時間働けますか*4」を社訓にしている。
家族と会うのは数十年に一度であり、圭一とも滅多に会わない。
連載末期には圭一の名前と誕生日を間違えて圭一を唖然とさせていた。

  • 中川小百合
圭一の母でピアニスト兼女優。現在は美容総合会社の社長を務める。
年齢は40代~50代だと思われるが、とてもそうは見えない若々しい美人。
家族愛を大切にしているらしいが、久々に家族が集結しても仕事に没頭していた。

  • 中川登志恵
圭一の妹でファッションブランド社長兼デザイナー。現在はパリ在中。
初登場時と再登場時で容姿が異なっている。滅多に会わない為圭一は彼女の顔を忘れかけていた。

  • ポール中川
圭一の祖父で中川グループ総裁。
飛行機マニアであり、旧日本軍の戦闘機を乗り回すのが趣味。

  • 中川三亀松
圭一の大叔父。ハワイ在中。
一族きっての遊び人でメカマニア。圭一の良き理解者で、同じ遊び人の両津と仲がいい。

  • デューク中川
圭一の伯父で中川航空社長。
両津に挨拶代わりとして自社の9割引特待券をプレゼントした。

  • 中川英世
圭一の大叔父で中川物産会長兼中川鉄道社長。
圭一の才能を中川グループで活かしたいと考えており、彼を迎え入れるために「中川サミット」を取り仕切った。

  • 中川重吉
圭一の大叔父で中川銀行頭取兼中川電工会長。
プロゴルファーとしても活躍している。

  • 中川龍之介
圭一の曽祖父で中川財閥十代目。元男爵。
財閥の礎を築いた人物だが、遺影ではチョンマゲカツラにサングラスをかけピースをしているお茶目な人。

以下アニメオリジナルキャラ
  • 中川鶴松
三亀松の孫。
祖父と同様に遊び人だが両津以上の強運を持っている。

  • 中川栄一
中川物産専務。

  • 中川重一
中川銀行副頭取。

  • バロン中川
デュークの息子で中川航空取締役兼中川証券取締役。


両津との関係


両津とは第1話からの付き合いなので、彼の巻き起こすトラブルに巻き込まれ酷い目に遭う事が多い。
大金持ちだと判明すると金銭面で被害を受ける事が多くなっていき、両津のせいで甚大な損害が出たり、会社の威信をかけたプロジェクトが一瞬でパーになったりなどしている。
両津の弟・金次郎の結婚により両津、両津のはとこである、その妹の檸檬と親戚関係*5になってからは被害総額もエスカレートしていき、中には僅か20分で999兆円の損害が出てしまったケースもある。
それでも関係は基本良好であり、よく中川グループ主催のパーティーや大会等に招待している。なんだかんだ言っても両津のことを慕っており、ミレニアムの際、初めての派出所勤務の時両津に「夜勤で一緒に2000年を迎えようぜ」と言われたのを思いだし、わざわざコンコルドをチャーターして海外から派出所まで来ている。





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最終更新:2023年12月30日 11:41

*1 初期は無断で着ている設定だった。

*2 この時には両津から「初期の中川に戻ってる」とドン引きされている。

*3 しかも格別悪口になってない

*4 元ネタはバブル期に発売が開始された栄養ドリンク「リゲイン」の『24時間戦えますか』というキャッチフレーズ

*5 民法上の親族は6親等及び3親等の姻族までであり両津家と中川家の間に霧ヶ谷家・鈴木家・椿家が挟まっており完全な赤の他人である。また再従兄弟は親族に当てはまらないため両津と纏・檸檬姉妹は完全な赤の他人であり中川とも赤の他人である。