ホロボロス

登録日:2018/09/29 Sat 13:11:59
更新日:2023/12/07 Thu 17:51:16
所要時間:約 6 分で読めます




某狩猟ゲームに登場する似たような名前のモンスターと項目を間違えた方は『こちら』へどうぞ。


今から、キミ達が本当にウルトラマンとして私より相応しいか、最終試験を行います!

よーいドン!


きょうだい……?



\ホロボロス!/



画像出典:ウルトラマンR/B(2018年7月7日~12月22日) 第10話「湊家の休日」より
©円谷プロ、「ウルトラマンR/B」製作委員会

ホロボロスとは、『ウルトラマンR/B』に登場する怪獣である。
別名「豪烈暴獣」。怪獣クリスタルの属性は「獣」。
必殺技は両の爪から×の字の斬撃を飛ばすメガンテクラッシャー

頭頂高:44~56メートル
体重:44000トン


【概要】

ライオンを掛け合わせたような姿で四つ足で歩行し、体色は青で前足には「ホロボロクロー」と呼ばれるオレンジ色の巨大な爪、全身には白い鬣が生えているなど、怪獣としては珍しく哺乳類に近い容姿をしている。
そしての遠吠えのような鳴き声をしている。

凶悪な面構えだがを吐くなどの怪獣らしい武器は持っていない。だがこのホロボロス




強い


普通に強い


小細工無しで強い


※大事な事なので3回言いました。

目立った特殊な能力こそないものの
  • ウルトラマンの光線技を数発直撃しても平然と耐える防御力
  • 走れば残像を残し、ビルに飛び乗ったり、空中の相手にも到達できるほどの敏捷性
  • 片腕でウルトラマンを軽々持ち上げ投げ技を決められる単純な腕力の強さ
これら純粋な身体能力のみでウルトラマンを圧倒できるほどの強さを持っている。
単純なストロング系怪獣の先輩であるゴモラバードンでさえ飛び道具を併用してることから考えてもその凄さが判るであろう。(一応ホロボロスも飛び道具系の技はあるにはあるが。)

更にこの時期に登場する強敵と言えば


といった強敵たらしめるバックグラウンドがあるのに対し、ホロボロスは黒幕が「いつものノリで」呼び出した怪獣であり、それにも関わらずこの強さを持っている謎多き怪獣である。


【本編での行動(ネタバレ注意)】


初登場は第10話「湊家の休日」。湊兄弟ことウルトラマンロッソブルに敗北したオーブダークこと愛染マコトが彼らへの最終試験(という名の嫌がらせというかリベンジマッチ)のために怪獣クリスタルから召喚、
その身体能力をフルに発揮して(多少の慢心があったとはいえ)2人のウルトラマンを圧倒、勝利する。
そして愛染は彼らに失格宣言(といっても敗因の1つは家族を守ったという美談的なものなのだが)をした上で、続く第11話「アイゼン狂騒曲」でオーブダークに変身、ホロボロスと対峙する。
だがこれはオーブダークをヒーローたらしめるためのマッチポンプであり、
そこそこ盛り上がる戦闘をした後、活動を停止させられ、ダークオリジウム光線を受けて消滅した。*1

だが愛染が回収し忘れたクリスタルを、黒ずくめの謎の女性が拾いあげる。


そして真のヒーローを決めるロッソ・ブルVSオーブダークの決戦の最中、女性は自前の謎のジャイロでホロボロスを召喚する。
しかしその姿は……




画像出典:ウルトラマンR/B(2018年7月7日~12月22日) 第12話「俺たちの守るべきもの」より
©円谷プロ、「ウルトラマンR/B」製作委員会


オーブダーク「たたたた立ったぁ?!」

ロッソブル「「立った!ホロボロスが立った!!!」」


何と以前とは異なり、激しい閃光と共に突如2本足で立ち始めたホロボロス。
目は赤くなり、人間のような手のひらを得て、両腕のホロボロクローは腕に装備する鉤爪のような武器となった。

怪獣クリスタルには二足歩行時の姿が描かれていることからも分かる通り、実はこの獣人のような「二足歩行形態」こそがホロボロスの本来の姿であり、あれでも十分強かった以前の「四足歩行形態」はパワーが抑えられた仮の姿でしかなかったのだ。
その暴れっぷりは当然激しさを増しており、飛び掛かりなど非常に獣らしいファイトスタイルはそのままに、強靭な腕力を生かした投げ技や跳躍からのドロップキックなどウルトラマンや知性を持つ侵略宇宙人顔負けの格闘スキルを持つ。


ウルトラマン兄弟はまた懲りずに召喚したのかと直前まで使役していたオーブダークに疑いの目を向けるも、当然オーブダークはこのようなことは身に覚えがなく、第12話「俺たちの守るべきもの」では、直前に兄弟と戦っていた事で消耗していたとはいえあたふたしてる所を爪の一撃で瞬殺、動けなくなるほどのダメージで敗北してしまう(オーブリングNEOも吹っ飛んだ)。
残ったウルトラマン兄弟も多少の抵抗は受けたが手が使えるようになったことで可能となった投げ技やドロップキック、
トドメに斬撃を飛ばす新技であっさり返り討ちにして変身を解除させた。

謎の女性はこの直後、何を思ったかホロボロスをクリスタルに戻し一時撤退した。
その後、時間を空けて再召喚され暴れ回るが、ここで復活したロッソ&ブルと再び対峙、
ロッソグランドとブルフレイムのコンビネーション「縄文土器作戦」(土で覆って火で固める)すらも跳ね除け追い詰めるも、
湊アサヒ から兄弟の手にオーブリングNEOが渡ると、スペリオン光線、ゼットシウム光線を続けざまに浴びせられた……が、なんとオーブの誇る二大光線が直撃しても軽くのけぞる程度のダメージにしかならず平然と戦闘を続行しようとする。
しかし心折れずに兄弟の心を合わせた合体技「トリプルオリジウム光線」が発動。
ホロボロスもメガンテクラッシャーで押し返そうとするが僅かに競り合いながらも失敗、そのまま直撃して爆散し遂に撃破された。


第21話ではその女性・美剣サキが怪獣クリスタルを使って変身する形で再登場。
肉弾戦でロッソとブルを圧倒したが、2人がウルトラマンルーブ合体すると一気に逆転されて追い詰められる。
その後ルーブボルテックバスターを喰らいそうになり勝ち目がなくなるが、アサヒが美剣に懐いているという事情を汲み、敢えて倒さないという判断に基づき見逃された。
美剣は力尽きて変身を解除するに至り、事実上の負けを認める形となった。
なお、今回のホロボロスはメガンテクラッシャーを含めた特殊な技を一切使用せず、膂力のみで2人を圧倒していた。

その後、第22話でも美剣が異次元から現れたカミソリデマーガを倒すため変身。
しかし、先の戦いでのダメージにより思うように戦えず、逃がしてしまう。
カミソリデマーガがルーゴサイトを倒すために集めていたレイラインのエネルギーを狙っていると知ると、地底で待ち伏せた状態から奇襲を仕掛け、再び戦闘になる。
その戦闘でもやはり圧倒され、光刃を受けて倒されてしまった。


ウルトラマンZ


第16話「獅子の声」にて登場。
R/Bの頃は明確なバックボーンが描かれなかったが、今作では大昔から獅子ヶ丘付近に生息し、「滅幌様」(ホロボロサマ)と呼ばれる一種の荒神として祀られている事が判明し、れっきとした地球の一部と呼べる怪獣として登場する。
更に太平風土記では333年周期で目覚める「滅幌主」(主=シュ≒スでホロボロスと読むと思われる)と記載されており、破壊の限りを尽くすとされる魔物。鎮めるには特殊なほら貝が奏でる「潮騒のさざめき」が必要とされている。
また、『R/B』の頃には使わなかった技として上半身から青い電撃を放つ「ギガンテサンダー」と言う技を使用する。

「金烏の陰りし日、午の刻。荒ぶる滅幌主目覚めるなり」と予言された通りに太陽黒点が異常に膨張した日の正午に覚醒。
相変わらず非常に高い身体能力でゼットベータスマッシュと互角にやり合い、ガンマフューチャーの特殊能力を真っ向からぶち破って圧倒するも、太平風土記を解読し調査中に見つけた貝殻の楽器の化石を基に「潮騒のさざめき」を再現したユカの活躍によりホロボロスは鎮まり、そのまま帰り始めた。

…ところが、そこにセレブロが現れ、ホロボロスは機械仕掛けの化け物へと変貌してしまう…。


素晴らしい……めでたしめでたし……

…じゃねえんだよォ!!借りパク野郎がァ!!!

ベリアルメダル…!返せえええええええッ!!


メツボロ



コシ カレカレータ…!征けェ!メツボロス!!!


別名:寄生破滅獣
身長:56m(二足歩行時)
体重:5万t
出身地:獅子ヶ丘町

カブラギが生み出した「ギルバリスメダル」「ギャラクトロンMK2メダル」を投与されたことより鎮まったホロボロスが強化させられた姿。
名前の由来は有機生命体の「滅亡」を目的とするギャラクトロンMK2とギルバリス、「滅ぼす」が由来である「ホロボロス」からか。
詳細は該当記事


ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA


直接は登場しないが、第13話「狙われた隊長~マルゥル探偵の事件簿~」にてデータが登場し、アキトの研究室のパソコンのモニターに写真が映っている。さらに侵入していたイグニスがそのデータから怪獣キーを勝手に作り出した。

そして第16話にてトリガーダークに変身中のイグニスが使用し、ホロボロスの力を擬似的に再現させた能力・「ライトニング」を発動させた。
ウルトラマントリガーのスカイタイプに相当するスピード特化の力で、青い炎と稲妻を纏った高速移動でトリガー・パワータイプを翻弄し、空へ避難したスカイタイプも大ジャンプで追いついて叩き落とした。


【余談】

名前の由来は「滅ぼす」と、っぽいことから「ケルベロス」からだと思われる。
他にも狼を連想させる容姿から狼王「ロボ」もモチーフなのでは?と考える人も多い。
また、ステータスに「4」が多いのは「獅子」からだと思われる。
『ウルトラマンZ』で再登場した際のサブタイトルも「獅子の声」な辺り、獅子の怪獣として扱われている模様。

小細工無しにその脅威的なフィジカルの強さのみでウルトラマンを何度も撃退させている圧倒的な強さは視聴者からも好評な模様。
ただ、召喚されるだけの怪獣という点で勿体ない・残念だという声もある(バックグラウンドのなさが逆に印象的であったり、複数人物に続けて操られるというシチュエーションは召喚怪獣ならではとも言えるが)。

ソフビや怪獣クリスタルの絵では2足歩行の状態で発売されている。そのためかソフビは第11話の放送日からの発売となっている。

倒すのに3話がかりだった怪獣は、バードン、ビクトルギエルに次ぎ3体目。
また、全25話中計5話登場した怪獣はレギュラー化しているものを除けば新世代ヒーローズでは初めて。
うち2話では美剣が変身する形で登場しており、彼女の戦闘形態とも受け取れる。

同年の『劇場版ウルトラマンジード』でも四つ足でカラーリングも似ているグクルシーサーが登場しており、
一部ファンからは「ホロボロスの着ぐるみはグクルシーサーの改造品なのでは」という噂が囁かされていたが、
後にデザインを担当した後藤正行氏がホロボロスの着ぐるみは新造された物である事を自身のSNSで明言している。


美剣「追記、修正…?」

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最終更新:2023年12月07日 17:51

*1 とはいえ本気で力負けしている場面があり、ホロボロスの強さの前に苦戦を強いられた事自体は演技では無かったようだ。