アナザーエグゼイド(仮面ライダージオウ)

登録日:2018/09/23Sun 20:57:10
更新日:2022/12/14 Wed 16:52:25
所要時間:約 3 分で読めます





2016

EX-AID


「医者が救ってくれないなら、俺が救うしかない…!」


アナザーエグゼイドとは、『仮面ライダージオウ』に登場する怪人「アナザーライダー」の1体。

身長:205.0cm
体重:97.0kg
特色/力:ゲームの世界と現実の往来/格闘アクション
変身者:2016年(エグゼイドの時代)の飯田
契約したタイムジャッカー:オーラ
モチーフ:仮面ライダーエグゼイド
デザイン:出渕裕
登場話:第3話、第4話
※身長・体重は、仮面ライダーエグゼイド アクションゲーマー・レベル2と全く同じ。


概要

第3話、第4話に登場したアナザーライダー。
変身者は飯田という男性。
2016年の時代で救急車で運ばれようとしていた息子・ケイスケに付き添おうとした瞬間、そこへ突如現れたタイムジャッカーオーラから「ある契約」を持ちかけられる。
これに承諾した飯田は、オーラが本来の仮面ライダーエグゼイド=宝生永夢から奪った力で作り出した「アナザーエグゼイドウォッチ」を埋め込まれることでこの姿に変身した。

一見するとアナザービルドの変身者だったバスケット選手のようにアナザーウォッチに自我を乗っ取られているように見えるが、実は変身者である飯田の自我は残っており、自らの意思で行動することが可能な模様。*1

変身者である飯田は後に第25話で再登場。
既に加古川飛流にアナザーエグゼイドの力を奪われており、妻が同伴する形で病院に搬送されていた。

容姿

容姿は仮面ライダーエグゼイド アクションゲーマー・レベル2を模している。
アナザービルド同様、有機的・生物的な要素が強まった外見となっている。

エグゼイドの特徴である両目は、オレンジ色のギザギザしたラインが入ったゴーグル状に変化しており、奥には不気味な瞳が確認でき、クラッシャー部分は、厚い唇に鋭い歯が連なった口となっている。
本家がゴーグルの上に目があったのとは真逆の配置である。
もう一つの特徴であるピンク色の髪のような頭部は、本物のザンバラ髪のようになっており、更に後頭部から黒いドレッドヘアーが生えている。
前に二本垂れているのを見るに、こちらはムテキゲーマー由来のデザインだと思われる。

胸部のメックライフガードの形状も変化しており、そこにアルファベットでEX-AID(エグゼイド)の文字が描かれている。
両目同様にクリアパーツとなっており、よく見るとエクスコントローラーやライダーゲージも確認できる。
真っ黒な下地と薄っすら見える読めない文字列は壊れたテレビに映る砂嵐の様だとも。

腕や肩には、元のエグゼイドには無い鋭いトゲやカッターが形成されている。これはエグゼイドのモチーフの一つのマリオに対するクッパのトゲ付き甲羅を彷彿させる
腕や脚部の黄緑色の肌らしき部分にはウィルスに侵されたかの如き黒い斑点があり、エグゼイドの医者という面を皮肉っている。

背中には、本物のエグゼイドと同じくアクションゲーマー・レベル1の顔があるが、やはりアナザーエグゼイドと同じ顔に変化している。右眼に「2016」が、左眼に「EX-AID」の文字が刻まれている。
腹部にはアナザービルド同様にベルトを装着しているが、こちらは本家と違ってゲーマドライバーライダーガシャットの面影が全く無い別物になっているように見える。ゲーマドライバーを上から見た形に見えなくもないことから憶測を呼んだがデザイナーの出渕氏曰く「変身にベルトを使わないのだから寄せる必要がない」と試してみたとのこと、結果ベルトも面影は残した方がいいと以降のアナザーライダーに反映されることとなった。

デザイナーの出渕氏によると「プレデターみたいな野生さ」「ハロウィンの骸骨」がモチーフとの事。


能力

固有の能力として、携帯ゲーム機を介することでゲーム世界と現実世界を行き来する能力を持つ。
自身の力によって「誰もクリアしたことのないゲーム*2を生み出し、このゲームをプレイした人間の前にゲームの中から姿を現し、襲った人間を意識不明となる病気に感染させる。
人々の命をバグスターから守っていたエグゼイドとは真逆の能力と言える。
更に第4話ではバグスターウイルスAを生み出す能力を持っていることが判明し、自身の手駒として使役することが可能。

戦闘に関しては元のエグゼイド同様、非常に身軽でアクロバティックな動きを得意としており、高いジャンプ力を生かして縦横無尽に動き回る。
また、エグゼイドと同じくチョコブロックを召喚し、足場や武器として使用する。
なお、エグゼイドの専用武器・ガシャコンブレイカーは所持していない。
因みに攻撃が敵にヒットすると、本家同様「HIT!」のエフェクトが発生する。

バグスターウイルスA

アナザーエグゼイドが生み出すバグスターウイルス。「A」は恐らく「Another」から。
アナザーエグゼイドの意思に従って敵を攻撃する。劇中では魔法使いタイプのウイルスが登場。

歴史改変の影響

アナザーエグゼイド出現の影響により、歴史改変を受けた永夢は自分が仮面ライダーであることを忘れてしまい、至って普通の小児科医になってしまう。
劇中では詳しく描写されていないがアナザーライダーの性質を考えると、飛彩をはじめとする他のゲーマドライバーの仮面ライダー達も普通の人間になっていると思われる。

後に『ジオウ』第9話では、あの男新たなアナザーライダーの契約者と化すことに……。


劇中での活躍

第3話「ドクターゲーマー2018」

2016年の時代でオーラと「ある契約」を交わした飯田がアナザーエグゼイドウォッチを埋め込まれることで変身。
「誰もクリアした事のないゲーム」を作り出し、そのゲームをプレイした人間を襲い、意識不明となった人間を次々と病院送りにしていた。
アナザービルド同様、その行動はソウゴ達や世間には一切知られず、2016年~2018年までの2年間同じことを繰り返していた。
「誰もクリアした事のないゲーム」は都市伝説として広まっている。

その後、ソウゴの通う学校において、ソウゴのクラスメイトの小和田が「誰もクリアした事のないゲーム」をプレイしたことで出現。
ジオウと戦闘になりかけるが、小和田を意識不明にした後、すぐさまゲームの中に戻ってしまう。

アナザーエグゼイドを捕らえるべく、ソウゴ達は天才ゲーマー「M」の力を借りることにし、「M」を探し始める。
ソウゴは道中見つけた新たな被害者をウォズの導きによって聖都大学附属病院へと連れて行くと同時に、そこで出会った鏡飛彩から自身らと同じく事件を調査していた宝生永夢/仮面ライダーエグゼイドの存在を知る。
永夢が天才ゲーマー「M」かもしれないという希望を得たソウゴ達は、
永夢の残していたメモに書かれていた特殊コマンドを入力することで、アナザーエグゼイドの潜むゲーム世界に進入。

アナザーエグゼイドはジオウとゲイツを迎え撃ち、素早い動きで翻弄しつつ二人に襲い掛かる。
が、最後はジオウが変身したビルドアーマーのボルテックタイムブレークと、ゲイツが変身したドライブアーマーのヒッサツタイムバーストを受けて倒された。
変身が解除され、素体となった飯田の姿に戻ったが、そこへ先にゲーム世界に進入していた永夢が現れる。
すると、彼は仮面ライダーエグゼイドに変身し、突如ジオウとゲイツに襲い掛かり……。

第4話「ノーコンティニュー2016」

エグゼイドがジオウとゲイツと戦闘に入った直後、そこへタイムジャッカー・オーラが出現。
オーラは周囲の時間を停止させ、飯田の体内からアナザーエグゼイドウォッチを取り出し、再び起動させ埋め込んだことでアナザーエグゼイドを復活させる。*3
復活と同時に永夢はエグゼイドの力を失い、アナザーエグゼイドは永夢やジオウ達を現実世界に追い出して姿を眩ましてしまう。
永夢は自分が仮面ライダーであった記憶を失っていたが、ソウゴ達に「自分がやるべきことは他にある」という趣旨を伝えてその場を去る。

ゲイツは以前のアナザービルドの一件から、2016年の時代に行けばアナザーエグゼイドを倒せると確信。タイムマジーンで2016年に赴き、そこでバグスターと戦っていた当時の永夢と飛彩に遭遇する。*4
ゲイツは永夢と飛彩にタイムジャッカーやアナザーライダーに関する警告を行うが、やがてアナザーエグゼイドが出現。
ゲイツは戦いを挑むものの、倒すための条件(エグゼイドのライダーアーマーを装着)を満たしていなかった為、結局復活し苦戦を強いられてしまう。

2018年の時代では、永夢やが再びゲーム世界に進入し、アナザーエグゼイドと化していた飯田に説得を試みており、ソウゴとツクヨミも遅れて進入。この際、飯田は自らの意思で変身を一時的に解除している。

実は飯田がアナザーエグゼイドとなって「誰もクリアした事のないゲーム」のプレイヤーを襲っていたのは、全て息子のケイスケのためであることが判明。
ケイスケは重い心臓の病に罹って余命幾ばくも無い状態になっており、第3話冒頭で救急車で運ばれようとしていたのも、ケイスケの容態が悪化していたため。
そしてオーラから持ち掛けられた「ある契約」というのは、アナザーライダーになる契約を承諾すればケイスケの命を救うという、謂わばケイスケの命を秤にかけた交換条件だった。
「誰もクリアした事のないゲーム」をプレイした人間を襲っていた真の理由は、「臓器の大きさがケイスケと同じ人間を意識不明にすることで、その中からケイスケの心臓のサイズに合うドナーとなる人間を見つける」ためだった。
つまり、「誰もクリアした事のないゲーム」をプレイした人間が必ず襲われるとは限らなかったということになる。
永夢がゲーム世界に潜入していたのも、懸命に生きているケイスケに活力を取り戻させるべく、飯田を病院まで連れ帰るためであった。

真相を知ったソウゴから「他の人を犠牲にするのは違う!」と諭されるが、ケイスケの身を案じるばかりにソウゴの言葉を聞き入れず、またアナザーエグゼイドに変身して再び姿を消してしまう。
その後、ソウゴは永夢からエグゼイドライドウォッチを受け取り、同じくタイムマジーンに乗ったウールの妨害を受けながらも振り払い、2016年の時代に赴く。

再び2016年に場面が変わり、ジオウはゲイツと合流してアナザーエグゼイドと戦う。
アナザーエグゼイドはバグスターウイルスAを生み出し、ジオウやゲイツ、そしてそこへ駆けつけたエグゼイドと戦うが、エグゼイドは歴史改変の影響で力を失ってしまう。
だが、エグゼイドの攻撃がアナザーエグゼイドに通じていた様子を見逃さなかったジオウがエグゼイドアーマーに変身。
「同じライダーの力による攻撃」で押され始め、最後はエグゼイドアーマーのクリティカルタイムブレークを受けて倒された。
アナザーウォッチが破壊されたことで、飯田も無事に元の姿にもどった。

その後、永夢を通じて飛彩にケイスケの手術を依頼したことで、ケイスケの心臓病は完治。2018年には登校中のケイスケと一緒に通勤する笑顔の飯田の姿があった。

第25話「アナザージオウ2019」

加古川飛流が変身するアナザーエグゼイドが登場。
ジオウとの戦闘ではアナザービルドの姿から変身し、ジオウと黒ウォズを驚愕させた。
その後はアナザーファイズとアナザーフォーゼの変身者だった佐久間を襲撃しており、ゲイツや白ウォズと戦う。
フューチャーリングキカイの必殺技を受けるが、今度はアナザーファイズの姿に変身する。

第28話「オレたちのゴール2019」

加古川飛流によって、飯田とは別の人間にアナザーエグゼイドウォッチを埋め込んだことで復活。
アナザーライダー軍団の1体としてジオウⅡと戦うが、ジオウⅡが繰り出した覇王斬りでアナザービルド共々倒された。

第42話「2019:ミッシング・ワールド」

加古川飛流/アナザージオウⅡによって召喚・使役されている個体が登場。他のアナザーライダー同様、身体に刻まれている年号が「2019」に変化している。
アナザーゴーストと共に飛流の屋敷の警護を担当していたが、アナザージオウⅡウォッチの入手を目論む海東大樹/仮面ライダーディエンドに襲撃され、
ディエンドの召喚した仮面ライダーブレイブと戦うも、容易く撃破されてしまう。

第43話「2019:ツクヨミ・コンフィデンシャル」

アナザージオウⅡ率いるアナザーライダー軍団の1体として現れ、飛流の屋敷までやって来たソウゴ達を迎え撃つ。
最後はウォズギンガファイナリーの超ギンガエクスプロージョンを喰らい、他のアナザーライダー共々まとめて倒された。


余談

  • 「刺々しい装甲を身に着けている」「黒いドレッドヘアー」「ドクロのようなマスク」など、その全体的な外見は、あのプレデターに非常に似ていると視聴者の間で話題となった。*5

  • 息子の為だけの究極の救済(EX-AID)を行おうとしたアナザーエグゼイドだが、それは小説で明らかになった永夢の過去から考えると非常に皮肉めいたものとなっている。


追記・修正は、タイムジャッカーと契約してアナザーエグゼイドになってからお願いします。

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最終更新:2022年12月14日 16:52

*1 後のアナザーライダーの殆どが自我が残っている為、アナザービルドのようなタイプの方が特殊と言える。

*2 「マイティアクションX」に酷似したアクションゲームの様子。

*3 ちなみに、エグゼイドがジオウとゲイツを攻撃した際の「HIT!」のエフェクトが時間停止の影響でそのまま残っていたが、オーラはエフェクトをまるで実体があるかのように振り払っている。

*4 エグゼイドとブレイブの戦闘シーンは『エグゼイド』第2話からの流用と思われる。

*5 実際プレデターのモデルになったのはアナザーライダーのデザイナーの一人、出渕裕氏がかつてデザインを務めた『電撃戦隊チェンジマン』に登場したキャラクター・副官ブーバ。それ故に意図的に似せられた可能性も無くはない。