キラーT細胞(はたらく細胞)

登録日:2018/09/17 (月) 05:07:53
更新日:2024/01/24 Wed 13:36:57
所要時間:約 4 分で読めます






必要とあらば味方だろうとも容赦なく殺す!! 

それが免疫細胞ってモンだろうが!!



出典:はたらく細胞、第9話『胸腺細胞』より、2018年7月8日から放送中、
david production、アニプレックス、講談社、
©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction。

概要

『キラーT細胞』とは人間の体内にある細胞の一つ。
ここでは『はたらく細胞』のキラーT細胞で、主にメインとして登場する「班長」について解説する。

本編
CV:小野大輔 、東内マリ子(未熟胸腺細胞)
   山本祥太、鈴木崚汰(モブ)

BLACK
CV:丹沢晃之

演:君沢ユウキ


白血球の一種であるリンパ球の一つ。
『細胞傷害性T細胞』とも言われており、近年ではキラーTと呼ばず『CTL』と呼ばれているんだとか。本作ではキラーTと呼称されているので本項目でもキラーTと呼ぶ。

癌やウイルスに感染した時に抗原提示細胞によって連絡を受けたヘルパーT細胞がキラーTに指示を出し、報告のあった敵を駆除するのが仕事。
この時ウイルスや癌に感染した細胞を本体ごと殺すため、『細胞の殺し屋』と呼ばれる。
ヘルパーTの指示で増殖して行動するため、ヘルパーTを狙い撃ちしてくるHIVウイルスの前では増殖できず無力になってしまう。

体内でT前駆細胞として生まれ、胸腺で未熟胸腺細胞になった後はT細胞になるために訓練を受ける。
この時に感染細胞か一般細胞か見分ける訓練を受け、見分けられなかった細胞はマクロファージによって食べられる。(本作では脱落と表現されている。脱落後の動向は不明)
そのためエリート中のエリートにしかキラーTになることは出来ない。

そして訓練が終わった未熟胸腺細胞はナイーブT細胞になり、ナイーブは樹状細胞に活性化させられてキラーTかエフェクターT細胞のいずれかになる。
そして一度戦えば死滅するのだが、一部のキラーTは敵の再度の出現に備えメモリーT細胞として残ると言われている。


本作で擬人化されているキラーTは上下黒(トップスのみ半袖)の繋ぎと、 KILL と書かれたキャップを被った筋骨隆々の男性。
一部にボディーアーマーやサングラスを着用している者や、キャップの代わりにヘルメットを被っている者もいる。
ナイーブ・エフェクター・メモリーも基本装備はキラーTと同じだが、書かれている文字がそれぞれの名前になっている。
好中球と同等、或いはそれ以上に荒々しく好戦的な益荒男の集団。 好中球が細胞の警察とするならキラーTは軍隊である。
まぁ好中球は軍服、キラーTはアメリカの警察官の服がモデルらしく、概ね「警察の特殊部隊」といった風体となる。

胸腺学校には女性型の個体もいくつか登場していたが、現状登場しているのはほぼ全て男性型。
戦闘中以外は穏やかな性格の好中球達とは異なり、普段から暴力的かつ暑苦しい体育会系のノリであるため、一般細胞からは好中球以上に敬遠されている。
武器は好中球と同様にサバイバルナイフ、そして自身の拳。 そして細胞内で唯一必殺技を持つ。


出典:はたらく細胞、第9話『胸腺細胞』より、2018年7月8日から放送中、
david production、アニプレックス、講談社、
©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction。


メインで登場する個体は癖毛の金髪をした男性。キラーT軍団のリーダーであり、みんなから班長と呼ばれている。
乳酸菌編では一時期メモリーT細胞に着任していた。
細胞だけに単細胞な性格ですぐ手が出るところもあるが、努力家で熱い性格。
熱い性格が故に何事にも肩の力を抜きすぎなヘルパーT司令とは口喧嘩が絶えず、司令にたてつく事も。

免疫細胞の最終兵器たるT細胞の一員である事に誇りを持ち、後進の教育に熱心。
またいつ味方を殺すことになるか分からないため、自らを「殺し屋」と呼び免疫細胞以外とは関わりを持たないよう努めているが、内心ではお茶飲んでいる赤血球の輪に入りたいといった願望を持つ。
そのため呑気に「免疫細胞以外と仲良くしたい」と言った好中球の1146番を殴り飛ばし説教をしたこともある。

実はヘルパーT細胞や制御性T細胞とは胸腺学校時代の同期。この頃は落ちこぼれであり努力して成績を上げていった。
当時ヘルパーTとは度々衝突してお互いを認め合うような関係になったが、そのなりそめは黒歴史として樹状細胞のアルバムに保管されている。

受賞作『細胞の話』から登場しており、外見は今と変わらないが全身真っ白。
この頃はNK細胞どころか記憶細胞・B細胞とも仲が悪い。


必殺技

  • T細胞パーフォリン・キャノン・パンチ
T細胞究極秘奥義。癌細胞「パープリン・パンティ?」
T細胞に伝わる究極の奥義であり、伝説の技。
T細胞の「体を守りたい」という気持ちが自己の中で極限まで高まった時に発動できる。
拳から凝縮されたパーフォリンが解き放たれ、まるで巨大な拳に殴られたかのように吹っ飛ばされるという。
この領域に辿り着いたものは極一部しかおらず、今現在メモリーTとなった班長が一度使ったのみ。
……実はこの技、下を見て安心したい一部の未熟胸腺細胞が若い班長に教えた大嘘であり、こんな技は存在しない。
しかしそんなウソに素直に騙された班長は練習を重ね、癌細胞との戦いで「体を守りたい」という気持ちが最大まで高まったため、大嘘が本当となった。
清水先生によるとこの技は担当編集から貰ったネタらしく、多分今後出る事はないだろうとインタビューで語っている。


本編の活躍

初登場は1話。何も知らない赤血球AE3803に肺炎球菌の怖さを伝えた。

メインになったのはインフルエンザ回から。
好中球・マクロファージと共に迎え撃つが増殖スピードに押されていき、ピンチになっていたが活性化した元・ナイーブT(=エフェクターT)によって打開する。

その後も癌細胞回・胸腺学校時代、癌細胞Ⅱ回とメイン回に恵まれている。


オプジーボ版

ある時体内でキラーT細胞はがん細胞と対峙していた。
隠れていてもキラーT細胞の目はごまかせないと豪語する班長だが、がん細胞は自己防衛策として「手形」でキラーT細胞の目を見えなくしてしまう。
狙いが定められず、このままではがん細胞に逃げられてしまうところだったが、赤血球AE3803ががん治療薬を持ってくる。
ゴーグル型のがん治療薬オプジーボで目を守ることができたキラーT細胞はがん細胞を倒し、体内の平和は守られたのであった。


はたらく細胞BLACK

  • キラーT細胞
ブラックすぎる環境のせいで連日細菌と戦い続け、傷だらけ。
ヘルパーTの命令で別に感染した細胞でもない毛母細胞を攻撃してしまう。
ステロイドのおかげでヘルパーTが正気に戻り、毛母細胞を攻撃する必要がなくなったため、安心した顔で泣き崩れた。


はたらく細胞フレンド

別冊フレンドにて連載開始された「はたらく細胞フレンド」ではまさかのキラーT細胞の「班長」が主役になっている。
しかし、本家の「班長」とは別の体の別人である。はたらく細胞フレンドの世界では他にも本家の細胞と似て非なる別人が多数いる。

  • 班長
泣く細胞も黙る体内の殺し屋キラーT細胞の班長。
元来小心者であったが、キラーT細胞として舐められないようキャラを模索するうち、
取り返しがつかないほど周りと馴染めない強面キャラになってしまった。みんなと仲良くしたいのにキャラ変できずに苦悩中。
左頬に十字傷があり、髪はブリーチで染めている。自毛は黒。
見栄っ張りな所がありそれがトラブルを招く事も多い。
インフルエンザA型ウイルスを一撃で倒せるほど戦闘能力は高い。
4話で細胞なのに花粉症である事が判明した。
分からない事があるとすぐインターネットに頼る現代っ子(はたらく細胞フレンドの世界にはスマホがある)。ラブコメなど恋愛映画が好きでホラー映画は苦手。
ワーカホリック気味だが自宅では丁寧な暮らしを心がけており掃除や整理整頓の腕前はかなりのものである。

  • キラーTの部下たち
班長の部下たち。全員キラーT細胞だが基本班長に頼りがち。
本家のエフェクターT細胞に激似の個体がいる。後に似たようなキャラが増えた。
個人ではそれほどでもないがチームでは好中球達とあまり仲が良くない。さながら野球部とサッカー部の様。




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最終更新:2024年01月24日 13:36