ガランダー帝国(仮面ライダーアマゾン)

登録日:2018/09/08(火) 23:28:40
更新日:2023/11/14 Tue 18:22:10
所要時間:約 4 分で読めます





ガランダー帝国とは、『仮面ライダーアマゾン』に登場する悪の組織。



概要

パルチア王朝*1の末裔を名乗る男・ゼロ大帝を首領とする悪の組織。

十面鬼の率いるゲドン壊滅末期から既に暗躍を開始しており、ゲドンを見限った獣人ヘビトンボが寝返った新組織の正体。

組織のシンボルマークは、ゼロ大帝の兜に付いた「炎を模した装飾」。

ゲドンと同じく「ギギの腕輪」と「ガガの腕輪」を揃えることで「古代インカの超エネルギー」を手に入れ、その力で世界征服を成し遂げることを目的としている。
ただし、ゲドンの敗因はギギの腕輪の奪取にとらわれて、本来の目的である世界征服を忘れた事であると分析しており、積極的にギギの腕輪は狙わず、純粋に世界征服の為の作戦を行っている。

戦力もゲドンと同じ「獣人」だが、「パルチア王朝の技術」なるもので改良が加えられており、知能と能力はゲドンの獣人を上回っている。
ライダーシリーズの敵組織の中でも小規模な部類に入り、ゲドン同様、大幹部に当たる役職が存在しない。だが作戦の過激さはゲドンを遥かに凌いでおり、昭和ライダーシリーズの敵組織の中でトップレベルに人的被害を出しておる
ゼロ装置で大地震を起こしたり、三原山の溶岩をトンネルで流し込み富士山を噴火させようとしたり、バイオテロや毒ガスの散布などシャレにならない悪事を毎週のように働いている。


構成員

首領

  • ゼロ大帝(演:中田博久)
パルチア王朝の末裔を自称するガランダー帝国の首領。

目元を覆う黒いマスク、鋼鉄の鎧、炎をイメージした飾りの付いた兜、右半身を覆った赤いマントなどを身に着けている。
兜の炎の飾りは、自身が「ガランダー帝国の最高権力者」であることを証明する為の証でもある。

大きなランス状ので武装しており、この槍からは青い雷SMAPじゃないと呼ばれる火花状のビームを発射することが出来る。
主に作戦に失敗した獣人や黒ジューシャを処刑する時などに使われるが、
他にもアマゾンの持つ「ギギの腕輪」に波長を合わせることで、アマゾンの変身を妨害するインチキ染みた特殊な効果も発揮可能。

十面鬼に負けず劣らずの残忍な性格で、十面鬼同様に作戦に失敗した部下に対しては容赦しない。17話では、作戦本部付の黒ジュージャ四名に作戦計画書を提出させるも、「研究不足」「面白くない」「滅んだゲドンの作戦と同じこと」という理由で青い雷によって全員処刑している。

だが、十面鬼よりは信頼があるらしく、獣人の中から裏切り者が出るということはなかった。

ガランダーに寝返った獣人ヘビトンボから「ガガの腕輪」を受け取り、残る「ギギの腕輪」を狙って、ハチ獣人など配下の獣人たちをアマゾンに差し向ける。
だが、次々に獣人たちはアマゾンに敗れ、最終回では遂に自らアジトでアマゾンと対峙する。

予め仕掛けておいた罠(槍を仕込んだ落とし穴)から脱出したアマゾンの前に現れ、青い雷の効果で変身を妨害し、一度は彼を捕らえることに成功。
ギギの腕輪を奪おうとするが、部下に持ってこさせたガガの腕輪がギギの腕輪に引き寄せられて合体、逆にアマゾンに古代インカの超パワーを与える失態を犯す。

青い雷も効かなくなり、槍やどこからか取り出したで戦うも通用せず右腕をアマゾンの大切断で切り落とされ、逃げようとした結果、自分が落とし穴に落ちてしまい、全身を槍で刺し貫かれて死亡した。アホか。
ゼロ大帝の死により、ガランダー帝国は壊滅したかに見えたが……。


  • 真の支配者(声:阪脩)
ゼロ大帝の背後にいた、ガランダー帝国の真の支配者。初登場は第16話終盤(声のみ)。
KKK団を思わせる白い三角型のマスクに白いマントで全身を覆っている。

ゼロ大帝が死亡した後にアマゾンの前に現れ、その正体を明かした。

そこにいたのは、先ほど罠に掛かって死んだはずのゼロ大帝

実は罠に掛かって死んだのはゼロ大帝そっくりの影武者で、こちらがガランダー帝国の真の首領「真のゼロ大帝」であった。
しかも、真のゼロ大帝はガランダーだけでなく、ゲドンや数々の悪の団体を裏から操っていたという*2
自らを「全能の支配者」と自称し、「私がいる限りガランダー帝国は滅びん」と豪語し、アマゾンに無数の槍を投げて攻撃する。

だが、強さそのものは影武者と大して変わらなかったのか槍で刺され、最期はアマゾンの大切断で両腕を切り落とされ、トドメに首をスーパー大切断で切断されて死亡した。
一応『仮面ライダーアマゾン』のラスボスだが、恐らくライダーシリーズ最弱のラスボス

後に『仮面ライダーストロンガー』や『仮面ライダーSPIRITS』では、真のゼロ大帝も大首領の配下に過ぎなかったことが判明する。
また、『SPIRITS』ではTV本編での失態を汚名返上するかの如く、まさかのパワーアップを果たす。


  • ゼロ大帝(アマゾン化)
仮面ライダーSPIRITS』に登場するゼロ大帝のオリジナル形態。
ZXと戦闘中だったゼロ大帝が自らの左腕を切断し、代わりにバダンの怪人軍団長ニードル(ヤマアラシロイド)から受け取ったアマゾンの左腕(ギギの腕輪付き)を結合したことで怪人化した姿。
アナザーアマゾンではない。

その姿は黒い仮面ライダーアマゾンというべき外見で、図体も元のアマゾンに比べると一回りデカい。
頭には炎の装飾が、上半身には鎧や赤い服が残っている。
アマゾン同様に機敏な動きを会得しており、素早い動きで敵を翻弄したところを大切断で致命傷を与えるという戦法を繰り出す。
元のゼロ大帝に比べると、格段に戦闘能力が上昇している。


獣人

ガランダー製の獣人。ゲドンの獣人を参考にして製造された。
パルチア王朝の技術で改良が加えられ、ゲドンの獣人より性能がアップし全員が人語をしゃべることが可能。中には人間に変身可能な者も存在する。またアマゾンに化けたサンショウウオ獣人のような者もいる。
また、ゲドンの獣人同様、どんな動物をモチーフにしていても、人間を食う。
一応、ゲドンから寝返ったヘビトンボも含まれている筈だが、彼は十面鬼を裏切った後に更にアマゾンを裏切り、結局返り討ちに遭って死んでいる。



戦闘員

  • 黒ジューシャ
ガランダー帝国の戦闘員。ゲドンの赤ジューシャとは異なり、こちらは全員が男性。
組織内の立ち位置も獣人の下っ端という、ゲドン以前の組織と同じような構図となっている。
赤ジューシャ同様に腕から多数の白い糸を垂らしており、顔には黒い覆面を着用。白い糸を触手のように操って敵を締め上げて攻撃できる。
指揮を執るリーダー格の黒ジューシャは、覆面の額部分に星のマークが付いているのが特徴。
武器を持つことは非常に少なく、素手で戦う。


その他派生作品のガランダー帝国

ゲドンに比べるとマイナーな為か、『アマゾン』本編以外の関連作品に登場することはほとんどない。
現在、平成ライダー関連の作品に登場していない昭和敵組織の一つ。

石ノ森章太郎の漫画版

十面鬼を倒した直後にゼロ大帝が出現するが、アマゾンにあっさり倒された。
本作ではゼロ大帝は透明人間になる能力を持ち、それ故に「ゼロ」なのだという理由付けがされており、
この設定は後述する『HERO SAGA』のガランダーグリードにも活かされている。

すがやみつるの漫画版

TVシリーズ同様にゼロ大帝の死に伴い壊滅するが、
その際に決して悪人とは言えなかったガマ獣人とその息子が基地の崩壊に巻き込まれてしまい、
アマゾンは勝利の余韻に浸ることすらできずに悲しみの咆吼をあげるという、切ない結末を迎えてしまった。

山田ゴロの漫画版

ゴルゴス、並びにヘビトンボ獣人を倒した時点でアマゾン編が終わるため登場しない

S.I.C HERO SAGA

KAMEN RIDER OOO EDITION -OOZ-」で、ゼロ大帝をモチーフにした怪人であるガランダーグリードが登場。
漫画版の設定を採用して「無」の特性を持ち、透明化能力を有するという設定。作中描写的に紫のメダルでは無さそうだが……

仮面ライダーSPIRITS

バダン配下の再生組織として復活。沖縄県を制圧している。
九州地方から時空魔法陣を通って移動してきた十面鬼からガガの腕輪を受け取り、フクロウ獣人がゼロ大帝に献上している。
また、ゴルゴス*3はアマゾンの大切断で致命傷を負っていた上、「ガガの腕輪を届ける」という役目を果たしたことから用済みとなり、
ガランダーの獣人たちにすぐさま食われた
今作のゼロ大帝は『アマゾン』本編同様、真のゼロ大帝と影武者がおり、それぞれが別々の場所に現れることでアマゾンやZX、SPIRITS部隊を混乱させている。

その後、ゼロ大帝は獣人を率いて、沖縄のどこかの孤島で休息していたSPIRITSを襲撃するも、
SPIRITSやライダー達も既に迎え撃つ準備をしていたことで、思わぬ反撃を受けることになる。
ゼロ大帝は、まだゴルゴスの左半身と人面岩が残っていた十面鬼の亡骸に乗って登場。ガガの腕輪を十面鬼の左腕に装着させ、一時的に十面鬼を復活させてZXと対決する。
だが、救援に駆け付けたビクトルの操るラスト・バタリオンの攻撃により、形勢を逆転される。

しかしそこへ魔法陣を通って来たニードルから「切り落とされたアマゾンの左腕(ギギの腕輪付き)」を受け取る。
そしてゼロ大帝は自らの左腕を切断し、代わりにアマゾンの左腕を結合。
アマゾンの左腕とギギの腕輪と融合したことで、アマゾンそっくりの怪人に変貌してZXに襲い掛かる。
ギギとガガの腕輪を合わせて作り出した光球でZXを原子レベルで分解し、光球に取り込ませる。
その後SPIRITS第10分隊とアマゾンが乗るヘリを襲うが、滝和也の電気ナイフで左腕を切断され、その腕を取り付けられたアマゾンライダーが復活。
追い詰められた大帝はZXを取り込んだ光球からパワーを得ようとすがるも、2つの腕輪を失った状態では大帝自身が光球の力に耐えきれず、分解されてしまった。
光球はアマゾンのスーパー大切断で消し去られ、後にはZXの姿があった。


「何だこの記事は。第1に研究不足、第2に面白くない、第3にゲドンの記事の二番煎じ! 今すぐ追記・修正せよ!」


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最終更新:2023年11月14日 18:22

*1 紀元前247年 - 紀元後224年にイラン北部の騎馬民族が建国した国で、現在のイラク東部とイランを支配した。ローマ帝国の最大のライバルである。

*2 そのため、一部書籍では「ショッカーからガランダー帝国までの組織を裏から操っていた」と紹介される事もあった。

*3 十面鬼の上の人。