Dの一族(ONE PIECE)

登録日:2018/09/10 Mon 19:04:22
更新日:2024/04/15 Mon 08:28:36
所要時間:約 5 分で読めます




漫画『ONE PIECE』に登場する用語であり、 作中の大きな謎 の一つである。



●目次

概要

ミドルネーム「D」を持つ一連の登場人物のこと。
主人公モンキー・D・ルフィを始め、作中に登場する一部の人物がDの名を冠している。
しかし、その正体に関しては今のところ一切明かされていない。
数少ない手がかりと言えるのは、コラソンの台詞にある「とある地方では『神の天敵』と呼ばれている」ことぐらいか。
「Dの意志」と呼ばれるものを引き継いでいるとされており、少なくとも「世界貴族の天敵」とされるような存在であろうことは推察されている。
しかし、ワノ国編にてマリージョア建設以前に赤い土の大陸(レッドライン)に「神の国」を作っていたルナーリア族の存在が明かされたことで、より謎が深まっている。
ちなみにマリージョアではしつけの言葉に「行儀の悪い子は『ディー』に食われてしまう」というものがあるらしい。
また、世界政府側のある人物によれば、「“D“とは過去に自分たちが敵対した者達の名前であり、近年各地に出てきた”D”は自分達の名前の意味も知らない抜け殻」と述べている。

この名を冠している人物は主人公サイド・敵サイドを問わないが、 いずれも物語全体のキーパーソン であることが共通点。
しかしそれ以外の共通点はほぼ皆無。 人間と巨人族が入り混じっている 以上、「単なる血縁関係」ではないことは明らかだが……。

一応その他の共通点としては、

  • ほとんどが男性である
本編中に登場した女性のDの一族はルージュともう一名だけ。一応ローの妹のラミもいるが、彼女もDを名乗っていたかは不明。
また、もう一名の子孫にあたるある女性キャラにも継がれている可能性がある。詳しくは最下段のネタバレ参照。
男の方がDの一族となる可能性が高いのか、単なる偶然なのか、ネームドキャラクターに男性の比率が高いからかはは明言されていない。


  • ほとんどの人物は権力に縛られることを極端に嫌う
「Dはまた必ずを呼ぶ」
海賊が多く、例外は海軍中将であるガープとサウロぐらい。しかし両者とも世界政府に忠実とは言い難い問題児である。
コラソン曰く、なんらかの問題・事件を起こすたび、とある地の老人たちは眉を顰めて言うという。


  • 作中では「D」以外のミドルネームはほとんど登場していない
他のミドルネームを持つキャラクターと言えば精々ユースタス・キッドの幼なじみのヴィクトリア・シルトン・ドルヤナイカ位である。その割には名乗ったとしても違和感を感じられることはまずない。
作中でのミドルネームがどのようなポジションなのかはイマイチ判然としていない。


  • ほとんどが人間である
ONE PIECEには様々な人種が登場するが、Dの名を持つものはサウロを除いて全員人間である。
これも人間がDの名を持ちやすいのか、偶然か、はたまた物語の登場人物に人間が多いからかははっきりしていない。


世界政府は「D」の名が広まるのを快く思っていないようで、後述のゴールド・ロジャーの名前の改変がそれにあたる。
その一方で、モンキー・D・ルフィの手配書は本名で作っていたり、ガープは隠さず本名を名乗っていたりとどのような基準なのかはハッキリとはしていない。
…と思いきや、ルフィがゴムゴムの実の能力を覚醒させた途端に「D」の名を隠蔽しようとし始めたり、やはり基本的に広まることは是としていない様子(結局モルガンズにそのままバラ撒かれたが)。

また、ローが「D」の名をひた隠しにしていたことを考えると、明言されていないだけで既に他にも「D」が登場している可能性は十分にあるだろう。

その謎めいた設定ゆえに、格好の考察対象となっており、ワンピース関連の考察本やサイトでは必ず触れられるものとなっている。
だがいまだにはっきりとしていないが故に、その考察結果も千差万別である。

またSBSでは原則的に「D」にまつわる質問が回答されることはまずないが、考察を交えた質問は大量に届いているらしく、数が数だけに「ほぼ正解」に至った考察も相当数あるらしい。

なおロジャーはDの意味に関して何かを知っていたようで、白ひげに対してそれを伝えている。

作中で登場したDの一族

ゴール・D・ロジャー

全ての発端となった伝説の海賊王。
「嵐を巻き起こし、今現在も巻き起こし続ける男」。
本名は政府の手により改竄されて隠されており、世間では「ゴールド・ロジャー」として知られている。その為、かつての仲間たち及びその関係者以外に本当の名を知る者はほとんどいない。
連載開始からリアルに数年間「ゴールド・ロジャー」で通されてきたため最初にDr.くれはが「ゴール・D・ロジャー」とDの一族のことを発言したときは読者に衝撃が走り、名前に「ド」の入る登場済みのキャラから「Dの一族」らしき人物を探す考察が活性化した模様。

モンキー・D・ルフィ

主人公であり、麦わらの一味船長であり、最悪の世代の一角。
本人は「D」の名を継いでいることに特にこれといったこだわりはないようで、他の人物が「D」を名乗っても大した反応は返していない。
新世界に突入してもその快進撃は止まらず、いつの間にか「麦わら大船団」という大海賊団を率いる船団長にまで出世し五番目の皇帝とも称され、ワノ国でカイドウを討伐して正式に四皇入りを果たす。
なお、この件で手配書の新規発行に「D」の名を消そうとしたがモルガンズの手によって印刷所との連絡が取れずに新たな姿の写真と共に全世界に発行された。
今の世界に最も嵐を巻き起こしている「D」の一族の一人である。

モンキー・D・ドラゴン

ルフィの父親であり、本編登場順では3人目の「D」。ただし、Dの一族であること(とルフィの父親であること)が判明したのはかなり後。
息子のルフィ、父親のガープとは違って落ち着いた佇まいの男ではあるが、何をやらかすかわからないヤバさを秘めているのは似ている。
世界政府転覆を目論む「革命軍」の首魁であり、「世界最悪の犯罪者」としてその名を知られている。
彼の撒いた火種は着実に世界中に広がっており、現在進行形で「嵐」を起こしている人物といえる。

ポートガス・D・エース

自然系悪魔の実「メラメラの実」の(先代)能力者で、ルフィの義兄にして白ひげ海賊団のニ番隊隊長を務め、若手の海賊たちの中ではトップクラスの実力と知名度を誇る人物であった。
元々はスペード海賊団という自前の海賊団を率いていた。
その正体及び彼の辿った運命は項目参照。

モンキー・D・ガープ

ルフィの祖父にして海軍中将。数少ない政府に従う「D」。
もっとも本人は気に食わなければ政府の言うことに従うつもりなど欠片もない上に少なくとも天竜人はあからさまに嫌っているという破天荒な人物。というか自由人気質はルフィを凌ぐ。
本来とっくに大将になっていてもおかしくない実力と功績を持ちながらずっと中将のままでいるのも、その方が自由にできるという理由である。

ポートガス・D・ルージュ

本編に登場した中では最初の女性のD。エースの母親でロジャー共々すでに故人。
回想シーンだけの登場だが、エースを無事この世に送り届けるために 狂気ともいえるすさまじい行為 を行っているあたり、彼女もまた「D」の一族ということだろうか。
命を落としたのも、その行為の代償である。

ハグワール・D・サウロ

現時点で唯一の"人間"ではないD。巨人族の海軍中将。
世界政府のあり方に疑問を抱き、囚われていたオルビアとともに脱走し幼いニコ・ロビンをオハラから救い出した。
しかし、バスターコール対象となった(=子供一人たりとも残さず地図からその島は消される)オハラ殲滅戦に加わっていた青キジの手で氷漬けにされる。
彼の存在はロビンのその後の人生に大きな影響を与えた。
ちなみに氷漬けにされる際「アイスタイムカプセル」という意味深な技を受けたため、青キジに何か別の狙いがあったのではないかという説がある。

マーシャル・D・ティーチ

元白ひげ海賊団にして現黒ひげ海賊団提督、そして四皇たる人物。
ルフィ、ドラゴンと並んで今現在最も嵐を呼んでいる「D」であると言える。
ルフィは2年のブランクがあり、ドラゴンは本格的な行動に移る前の準備段階であることを考えると、むしろ頭一つ抜けているかもしれない。
Dの中では珍しい悪役サイドの人物ではあるが、徹底して自由を尊び海賊のロマンを重視するなど、その精神性は実はルフィにかなり近い。
悪役サイドというのはあくまで我々読者から見た場合ルフィと敵対しているからであり、劇中世界では直接的に関わった者以外はルフィも黒ひげも似たもの同士なのである。
もっとも二人して世界規模の活動をしてるので、関わった人は多いしその中にはかなりの重鎮も混じってるので、結果的に世間一般の二人を見る目も違ってきそうではある。

トラファルガー・D・ワーテル・ロー

ハートの海賊団船長にして元七武海
知っての通り、基本的には「トラファルガー・ロー」の名で通している。
作中登場しているDの一族では珍しく、「D」であることをひた隠しにしている上に、忌み名"ワーテル"という新たな概念まで持ち合わせている。
ルフィは平然と名乗っているのに対し、どのような差があるかは不明だが幼い頃から「人に教えてはいけない名前」として育てられていたようなので、生まれ育った地域の違いかもしれない。

妹にラミがいたが、彼女も「D」の名を持っていたのかどうかは不明。

ロックス・D・ジーベック

かつてハチノス島で結成されたロックス海賊団の船長で、「世界の王」になる野望を抱いて世界中で暴れまわったという伝説の海賊。
ゴール・D・ロジャーの最初にして最大の敵であり、38年前にゴッドバレー島にて、ガープとロジャーの共闘を以てようやく討ち取れたとされる。
彼自身はすでに他界しているらしいが、このロックス海賊団には若かりし頃の白ひげやカイドウ、ビッグ・マム、シキ、キャプテン・ジョン、+αといった面々が在籍していたというから、彼らのボスだったロックスも破格の実力だったと見ていいだろう…なにせ個々が一騎当千の実力者+本来仇敵同士のガープとロジャーでさえ共闘する事を選んだのだから相当なバケモノなのは間違いない。

世界の王になろうとしていたロックスは、「世界の秘密」世界貴族にまで迫ってゴッドバレーを襲撃しているが、その事件の大部分は隠蔽されている。
ロックスの死後は、船員同士の仲の悪さゆえに白ひげなど語り継ぐ者がいなかったことや、ロックスが世界の禁忌に触れようとしていたため、世界政府にもみ消された事件も多く、今日ではロックスが「Dの一族」だったことすら知る者も少ない。
ただ、ロックスの名が(詳細を知る人こそ少ないものの)未だに恐怖の象徴として残っている辺り、驚異的な存在であったことに変わりはない。
また、ロックスの存在自体は海軍の間でも話題に上がれば普通に説明されている辺り、こちらと違い特に箝口令は敷かれていない様子。





追記・修正はDの意志を継いだ方にお願いします。

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最終更新:2024年04月15日 08:28