登録日：2018/09/09 (日) 22:42:27
更新日：2024/03/13 Wed 11:02:07
所要時間：約 5 分で読めます
CV：家中宏
以下、サイバースルゥースシリーズのネタバレ注意
概要
カミシロ・エンタープライズの主任研究員。
老人のように曲がった腰と三白眼が特徴的な、かなり不気味な容貌をした中年男性。
外見通りのマッドサイエンティストで、怪事件やイーターについて研究と称して調査をしており、
解決に挑もうとする主人公等の前に度々現れては自分の研究の成果を教える、という行動を繰り返す。
自分の望んだ通りの世界を造り出すことを目的としており、
最終的にイグドラシルを侵食したマザー・イーターと同化して新世界を創造しようとするも、主人公たちに敗北し消滅した。
以下、ネタバレ
しかしてその実態は、「サイバースルゥース」最大の功労者であり、
この人がいないと現実世界とデジタルワールドのどちらか、もしくは両方がイーターに食われてバッドエンドになってしまう。
「存在してくれてありがとう」と言いたくなる、非常に珍しいタイプのラスボス。
イーターがサイバースルゥースの事件を起こす原因になったEDENも彼がいなくても存在しているため、
彼自身、直接の原因になりえないためである。
その身に狂気を宿しつつも同時に優しい気質と、自らをエゴイストと自覚するが故に他人のエゴを受け入れるという器量の持ち主。
ちなみにマッドサイエンティストという自覚もあるが、面と向かってそう言われるのは嫌がる。
作中の行動はその一つ一つが彼なりの善意からくるものであり、そしてそれは人間とデジモン、敵味方問わずほぼ全員の役に立った。
「ハッカーズメモリー」の方に至っては、エリカの延命のために使用している装置は彼の研究によって造られたものであるため、
末堂がいないと本編開始前にエリカが記憶の容量オーバーで死亡。ハッカーチーム「フーディエ」が誕生せず、物語そのものが始まらない。
自らの計画のためと割り切り、対策もちゃんと用意した上で現実世界とデジタルワールドを繋ぐゲートを造り出すも、
現実世界にやってくるデジモンやイーターによる被害に対して罪悪感を覚えると、根は本当に善人なのである。
まあ、同志と見た相手に不利益をもたらす相手に対しての報復は若干過激な面もあり、それによって巻き込まれた面々もいないわけではないが。
この手のタイプにしては珍しく「自分の研究成果こそが絶対」とはしておらず他人の意見も積極的に取り入れる、
持論を展開しすぎて考えすぎではないかと疑念を抱く、という点も、彼がただの
独善的な偽善者ではない証拠と言える。
デジモンシリーズの人間の悪役であるにもかかわらず、デジモンやイーターをただのデータとせずちゃんと一生命体として扱い、
その力を人類の更なる進化に役立たせようとするなど、まさに異色のキャラ。クレニアムモンへの対応が一番わかりやすいかもしれない。
もちろん人間だけでなくデジモンもイーターの脅威から救うつもりだった。
そして彼が創造しようとする新世界は、「
悲しみの無い世界」というもの。
上記の彼の性格から「末堂になら世界を任せてもいいんじゃないか？」と思ってしまったプレイヤーは少なくなく、
実際
アルファモンも「彼を肯定するのもアリだ(意訳)」と言っている。
しかし、主人公たちは彼を否定した。
当然である。彼は「善人」であると同時に「狂人」なのだから。
敗れた末堂。彼は自分を救うべくマザー・イーターにコネクト・ジャンプで侵入してきた主人公に対し、
穏やかな声で「なぜあなたが私を助けようとするのかがわからない」と語る。
実は、「自分が否定され主人公に敗北する」ことまですべて末堂の想定内だったのだが、主人公のこの行為だけが彼の予想外の出来事であった。
主人公との最後の問答の末、末堂はある仮説を立てる。
それは、簡単に説明すると
「神はサイコロを振らない。なぜなら神のサイコロは意思を持ち、
今回は主人公たちがサイコロの役目を担っていた。そして主人公たちをサイコロとして選んだ神がいる」というもの。
その仮説を証明するためにも、世界や主人公たちに消滅してもらっては困る。
そう判断した彼は自分ごとイーターを封印することを決意。イグドラシルと協力することでイーターの初期化を成功させ……
では、ごきげんよう。気が向いたならばまたどこかでお会いしましょう。
そう告げて主人公の前から去っていった。
その後、末堂がどうなったのかは不明。
イーターを初期化したことにより生まれたED後の改変された世界では、存在そのものが無かったことになっていた。
本当にイーターと共に消えてしまったのか、それとも何処からか人類とデジモンを見守っているのか……それは誰にもわからない。
【彼がいなければ他の登場人物はどうなっていたのか】
以下、本編通りに進まなかったIFと末堂アケミがいない状態で同様の歴史が歩まれた場合のIF。
- 相羽タクミ／アミ
- 白峰ノキア
- 神代悠子
- 真田アラタ
イーターに襲われ、勇吾を見捨ててデジタルワールドから帰還した記憶を残したまま成長することになる。
特にアラタはこの件について、劇中では勇吾を助けるためイーターとの融合を決意するほどにまで思い詰めており、
本編開始前に自殺などの最悪の結末に至っていた可能性が高い。
ずっとイーターと同化したまま。
岸部リエがEDEN症候群にならないためカミシロを利用した大々的な活動ができず、
パラダイス・ロスト計画が遅延している間にイーターに食われて終了。
なんかやるけど解決策が見つからずやっぱりイーターに食われて終了。
暮海杏子がEDEN症候群にならないため別の人間を依り代にすることになり、傍観者のまま終わる。
上記の通り、本編開始前に死亡する可能性が高い。
また、もし生き延びてフーディエが設立されたとしても下記のメンバーが……
フーディエが設立されハッカーズメモリーの出来事がそのまま起きた場合、EDEN症候群が治らず出番終了。
闇堕ちしたまま
アルカディモンとともに暴れ続ける。
EDENがある限りジュード解散の原因となった事件は発生すると思われるが、その場合アラタとの和解も無し。
フーディエが存在していない場合、ハッカーが信用できず一人でアカウントを探し続ける。
フーディエが存在している場合、アルカディモンのドットマトリクス／ゴッドマトリクスが攻略できず敗北してバッドエンド。
となる。
「追記・修正に伴う醜態を、アニヲタは無様と笑うのでしょうか？ "荒らし"に妥協するよりは、はるかに気高い姿ですよ」
- 全体的に良い記事だとは思うけど最後のifは必要ですかね？ゲーム中で言及された訳でもない考察を公式設定のように載せるの如何かと -- 名無しさん (2018-09-10 08:22:34)
- この人いなかったらやばかったんだよね。特にエリカなんかえ延命手段がないから速攻あの世行きだし -- 名無しさん (2018-09-11 02:43:28)
- ifいらんとちゃう？ -- 名無しさん (2018-09-11 08:02:49)
- あってもいいと思う -- 名無しさん (2018-09-12 23:57:37)
- ifはあってもいいと思う(この人、価値観が独特だし)。ただ前半の概要部分はもっと充実させてもいいかも -- 名無しさん (2018-09-13 06:13:03)
- 最後の段落の妄想が激しくて気持ち悪いから消してほしい -- 名無しさん (2018-09-24 02:13:30)
- ↑みたいなコメントの方が不快だから消してほしいわ。自分が気に入らないから消せっていう癇癪と怠慢とエゴだし。それとは別に、彼が居ないと何れ程の影響を与えるかという重要さを説明するのifj -- 名無しさん (2018-09-30 08:23:48)
- ↑続き、重要さを説明するのに“末堂アケミが居なかったら“は居る。けど“本編通りに進まなかった”は要らない、それ言ったらイーターと出会わなかったらとか色々言えるからな -- 名無しさん (2018-09-30 08:31:48)
- 居なかったら全員困っていた、という情報はある程度詳しく必要だとは思う。最後ほど細かくは必要かは分からないが。 -- 名無しさん (2018-09-30 11:32:14)
- 最後の方のifは確かにそうなってたかもしれないけど作中で明言されているわけでもないし、何よりも文章が受け付けない感じ。この◯◯がいないからどうあがいても～みたいな8割方妄想なのがいけないわ -- 名無しさん (2019-06-15 01:38:21)
- 記事の一部について賛否が分かれていますので、編集が必要かを議論した方が良いでしょうか？こちらでまとまらなければ掲示板で相談します -- 名無しさん (2019-06-16 10:10:56)
- イーターはたまたまユウゴと接触したせいでああなっただけで末堂がいないEDENはそもそもそこまでネットが発展しないからまずデジタルワールドと関わらないよ エリカが死ぬことだけは事実だけど -- 名無しさん (2019-09-11 17:17:33)
- 末堂がいないならデジタルワールドとイーターは8年前から大々的に知れわたる可能性があるし、ロードナイトモンだって真っ当なやり方でデジタルワールド救おうとする可能性だってあるから、あくまでIFは与太程度に受け止めていいと思う -- 名無しさん (2021-01-18 12:49:47)
最終更新：2024年03月13日 11:02
