ダイナレスラー(遊戯王OCG)

登録日:2018/08/28(火) 03:01:15
更新日:2024/02/05 Mon 21:12:13
所要時間:約 6 分で読めます




ダイナレスラーは「SOUL FUSION」で登場したモンスター群。


【概要】

属するモンスターは恐竜族で統一されており、一部のカードは「相手フィールドのモンスターの数が、自分フィールドのモンスターの数よりも多い」ことを発動条件にしている。

メインデッキのモンスターの名前は、「恐竜の名前」+「格闘技の名前」になっている。

アニメ「遊戯王ヴレインズ」にてバウンティハンターに転身したGo鬼塚が使用する。
元々彼が使っていた剛鬼デッキは、同じくバウンティハンターである剣持と鎧坂がお古として使用しているが、
鬼塚本人が剛鬼デッキを手放した理由については語られていない。
視聴者からは明らかに前の剛鬼デッキのほうが強かったとか、剛鬼が強くなりすぎてBFルートを回避するためとか疑惑が浮上している
…が、鬼塚はバウンティハンターを引退後、「俺が本当に使うべきデッキ」として再び剛鬼を使う様になりそのままアニメが終了した為に新規の登場が絶望視されている。
数少ない恐竜族カテゴリだった為に惜しむ声も少なくない。


【モンスターカード】

下級モンスター


ダイナレスラー・カパプテラ
効果モンスター
星3/風属性/恐竜族/攻1600/守0
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを墓地へ送る。
(2):このカードが「ダイナレスラー」リンクモンスターのリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
そのリンクモンスターの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。

ダイナレスラー唯一の風属性。
名前は「カパプ(ヘブライ語で敵との戦闘術、および防衛のための戦闘技)」と「プテラノドン」。

コスト無しに相手モンスターを除去できるものの、相手のモンスターがこちらより多くないといけない
(条件の都合上、相手の場に二体以上モンスターがいないと事実上発動ができなくなる)。

下級という身軽さを生かして即座に駆け付けられる点は間違いなく優秀だが、
ダイナレスラーの展開力がいまいちで、コレに召喚権を割けるかというとビミョーだったり
相手モンスターの数が減るから、他のダイナレスラーの妨害になるとか難儀な点も多い。

除去札として考えると、召喚権を使わずにフリーチェーンで発動できる《ダイナレスラー・パンクラトプス》がいるのも悩みどころ。

二つ目はダイナレスラーリンクモンスターの打点アップ。
《ダイナレスラー・キング・Tレッスル》は戦闘特化の効果を持ってはいるが、
攻撃力アップがそのターン限りの効果なので、《ダイナレスラー・キング・Tレッスル》の強制攻撃効果と噛み合っていない。
そもそも《ダイナレスラー・キング・Tレッスル》に一番必要なのは、安全に特殊召喚できることなので…


ダイナレスラー・システゴ
効果モンスター
星4/地属性/恐竜族/攻1900/守0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ダイナレスラー」モンスター1体または「ワールド・ダイナ・レスリング」1枚を手札に加える。
(2):このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに、相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、
「ダイナレスラー・システゴ」以外の自分の墓地の「ダイナレスラー」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

名前は「システマ(ロシアの武術及び軍隊格闘術)」と「ステゴサウルス」。

一つ目は特殊召喚をトリガーに「ダイナレスラー」か《ワールド・ダイナ・レスリング》をサーチする効果。
相手モンスターの数が多いなら《ダイナレスラー・パンクラトプス》をサーチして、そのまま特殊召喚することもできる。
《ワールド・ダイナ・レスリング》はフィールド魔法だが、あちらの効果でダイナレスラーをリクルートできるので
墓地に送る手段を別途用意してサーチするのも良い。

その点、《ワールド・ダイナ・レスリング》を墓地に送れる上に《ダイナレスラー・システゴ》を特殊召喚できる《召喚僧サモンプリースト》は最高のパートナーである。

特殊召喚の方法は他にも《ベビケラサウルス》《プチラノドン》《魂喰いオヴィラプター》、汎用蘇生カードと豊富にあるものの
手札から特殊召喚する方法はかなり少ない点に注意。
デッキからの特殊召喚は得意なので、デッキ戻しができるカードがあるとよい。

二つ目はエンドフェイズにダイナレスラーを墓地から特殊召喚する効果。
ここで《ダイナレスラー・パンクラトプス》を復活させれば相手にプレッシャーをかけることもできるし
すぐに次のスタンバイフェイズが来ることを利用して《ダイナレスラー・カポエラプトル》を呼び出すのも手。

総じて、ダイナレスラーデッキの中核を担うレスラー。


ダイナレスラー・カポエラプトル
効果モンスター
星4/地属性/恐竜族/攻1800/守0
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):攻撃表示のこのカードは戦闘では破壊されず、相手モンスターに攻撃されたダメージステップ終了時にこのカードを守備表示にする。
(2):このカードがモンスターゾーンに守備表示で存在する場合、自分・相手のスタンバイフェイズに発動できる。
デッキから「ダイナレスラー・カポエラプトル」1体を特殊召喚する。

名前は「カポエラ(ブラジルの格闘技)」と「ラプトル」。

戦闘破壊耐性をもってはいるが、今時この耐性では効果除去で片付けられるのがオチ。
なので壁としては期待できない。

もう片方の同名リクルート効果を狙うところだろう。
タイミングがスタンバイフェイズに限定されているので、フリーチェーンの蘇生カードを遣いのが狙いどころだろうか。
《戦線復帰》や《一族の結集》など、選択肢はあるので狙ってみるのもいいかもしれない。
勿論《ダイナレスラー・システゴ》を使うのも有力な方法。


ダイナレスラー・コエロフィシラット
チューナー・効果モンスター
星2/地属性/恐竜族/攻100/守800
このカード名の(1)の方法による特殊召喚はデュエル中に1度しかできない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚したこのカードをリンク召喚の素材とする場合、「ダイナレスラー」モンスターのリンク召喚にしか使用できない。

名前は「コエロフィシス」と「シラット(東南アジアでの武術)」

初のジュラックに属さない恐竜族チューナーモンスターであり、緩い条件で特殊召喚できる。
《フォトン・スラッシャー》と違って特殊召喚モンスターではないので
《幻創のミセラサウルス》や《ベビケラサウルス》で楽にデッキからも特殊召喚可能なので、フットワークが兎に角軽いのが一番の売り。

BF-朧影のゴウフウ》が禁止カードになったので、「自分フィールドにモンスターがいない」時に特殊召喚できるチューナーは現状このカードと《クリムゾン・リゾネーター》のみ。
汎用リンク素材にならないように釘は刺されているが、シンクロ素材とする分には何の制限もない。
またリンク素材として制限がかかるのは 自身の効果で特殊召喚した場合 なので、
それ以外の方法で特殊召喚した場合は制限がかからない。


ダイナレスラー・マーシャルアンキロ
効果モンスター
星2/地属性/恐竜族/攻1000/守 0
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の自分の「ダイナレスラー」モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、
手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
その自分のモンスターはその戦闘では破壊されず、その相手モンスターの攻撃力はダメージステップ終了時に半分になる。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

名前は「マーシャルアーツ(レスリング、ボクシングなどの西洋文化に根を持つ術技体系以外の拳法、格闘技全般)」と「アンキロサウルス」。


ダイナレスラー・マーシャルアンペロ
効果モンスター
星1/地属性/恐竜族/攻 600/守 0
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の他の「ダイナレスラー」モンスターが、その攻撃力以上の攻撃力を持つ相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
その自分のモンスターはその戦闘では破壊されず、その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。
(2):相手モンスターの攻撃宣言時に墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「ダイナレスラー・マーシャルアンペロ」以外の「ダイナレスラー」モンスター1体を手札に加える。

名前は「マーシャルアーツ」と「アンペロサウルス」。

相手の攻撃から身を守る防御カードとしてみると、やや半端な守り方になってはいるものの発動してすぐに(2)の効果に繋げることはできる。
しかしサーチカードとしてみるとかなり手間がかかっていることは否めず大人しく《化石調査》や《魂喰いオヴィラプター》《ダイナレスラー・システゴ》でサーチする方がよっぽど確実である。
そのため、サーチカードとして扱うより、ダイナレスラーがバトルする時に戦闘破壊を防いでバトルフェイズを終了させる《ダイナレスラー・マーシャルアンガ》など防御用のダイナレスラーをサーチしてそのまま使い、エンドフェイズの蘇生に持ち込むのが一番堅実な使用法である。
また、貴重なレベル1の恐竜族モンスターなので、《ワン・フォー・ワン》や《幻創のミセラサウルス》単独でリクルートして、リンク素材に持ち込みやすい。


上級モンスター

ダイナレスラー・マーシャルアンガ
効果モンスター
星5/地属性/恐竜族/攻1600/守 0
(1):自分の「ダイナレスラー」モンスターが、その攻撃力以上の攻撃力を持つモンスターと戦闘を行うダメージ計算時、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
その自分のモンスターはその戦闘では破壊されず、そのダメージステップ終了後にバトルフェイズを終了する。
(2):このカードがこのカードの効果を発動するために墓地へ送られたターンのエンドフェイズに、相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。

DARK NEOSTORMで登場したダイナレスラー。
名前は「マーシャルアーツ」と「アンガトラマ」。

自身を手札から捨てることでダイナレスラーの戦闘破壊を防いでバトルフェイズを終了する誘発即時効果と、エンドフェイズに自己再生する誘発効果を持つ。


ダイナレスラー・エスクリマメンチ
効果モンスター
星6/地属性/恐竜族/攻2200/守 0
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「ダイナレスラー」モンスターが存在する場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):このカードが墓地に存在し、自分ターンに相手がモンスターの特殊召喚に成功した場合、
自分の墓地のレベル4以下の「ダイナレスラー」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
その後、墓地のこのカードを手札に加える。

DARK NEOSTORMで登場したダイナレスラー。
名前は「エスクリマ(フィリピンの国技にあたる武術)」と「マメンチサウルス」。

ダイナレスラーが存在する場合リリースなしで召喚できる効果と、モンスターの特殊召喚に成功した場合にダイナレスラーを蘇生し自身をサルベージする誘発効果を持つ。
簡単に手札に加わり、召喚権さえあれば簡単に出せるが、フィールドではただのバニラなのであくまで素材要員。
シンクロ素材としては《ダイナレスラー・コエロフィシラット》とレベルが合い、恐竜族素材縛りでなかなか出せない《エヴォルカイザー・ソルデ》を狙えるという好ましい性能だが
いずれも決してこのデッキの主流の動きというわけではないので価値は微妙。


ダイナレスラー・ラアムブラキオ
効果モンスター
星5/地属性/恐竜族/攻1600/守 0
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の「ダイナレスラー」モンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの他の「ダイナレスラー」モンスターは相手の効果の対象にならない。

名前は「セネガル相撲」と「ブラキオサウルス」。

自力で特殊召喚でき、他のダイナレスラーを対象をとる効果から守る効果がある。
しかしこのカード自体のステータスはかなり貧弱で
自身の効果で特殊召喚した場合、効果はバトルフェイズ以降に恩恵を得られるのでかなり遅い。
《ダイナレスラー・キング・Tレッスル》に攻撃から守ってもらう手もあるが、そこまでする見返りがあるかは知らない。

最上級モンスター

ダイナレスラー・パンクラトプス
効果モンスター(制限カード)
星7/地属性/恐竜族/攻2600/守0
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):自分フィールドの「ダイナレスラー」モンスター1体をリリースし、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

名前は「パンクラチオン(ギリシャ版ボクシング)」と「トリケラトプス」。

相手モンスターの数が多ければ自力で特殊召喚、更にフリーチェーンで破壊効果を発動可能、
しかも自分をコストにして良し、と至れり尽くせりの利便性を持ったモンスター。
かつての《サイバー・ドラゴン》や《ならず者傭兵部隊》と同様に「デッキに関係なく入るモンスターカード」として名を連ねている。
メインデッキの打点不足に悩まされていたデッキにとっても救世主。

このレベルのカードがノーマルで登場したことに、時代の流れを感じたデュエリストも少なくない(あのインチキカードもノーマルだった?知らないなあ)。
一部では勝手にデッキ変更した鬼塚の最大の功績とされている

このカードが与えた影響は大きく、下級アタッカーや緩い特殊召喚条件を持つアタッカー、使い捨て除去モンスターの多くが役目を終える事となった*1
《ベビケラサウルス》の陰に隠れがちだった《プチラノドン》の有用性を大きく上げている。

恐竜族デッキならば《魂喰いオヴィラプター》でサーチができ、《究極進化薬》の対象にもできる。
無論《ダイナレスラー・システゴ》でサーチ&復活をしても良い。

何気に貴重な 楽に召喚できるレベル7モンスター という立場なので、ランク7のエクシーズ召喚にも一役買っている。
特にリンク召喚のおかげで価値が上がったアイツとか相手モンスターを奪い取るコイツとか。

先攻1ターン目では効果を生かせないことが数少ない欠点だが、先攻後攻に応じてサイドデッキの《ダイナレスラー・パンクラトプス》を入れ替える動きが主流になっている。
サイドデッキの常連として高い採用率を誇った為か、2019/7/1に準制限カードに指定される。
しかしそもそもサイドに3枚積んでいたデッキは少なく、枚数が減ることで不便になる類のカードでもないので準制限になっても変わらず高い採用率を誇っていたためか、2021/1/1にはとうとう制限カードへと規制強化されてしまった。


リンクモンスター

ダイナレスラー・キング・Tレッスル
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク・効果モンスター
リンク3/地属性/恐竜族/攻3000
【リンクマーカー:左下/下/右下】
「ダイナレスラー」モンスター2体以上
(1):このカードが戦闘を行う場合、
相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。
(3):相手バトルフェイズ開始時に、
相手フィールドの攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。
このバトルフェイズ中、相手はそのモンスターで攻撃宣言しなければ、
他のモンスターで攻撃宣言できない。
攻撃宣言しなかった場合、対象のモンスターはそのバトルフェイズ終了時に破壊される。

一つ目の効果は戦闘中の魔法・罠カードを抑制する効果。
アンティーク・ギアと異なり、こちらから攻めている場面でも相手から攻められた場面でも発動するので、攻撃反応の罠カードはもとより、コンバットトリックにも対抗できる。
聖なるバリア −ミラーフォース−》をはじめとした攻撃反応罠には強気だが、フリーチェーンのカードには無力。

二つ目は攻撃の矛先を《ダイナレスラー・キング・Tレッスル》に向けさせる効果。
元々の攻撃力が3000と高いので躊躇させられる可能性はある。

三つめは、相手モンスターの最初の攻撃を指定する効果。
攻撃は必ず《ダイナレスラー・キング・Tレッスル》に届くし、《ワールド・ダイナ・レスリング》が発動している場合は
「このモンスターで攻撃すれば他のモンスターで攻撃させてくれるんですよね!?」という約束は反故にされ
そのモンスターの攻撃だけでバトルフェイズが終わってしまう。
ただし攻撃力3000以上のモンスターも昨今珍しくはないので、油断は禁物。


三つの効果がすべて戦闘に対しての効果であり、攻撃力の高さもあって戦闘には強い。
しかしそれ以外の点ではまるで隙だらけなのが非常に大きな欠点。
(3)の効果が見え見えだから3000以上のモンスターを用意されてあっさりKOはまだ良くて、
リンク召喚時に《激流葬》でチープなチャンピョンベルトごとぶっ壊されると
リングに上がる前に退場 と非常に情けない王者になってしまう。

リンクマーカーが非常に優秀なのも長所だが、現状の恐竜族デッキは
無理してエクストラデッキに頼る必要のないデッキなので、あまり活かせていない。


ダイナレスラー・テラ・パルクリオ
  ▶
◣ ▼ ◢
リンク・効果モンスター
リンク2/地属性/恐竜族/攻1000
【リンクマーカー:上/左】
「ダイナレスラー」モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分が「ワールド・ダイナ・レスリング」を発動した場合、
自分の墓地の「ダイナレスラー」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
(2):このカードがリンク素材として墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「ダイナレスラー」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。
このターン、自分は「ダイナレスラー」モンスターしか特殊召喚できない。

一つ目の効果はダイナレスラーのサルベージ。
《ワールド・ダイナ・レスリング》をフィールド魔法として使う意義を与えたカードでもある。
単純なカードパワーの高さから、筆頭候補は《ダイナレスラー・パンクラトプス》となる。

二つ目はダイナレスラーの蘇生。
条件は緩いものの制約が厳しく、狙うとすれば《ダイナレスラー・キメラ・Tレッスル》の召喚を狙うことになる。


融合モンスター


目覚めよTレッスル!すべてを食らう暴君となれ!

現れろ、ダイナレスラー・キメラ・Tレッスル!

ダイナレスラー・キメラ・Tレッスル
融合・効果モンスター
星8/地属性/恐竜族/攻3500/守 0
「ダイナレスラー」リンクモンスター+「ダイナレスラー」モンスター
(1):このカードが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(3):相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。
(4):このカードが戦闘でモンスターを破壊した場合に発動する。
このカードの攻撃力は500アップする。
(5):このカードが効果で破壊された場合に発動する。
相手の攻撃表示モンスターを全て破壊する。

メリット効果を五つも持つ前代未聞のモンスター。
元々の攻撃力や(1)~(4)の効果もあって、攻撃面については隙が無い。
と言ってもアドを取る効果が(5)だけで、貫通効果や戦闘をトリガーとする自己強化は昔懐かしいとすら言えるほどで影響力が高くないのが実情。

(5)の効果については自分から破壊しても発動するため、
攻めつつ《デストラクト・ポーション》などと併用すると狙いやすい。


シンクロモンスター


屈強なる太古の王者よ、全ての敵を蹴散らせ!

シンクロ召喚!

現れよレベル8。ダイナレスラー・ギガ・スピノサバット!!

ダイナレスラー・ギガ・スピノサバット
シンクロ・効果モンスター
星8/地属性/恐竜族/攻3000/守 0
恐竜族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。
(3):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
(4):このカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分フィールドのカード1枚を破壊できる。

DARK NEOSTORMで登場したダイナレスラーのシンクロモンスター。
名前は「サバット(フランス発祥の足技中心の護身術)」と「スピノサウルス」。

戦闘時に相手の魔法・罠カードの発動を封じる永続効果、自身以外を攻撃から守る永続効果、相手モンスターを破壊する起動効果、自分フィールドの他のカードを破壊の身代わりにできる永続効果を搭載している。能力盛りまくりとか言わない
ただしこちらもと同様、効果の数は多くても質が良くないため実用性も高くない。
戦闘にだけ関与する(1)(2)はメインフェイズ時の影響力が皆無に等しい。
(3)の破壊効果も、「スペルスピード1、対象をとる、破壊、破壊対象が限定されている」と水準が低い。
(4)の破壊身代わりもボード・アドバンテージの損失は発生しているうえ、効果が決して強くないため維持する利点も薄い。

ただでさえレベル8シンクロは激戦区であるため、素材縛り付きで効果も微妙となると評価は厳しくなる。
現在は星4恐竜族チューナーの《スクラップ・ラプター》が登場したことで、召喚の難度は下がって多少使いやすくなっている。



【魔法カード】

ワールド・ダイナ・レスリング
フィールド魔法
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「ダイナレスラー」モンスターが存在する場合、お互いのプレイヤーはバトルフェイズにモンスター1体でしか攻撃できない。
(2):自分の「ダイナレスラー」モンスターの攻撃力は、相手モンスターに攻撃するダメージ計算時のみ200アップする。
(3):相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「ダイナレスラー」モンスター1体を特殊召喚する。

限定的な攻撃ロック、攻撃力強化、リクルート効果を持っている。

一つ目の攻撃ロックは、一度は攻撃を通してしまうし、大抵の場合は攻撃力3000の《ダイナレスラー・キング・Tレッスル》か、2600の《ダイナレスラー・パンクラトプス》が居座ることになるがこの程度では突破されることは珍しくないだろう。
一応、前述の通り《ダイナレスラー・キング・Tレッスル》はこの影響下だとめんどくさい攻撃ロックを仕掛ける。
自分も制限されるので無駄に膠着してしまわないよう注意が必要になる。

二つ目の攻撃力アップは強化値が微弱。
しかも自分でロックをかけてしまっているので全体強化の恩恵も薄いし、これで何かのトリガーになるわけでもないため、
全く意味がないわけではないがかなりどうでもいい効果。

本命は三つ目の効果。
相手モンスターの数がこちらよりも多ければ、ダイナレスラーを何でも1体リクルートできる。
《ダイナレスラー・システゴ》を特殊召喚すればサーチ効果が発動できるし、《ダイナレスラー・パンクラトプス》を呼べばターンをまたいで2枚破壊orランク7エクシーズを立たせられることが可能。
フィールドゾーンから墓地に送られる必要はないので、手札コストやおろかな重葬で墓地に送るのがベター。
フィールド魔法なのにフィールドではなく墓地行きを推奨される様は、かつての《神剣ーフェニックスブレード》を彷彿とさせる。

タイラント・ダイナ・フュージョン
速攻魔法
(1):「ダイナレスラー」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを自分フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、戦闘・効果では破壊されない。

ダイナレスラー専用の融合魔法。

攻撃能力の高いダイナレスラーと、速攻魔法の融合は相性が抜群に良いのだがこれで融合召喚できる唯一のカードである《ダイナレスラー・キメラ・Tレッスル》との相性が絶妙に悪い。
前記の通り、《ダイナレスラー・キメラ・Tレッスル》は能動的に破壊して相手の邪魔をするのが強力な使い方だが、「自分で破壊する」トリガーをこのカード自体が妨害してしまっている。
これを踏まえたうえで能動的に破壊するには破壊効果を二連続で使わなければならず、流石に骨が折れる。
かと言って純粋な耐性としては一度しか対応していないので気休め程度。

しかもダイナレスラーはフィールドに数を並べることをそんなに得意としていない、
なんならむしろ数を並べないことを前提としているテーマなので、フィールド融合のディスアドが目立ちやすいのも難点。


【相性の良いカード】

恐竜族デッキにおける説明不要の必須カード。

恐竜族レベル4×2でエクシーズ召喚できるランク4モンスター。
相手の行動に対するカウンター効果を持っているので制圧に使える。
ダイナレスラーの中では《ダイナレスラー・カポエラプトル》か《ダイナレスラー・システゴ》がレベル4だが、《魂喰いオヴィラプター》をエクシーズ素材にするのも良い。

フリーチェーンで相手の場にトークンを3体作れる罠カード。
ダイナレスラーの「相手フィールドのモンスターの数が、自分フィールドのモンスターの数よりも多い」条件を楽に満たすことができる。
そうでなくても元々恐竜族デッキとは、《究極伝導恐獣》や《生存境界》の関係上相性がいいカードなので、自然に採用できる。




追記・修正は自分を打ち負かしたデュエリストに嫉妬した経験がある人がお願いします

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最終更新:2024年02月05日 21:12

*1 まあ、昨今においては種族や属性はもちろん、レベルやステータスも高ければいいというものではないため、本当の意味で下位互換となったものはほぼないが。