オウム/インコ

登録日:2018/07/12 Thu 20:06:08
更新日:2024/04/01 Mon 21:58:48
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オウム/インコとは鳥類の分類の一つ、オウム目に属する鳥類の総称。

 (,,・θ・) < ソウショウ
ヾ(ノ ) 

風の谷のナウシカに登場する巨大な昆虫は無関係。
1990年代にテロ事件を起こした宗教団体の名称とも無関係。
もちろん、漫画『ONE PIECE』の空島編で登場する人物も関係ない。



■概要

オウム目はオウムやインコが所属するカテゴリ。
2018年現在350種85属の生物種が属しており、その殆どは熱帯から亜熱帯の森林に生息する。
また、後述するが体の構造等の特徴により大きく2つの下位分類に分かれる。

 (,,・θ・)  (,,・θ・) < ワカレル
ヾ(ノ )   ヾ(ノ )      < ワカレル


■特徴

◇生態

樹上生が強く、地上に降りて歩くことは殆ど無い。
主な食餌は植物の種子。その他にも花粉や花の蜜を食べる種や、小動物を捕らえて食べる種も存在する。
生物の腐肉などを主に食べる非常に珍しい食性の種もある。

 (,,・θ・) < シュモアル
ヾ(ノ ) 
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◇形態学

樹上での生活に適応していった結果、オウム目の鳥は非常に特徴的な独特の形態を獲得している。

  • 体型
頭部が大きく、全体的にずんぐりむっくりした体型。

 (,, ・θ・ ) < タイケイ
ヾ(ノ   ) 
支えとなる木の枝や餌となる木の実などを掴むために非常によく発達した太く頑強な脚を持つ。
趾は四本で、付け根を中心に人差し指と中指が前、親指と薬指が後ろというX字型の配置*1になっており、先端の鋭い鉤爪によってガッチリと対象を掴むことができる。
また、この脚は非常に器用に動かすことができ、鳥故に前足が翼である彼らにとって手の代わりのような働きをする。
この頑強な脚と後述する嘴を使ってオウム目の鳥は掴まる場所さえあればほぼ垂直の壁すら登ることができる。
これも樹上生活に適応した結果だと言えるだろう。

 (,,・θ・) < イエルダロウ
ヾ(ノ )
   ^^ 

ルリコンゴウインコの頭部。
(「鳥の図鑑」http://www.torinozukan.net/より引用。)

大きな目は頭部の両側面にあり、周りは地肌が露出している。
これは基本的に密林で生活しているため視界が遮られがちであり、距離を把握しやすい双眼視よりも周辺視野を高めて視界を確保する方向に適応していったためである。
またオウム目の鳥の容姿を決定づける、太く湾曲した鋭い嘴を備える。
先述の通り彼らの主な食餌は硬い殻を持った種子類であり、この嘴はその殻を割り砕くために発達したもの。
この嘴は頭蓋骨と独立しているため可動範囲が非常に広く、力の掛け方を工夫することでテコの原理で硬い木の実の殻を割り砕くことを可能としている。
大きな木の実を食べる場合は、脚を手のように使って支えながら齧る。
この嘴も非常に器用に扱うことができ、木に登る際などはこの嘴を第三の手足のように巧みに使いこなす。
口内には太く強靭な舌があり、木の実を咥えるときに保持するのに役立つ。

 (,,・θ < ヤクダツ
ヾ(ノ )  

  • 大きさ
体の大きさは種によって大きく異なり、成体でも僅か10g前後しかないアカボウシケラインコから全長1mにもなるスミレコンゴウインコまで非常に変化に富む。

. < トム

◇寿命

またどういうわけか非常に寿命が長い種族でもある。
一例を挙げると、適切な世話がなされたヨウムは飼育環境下において最大でなんと70年以上もの長寿を保つことすらあるとか。
こうなると当然飼い主の方が先に死んでしまう可能性もあるため、飼育する場合には引き継ぎ先を想定しておくなどの準備が必要になる。

 (,,΄◞ิθ◟ิ‵) < ヒツヨウニナル
ヾ(ノ ) 

◇擬声(声真似)

オウム・インコ類は他の動物の声をよく真似ることで知られる。いわゆる鸚鵡返しというやつ。
鳥には人間と違って声帯がないため、喉にある気管を動かすことでさえずり声を真似る。加えてオウム目の鳥は硬い木の実を食べるために舌がよく発達しているため、より高度な擬声ができると考えられている。
彼らが何のために擬声を行うのかは分かっていないが、主に同族間でのコミュニケーションや異性へのアピールを目的としているのではないかと推定されている。

◇知能

オウム目の鳥はカラス・カケスなどと並び鳥類の中でも特に知能の面で優れているとされる。
事実オウム目の鳥の体格に対する脳容積の比率は高等霊長類の物と同レベル、つまり体の割に脳みそが異様にデカい事が研究の結果判明している。

オウム目の鳥は人間の言葉を模倣するものがいることは先にも述べたが、中には人間の言葉の法則性を理解し、簡単なコミュニケーションを取る事が出来るものまでいることが明らかになっている。
例えば先程も寿命の項で引き合いに出されたヨウムだが、彼らは2歳児の感情と5歳児の知性を持っているとまで言われる。
比較心理学者のアイリーン・ペパーバーグ博士が飼育していたヨウムのアレックス*2は「50の物体、7つの色、5つの形を認識し、数を6つまで数えることが可能」だったそうな。

 (,,・θ・) < ソウナ
ヾ(ノ )  ●▲◆★■

◇オウムとインコ

オウムとインコは共にオウム目の鳥である。
生物学上ではオウム目オウム科の鳥をオウムオウム目インコ科の鳥をインコと呼ぶ。

…が、日本語や標準和名では大雑把にデカめの奴はオウム小さいのはインコと呼び分けられているため非常に紛らわしい。
またオオバタンオウムなどはオウム目インコ科オウムだったりで非常にややこしい*3
そもそもインコ・オウムの種の進化や系統分岐、種同士の繋がりに関してはまだ未解明の部分が多く、インコとオウムの中間的な形質を持った種も確認されている。

例えばペットとしてポピュラーな「オカメインコ」は鳩程度の大きさしかなく一見インコのようだが、生物学上ではオウム目オウム科の立派なオウムである。

逆に先述のヨウムは体長33cm程度と比較的大型で、しかも声真似が得意などいかにもオウムっぽいが、生物学上ではオウム目インコ科インコである。

英語でもその辺りはいまいち区別が付いてないらしく、parrotでオウムを指し、生物学的にオウムと区別して書く場合は「true parrot」という表現が用いられるものの大抵は一緒くたにparrotと呼ばれる。


確かにオウムはインコよりも大型の種が多いが、それだけでは判断しづらい。

だとすればインコとオウムは何が違うのかというと、体の構造の面で大きな違いがある。

 (,,・θ・) < チガイガアル
ヾ(ノ ) 

  • 体色
    • 大半のオウムは白や灰色の単色など地味な体色である。
      一方インコはボタンインコやシロハラインコ、セキセイインコ等を見れば分かる通り非常にカラフルで鮮やかな体色である事が多い。

  • 胆嚢の有無
    • オウムには胆嚢が存在するが、インコには胆嚢がなく、肝臓から胆汁を直に分泌して食物を消化する。
      この事からインコはオウムより原始的な系統に属し、古代種のインコから系統分岐してオウム類が出現したのではと考えられている。

  • 冠羽の有無
    • 外見的に分かりやすく確実に見極められるポイント。
      オウムには冠羽があるが、インコには存在しない。

  MM
 (,,・θ・) < シナイ
ヾ(ノ ) 

■人間との関係

高い知能と特徴的な行動からくる物珍しさのため、ペットとして人気が高い。
オカメインコやセキセイインコなどは飼育のハードルも低く価格も手頃なため広く飼育されている。
バードウォッチングの対象としても人気が高く、オーストラリアなど珍しいオウムの生息する国はそれらが観光資源として重要なポジションを占めている。

一方で人間とオウム目の鳥との関係には複雑な問題が横たわってもいる。
人間による環境破壊の影響で野生の個体は徐々に住み処を奪われている。先にも述べたがオウムやインコの生活は森林環境に適応進化する形で形成されたものであり、無秩序な森林伐採や貧困故の焼き畑の連発等で森林環境が破壊されるとそれに依拠して生きるオウム・インコは死に絶えてしまう。
またペットとして珍重されるが故に密猟の被害にあう遭うケースも多い。
これに関しては現行犯で取り押さえる他対処法がなく、またどれだけ取り締まっても貧困ゆえにそういった非合法ビジネスに手を染めなければ生きて行けないために新たに密猟に手を出す人間が後を絶たない。*4
特にコンゴウインコ類はその派手な外見から高額で取引されており、また正規の流通ルートがワシントン条約によって厳しく制限されているため、違法な裏ルートを通じて密売が繰り返される事態になっている。
現在ヤシオウムやシロビタイムジオウムなど45種類のオウム・インコが絶滅危惧種として登録されており、またゴクラクインコなど人間による環境破壊で完全に絶滅してしまった種もいる。

一方でオウム・インコが人間の生活に問題を引き起こしてしまうケースもある。
建物や電柱などが密集した都市部は期せずして彼らが住む密林の環境を再現してしまっており、そこに適応することで一部のオウム・インコが都市部に進出してしまったのだ。
彼らの多くは森林に住み、果実や種子を主食として生活するが、人間の生活圏に進出したことで作物を食害する害鳥として駆除されてしまう事も。
鋭い嘴は伸び続けるために硬い物を齧って研ぐ必要があり、建物の外壁などを齧って損壊させる。
電源ケーブルを齧れば漏電や火災を引き起こし、防水カバーに穴を開けて水漏れの原因になったりなど人間の生活にも大きな被害を与えている。
また突発的に耳をつんざくような大声で叫ぶ事があり、都市部に住み付いたオウムが騒音被害をもたらすケースもある。
人間が手を加えたことでかえって餌場が増加し、それが原因となって大量繁殖してしまうこともある。
オーストラリアではアカビタイムジオウムやキバタンオウムが大量発生して大問題になっており、駆除に追われる羽目になってしまった。

こうして都市部に住み付くオウムやインコには野生の状態から都市部に進出したものもいるが、一方無責任な飼い主が飼いきれなくなったり飽きたりしてポイ捨てした結果野生化してしまった個体群も含まれる。
オウム目、特に大型の種類は前述の通り非常に寿命が長く、場合によっては飼い主の方が先に死ぬことすらある。
飼い主の高齢化により世話しきれなくなった結果、あろうことか世話を放棄して逃がすという暴挙に出るのだ。
鳴き声がうるさい、世話が面倒という身勝手な理由で捨てられる個体もおり、一部の個体は同様に捨てられた別個体と交配して繁殖し、そのまま都市部で大集団を形成してしまうことすらある。
日本でも飼育放棄されたり逃げ出したと見られるダルマインコやワカケホンセイインコが繁殖を繰り返して集団を形成し、問題となっている。

生き物を飼うのは容易な事ではない。
特に大型の白色オウムやコンゴウインコなどは餌やりや飼育スペースの確保、運動量の確保、長い寿命といった要素から大変に飼育が困難であり、軽い気持ちで手を出して良い代物ではない。
飼ったからには責任を持ち、しっかり飼い主としての責任を全うして頂きたい。


■主なオウム

  • オカメインコ
    • インコと言いつつ正体はオウムである。頭の上にある一条の冠羽はオウム科の証。
      オウムの中では最小でかつ人懐っこいため飼いやすく、巣引き*5も容易なので今日最も広く飼われているオウムである。ルチノーやパイドなど色変種も豊富。
      人間の口笛に似た声でさえずる。知能も高く、音楽などを聞いてそのメロディーを記憶し、真似してさえずることもある。
      一方で若干神経質で寂しがりや。
      本来野生では集団を形成して暮らすため一羽飼いの場合飼い主と長期間離されたりするとストレスで体調を崩したり毛引きなどの自傷行為に走ったりしてしまう。
      また臆病な性格のため、地震や大きな物音などに驚いてパニックを起こしてしまうことも。
      常に側にいて世話ができる環境で飼うか、それが出来ないなら2羽以上のセットで飼おう。

  • タイハクオウム
    • 純白の羽毛と立派な冠羽を備えた白色オウムの代表。

  • ヤシオウム
    • こちらは漆黒の羽毛を纏ったオウム。タイハクオウムに比べて上の嘴が非常に長く湾曲している。
      木の実や小枝等を足で掴み、周囲を叩いてリズムを取るという特徴的な行動で知られる。
      またオウム目の鳥は目の周りに羽毛がなく一部地肌が露出している部分があるのだが、ヤシオウムは目の周りだけでなく頬にかけて鮮やかな赤い皮膚が露出しておりこれは非常に珍しい。

 (,,●θ●) < メズラシイ
ヾ(ノ ) 

■主なインコ

  • セキセイインコ
    • オーストラリア産の小型インコ。
      オカメインコと同じく巣引きの容易さからペットとして非常にポピュラーで、パイドなどの色変種も多様。

  • ヨウム
    • アフリカ原産の大型インコ。
      東方Projectみょんは関係ない。
      インコとしては例外的に全身灰色の地味な体色だが、尾羽だけは鮮やかな朱色。この朱色の尾羽を王様のマントになぞらえて英語圏では「King Parrot」とも呼ばれる。
      先述の通り非常に知能が高く、人間の言葉をよく真似る。また非常に長生きなので飼育にも注意を要する。
      その知能の高さは「0(無い)の概念を理解する」「物真似ではなく言語を理解して人間と会話する」など常軌を逸しており鳥類はおろか動物全体で見ても最上位クラス。

  • ボウシインコ
    • 鮮やかな緑色の羽毛に、頭にある黄色い帽子のような模様が特徴のインコ。パッと見オウムにしか見えないがインコ。
      ヨウムと並んで最も擬声が得意な種で、良く聴かないと人間ですら騙される迫真の演技で鳴く。
      赤ちゃんの泣き声を真似てしまったある個体は近隣住民から幼児虐待と勘違いされて通報されるほどだったという。

  • フクロウオウム
    • フクロウでオウムだがインコ科という訳のわからないネーミングのインコ。ニュージーランド固有種で、現地ではカカポの名でも知られる。あのゲーミングオウムpartyparrotの正体。
      オウム目でありながら翼は退化して飛ぶことができず、がっしりした足で大地を闊歩する大変珍しい地上生の生態を持っている。体型は丸っこく寸詰まりで、飛ぶ必要がないため非常に重い。*6
      これは似たような生態のキウイ同様に元々陸生哺乳類のいなかったニュージーランドにおいて本来ウサギやネズミといった小型草食哺乳類が占めるはずだったニッチに適応する形で進化していったためである。長いこと外部との接触が絶たれた環境で進化してきたため他のインコとは異なる独特の習性を持つ。
      もちろんこのインコも入植者の持ち込んだ外来生物や疫病で絶滅寸前の危機に瀕しており、現在では生き残った百羽強が政府に保護されている。

  • ワカケホンセイインコ
    • 首を取り巻くように黒い輪状の模様があり、首の後ろには桃色の部分があるという特徴的な配色のインコ。
      その見た目からツキノワインコとも呼ばれ、英語圏ではインディアンリングネックの名でも知られる。
      ペットとして非常にポピュラーなインコで、人間の言葉をよく真似る他、踊るような仕草で体を揺する独特の習性がワカケダンスと呼ばれ人気が高い。
      そのぶん無責任な飼い主に当たってしまう確率も高く、逃げ出したり飼いきれなくなってポイ捨てされたりした個体が繁殖して都市部でコロニーを作ってしまうケースも確認されている。*7

  • コンゴウインコ
    • 主に南米~中米地域にかけて生息する大型インコのグループ。
      我々が「オウム」と言われてイメージする色鮮やかな見た目で人間の言葉を真似るデカい鳥とは大抵こいつ。*8つまりあれはオウムではなくインコなのである。
      オウムでググると大体キバタン(こっちはオウム)とコイツが真っ先にヒットする。その派手な見た目やユニークな行動からペットとして好まれるが非常に飼育の難しい生き物であり、軽い気持ちで手を出せるような代物ではない。
      彼らは概して半世紀以上という長い寿命を持つからである。
      また、オウムヤミーのモチーフはコイツである。(過去に東映はイモリヤモリヤモリイモリの怪人にするというミスを犯しているので今更であるが。)
      海外でも勘違いされているらしく、『アラジン』のイアーゴのモチーフや海賊が引き連れているとされる「オウム」も大抵この種である。

  • ボタンインコ
    • アフリカ南部原産の小型インコ。
      黒い頭、白い皮膚の露出した目の周り、対照的に青や緑など色彩に富む背中から翼に掛けての部位など非常に鮮やかな体色。
      ペラップのモチーフになった。

   ♪
 (,,・θ・) < ナッタ
ヾ(ノ ) 

■余談

  • 海賊
いわゆる海賊キャプテンのテンプレイメージとしてひげ面、義足で眼帯を身につけ、ドクロマークの帽子をかぶりピストルないしサーベルを携え、肩にオウムが止まっているという図像を思い浮かべる人も多いだろう。
この姿のモチーフになったのはロバート・ルイス・スティーブン作の名作冒険小説、「宝島」に登場する悪役、ジョン・シルバーである。

 (,,・θ●) < デアル
ヾ(ノ ) 

  • オウム返し
人間の言葉を真似るのが得意なのはオウムではなくインコの方である。
つまり鸚鵡返ししてくるのはオウムではなくインコであり、我々が普段オウムだと思っていたのは実はインコだった可能性が高い。
オウムも人間の言葉を真似るが、インコの声真似の方がより人間の声に近い。
声真似がうますぎた結果、AmazonAlexaなどの音声認識AIスピーカーの誤作動を引き起こしてしまったことも。一部の個体に至ってはそれを理解して意図的にいたずらをする者までいる。

 (,,・θ・) < オウムだと思ったか?
ヾ(ノ )        インコだよ

追記修正は人間の言葉を真似てお願いします。

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最終更新:2024年04月01日 21:58

*1 対趾足と呼ぶ。フクロウやキツツキも同じ形。

*2 動脈硬化により2007年に死去。合掌。

*3 ココらへんの分類はその筋でも見解が分かれており、分類学上の位置付けに関して未だに論争が続いている。一応今日一般的なのはオウム目・オウム科/インコ科という表現だが。それに加えてヒインコ科も加えた3種が系統として存在するという見解もあり、ここでも更なる論争が行われている。

*4 そういった発展途上国では道徳教育も徹底されていないために、仮にちゃんとした働き口があったとしても一度楽して大金を稼ぐ手段に味をしめてしまうと真面目に働こうとせずそのまま違法行為にのめりこむ者が続出してしまうという問題もあるが。

*5 鳥の人工繁殖。

*6 4~5kgほど。オウム目最大で翼開長120cmにまでなるコンゴウインコ属ですら2kg足らずなのにその2倍以上もある。

*7 元々標高の高い山地にも生息していたため、日本の冬を生き延びられたからである。とはいえ今のところ住み着いているのは天敵の少ない都市部に限られ(一応カラスなどに捕食されている)、また生態系に影響を及ぼしているわけでもないので放置されている。海外ではマンゴーなどの農作物を食い荒らす被害を出してはいる。

*8 正確にはその一種であるベニコンゴウインコ。