同人ゲーム

登録日:2013/01/30(日)
更新日:2023/08/27 Sun 19:54:35
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概要

同人サークル、アマチュアの個人制作のゲーム。最近では「インディーズゲーム」と呼ばれることが多い。
近年は同人と商業の境目が曖昧になりつつあるが、一応個人が趣味で作ったゲームであれば、有償・無償問わず同人ゲームと考えてもいい。
同人ゲームとは限らないが、無償のモノに関しては「フリーゲーム」の項目も参照。
エロい同人ゲームについては「エロ同人ゲーム」の項目も参照されたし。

大抵の人は同人ゲームと聞くと、エロゲーやビジュアルノベル系や二次創作系の作品を思い浮かべがちだが、実際は意外と少ない。
寧ろシューティング・RPG・レーシング・シミュレーション等といった一般向けのゲームの方が多い。少ないながら、シリーズ物の同人誌を原作としてゲーム化した作品もある。

中には「マイナス二次創作」という珍しいジャンルもある。

実は同人ゲームの歴史はかなり古く、1970年代には既にあったと言われている。
しかし、現在の「同人ゲーム」というジャンルは1980年代頃に出来たと言われている。
また、ギャルゲーの様なゲームが広まったのは1990年代と結構最近。

やがて、インターネットの普及やクオリティが高い作品により着々と同人ゲームが広まったが、
あくまで「同人」止まりだったり偏見で余り良い目で見られなかった。

ところが、2000年に商業ゲーム顔負けの完成度と大ヒットを記録した月姫と、同人サークルから法人化したAUGUSTにより同人ゲームの知名度が一気に上がり、後の同人ブームが起きた。
また、キラークイーンの様にプロのクリエイターや声優を担当する作品もあり、次第に「同人」の枠を超え始めている。

同人ゲームは商業ゲームに比べると安い物が多く、無料の物も少なくない。
そのため、同人で儲かるのはかなり厳しく、元を取るのがやっとと言われ、月姫等のように儲けが出ることは奇跡と言われていた。
一方で、現在は販路なども増えており、個人製作であれば人件費などを削減できるため、プロの同人ゲームクリエイターも増えている。

最近では、同人サークルから法人化するケースも多く、サークルにとってはある意味一つの到達点でもある。
税金対策であったり、企業間取引を強化するためであったりと、法人化理由は様々。
しかし、法人化すると規制や資金関係で直ぐに潰れるケースもまた多い。

更に、色々縛られない事や配信プラットフォームのサポート強化から同人ゲームの市場は年々増加傾向にある。
発信者が企業でなく個人ということは、(本人が責任を負うという条件の下で)世論や規制を気にせず作れるという大きなメリットなのだ。
個人で作っている限りは利権や報酬で揉めることはないし、スポンサーとの契約のため……というようなしがらみもない。
ゲームエンジンを軽々と動かせるハイスペックPCの価格が落ちてきたことも、個人での開発を後押しする一因だったであろう。

しまいにはかつて商業ゲームを作っていたクリエイターが、メーカーとのしがらみで作れなくなったシリーズものの「精神的続編」を同人というフィールドに出すという逆転現象も見受けられる。


◎有名な同人ゲームの例

月姫
○MELTY BLOOD
東方Project
ひぐらしのなく頃に
うみねこのなく頃に
ひまわり
narcissu
キラークイーン
○Kanoso~思い出す夏の日~
○日射しの中のリアル 完全版
FifteenHounds-フィフティーン・ハウンズ-
ですろり
収穫の十二月
○姉SUMMER
悪の教科書
かたわ少女
○おれのなつやすみ
○あさろり
○電車でDシリーズ
○ふたば☆ちゃんねる
花帰葬
○こすもきゅーぶ
○One Way Love~ミントちゃんの物語
○DISCODE
○ラッキードッグ1
Hellsinker.
神威

かつてネットでは月姫ひぐらし東方は三大同人ゲームと言われていた。


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最終更新:2023年08月27日 19:54