金田勝

登録日:2018/07/09 (月) 17:21:38
更新日:2023/08/27 Sun 17:45:08
所要時間:約 7 分で読めます






金田勝とは、漫画『地獄先生ぬ~べ~』の登場人物である。

CV:松尾銀三
演:島丈明


プロフィール


身長:154cm
体重:55kg
年齢:11歳
生年月日:1985年8月10日(しし座)
血液型:O型
趣味:弱い者いじめ・読書
得意教科:体育
苦手教科:体育以外全部
好きなもの:生物(すぐ死なせる)
嫌いなもの:広(ライバル視?)


人物


童守小学校5年3組の男子児童。
髪型をオールバックにしている肥満体型の少年。
「非のうちどころのない完璧な美少年」を自称しているが、正直なところビジュアルはあまり良くない。
読みきりの頃から出演しているが、当初は克也法子達と同じくモブキャラの1人であった。
ちなみに彼のみぬ~べ~やクラスメイトから「金田」と名字で呼ばれている*1
……とよく言われているが実は原作でも最終話でぬ~べ~に「勝」と呼ばれている。
喧嘩になった時には「金」を音読みにして「キンタマサル」と呼ばれる事も。

自分の事を品行方正な生徒だと思っているが、実際はぬ~べ~クラス一我儘で乱暴な奴(美樹は?)。
典型的ないじめっ子キャラであり、初期の頃はまことや法子等をよくいじめていた。
そのためクラスの女子には全く人気がなく、バレンタインデーの時には女子から一個もチョコレートを貰えなかった。
同級生だけでなく下級生もよくいじめており、メンコ一枚と大きなアメリカザリガニを交換するよう迫り力づくで言う事を聞かせる等の悪さを色々やっていた。
成実と修二という2人の子分がおり、よく3人でつるんでいじめをやっているが、たまに子分2人に乱暴する事もある。
その傲慢で我儘な振る舞いが原因で、身の回りで妖怪にまつわる騒動が何度も発生しているので、本作のトラブルメーカーの1人にもなっている。
だがそれらの騒動に巻き込まれていくうちに段々と改心していき、いじめを行う事もなくなった。
と言っても、同じように作中で段々と精神的に成長していった克也と比べて、明確に更生している場面が少ないため、本当に改心しているか読者には伝わりづらかったりする。
ちなみに作者の2人からは「ジャイアンになり損ねた男」「インケンなデブ」と散々な呼ばれ方をされており*2、使いづらいキャラの1人でもあったらしい。

5年生になってからしばらくは3組は彼の天下であったが、正義感の強いが転校してきた事で、いじめをする度に広に成敗されるようになる。
そのためクラスの中心的存在となった広を目の敵にしていたが、後述の幽霊騒動に一緒に巻き込まれた事がきっかけで少しだけ仲良く(?)なり、以降は悪友のような関係となる。
たまに克也も混じって3人で喧嘩をする事もあるが、結構似た者同士なので、3人で一緒に行動する事も多い。

体育は得意で他の教科は全然ダメという典型的な体力バカ。
漫画の活字すら飛ばして読むため、彼が読書をしていた時には「雨でも降るんじゃないか!?」などと周囲から驚きの声があがっていた。
字がかなり汚く漢字もよく間違えるので、カッコつけて広に挑戦状を叩きつけた時には、あの100回連続0点(当時はまだ達成前)の広に「誤字だらけの挑戦状」と指摘されていた。
それでも漢字は読もうと思えば読めるため、広・まこと・克也の3バカよりかはまだマシな方と思われる(なにせこの3人はほぼ毎回テストのワースト3を独占しているので)。
相撲部に所属*3。「電車道」という必殺技があるらしいが作中では相撲をしている描写はない。

母親と弟が登場しているが、父親の有無は不明。ちなみに金田家は皆似たような顔をしている。
生き物が大好きで、自分の部屋で虫や爬虫類、魚等色々な生き物を飼っている。
しかし飽きっぽい性格なので、禄に世話をせずに生き物を死なせてしまう事も多く、その度に死骸を窓から捨てていた。
それが原因で妖怪騒動が起きた後は自分の行いを反省し、今まで死なせた生き物の供養を行った。

初主演作は『水の底の暗い顔の巻』。
子分達から広がトイレにトラウマを抱いている事を知り、その頃に丁度噂されていた「やみ子さん」の怪談を使って広に勝とう思いつく。
トイレに広を呼び出した後、やみ子さんを呼び出す呪文を吹き込んだテープを流し、この状況にビビって動けなくなった広を一方的にボコボコにした。
だがこの行為が霊を怒らせる結果となり、テープを止めようとしても全然止まらず、呪文が繰り返される度にトイレに顔が1つずつ増えていく。
窓の下にあるプールに飛び込んで逃げようとするも、そこにもやみ子さんの顔が現れていたため、それに驚いた拍子に誤って転落しそうになった。
その際に広に助けられた事で少しだけ彼の事を見直し、騒動の後は仲良く(?)連れションをする間柄となっていた。

その後も今までと変わらず弱い者いじめをしていたが、『あの子はのっぺらぼう!?の巻』にて転機が訪れる。
クラスであまり目立たない女の子・木下あゆみをいじめるために彼女に水をかけた際、彼女の顔が水で溶けるという衝撃的なシーンを目撃。
それ以降あゆみの正体はのっぺらぼうじゃないかと疑い、再び水をかけて確かめようとするが、彼女に話しかけられた時に適当に話を合わせた事で彼女の意外な一面を知り、読書好きの彼女の薦めで「小泉八雲全集」を読む事となる。
最初は全然興味がなかったが、嫌々読んでいるうちに次第に本の魅力に引き込まれていき、一晩かけて一気に読破してしまう。それ以降は本が面白いと思うようになり、あゆみとの仲も良くなった。
その後、ひょんな事であゆみが今まで陽神の術を使って学校に通っていた事と、本当のあゆみはとても病弱で現在長期入院中である事を知る。
そしてあゆみが不完全な陽神の術を使ってまで学校へ行きたがっていた事を知ると、「学校が好きなら無理してでも来いよ!お前の秘密を知っていじめるやつがいたら俺が殴ってやるから!」と言い、最後には照れくさそうに「また俺に面白い本教えてくれよな」と言ってその場を去っていった。
これ以降も相変わらず乱暴なところはあるものの、この件を通じて彼の中で何かが変わったのはまず間違いないだろう。
…このもう少し後で、帯電少女の詩織をいじめていたのはあゆみには内緒。

ぬ~べ~が童守町を去った後はどのような道に進んだかは明かされていないが、『さらにそれからの地獄先生ぬ~べ~』では、健康になったあゆみと登山をしている姿が描かれていた。子分2人とも交流は続いている模様。


地獄先生ぬ~べ~NEO


年齢は23歳。
体型はあまり変わっていないが、身長は伸び口の周りに髭が生えている。
長距離トラックの運転手をしており、小学校の頃よりも豪快な性格となった。
陰険な雰囲気もすっかり払しょくされており、気のいいトラック野郎といった感じの風貌となっている。
読書好きが高じて仕事の片手間で恋愛小説を執筆しているが、そちらのほうではまだ食っていけないらしい。

中学・高校とあゆみのリハビリに付き合い、彼女の心が挫けそうになった時には「諦めるな!」と励まし続ける。
その中であゆみに熱いプロポーズをし、彼女がリハビリを終えて大学を卒業した後に入籍した。
お金が無かったので挙式はしていないが、現在はアパートで2人で住んでおり、ぬ~べ~と郷子に再会した時にはあゆみは妊娠8ヶ月となっていた。
幸せ真っ只中であったが、あゆみは相変わらず体が弱かったため、難産という事になれば命を落とす可能性があった。
その事を打ち明けられたぬ~べ~は、自分も最愛のゆきめが苦しむ姿を何度も見て辛い思いをしてきたので「男はみんなそうだ、お前だけじゃない。だがあゆみにはその不安を悟られないようにしなくちゃな」と金田を励ます。
その言葉を受けた金田は少しだけ気が楽になり、あゆみやこれから生まれてくる子供のために今まで以上に働くようになった。

そしてあゆみの出産当日。
母子共に危険な状態であったので緊急帝王切開をする必要があったが、産後の母体へのダメージは径膣分娩よりも大きい場合もあったため、子供が助かってもあゆみが命を落とす可能性が極めて高かった。
こんな時にあゆみに何もしてやれない自分を呪い、「せめて俺の体力を分けてやれれば…」と涙を流すが、この言葉を聞いたぬ~べ~が一計を案じ、金田の魂を抜き取りあゆみの体に入れた事で、バイタルが安定し通常出産が出来るようになる。
しかし、出産の痛みは思った以上に痛かったため、声にならない声をあげて激痛に苦しむ事になる。
それでも中であゆみが支え続けてくれたので、無事に子供を出産する事が出来た。
この事を知るのは金田・あゆみ・ぬ~べ~しかおらず、母親に「大事な時に気絶して…」と呆れられるが、あゆみの優しい笑顔で感謝されるとつい照れくさそうにしていた。


余談


同じ作者の漫画『デジモンネクスト』にて、子分2人と共に登場している(同一人物かは不明)。
性格は初期の頃の金田とほぼ同じで、デジモンバトルに負けた途端にデジモンミニのデータをリセットし、その行為に意見してきたトオルに対し「デジモンはただのデータだ!オモチャをどうしようが俺様の勝手だ!」と言い放っていた。
その後は彼なりに改心したようで、最終話ではツルギ達のバトルを見て感動し涙を流していた。


追記・修正は読書好きなガキ大将にお願いします。


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最終更新:2023年08月27日 17:45

*1 アニメ版では他の生徒達と同様に「勝」と呼ばれていた。

*2 文庫版3巻。

*3 29話より。