本名は村木國夫(演:飯田道郎)。第二次大戦中には日本陸軍が派遣した技術少佐を務め、一時期は古賀竜一朗博士の元へ派遣され助手として働いていたこともあった。超人機計画にも関与していたが、その為に連合軍の捕虜を利用して生体実験を行うなど非人道的で目に余る行動が多かったため、古賀博士によって途中で更迭された。
戦後、先述の生体実験の件でB・C級戦犯の判決が下り、シンガポールで処刑されることになるも、密かに関係者を買収・懐柔し、表向きは死亡したことにして失踪。アメリカに高飛びして犯罪シンジケートの一員となり、古賀博士の助手をしていた頃に得たノウハウを元手に手柄を重ねて頭角を現すと共に、整形手術で顔を変え、名も桐原剛造と改めるなど過去の経歴を徹底的に抹消。その後もどんどん裏社会で地位と権力を高め、いつしか世界各地の殆どの犯罪組織を自らの傘下に加えるほどとなってしまい、それが後に「ネロス帝国」となる。
桐原時は外見的に30代だが、本来の年齢は60~70代と推測される。ゴッドネロスに変化中にも一瞬だが確認できる。
技・能力
経営者、ロボット技術者、生物工学者として優秀なだけでなく、武芸やバイオリンの演奏にも長けており、果ては念動力などといった妖術も操るなど非常に高い戦闘力を誇る。最終話では自身の能力をフル活用し、メタルダ―を敗北寸前に追い詰めた。
●頭脳
古賀博士の助手だった経験からロボット技術や生物工学などあらゆる科学技術に精通しており、それらに対する知識が豊富。特に38話では洞窟内でロボット1体を修復できるほどの修理施設を作り上げた。
ただ作製したロボットや生命体がそれぞれ
我に走りやすかったりアホの子ばっかだったり、組織の統制能力に関しては疑問があるなど対メタルダーの作戦においては多くの混乱を招いた。
●怪光線
手から発射する光線。敵を攻撃する以外にも、動物を分子レベルへの分解や再構成(33話)や、敵を縛り上げて地面に叩きつける(39話)ことも可能。
また、目から催眠光線(36話)を出して対象を洗脳する。
●放電
玉座から発射する高圧電流。その威力はメタルダ―を怯ませ吹き飛ばしたほど。
●触手
玉座にある触手を伸ばして敵を攻撃する。敵の体を貫く程の力を持っており、これでメタルダ―の超重力制御システムを破壊した。
●格闘能力
クールギンの姿で披露。メタルダ―と互角に渡り合い、奇襲であるものの
暴魂トップガンダ―を仕留めるほどの高い戦闘センスを持つ。
また、過去に幼少期のタグ兄弟(豪将タグスキー、豪将タグスロン)に対しそれぞれ柳生宗厳の剣術や三井寺浄妙明秀の薙刀捌きを教えている。
●死者の首
妖術の1つ。死者の首が何かにぶつかり爆発し対象を一瞬の閃光に包むことで、一時的に死者の怨念の世界に引きずり込む。
最終決戦ではヨロイ軍団員(激闘士ジャムネ、爆闘士ガラドー、爆闘士ロビンケン、雄闘ウォッガー、雄闘バーロック、暴魂チューボ、暴魂ヒドーマン、タグスロン、タグスキー)の首で使用し、メタルダ―の内部メカを混乱させ疲弊させた。
この面子の内、バーロックは死の間際にメタルダーと和解しているため(怨念を持っていないはず)、この矛盾について視聴者からは「極悪人の二代目バーロックが存在していて、テレビで放送されなかった戦いの中でメタルダーに倒された」「ネロスがバーロックの自意識を無視して操っている」「実際はオカルトではなくテクノロジーを用いたこけおどし」などの説が挙がっている。
●霊魂の召喚
妖術の1つ。人魂を召喚することでその生前の姿を半実体化させる。そのため、あらゆる攻撃をすり抜けてしまうが人魂にダメージを与えて消滅させることが可能。
最終決戦では
凱聖クールギンを召喚。メタルダーの短剣で人魂を貫かれ消滅したものの、メタルダ―の肩をクールギンの剣で割ったためダメージを与えるのに成功した。
また、前述の美人秘書K、S(演:美津井祐子、山本恵美子)と呼ばれる2人の秘書を従えている。両者の本名は不明。
この2人はネロスから有り余るほどの財と権力を与えられており、変装しての諜報活動や各国の死の商人との交渉役、敵対勢力の動向を監視する役割を担っている。
手にしたロッドからは電流を放ち、これで軍団員に制裁を与えることもあるが戦闘力は高くない。
ゴーストバンクではレオタード姿でラッパ隊を勤め、剛造の表と裏に精通しているという点で帝国における階位は高いようである。
37話でゴーストバンクの自爆装置が起動した際には触手で身動きの取れなくなったネロスを助けようとするも手こずり、爆発に巻き込まれることを恐れて逃走を試みたがネロスにより道連れにされた。