ブーメラン

登録日:2018/06/24 Sun 03:36:08
更新日:2024/02/18 Sun 23:53:02
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ブーメランとは、オーストラリア発祥の飛び道具
投げつけると戻って来ることで有名。


概要

棒から発展したもので、類似の武器は世界中に存在していたが、
ぶっちゃけ単なる飛び道具としては矢の類に勝っている点がほとんどないため、オーストラリア以外の地域では廃れてしまった。

逆に、オーストラリアは長らく弓矢を使うような他の大陸との交流が極端に乏しかったため、
オーストラリアの原住民であるアボリジニ達の間ではブーメラン類が唯一の飛び道具であった。
それゆえにオーストラリアのブーメランは独自の発展を遂げている。

「投げると戻って来る飛び道具」という認識が一般的だが、本来のブーメランは相手に命中させるための武器ではない
よく考えてみよう。敵に当たったら殺せるような武器が自分に向かって戻ってきたら危険極まりない。
またこれも当然ながら、獲物に当たってしまえばブーメランは戻ってこないので、そもそも戻ってくる仕組みにする必要性が薄い。
そのため、狩猟用のブーメランは薄く軽い作りで主に獲物を追い立てるために使われていた。

戻って来る原理はややこしくなるので省略するが、「くの字型」をしていることよりも切断面の形状の方が重要。
そのため、良く見るくの字タイプや、三本腕タイプ以外にも奇想天外な形状のブーメランも作成可能。
また「水平に投げて水平に戻って来る」という描写が頻繁に見られるが、実際には「垂直に投げて水平に戻って来る」軌道を描く。

重量を持たせて殺傷力を着けたタイプのものは、「カイリー」と呼ばれる別の武器となる。
こちらは単純に言えば「投げる鈍器」。
もちろん戻って来るような構造にはなっておらず、拾いに行く必要がある。

狩猟用ではなく、祭器やお守りとして作られたブーメランもあったようだ。
また、アボリジニの伝説ではコウモリと密接に関わる存在である。

その他の国では昨今は専ら玩具用途としての利用が一般的。
北米の「オキチタウ」という武術では曲銃床と似て折れた角から金属のトゲが突き出した
「ガンストッククラブ」という上記のカイリーと同種の投げ棍棒が使用される。

フィクションでのブーメラン

恐らく日本で一番初めにブーメランを武器として使ったヒーローは特撮の『怪獣王子』のタケル辺りになるだろう。
紙からも簡単に作成できることもあり、雑誌の付録や駄菓子屋の玩具として多くの子供に愛される存在となった。

フィクションでは上記のような本来の用途は完全に無視されており、
「どのように投げても使用者の下に戻って来る万能切断武器」という存在となっている。
上述のように「刃物の付いたブーメラン」など危険すぎてまともに使えるものではないのだが、ロマン故か頻繁に出番がある。
(戻る機能がなければ手裏剣のように「投げて使う刃物」は実在する。)

ちなみに映画『マッドマックス2』ではこのネタなのか自分が投げた刃物のブーメランを素手でキャッチしようとして指を切ったアホが登場する。

また、ブーメランに限らず投擲武器はそれ自体に推進能力はないので、何かに当たるとそこで勢いを失い落ちるはずなのだが、
なぜかフィクション作品のブーメランは刃物でも鈍器でも敵に当たった後で平然と使用者の所に戻っていく。
一部作品では一応説明はあるとはいえ……一体どういう原理なのだろう。

ちなみに敵が使用するブーメランは、跳ね返されたり、奪われて逆用されたりと、高い確率で自身の敗因となる



ブーメランの使い手たち

スーパーヒーロー

ウルトラセブン

ウルトラ警備隊7番目の男兼ウルトラ兄弟三男にして、特撮ヒーローとしては最初期のブーメラン使い。
トサカのチョンマゲを宇宙ブーメランにして繰り出すアイスラッガーを使う。
その切れ味は抜群で、並の怪獣ならば首チョンパにしてしまう程。
セブンのウルトラ念力でコントロールされているため、敵を切断してもちゃんと手元に戻ってくる他、複雑な軌道を描いて四肢や首をまとめて切断することもある。

劇中では念力で動かしているためか「ブーメラン」の名に反し白熱化してまっすぐ飛んでいたが、平成に入ってからはCGの発達により回転しながら飛ぶようになった。
とはいえ、平成作品でも『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』や劇場版オーブ等で、白熱タイプのアイスラッガーも披露されている。
また、『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では兄弟たちの必殺光線のエネルギーを受けて無数に分身するという合体技も披露している。

近接武器としても使用可能で、セブンが光線を撃てないほど消耗した場合の最後の武器となりうる。
射出後はトサカがなくなりつるっぱげになってしまうのはご愛嬌。


そして、「セブンとブーメラン」という取り合わせでもう1つ欠かせないのが、ウルトラマンレオ第7話である。
剣輪草のブーメランを武器とする宇宙怪獣ケンドロスに敗れたレオ/おおとりゲンに対し、
セブン/モロボシ・ダンは至近距離でひたすらブーメランを投げつけるというムチャクチャな特訓を行う。
実際ものすごく痛かったらしい。おおとりゲン役の真夏竜氏いわく「一個くらい投げ返してやろうかと思った」とのこと
レオはこの修業を受け、怪獣ケンドロスに挑むが、ケンドロスのブーメランを全て弾いた後、何故か自分の体をブーメランに見立てて回転体当たりをするという斜め上の奥義を披露して打倒した。
ウルトラ奥義回ればなんとかなる

―その他、ウルトラシリーズのブーメラン使い
  • ウルトラマンジャック
    ウルトラブレスレットの変形に「ブレスレットブーメラン」というものがある。
    しかしブレスレット対策をしていたブラックキングに弾き返されてしまった。
  • ウルトラマンジョーニアス
    カッター技、「ブーメランギロチン」レッドキングを真っ二つにして倒した。八つ裂き光輪系統の技なのでさすがに戻ってはこない。
  • ウルトラセブン21ウルトラマンネオス
    セブンそっくりの戦士で、「ヴェルザード」というアイスラッガーそっくりな宇宙ブーメランを使う。
    パイロット版では活躍したが、実際に発売されたOV版ではラスボスのメンシュハイトにかわされるだけという不遇な扱いだった。
  • ウルトラマンマックス
    頭頂部の飾りに手を当てることで「マクシウムソード」が生成される。「ソード」と銘打っているがあくまでもブーメランである。
    一度かわされてもすぐに別のものを生成したり、複数分裂して攻撃することも可能。
    記憶を失った際に頭を擦っただけでも出てきてしまい、うっかり海にポチャリと落としてしまったこともある。
    なお、頭頂部の飾りそのものが分離するわけではないので射出してもハゲない。
  • ウルトラマンゼロ
    セブンの息子である彼も、「ゼロスラッガー」という一対の宇宙ブーメランを使う。
    二振りに携えてもよし、連結して大剣状にするもよし、胸部に装着して強力な破壊光線を発射するもよし、と用途も多彩。
  • ウルトラマンオーブ
    歴代ウルトラマンの力を借りて戦う彼も、キレのいい形態ことハリケーンスラッシュ時に「オーブスラッガー」という技を使う。
    額の一対のスラッガーからゼロスラッガーにも似たエネルギー波をぶつけるが、スラッガーまでは飛ばさない。
    後に、セブン&ゼロ親子の力を借りた形態ことエメリウムスラッガー時にアイスラッガーを使用している。
  • ウルトラマンジード
    オーブと同じく、彼もソリッドバーニング形態で「ジードスラッガー」という宇宙ブーメランを使う。
    投擲武器としての用途の他に、手足のハードポイントにマウントすることで格闘戦能力や威力を強化する使用法もある。


ミドレンジャー/明日香健二(秘密戦隊ゴレンジャー)

スーパー戦隊シリーズ第1作代表。
マスクのゴーグル部に手を当てることで「ミドメラン」という微妙にゴロの悪い武器となる。
近接武器としても使用可能。中は中空になっており、物を入れることも出来る。
約1年ほど前はウルトラ戦士に投げつけていたとも噂されている

―その他、スーパー戦隊シリーズのブーメラン使い
昭和の頃はスーパー戦隊シリーズにブーメラン使いが登場する事は結構多かった。
しかし、子供が真似をすると危険なためか、平成に入り「劇中の武器がそのまま商品化される」事が常態化すると出現率が激減した。
今日では快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーのブレードブーメランのように、「デカすぎてマネはできず、そのまま商品化される予定はない武器」のような形で散見される程度である。



ブーメラン(巨獣特捜ジャスピオン)

メタルヒーローシリーズ第4作より、ジャスピオンに協力する地球人。
インターポール捜査官だった兄の仇を取るため、その名の通りブーメランを武器にマッドギャランに立ち向かう。
赤射しないのが仇になったのか幹部クラスや巨獣には苦戦を強いられる。
後に、ブーメランを2つ組み合わせX型にした物を投げつける「クロスカッター」という技も使用した。


ヘレンレディ(時空戦士スピルバン)

ワーラー帝国に操られていた悲劇の戦士・ヘルバイラ/ヘレンが弟であるスピルバン/城洋介の仲間となった姿。
クリスタルテックスーツはダイアナレディ/ダイアナと全く同じだが、彼女の場合はS字型の「ヘレンカッター」が武器なのが特徴。


ジースタッグ(重甲ビーファイター)

専用武器のスティンガークローは、クワガタ部分を飛ばす「スティンガーブーメラン」としても使用可能。


仮面ライダー電王 ウイングフォーム(仮面ライダー電王)

専用武器のデンガッシャーは分割して手斧のハンドアックスモードと「ブーメランモード」に変形可能。
必殺技は右手のブーメランで相手をかく乱させ、フルチャージして左手のハンドアックスで投擲し止めを刺す「ロイヤルスマッシュ」。


仮面ライダーリバイ マンモスゲノム(仮面ライダーリバイス)

五十嵐一輝がマンモスバイスタンプで変身した姿。
背中に装備した一対のブーメラン「マンモスガッシャー」が武器。


涼邑零/銀牙騎士・絶狼(牙狼-GARO-シリーズ)

零が使用する二振りの魔戒剣は、絶狼の鎧召喚と共に「銀狼剣」に変化。
さらに、連結することで薙刀状の「銀牙銀狼剣」となり、ブーメラン代わりに投擲することもできる。



怪獣・怪人

ブーメラン怪獣 レッドキラー(帰ってきたウルトラマン)

両手にブーメランを装備した怪獣。宇宙参謀ズール星人の手下。
原爆並みの威力をもつとされるMATのスーパーカノンさえも通じないが、ウルトラマンジャックにブレスレットムチでブーメランを奪われ、それで十文字切りにされて倒された。
ちなみに、後に名前的にいかにも因縁がありそうな『レッドマン』にも登場するが、両手のブーメランは外されている。


凶剣怪獣 カネドラス(ウルトラマンレオ)

5話に登場した、頭の角「ドラスカッター」をブーメランのように飛ばす宇宙怪獣。
奇妙な機械を相手に特訓したレオの真剣白羽取りでドラスカッターをキャッチされ、投げ返されて頭に突き刺さり、ハンドスライサーで倒された。


戦神 ギルファス(ウルトラマンマックス)

ターラ星人によって使役される巨大な石像のような怪獣で、過去にもM78星雲光の国の戦士と戦ったとされている。
ブーメランのように飛ばせる他、手に持って近接武器として使うこともできるという
さながらギルファス版アイスラッガーともいうべき角飾り「グラディウス」を持つ。
これをはじめとした様々な武装でマックスを苦しめた強敵だが、最後はギャラクシーカノンで倒される。


ワシカマギリ(仮面ライダー)

ワシとカマキリをモチーフとする、ゲルショッカーの改造人間。
鎌状の左手をブーメランの様に投げて敵を切り裂く。
最期は仮面ライダー1号ライダーキックで蹴り返された鎌が命中し、自分が縦真っ二つに切り裂かれた。

カマキリメラン(仮面ライダーV3)

カマキリとブーメランがモチーフのデストロン怪人。
右肩の「殺人ブーメラン」は10km先にいる人間の首を刎ねることが可能だが、V3に対しては威力不足だったのかことごとくキャッチされた。


カプリコーンアンデッド(仮面ライダー剣)

上級アンデッドの一人で、六芒星が刻まれた三日月状のブーメランを使う。


ブーメランジャッカル(科学戦隊ダイナマン)

ブーメランとジャッカルがモチーフのメカシンカ。
その名の通り全身がブーメランでできており、「ジャッカルブーメラン」はダイナブルーのサーフジェットやダイナロボの動きを封じる威力を持つ。


ホウ(超新星フラッシュマン)

サー・カウラー率いる傭兵部隊エイリアンハンター四人衆の一人で、二振りのブーメランを武器に使う。時には近接武器として使用することも。
後に43話で大博士リー・ケフレンの手でバウラ&ハグと共にデウス獣戦士ザ・タフモスに改造されてしまった。


地帝忍オヨブー(光戦隊マスクマン)

地底帝国チューブの忍者で、地帝王ゼーバの命で地帝将軍バラバの影となり働く。
基本的に光るブーメラン「ブヨラン」を武器に使うが、ブヨランは短剣として振るうことが多い。


盗賊騎士キロス(光戦隊マスクマン)

愛用の鎖鎌「キロスクレッセント」は三日月形のブーメランにも変形可能。時には手に持って短剣のように使うことも。


ドクター・アシュラ(超獣戦隊ライブマン)

光るブーメランにも変形する短剣「カットアッシャー」が武器。


頭脳獣ギルードズノー(超獣戦隊ライブマン)

ギルド星人ギルドスの細胞と生命エネルギーから生み出された頭脳獣。
牙を巨大なブーメランに変えて攻撃するが、最大の武器は無限の再生能力でギルドスがいる限り倒されても何度も復活する。


ラミイ(恐竜戦隊ジュウレンジャー)

「ラミイブーメラン」が武器。近接武器として使う事も多い。


デスリュウジャー/獰猛の戦騎D(劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック)

デーボス軍に属する悪のキョウリュウジャーともいえる紺色の戦士。
剣やトバスピノを操る笛としても使えるブーメラン「フルートバスター」、そしてデーボスインした獣電池が武器。


ハカイザー(機界戦隊ゼンカイジャー)

「ブイメラン」を使う。


ゼノバイター(仮面ライダー龍騎)

カミキリムシのミラーモンスター
背中に背負った巨大ブーメランを操り、遠近両方に対応する。
龍騎の召喚したドラグセイバーを、龍騎に届く前にブーメランで弾き飛ばして苦戦させるも、次に召喚したドラグクローを囮にしてドラグセイバーを拾うという戦法で形勢逆転され、ブーメランをドラグセイバーで切断された後、倒された。
同族にテラバイターがいる。


首領L(快傑ズバット)

悪の組織ダッカーのボス。鎌ブーメランを武器に使う。

ブーメランジャック(快傑ズバット)

悪の組織ダッカーの下部組織暗闇組の用心棒で日本じゃ2番目のブーメラン使い。なぜかアラビアン風のコスチューム。


ガニラン(ビーロボカブタック)

「ガニブーメラン」が専用武器。



巨大人型ロボット

レオパルドン(スパイダーマン(東映版))

スパイダーマン/山城拓也が操縦する巨大ロボ。
額の角飾りを飛ばす「アークターン」で鉄十字団のマシーンベムを攻撃する。スーツが動き辛くても使える手を使わなくても射出できる便利武器。
DX超合金で遊んだ際、発射ギミックが災いして角飾りをなくした当時の子どもたちは多かったという。


グレートマジンガー

胸の放熱板をブーメランとして投擲する「グレートブーメラン」ミケーネ帝国の戦闘獣を斬り裂く。


グレンダイザー

両肩の三日月状のパーツを「ショルダーブーメラン」として打ち出す。
パーツはダブルハーケンの刃部にもなる。


マジンカイザー

背部のカイザースクランダーは収納式だが、分離することで「ジェットブーメラン」として使われる。
OVAシリーズではカイザースクランダーは外付け式となり、「スクランダー・オフ!」の号令と共に分離され巨大な「スクランダーブーメラン」となる。


ゲッターロボ

1系統およびブラックゲッターのメイン攻撃の一つがを投げつける「トマホークブーメラン」
……どう見てもブーメランじゃないよね。用途的にもトマホークの方が近いよね。
でもちゃんとブーメラン軌道で戻ってくる。パワーアップしてどんな形状になろうと戻ってくる。
多分ゲッター線か何かで誘導してるんだろう。そうでなければ…いや、そもそもゲッターに物理法則も何もあったもんじゃねえな!
この影響からか、幾つかの創作物で投げた手斧がブーメランのように戻ってくる描写が見受けられるようになった。


ゲッター號(ゲッターロボ號(アニメ版))

両肩のローターを投擲する「ブーメランソーサー」でメタルビーストを斬り裂く。
形状からフリスビー(フライング・ディスク)にも見えるが、ヒット後はきちんと戻るのでブーメランの役割は持っている…はず。

一応、このゲッターも磁鋼剣ソードトマホークをブーメランとして投擲したこともある。
とある回ではゲッター3ポジのゲッター剴もトマホークブーメランを使用した。


メタルビーストドラゴン(真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日)

真ドラゴン(第2形態)内部で早乙女博士コーウェン&スティンガーが操縦するゲッターロボGから。
口のヒゲパーツをブーメラン投擲する機能は原点および量産型ゲッターロボGにない機能。
そこから前述のグレートマジンガーそっくりなスリット口が現れ、そこから噛み付き攻撃を繰り出し竜馬ら三人が乗る真ゲッターロボを苦しめた。


ガンバスター(トップをねらえ!)

のバスタートマホークをゲッターロボよろしく「バスタートマホークブーメラン」として使用する技がある。
なお、これは完全にゲッターロボのオマージュとのこと。
スーパーロボット大戦αではゲッターチームからバスターホームランと共に直々に伝授されている。
200m級機体の装備するトマホークが飛んでくるなど想像するだに恐ろしいが、ガンバスターの武装としては
恐らく下から数えた方が早いほどおとなしい武装である。


テロル・ミラージュ(ファイブスター物語)

ミラージュ・マシンのひとつで、星団暦2992年、惑星ボォスのカステポー地方における『命の水争奪戦*1』の最中に発生した
レディオス・ソープの救出作戦の際にグリースのスッポン女アイシャ が使用した。
その武装のひとつにホーミング・ブーメラン「バル・バラ」がある。

…が、一度だけ使って「使えん!」と捨てられてしまった。


グレン(天元突破グレンラガン)

このガンメンも、サングラスを投擲する「グレンブーメラン」を使う。
としても使われるうえに、ラガンとグレンラガンに合体した後も使用可能。


ゾゴック(機動戦士ガンダム機動戦士ガンダムUCなど)

アッグシリーズの一つでズゴックベースの水陸両用MS。
8つの「頭部ブーメランカッター」「腹部ワイドカッター」といった武装を持つ。
近接用の「アームパンチ」の射程外を狙うための武装で刺突力はかなりのものがある。資料によって「ブーメランミサイル」表記だったりして割と謎原理。


ビームブーメラン(機動戦士ガンダムSEED機動戦士ガンダムSEED DESTINY

ソードストライクガンダム「マイダスメッサー」ジャスティスガンダム「バッセル・ビームブーメラン」
ソードインパルスガンダム「フラッシュエッジビームブーメラン」デスティニーガンダム「フラッシュエッジ2 ビームブーメラン」
∞ジャスティスガンダム「シャイニングエッジビームブーメラン」が確認されている。
概ね、鋭いトライアングル状のグリップから短いビームサーベルが発振され、ビーム刃展開中は正にブーメランの様な「く」の字型のシルエットになる。
非常に高い切断能力を擁し、作中これの直撃を食らったMSは例外なく両断されている。
空力ではなくビーム刃を形成する力場を利用して飛行しているため、地上・宇宙を問わず使用できる。
また投げ付けたビームブーメランを手元に戻す原理は簡易的なドラグーンシステムによるものである。
投擲後に手元に戻す機能を持っている事と形状を除けば普通のビームサーベルと大きな違いは無く、
実際にフラッシュエッジ2は手に持って通常のビームサーベルとして使用する事ができるという設定があり、
実際にデスティニーは劇中でビームサーベル代わりに手で持って直接斬りかかった事がある。


レイザー(クロスアンジュ 天使と竜の輪舞)

ヴィヴィアンの専用パラメイル。ヴィヴィアンが後付け武装として超硬クロム製ブーメランブレードをジャスミンから購入した。
真上の作品の監督がプロデューサーやってるせいかちょくちょく似たような武装を見かける本作でのブーメラン担当。
「ブンブン丸」と彼女から名づけられており、ブーメラン形態の他にも2対の刃に分離する事が可能。


ベック・ザ・グレートRX3(THEビッグオー)

2NDシーズン第5話に登場する日系企業ヨシフラヤカモト社製の巨大ロボ。
設計者兼パイロットの天才ジェイソン・ベックをして「東洋の神秘」と称する「ブーメランブレード」が必殺技だが、
繰り出す際のお約束ポーズがロジャー・スミスには理解できなかったのか、ビッグオーのオーサンダーを喰らい技を繰り出せずに終わった。


ウォーカーギャリア(戦闘メカ ザブングル)

ジロンたちがウォーカーギャリアと共に強奪した武装の一つに、「ブーメランイディオム」がある。
これは13連装の小型ミサイルランチャーであり、三日月型のような形になっていることからブーメランと呼ばれていたものと思われる。
決して小さくないサイズであるギャリアが両手で抱えて使用するほどの大きさを誇る武装であるが、
装填されている弾自体は13発しかないため射撃武装としては使い勝手が悪い。そのため本編での使用回数は少ない。
弾切れになった際には本体自体を投げつけるという手段をとっていた。


ニルヴァーシュ type ZERO(交響詩篇エウレカセブン)

主役機体。
主要近接・投擲武装として両肩のアーマー部分に装着されている「ブーメラン型ナイフ」を持つ。ターミナスシリーズにも装備されている。
TV版ではくの字型、劇場版ではY字型。
AORA272 ニルヴァーシュも似たような武装を持つがやや空気気味。


チータス(ビーストウォーズ)

チーターからトランスフォームするビースト戦士。
リターンズでは二振りの剣を武器としているが、これらを合体させてブーメランとして投擲する。
通称・チーメラン(西城秀樹の曲っぽい発音で)


投刃人形ベルメラン(超操縦メカMG)

超操縦メカMGに登場するマリオネーションギアの1体。巫女川エリーの愛用機でもある。
右手に持った巨大ブーメランで遠近両方に対応する。
強化版にエルメランとギルメランがいる。


スカイセイバー(伝説の勇者ダ・ガーン)

飛行メカと融合した空の勇者・セイバーズの三体が合体した姿。
胸部のアーマーは「セイバーブーメラン」と呼ばれる武器になり、一分間につき500回も回転し敵ロボを切り裂く。


アースグランナーサーベルパンサー(トミカ絆合体 アースグランナー)

主要キャラクターの1人・熊猫カケルの相棒で、ガオグランナーサーベルとガオグランナーブラックパンサー、ガオグランナークロウが絆合体した巨大ロボ。
ガオグランナークロウが変形した「クロスブーメラン」を投げて戦う。
ドリフトサンダートミカ又はグリップブリザードトミカと合わせることで、「ドリフトサンダークロスブーメラン」又は「グリップブリザードクロスブーメラン」にパワーアップさせることが可能である。


アクションゲーム

リンク(ゼルダの伝説)

登場しない作品もあるが、近年のシリーズでは大抵使用可能。
武器としては同じく飛び道具である弓矢に威力や飛距離で劣るものの「戻って来る」という特性を生かして謎解きに使用する。
作品によっては敵を麻痺させる武器として登場する事もある。
ちなみに『夢を見る島』ではなぜか隠し要素である最強武器扱い。
また、『ブレスオブザワイルド』では近接武器としても使用できる。
スマブラシリーズでもリンクの必殺技の一つとして登場。
行きと帰りで二回攻撃判定があり、中距離用の牽制武器として活躍する。要塞キャラであるリンクの強みの一つ。
X以降は「疾風のブーメラン」になり性質が変化した。


モンスターハンターシリーズ

消費アイテムの一つ「ブーメラン」。
固定ダメージを与えられる切断武器なので、一応ハンマー狩猟笛といった打撃属性武器を装備していても、これで無理矢理大型モンスターの尻尾を斬るのに使えなくもない。
もっとも、ダメージが小さ過ぎるので、よほど苦手というわけでないなら素直に切断武器を使った方が楽だろう。
消費アイテムだが、消費するかどうかは確率で決まるという変わったアイテム。戻ってこない場合「ブーメランがっ!」とやたら力の入ったテロップが出る。

また、アイルーも武器として使用する。オトモアイルーの場合は攻撃力依存だがそれだけでは貧弱。
しかし、ニャンターモード搭載のモンスターハンタークロスから「貫通ブーメランの技」「巨大ブーメランの技」の重ね掛けで、時にハンター以上の強さの「ブーメランニャンター」となる。


ブーメランブロス(スーパーマリオブラザーズ3)

3から登場したハンマーブロスの変種。ハンマーとは違い、「ブロスのいた位置に戻ってくる」ため、ブーメランの動きを計算に入れてマリオ(ルイージ)を操作しないと、ブロスを踏んだ後に背後から攻撃を食らって1ミスする恐れがある。
ただし、ブーメランを真横にしか投げないため、ハンマーブロスに比べて対処は容易い*2
GBAリメイク版(スーパーマリオアドバンス4)ではブーメランブロスを倒して入手したブーメランをマリオが使用可能。
戻ってくるブーメランをキャッチし損ねてしまうとそのまま失ってしまう。


星のカービィシリーズ

敵キャラとして西洋の兜を一頭身化したようなサーキブル、ロードキブル、ザンキブルが存在し、アイスラッガーよろしく頭部の鶏冠を「カッターブーメラン」として使用する。
勿論カービィもこれらを吸い込んで「カッター」をコピーすることで使用可能となる。当初はどこからともなくカッターブーメランを取り出して投げていたが、能力毎に帽子が用意された『スーパーデラックス』以降は帽子についたブーメランを投げるようになった。
ちなみに仲間のリックに乗っている状態でこの能力を使うと、「カービィがカッターブーメラン状に変化し、それをリックが投げる」というものになる。
64』のカッターは「自身の体の前半分をカッターブーメランとして飛ばす」という、カービィだからこそできる不気味極まりない能力になっている。
ちなみにサーキブルが装甲しているのは戻ってきたカッターで自分が切れるのを防ぐためらしい。両手が厚手のミトンに見えることといい、ちゃんとその辺りの対策を立ててるキャラは珍しいかも?


ブーメル・クワンガーロックマンX

「時空の斬鉄鬼」の異名を持つ強豪レプリロイド。瞬間移動と見紛う超高速の機動から、頭部に装備された「ブーメランカッター」を投げつけて攻撃してくる。
彼を倒して手に入る同名の特殊武器は、前方に発射した後、上へ曲がって戻ってくる。手の届かない場所にあるアイテムを回収するのにも使える*3
なお、敵に命中した場合は消滅するが、当たらずに戻ってきた場合、武器エネルギーがその分回復する。
つまり、敵に当てなければ、どれだけ撃ってもエネルギー切れになることはない。
チャージショット版は四つのカッターが回転しながら四方に飛び散る。
特定の条件を満たせばとんでもない場所からアイテムを取ってこれるためTASでも多用されていたが、
発売から長い年月が経った後に特定条件下で移動する足場も掴んでしまうバグがあることがたまたま判明し、そこから更なる別のバグにも発展したため、かなりの時間短縮に繋がった罪作りなブーメラン。

後の作品「ウィンドカッター」もブーメランのような武器だが、壁に当たると帰ってこない、チャージ版は殆ど別物…と
ブーメランカッターと比べると少々使い勝手に劣る。まあ初代の武器がかなり便利だったのもあるが。
X8にもブーメランのような武器として「シャドウランナー」が登場したものの、正直いって軌道がブーメランとは到底言い難い。
強いて言えばX3の「スピニングブレード」はそれらしい軌道を描く。


ロックマンシリーズ

上記のブーメランカッター以外にもブーメランを模した武器は登場している。
  • ローリングカッター→カットマンから入手。ハサミを投げつける。敵に当たっても消滅せず貫通して戻って来るため、大きな敵には2ヒットさせることが可能。
  • クイックブーメラン→クイックマンから入手。高速で飛ぶ小型ブーメランを発射。Bボタンを押すと自動で連射するが、燃費が3発でエネルギー1目盛分と非常に安い。
  • リングブーメラン→リングマンから入手。戻って来るリングを投擲ブーメランというよりチャクラム。敵を貫通する特性がある。一部作品ではアイテムを引っかけて取ることも可能。

他シリーズに登場するブーメランとしては、ブーメランにもにもなるウェポン「シールドブーメラン」(ロックマンゼロシリーズ
木属性のバトルチップ「ブーメラン」、同チップを用いたプログラムアドバンス「ヘルブーメラン」(ロックマンエグゼシリーズ)などが挙げられる。


ベルモンド一族(悪魔城ドラキュラシリーズ)

サブウェポンの一つに十字架(クロス)がある。
水平方向に投げると、一定距離を飛んだ後に戻ってくる。キャッチすると消えるが、消費した分は回復しない。
敵を貫通する、多段ヒットする、速度が遅め、往復するといった特徴から、うまく当てれば大きなダメージが見込めるため、最優のサブウェポンとして好まれる。
『コナミワイワイワールド』でのシモン・ベルモンドのサブウェポンとしても登場しているため、
同シリーズのサブウェポンの代表格と言ってもよい。


ビューティフルジョー(ビューティフルジョー)

ヒーローの証である額のV字エンブレムをパンチ長押しで「Vブーメラン」として射出する遠距離攻撃の基本。
格ゲー時はボタンで軌道を打ち分け、空中・タメありの基本的飛び道具。


アネット・メイヤー(アーネスト・エバンス・シリーズ)

邪神ハスターの血を引くシャーマン少女。
一作目「エル・ヴィエント」では魔法以外に同時に3発まで投擲して使えるブーメランを基本的に使い、装甲車や邪神を切り捨てる。


ストライダー飛燕(ストライダー飛竜2)

使用武器「ジオメトリカル・サイファー」の3種の形態にはブーメランのように投擲するモードがある。
PC時は弾数制限なしでこれによる遠距離攻撃が可能。投擲中は通常斬り不可だが、周囲を攻撃する「乱れ斬り」は出せるので隙も無い。

ブーメラン使い(スパルタンX

2面のボスで、複数のブーメランを投げつけて攻撃する。


2D対戦型格闘ゲーム

チャムチャム(サムライスピリッツシリーズ)

『真サムライスピリッツ』にて初登場のボクっ娘
南米のグリーンヘルの勇者タムタムの妹である彼女も、「ヨックモックムック」という大きなブーメランを使う。
近接武器としても使用する。


ショー・疾風(風雲黙示録)

同タイトルの主人公で、空手とブーメランを組み合わせた全く新しい拳法「風雲拳」の使い手。
……意味が分からない?安心しろ、他の登場人物も大体似たようなものだから。

なお、どう見ても投げた後のブーメランを操作しているため、実際は「空手+ブーメラン+超能力」が風雲拳の構成要素である模様。
また、本作のキャラクターは斧、フリスビー、ボールなど、様々な武器を使うが、みんな投げると手元に戻ってくるため、ブーメランである必然性は無いに等しい。
主人公ではあるが、優勝できなかったストーリーが正史となり、
続編の『風雲スーパータッグバトル』では女剣士ロサに主役の座を奪われた哀れな男。


3D対戦型格闘ゲーム

トニー・梅田(ブシドーブレード弐)

サブウェポンとしてブーメランを使用。



RPG(ロールプレイングゲーム)

ドラゴンクエストシリーズ

4から登場しているが、武器の種別として確立したのは5から。シリーズ通して主人公用の武器として愛用される傾向にある。
「通常攻撃で敵全体を攻撃できる」という非常に優秀な特性を持っており、特にリメイク版3などではこれがあれば攻撃魔法はいらない子と言われるほどだった。

流石に強すぎると判断されたか、8辺りから武器自体の攻撃力がかなり落とされ、
「序盤は便利だが中盤辺りから息切れする」という傾向が目立つ。
現行のシリーズでは以前の栄光はどこへやら、影が薄くなりがち。
例外的に10では特技「デュアルブレイカー」が強力であり、続く11でもカミュの特技として猛威を振るう。
(この特技は10でも11でも効果はほぼ同じ。でも強力とされている理由が各作品で違っていたりする。)

小説版6では「聖なる武器」とされ、魔物に当たると当たった部分が消失するという描写。
「敵に当たると帰ってこない」「攻撃力が上がると使用者も危険」という矛盾を見事に回避した設定である。


カラカラ/ガラガラ

を武器に戦う、じめんタイプのこどくポケモンとその進化形のほねずきポケモン。
彼らの系統のみの専用技として「ホネブーメラン」を覚える。
威力50×2でメジャー技の「じしん」と実質同威力であることや、命中の不安定さから敬遠されていたが
第5世代以降はメジャーアイテムの「きあいのタスキ」が「連続技を受けた場合は最初の一発にしか効果が発揮されない」
という仕様変更を受けたことにより一気に需要が高まり、今や主力技となっている。
…ブーメランというからには飛び道具のはずであり、第7世代図鑑説明でもバルジーナという鳥のポケモンを撃ち落とすという説明があるにも関わらず
ひこうタイプには無効化されてしまうのは突っ込んではいけない。


ブーメラン(ワイルドアームズ)

ワイルドアームズシリーズの一作目、及びリメイク作のAltercode:Fの登場人物。
魔族の幹部『ナイトクォーターズ』の一人で、「クレッセントファング」という巨大なブーメランを操る。
武人かつ戦闘狂であり、少しずつ強くなっていく主人公たちに興味を持ち、戦いのなかで奇妙な友情を築いていくことになる。
ブーメランをつかうブーメランというなかなか紛らわしい名前。詳しくは項目参照。


ホープ・エストハイム(FINAL FANTASY ⅩⅢ)

連続ヒットするブーメランを武器として用いる。
しかしステータス上は魔法攻撃を得意としているので使う場面はそんなに多くない。


マリク・シザース(テイルズ オブ グレイセス)

「投刃」と呼ばれる特殊な形状のを投げて自在に操作する「操刃技」を使用する。
中でも「疾風怒濤(ソニックバスター)」は投げた投刃の上に自分が乗って突撃するという強烈なビジュアルを持つ技で、
おまけにPS3版では仁王立ちして背中からビームを発射する秘奥義「マリクビーム」に繋がるという徹頭徹尾ネタ以外の何物でもない代物。


フアナ・オルシズ(メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~)

パーティメンバーとして使えるのはDLCかPlusでのみの露天商。
戦闘で用いるブーメランで全体攻撃ができるが単体の威力は微妙なので雑魚敵掃討用。


ハンナ・ショースキー(みつめてナイトR)

RPGとなったR大冒険編ではブーメランを武器として扱う。
専用武器にはチャクラムも入っている。


メタルマックスシリーズ

メカニック専用武器として「ブーメランスパナ」がある。形状はスパナをへの字に曲げただけ。刃はついていない。なのに投げて敵に当てたらちゃんと戻ってくる。
しかも、機械系モンスターのパーツを破壊する効果がある。グレードが上がると機械系なら即死させることすらある。
魔法や超能力の概念が殆どない世界観だが、極まるとスパナ一つでマシーンなモンスターを解体するような連中の持ち物なので仕方ない。


トルネコ、ヤンガス(トルネコの大冒険シリーズドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン)

「大冒険3」と「少年ヤンガス」では矢に加えてブーメランも拾える飛び道具として登場。
前者では投げて命中した敵を混乱させつつ引き寄せて、特殊能力を封じながらボコって倒せるという高性能な品。矢のようにまとめられるので異世界の迷宮のような難関ダンジョンでも重宝する。
後者では、矢と違って射程は短いが壊れるまで何回か使えるうえ、「銀」「黄金」になると貫通能力まで有するというマイナーチェンジを果たしている。


MOTHER

「初代」のみ、全員が装備可能な武器として登場している。
2番目の町「サンクスギビング」のデパートで早くも購入でき、「2」の共通武器の様な低い命中率といったデメリットは存在せず、
専用武器が強い4人目の仲間(テディ)以外の3人は最終武器を手に入れるまでブーメランを使わせておけばOKという高性能ぶりであった。


シューティングゲーム

ガットノイザー(ザイバリオン)

ボスキャラの一体で、サイクロプス型の巨大ロボット。
ブーメランを投げて攻撃する。


漫画・アニメ

珊瑚(犬夜叉)

戦国の世で背中に背負った巨大ブーメラン「飛来骨」を扱う妖怪退治屋。
この飛来骨、本人の身長よりデカいというトンデモブーメランでもある。その大きさを利用して、崖に突き刺して足場とし、鉤縄と併用して崖を登るという使い方もされた。どうやって回収したんだろう?
続編アニメシリーズ『半妖の夜叉姫』では彼女と弥勒の子である翡翠が使用する。


マタタビ(サイボーグクロちゃん)

マントの下に色々な凶器を隠し持っているネコだが、最大の武器は自作の「すてるすブーメラン」
字面こそ間の抜けた雰囲気だが、その実態は一介の猫が持つには恐ろしすぎる武器、否もはや兵器である。
名前の通り、まったく視認ができないほどの高速で投げられるブーメランであり、なるほど生身のネコ同士の戦闘なら切り札となり得る特性だろう。
問題は切れ味。いったいどんな材質なのか不明だが、軌道上にあるもの全てを真っ二つにしていき、風切り音だけが聞こえた後、
カラスヘリコプター飛行機背景のビルやらがコマ切れになって落ちてくる様子は軽くホラーの領域。
クロも生身のマタタビには向けたがらなかったガトリングの使用に踏み切り、そのガトリングの銃身までも切断される有様。
こんなものを(復讐に足る理由があるとはいえ)旧友に投げつけるあたり、野良猫の世界は過酷である。
まぁサイボーグ化した体は首を切っても意味なかったけどね!
そのまま剣としてチャンバラするシーンも多いほか、相手の防御を見越して爆弾を括りつけて投げつけたこともある。
アニメではいくつも持っている様子がうかがえる。


宗像形(めだかボックス)

正確には殺人に使う武器の一つという位置づけ。航空力学を利用して直線軌道を描く最新鋭型ブーメランだとか。
良く漫画などで無視される「敵にあたると戻ってこない」というメカニズムをちゃんと反映させたうえで
「当たれば自分にダメージがいく」「避ければ瀕死で身動きの取れない状態の仲間に当たってしまう」という二択を突き付ける謀殺に利用した。


影慶(魁!!男塾)

男塾死天王の一人。
水晶でできたブーメラン(きょう)(とう)(よく)を使う。
これを超高速で投擲した場合、回転による光の屈折によって不可視の斬撃を可能にする。
月光を破ったが、後に月光は生来目が見えなかったというわけがわからない設定が浮上したのは有名。
なお、超高速で投擲しても、影慶自身は当然のように指で挟んで受け止めている。


卍丸(魁!!男塾)

男塾死天王の一人。
モヒカンの中に隠している刃付きブーメラン(きょう)(はつ)()を使う。
本人曰く「伊達や酔狂でこんな頭してるんじゃねえんだ」
モチーフは120%アイスラッガー。


ターちゃん(ジャングルの王者ターちゃん)

素手でも十分超人的ではあるが、旧作では一度だけ刃渡り150㎝・重量10㎏の巨大ブーメランを使用。
ファミコンジャンプII 最強の7人でも使用できる。
続編では対ヴァンパイア用の樫の樹性手持ちブーメランも操る。
また、サバンナの真ん中にトイレを作った際には看板を『 く そ 』と作り、
その周辺でハンターに囲まれた際は看板の『く』の字を取り外しブーメランとして使用していた。
アニメのOPで投げていたので印象に残っている人も多いか。
なおアニメ放映時にブーメランの商品名でバンダイから発売されたものはフリスビーであった。


大佐(カーネル)(北斗の拳)

GOLANのリーダーであるカーネルが小ぶりな刃のブーメランを複数使用。
カーネルの先読み能力で移動先めがけて投げることでケンシロウを負傷させるも、第二波はケンの空極流舞で全部破壊されてしまう。
カーネル自身にとってもあくまで小手調べの道具だったらしく、ダメだとわかるとすぐに南斗無音拳による接近戦に切り替えられている。


キャプテン・ブーメラン/ジョージ・"ディガー"・ハークネス(ザ・フラッシュ)

オーストラリア出身のヴィラン。「ローグス」や「スーサイド・スクアッド」のメンバーであることもある。
さまざまな特殊機能付き(爆破、煙幕など)ブーメランが武器。一時期エネルギー系ブーメランを操れたこともある。
犯罪に走ったのはブーメランで活躍してるのを笑われたから。
小物と言えば小物なのだが、光の速さで走れる相手にブーメランのみで隙をつけるという意味では相当な達人。
媒体にもよるがバットマンやグリーンアローに優位を取ることさえある。
二代目は息子のオーウェン。


ブーメラン/フレッド・マイヤーズ(スパイダーマン)

オーストラリア出身の天才ピッチャーだったヴィラン。
主にスパイダーマンの相手として知られるが、初出はハルクだったりその他ヒーローと対峙してたりと安定はしない。*4
能力的には上記のキャプテン・ブーメランと似たようなもん。彼の武器はジャスティン・ハマー製である。
ついでにジェット付きスーツを着用している。


デアデビル/バート・ヒル(アメコミ)

戦前に生まれたヒーローの一人。キカイダーみたいな赤青ツートン。マーベルの盲目弁護士は無関係。
胸の傷痕に似た形のブーメランでヒトラーなどの悪を狙い撃つ。
パブリックドメイン化してるので、コードネームを変えたり変えなかったりして各出版社で出演することがある。


真夏ダイチ(キャプテン・アース)

子どもの頃からブーメランが特技。
ある意味その技術でハナを墜としたと言えるかもしれない(超解釈)。


マリン(海底少年マリン)

マリンスーツをまとって海で活躍する海洋ヒーローの元祖。
折りたたみ式のブーメランを投擲して悪を撃退する


ムカラ(鎧伝サムライトルーパー 輝煌帝伝説)

OVA版にて「黒い輝煌帝」を以てアフリカより襲来した戦士。
身の丈ほどの大型ブーメランは接近戦でも使用できる。


チャチャ(赤ずきんチャチャ)

マジカルプリンセスに代わるアニメ版のオリジナルアイテムとして、「クレッセント・オーロラ・ブレスレット」を使用。
そこから取り出す「おたすけブーメラン」を使い、ピンチの時に何か役立つ物を呼び寄せてきた。
……とはいえ、何が来るかはまったく不明で、予想外なものやさらなるトラブルの引き金になるものまで持ってきたりしたことも。


御岳(無限の住人)

吐鉤群の腹心
ブーメラン型の手裏剣「二ツ畏刀」は機動の変化で射出の位置を誤魔化すなどの効果がある。
うまく使えば切腹のセルフ介錯できたとかできないとか。


ディアス・ラグ(影技~SHADOW SKILL~)

主人公ガウ・バンの義兄。ディアスの闘士としての字名と同名の自作ブーメラン「黒い翼(ブラック・ウィング)」は、
投げれば攻城兵器を粉砕し、甲冑をまとった兵士複数をなぎ倒して戻ってくる。
もちろん扱いは非常に危険。ガウが借り受けて使った事があるが、戻ってきた黒い翼を受け止められず、蹴り技ではたき落としていた。
実は薄いブーメランの8枚重ね。切り札「八葉」は、飛行中に8枚に分離したブーメランが全てバラバラに飛び回るというデタラメ秘技。
ディアス最後の戦いでの活躍は非常に印象的で、ベストバウトに挙げるファンも多い。


一色あかね(ビビッドレッド・オペレーション)

パレットスーツ着用時の武装「ネイキッドラング」は肩丈ほどのブーメラン。
投擲だけでなく接近戦にも使うメイン武器であり、また飛行時の姿勢制御にも利用する。


安藤みなわ(まほろまてぃっく)

管理者製のサイボーグメイド少女。
近接戦にも利用できるやや大型のブーメランを用いた戦闘は見た目以上に強力。
全体的に戦力が弱体化してるアニメ版で使わない。


マオ(力王)

水口組三羽ガラスの一人。刃物ブーメランを使う。


クロス(闘将!!拉麺男)

金獅子拳金龍の手下の一人。巨大な卍型のブーメランを使用。



小説・ラノベ

風天坊(伊賀忍法帖)

果心居士の配下である根来忍者僧「七天狗」の一人。
正確には鎌使いであるが、ブーメランのような軌跡を以て放つ「忍法鎌がえし」を得意とする。
さらに、自分の長い身体を鎌のように折り曲げ、ブーメランのように飛ばす「忍法枯葉がえし」も使用。
ニンジャってすごい…


北条國子(シャングリ・ラ)

驚異的な身体能力でブーメランを駆使する主人公。
カーボンナノチューブ製の大型の専用ブーメランを使えば戦車すら切断できる。
危険すぎるので小説版では使用が制限されている。


プリンセス・テンペスト(魔法少女育成計画JOKERS)

「風の力を使って敵と戦うよ」
魔法の媒介に専用のブーメランを用いる。



トレーディングカードゲーム(TCG)

鎖付きブーメラン(遊戯王デュエルモンスターズ)

罠カード(通常罠)の1種。
その名の通り、鎖分銅のごとくチェーンの先にブーメランを付けた武器。
作中の描写では投げたブーメランの軌道を利用して相手をチェーンでグルグル巻きにしていたが、
有線式である上に重い金属のチェーンで繋がれたブーメランを飛ばすのは現実的に無理がある。
OCGではブーメランの弧の外側に付いた刃の部分が巨大化している。

相手の攻撃モンスター1体を守備表示にする効果と、自分のモンスターに装備して攻撃力を500ポイントアップする効果を併せ持つ。
どちらも凄く強力というわけではないがそこそこ使える効果で、どちらか片方だけでなく同時に発動することもできるのがポイント。
貫通効果を持つモンスターと併用するのも手。


星天使タケル(ビックリマン2000)

アニメ版、漫画版における主人公の熱血天使。
天源核を差しこんだ大型ブーメランを武器とするが、漫画版では途中から空気武装になる。


Boomerang/ブーメラン(Magic the Gathering)

においてバウンス(手札に戻す)効果を与える呪文カード。
といってもイラストには投擲武器としてのブーメランは描かれていないため、単に物を送り帰す魔法であって、名前は比喩だと思われる。

青のダブルシンボルなので単色かせいぜい2色デッキでないと使えない、またバウンスするだけなので漫然と使うとアド損してしまう。
しかし序盤を凌ぐのならば問題ないし、場に出てしまったパーマネントを戻すことは不完全ながら青が苦手なパーマネント除去となる。
さらにそのカードをカウンターしてやればアド損とはいえ完全な除去となる。
カード・アドバンテージを稼ぐのは青の得意技であり、青の戦略にマッチしていると言える。
そして「土地もバウンスすることができる」という点から、【ハウリング・オウル】というデッキでは、土地をバウンスすることで相手の手札を増やす&相手の行動回数を縛る、厄介なパーマネントの対処と活躍をしていた。
コモンなのでパウパーでも使用可能。相手のバウンスランドでも戻してやれば大幅なテンポを得ることができる。

土地を戻せることが問題視され、基本セット2010からは《分散/Disperse》と入れ替わった。



映画

フェラル・キッド(マッドマックス2)

刃物のブーメランを使う。
実写であるためか、この手の武器に関する突っ込みどころの「敵を切り裂いても戻ってくる」や「刃を素手でキャッチできる」については両方不可能としており。
これで敵の青年を倒した場面ではブーメランは地面に落ち、別の敵がこれを拾って投げるがかわされ戻ってきたのをつかもうとして指を切る描写がわざわざある。
(なお、キッド本人は鎖帷子の手袋で自分が投げて戻ってきたブーメランをつかんでいた。)




その他

大型戦闘艦(宇宙戦艦ヤマトⅢ)

ガルマンガミラス帝国の主力艦の艦首についている黄色い円盤型の物体は対艦用ブーメランカッターであるという設定がある。
劇中未使用だが、多くのファンは使用しないでよかったと思ったことだろう。


ダイノプテラ(ダイノゾーン)

翼と尾骨が変化した「ウイングブーメラン」を使う。



スラング・慣用句としてのブーメラン


「恩を忘れ主君を裏切りふい討ちで切腹に追いつめるなんて最低だ!!」
朝倉景鏡について - 明智光秀(信長の忍び)

「ブーメラン発言」というスラングが頻繁にネット上で使われる。
これは「相手を攻撃する自身の発言が見事に自分自身に跳ね返って来る」という現象を指したもので、
「相手に投げたはずなのに傷つけるのは自分」という状況を揶揄するものである。

ここでは具体例を挙げるのは避けるが、頻繁にブーメラン発言をするような輩はやはり笑いものにされがち。某政治家とか

嘘はかならず我が身に戻る。受け止め方に注意しろ。
《ブーメラン/Boomerang》ミラージュ版

「ブーメラン発言」というスラングが一般化する前から、何かしら「戻ってくる」物をブーメランに例える例は珍しくない。
代表的なのが故・西城秀樹の曲「ブーメラン・ストリート」であろう。
別れた女に「あなたはブーメランのように戻ってくるだろう」と訴えかけるモーレツに未練がましい歌である。

また、「見事なくの字型」を指して「ブーメラン型」と言うこともある。
これは「ブーメランパンツ」という下着で有名だろう。
なお、冬にブーメランパンツを濡らして干すことでブーメランにすることが可能*5

尚、スケールド・コンポジッツの創業者であるバート・ルータンが「ブーメラン」の名を冠するとんでもない軽飛行機を作ってしまった。
左右非対称・双胴・微妙に前進翼という、「それはひょっとしてギャグで作ってるのか…?」と言いたくなるような形状である。
ちなみに機内からiPadを使ってフライトプランを提出できるという、謎の機能が搭載されている。




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最終更新:2024年02月18日 23:53

*1 LEDドラゴン転生~ボスヤスフォート復活

*2 ハンマーブロスは連続で投げる上に、軌道が放物線を描くため、踏んで倒そうとすると迎撃される可能性が高い。

*3 当のクワンガーステージにあるライフアップがそれである。

*4 何もブーメランに限った話ではなく、そもそもアメコミではよくある事。一つの世界に大量のヴィランと大量のヒーローが存在しているのだから、同じヴィランの犯行現場に都合よく毎回同じヒーローが駆けつけるわきゃないのである。

*5 探偵!ナイトスクープにて実際に行われた